ゴールド、「雌伏の時」上昇相場の踊り場?! [ひろこの番組後記]
2021.01/26 大橋ひろこ 記事URL

年初、勢いよく上昇でスタートした金相場。


5日のジョージア州上院決選投票で民主党が2議席を確保すると、
積極財政の実現期待から米長期金利が急ピッチで上昇しました。
これを嫌気する格好で金利裁定のアルゴリズムが発動、
ファンドの金ロングが大きく減少(売られる)したことが確認できます。
金利のないゴールドにとって、低金利であることが
上昇の大きな支えとなってきましたが、さて、ここから金利はどう動くでしょう?


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎氏にお話を伺いました。

先物市場では買い残が急減したものの
1/15までの週のゴールドETFの残高はなんと33トンもの増加となっていました。
機関投資からはゴールドを手放してはいなかったのです。

バラマキによって押し上げられる株へのヘッジ、
そして通貨の希薄化によるインフレヘッジなど、
背景にはさまざまな不安心理があるのでは・・・・?

また、15日に1.18%まで上昇した米長期金利ですが
25日には1.02%にまで低下してきています。
米国債市場では、連日の巨額の新発債入札でも
旺盛な需要が確認され、バイデン大統領の追加経済対策での
巨額の財政支出にも不安がないことが安心感につながっているようです。

そしてそのバイデン政権がスタートしたわけですが、
亀井さんは追加経済対策は周到に準備されていたようだ、とし
今週のFOMCでのパウエル議長の発言に注目とお話くださいました。

イエレン前FRB議長が財務長官に指名されましたが
承認の公聴会では、Act Big 「大きな行動」を説き、
積極財政を支持する姿勢を示しました。

そして、このレンジ相場がゴールド市場にとっては、「雌伏の時」?!
亀井さんは複数年の上昇相場の踊り場であるとしています。
詳しくはオンデマンド放送で亀井さんの解説をお聞きくださいね。

米国政権交代でサウジとの関係は... [ひろこの番組後記]
2021.01/19 大橋ひろこ 記事URL

コロナウイルスは変異種の感染拡大が猛威を振るい経済の停滞が懸念される中、
原油価格は下値固く50ドル半ばの水準を維持しています。
シェール産業を守ってきたトランプ大統領から
脱炭素を掲げ再生可能エネルギー政策を掲げるバイデン大統領へチェンジするアメリカ。
欧州、中国、そして日本も脱炭素計画を明確にしていますが、
世界は脱石油に向かっていくのでしょうか。原油の未来は?!


皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日は経済産業研究所コンサルテイング・フェロー藤和彦氏を
お迎えし原油と地政学、原油相場の展望をお話いただきました。


足元原油価格がしっかりと推移している背景は以下3点。

1ワクチン普及期待相場
2サウジ自主減産による減産枠拡大
3バイデン政権の財政拡大での景気浮揚期待

ただし、まだ地政学プレミアムを織り込んでいないと藤氏。


まずは米国と蜜月関係にあったサウジアラビア。
バイデン氏率いる民主党は人権問題を重視することが予想され、
バイデン民主党下ではサウジアラビアに対しての
プレゼンスが低下する可能性が考えれれる、というのでえす。

2018年のサウジアラビア人ジャーリストのカショギ氏暗殺事件や
世界最悪の人道危機となっているイエメンへのサウジアラビアの軍事介入など
サウジアラビアへの批判は強まっています。

サウジアラビア財政は原油価格の下落で逼迫しており
国内での不満が高まっていることから
「第2のアラブの春」が起きるとの不安が頭をもたげつつあるとも。

また、中国は規制下にあるイランとの石油取引を行っていると
見られていますが、イラクとも急接近しています。

イラクは、財政状況を緩和するため、
中国の国有軍需企業傘下の石油企業と
1年分の原油供給(4800万バレル)の長期契約をかわしており
中国から20億ドルを受け取ると見られています。
中国は米国の間隙を縫って中東での影響力を着々と増大させているのです。


世界が環境配慮で産油国への投資、シェール企業への投資を縮小させる中
中国が中等でのプレゼンスを拡大していくとなれば・・・

原油の未来は?

詳しくはオンデマンド放送で藤氏の解説をお聞きくださいね。
http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-210119.mp3

2021年コモディティ市況展望~新村直弘氏 [ひろこの番組後記]
2021.01/12 大橋ひろこ 記事URL

今日12日が〆切です!!

投資家必携!JPX手帳2021
「DERIVATIVES MARKET PLANNER2021」

(旧CX手帳)を抽選で15名様にプレゼントします。

ご応募の締め切りは本日1/12(火)23:59。
たくさんのご応募お待ちしております!
https://ssl.radionikkei.jp/event/trendplus-present2101.html

 

 

新型コロナウイルスは変異種の感染拡大が懸念されますが、株価は堅調に推移しています。

景気刺激のために世界が12兆ドルを超える財政出動を行っており、過剰流動性相場が資産を

押上げていますが実体経済が力強く回復している訳ではありません。

実際のところ鉱工業生産が前年比でプラスになっている主要国は中国ぐらいのものであり、

その他の国はまだ前年比マイナスの状態が続いています。

さて、2021年はどのような1年となるでしょうか。


皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。

今日はマーケット・リスク・アドバイザリー代表取締役 新村直弘氏をお迎えし

コモディティ市況とマクロ経済についてお話いただきました。

 

今年は東京オリンピック開催と中国共産党設立100周年記念イベントが

7月23日に予定されています。夏までにはコロナウイルス問題が

片付いているのでしょうか?

特に中国は一大イベントに向けて景気回復へとアクセルを踏むと見られ

世界が中国を中心に回っていくことになると予想されると新村さん。

 

米国ではトリプルブルーとなったことから、財政出動が拡大される可能性が高く、

景気刺激で景気循環系商品、すなわち株や原油、工業金属などの価格が

上昇することが予想される一方で、実体経済がこれに着いてくるかが

問われる1年となりそうです。

 

また財政拡大への思惑が米長期金利を押し上げていますが、

これがどこで止まるのか?

金利高、ドル高が加速するリスクも抱えています。

 

新村さんには、ゴールド・シルバー・PGM・銅・原油・農産物と

コモディティ市況の現状と今後のポイントをお話いただきました。

 

詳しくはオンデマンド配信で新村さんの解説をお聞きくださいね。

 

日経VIは4連騰、日銀ETF購入額501億円に減額 [ひろこの番組後記]
2021.01/05 大橋ひろこ 記事URL

2020年、1年を通じて日経平均は16%の上昇。対してTOPIXは4.82%の上昇に留まりました。
NY倍率が15台へと上昇し常態化。日銀は3月までに政策の点検を行うとしていますが、
ETF購入は日経平均の一部の銘柄を押し上げるとしてその歪みを指摘する向きもあります。
2021年はどのような年になるでしょうか。

皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日は元先物オプションディーラー本河裕二氏をお迎えし
日本株、日経平均の展望をいただきました。

まずはここでプレゼントのお知らせ!

投資家必携!
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ご応募の締め切りは1/12(火)23:59。
たくさんのご応募お待ちしております!
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大納会、大発会、そして年明け2日めの営業日となる5日と
3営業日続落となった日経平均。
それでも昨年12月29日の1日の上昇を消すには至っていません。

日本は首都圏の非常事態宣言が検討され始めたほか、
米国では5日ジョージア州上院決選投票を控え
リスクが取りにくい環境となっていますが
それでもこの3営業日の下落は調整と見る向きが大勢です。

本河氏は日経VIが12月29日から4営業日連騰していることを指摘。
この3営業日は日経平均が下落しているので不思議はないのですが
29日の700円を超える急騰場面からVIが上昇しているのです。

また恐怖指数と呼ばれるVIXも上昇しています。
本来、平時~楽観相場ではVIXは15アラウンドまで低下するものですが、、、。

大発会1月4日、日銀はETFを501億円購入。
昨年コロナショックに揺れた3月は19日を皮切りに
2004億円の購入が4回。
4月は1200億円に減額。
5月1005億円、
8月803億円、10月700億円、、、と購入金額を減らしていますが
27000円台もの高値圏ですので、購入すら必要ないかと、、、。
ただ、投資家らの間では 前場でTOPIXが0.5%以上下落すれば
後場から日銀買いが入る、との法則でコンセンサスが形成されており、
下落しても日銀買いがでない、ということになれば
下支えを失った日経平均の崩落のリスクとの懸念も...。

さて、ここからの日経平均どう読む?

詳しくはオンデマンド配信で本河氏の解説をお聞きくださいね。
http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-210105.mp3

激動の原油相場、21年さらなる上昇はあるか [ひろこの番組後記]
2020.12/29 大橋ひろこ 記事URL

2020年、原油市況ほどの市場を驚かせたマーケットはなかったでしょう。
物の値段がマイナスを示現することなどあるのか、と驚いたのは4月。コロナ禍、生産国との減産協議が決裂し最大産油国サウジアラビアが減産をやめると逆切れしたころがきっかけでした。しかし足元では原油価格は50ドル台目前まで上昇しています。マイナス40ドルから50ドルアラウンドまで大きく動きました。


皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットエッジ(株)代表取締役 小菅努氏にお話を伺いました。


しかし、コモディティマーケットを広くウォッチしている小菅氏は
今年の原油のパフォーマンスは悪いとバッサリ。


WTI原油相場は年初来▼21.0%。
主要商品で原油のみ未だにマイナスなのです。

・金+23.6%
・銀+44.6%
・白金+5.2%
・パラ+22.9%
・コーン+16.3%
・大豆+32.3%
・ダウ+5.8%

なるほど、確かに・・・。

原油相場は年明けそうそうに今年の高値をつけてしまいました。
ソレイマニ司令官殺害での地政学リスクの高まりを嫌気した買いで
1/8に65.65ドルを付けていたんですね。

その後のコロナ禍、原油需要が激減するなか
トランプ大統領の仲裁で産油国は協調減産で合意。
これが原油市場を支えてきました。


では2021年はどうなるでしょうか。

小菅氏は上期は横ばいから小幅安、下期に上昇で年末55~60ドルと展望。

ワクチン効果で、経済が正常化。
需要は戻っても、供給側が原油が高くなれば増産意欲が強まるとしています。

また、世界が、そしてバイデン大統領誕生で
カーボンニュートラルが掲げられる中で、
シェール企業が資金調達が続くのか、という点も重要ですね。

詳しくはオンデマンド配信で小菅さんの解説をおききくださいね。
http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-201229.mp3

EV車と電力問題、全てをEV化すると・・・・ [ひろこの番組後記]
2020.12/22 大橋ひろこ 記事URL

12月17日の自工会(日本自動車工業会)の会長であるトヨタの豊田氏の会見が話題です。10月26日菅総理の所信表明演説で「2050年までにカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」と宣言されたことを受け、「全力でチャレンジする」としながらも、「国家のエネルギー政策の大変化なしにはなかなか達成は難しい」との見解を示しています。


皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日は貴金属スペシャリスト池水雄一氏をお迎えし
次世代自動車と貴金属をテーマにお話を伺いました。

まずは番組からプレゼントのお知らせ!!

アンケートにお答えいただいた方の中から、
抽選で豪華プレゼントが当たります。

●「ラジオNIKKEI特製QUOカード」・・・5名様
●江守哲さん著書「金を買え 米国株バブル経済終わりの始まり」・・・3名様
●亀井幸一郎さん著書「通貨の凋落で金急騰がはじまる!」・・・3名様

締め切りは12/29(火)23:59。
当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。
番組へのご感想を書いて、是非ご応募ください。
たくさんのご応募お待ちしております!

ご応募はこちら!
https://ssl.radionikkei.jp/event/trendplus-present2012.html


日本の主要な産業である自動車は内燃機関が主流。    
もし国内にある乗用車400万台の全てがEV車となった場合
夏の電力使用のピーク時には電力不足に陥ると試算されています。
電力不足解消には発電能力を10~15%増やさないとならず、
これは・原発でプラス10基、火力発電であればプラス20基必要な規模。
充電インフラの投資コスト約14兆円~37兆円にもなるのだそうです。


日本の発電電力量比率では石油や天然ガス、石炭などによる火力発電が約77%。
再生エネルギーと原子力が23%です。
対してフランスは火力発電が11%に対し原子力中心の再エネが89%。
火力発電に頼る構造ではそもそものカーボンニュートラルは達成できませんが、
日本はガソリン車販売停止を掲げる一方で、EV車この電力供給を
カーボンニュートラルで賄うことができるのでしょうか。


豊田氏は「電動化にはハイブリッド車も含まれていることを理解して、
EV化ばかりをことさらに煽動するべきでない」とのメディアへ
苦言を呈した側面もあったかと思いますが、
そもそものエネルギー政策の大転換が伴わないことには
がー盆ニュートラルは絵に描いた餅であると
指摘したものと思われます。


池水氏に豊田氏会見を受けての見解を伺いました。
また、触媒としてのパラジウム、プラチナ市場にとっても
大きな転換となってくる話でもあります。


PGM市場の今後についてもお話を伺いました。

詳しくはオンデマンド放送で池水氏の解説をお聞きくださいね。

プラチナ上昇は本物か~FCVと水素社会 [ひろこの番組後記]
2020.12/15 大橋ひろこ 記事URL

プラチナが上昇してきました。

プラチナ上昇の背景には急速に世界が脱炭素社会へと舵を切り、
水素社会へのプロジェクトが次々へと発表されていることも影響しているものと思われます。


これまでディーゼルエンジン車の触媒としての需要が大きかったプラチナですが、2015年のフォルクスワーゲンの排ガス不正問題からディーゼル車の人気が急落、プラチナ価格も下落を強いられ続けましたが、脱炭素社会の実現にはプラチナが大きく関わってきます。新たな需要の期待が市場にも織り込まれ始めたようですが、、、。


皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日はエネルギーアナリスト大場紀章氏をお迎えしお話を伺いました。

欧州委員会は7月、2050年までの二酸化炭素の
排出実質ゼロを目指す欧州グリーン・ディールの一環となる
「欧州の気候中立に向けた水素戦略」と題した政策文書を発表しました。

ロシア政府は「ロシアにおける2035年までのエネルギー戦略」
の中に「水素エネルギー」という新たな項目を設け、
国産水素生産のための低炭素技術の開発を掲げました。
ロシアエネルギー省は2020年から2024年までの水素開発
ロードマップを作成しており、水素生産・燃料使用の
パイロットプロジェクトを立ち上げる方針を明らかにしています。

日本でも「2050年までに温室効果ガス実質ゼロ」が宣言されました。
世界に先駆けて「水素社会」を実現するべく、
国やさまざまな企業が官民あげての実証実験が進められています。
3月には福島で世界最大級の水電解システム稼働しています。


水素がなぜプラチナと関係があるのでしょうか。

①水電解

水電解による水素製造の電極にプラチナが使用されます。
電解の過程で触媒として効率的な化学反応を起こし、
商業規模に適する生産量を得るための重要な役割を担っているのです。


②FCV燃料電池車(水素自動車)に使用

現在のディーゼルエンジン車に使用される触媒としてのプラチナは
1台あたり3〜6グラム程度。

対して新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の2008年の報告では
燃料電池車1台に使用される白金量、
小型車(80kw)1台あたり32g
中型車(150kw)1台あたり60g
大型車(250kw)1台あたり150gと推定されています。

世界の水素エネルギー計画を整理し、
水電解装置によるプラチナの需要がどの程度発生するのか、
そして世界のFCV販売計画からプラチナ需要がどのくらいになるのか
大場さんに解説いただきました。

また、計画が絵に描いた餅とならなければいいのですが、、、
と大場さん。重要なのは本当に需要増となるのか否か。

現状のFCV販売状況も解説頂いています。

詳しくはオンデマンド放送で大場さんの解説をお聞きくださいね。
http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-20121501.mp3

踏み上げだけではなかった?日経平均上昇の背景 [ひろこの番組後記]
2020.12/08 大橋ひろこ 記事URL

11日金曜は今年最後のメジャーSQ
日経平均はコロナショックで大きな下落を強いられましたが、その後V字で切り返し足元では27000円を伺うところまで上昇、29年ぶりの高値を更新しています。ここからさらに強気継続でいいのでしょうか。


皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日は元先物オプションディーラー本河裕二氏をお迎えし日本株市場、日経平均動向と今後の展望を伺いました。


NT倍率は過去最高値を更新しています。
日経平均の19年大納会は23656円
12/7は26547円、2020年は12・2%の上昇。
一方、TOPIXの19年大納会の終値は1721P
12/7は1760Pで2.27%の上昇似すぎません。

日経平均が強くTOPIXが弱い。

日経平均の71銘柄が今年上昇していますが
153銘柄は下落しており、たった71銘柄の上昇が
今年の日経平均を押し上げていることがわかります。

本河氏によると30%以上上昇した銘柄はわずか20銘柄で
逆に30%以上下落している銘柄は38銘柄にも上ります。

11月以降3000円もの上昇となった日経平均ですが
売り方の玉が踏み上げられた事による上昇という側面もありますが
先物の建玉が増加しながらの上昇であったことを鑑みると
上昇局面ではオプション勢のヘッジ買いがあったと推測されます。
踏み上げだけの上昇なら、建玉は増加していきませんね。

では、ここからの日本株市場は?!

詳しくはオンデマンド配信で本河氏の解説をお聞きくださいね。
http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-201208.mp3

ワクチン相場で上昇の原油、OPECは減産維持できるのか [ひろこの番組後記]
2020.12/01 大橋ひろこ 記事URL

新型コロナワクチン早期実用化期待で、株式市場が堅調に推移していますが、ゴールドが軟調です。一方で原油が堅調。原油とゴールドが逆方向に動くことは少ないのですが、原油市場でもワクチン相場が価格をお仕上げているようです。経済の正常化で原油やガソリン需要が増えるとの思惑を織り込むとともに、OPECプラスによる増産回避への期待も原油市場を支えているようです。


皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日はよそうかい・グローバル・インベスターズ代表 松本英毅氏をお迎えし金・原油・コーンについてお話を伺いました。


ゴールドは経済正常化がもたらす金利上昇への警戒から上値が重い展開。
足元ではまだ金利が大きな上昇となっているわけではないのですが、、、

また原油需要は依然として低迷しており、製油所稼働率も70%台にとどまったままですが
相場はすでにOPECプラスが来年1月からの190万バレルの増産の先送りをするものと
楽観しています。ところが、11/30に開催されたPEC会合は合意に至らず。
会合は異例の緊迫を見せ、サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相が
OPECプラスの共同閣僚監視委員会の共同議長を降りる可能性を
他の閣僚らに伝えたと報じられています。


会合前にはアラブ首長国連邦(UAE)と他の産油国の間に
新たな亀裂が報じられていましたがUAEが問題なのでしょうか?

本来なら、今日12/1に開催予定だった「OPECプラス会合」は12/3に延期されました。


4月、WTI原油が暴落した際には、やはりOPECプラス会合で合意ができず
サウジが怒りの増産を表明したことがきっかけでした。
状況がよく似ているのが気になりますね。

来年1月からの現状の減産枠縮小の計画を先送りすることで合意できるのでしょうか。
もし、合意できないとなれば足元ワクチン相場で上昇してきた原油市場には
ネガティブサプライズとなるでしょう。

また、松本さんにはとうもろこし相場上昇の背景についても聞きました。

USDA/米農務省は11月の需給報告で、生産見通しを3ヶ月連続で下方修正しました。
現地調査の結果が発表される8月の需給報告では、
控えめに見積もる傾向があるそうですが8月までは豊作予想でした。


ところが9月~11月の3ヶ月連続の生産見通し引き下げです。
このような事例はめったにないのだとか。
高温感想天候で作柄は思った以上に悪化しており、
1月の年次生産推定で更なる引き下げも考えられる状況にあります。

また、中国の需要が旺盛で、中国向けを中心に輸出は好調なペースを維持しており
USDAは中国の輸入量が前年の700万トンから、2,200万トンに増加するとの見通し
ています。原油価格の上昇と、バイデン新政権によるエネルギー政策の転換で、
エタノール需要の増加にも期待がされる中、南米ブラジルで高温乾燥続き
大豆が一段高となれば、それにつれてとうもろこし相場は5ドル台もある?!

詳しくはオンデマンド配信で松本さんの解説をお聞きくださいね。
http://market.radionikkei.jp/trendplus/

中東和平、OPECプラス協調減産の立役者だったトランプ大統領 [ひろこの番組後記]
2020.11/17 大橋ひろこ 記事URL

ニューヨーク・タイムズ(電子版)が16日、トランプ大統領がイランの核関連施設に対する攻撃の可能性について側近と協議したと報じました。トランプ政権ではイラン核合意から離脱、イランへ制裁を課してきましたがバイデン氏は、イラン核合意への復帰を示唆しています。


皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日は経済産業研究所 上席研究員 藤 和彦氏をお迎えしバイデン政権誕生となると原油市況はどう変わるのかをテーマにお話を伺いました。


今日17日のOPECプラス閣僚級会合(JMMC)では、
来年1月からの減産縮小の見送りが検討されるようです。


振り返れば、サウジアラビアなどOPEC産油国とロシアなど
非OPECが協調して減産に踏み切らなければ、原油価格は現状の
40ドル台を維持することはできませんでした。
この原油の協調減産の立役者がトランプ大統領です。


コロナ禍、ロシアとの話し合いが上手く行かなかったサウジは増産を示唆、
これを受けてWTI原油価格はマイナス40ドルという大暴落を演じました。
この時、サウジに減産しなければ米軍を撤退させると迫ったのがトランプ大統領。
ロシアとサウジの間を仲介しOPECプラスの強調減産合意にこぎつけました。
米国シェール企業の存続をかけた交渉でもありましたが。


バイデン氏は、ロシアを「安全保障上の最大の脅威」と名指ししている他、
サウジアラビアとの関係を見直すことを公約で掲げています。

ロシアとサウジアラビアに距離ができるリスクがあるのです。
米国からの圧力がなくなれば、OPECプラスの結束が揺らぐリスクとなります。

そもそも原油安でOPEC加盟国の財政は火の車。
増産したいのが本音なのです。

また、バイデン政権が誕生すれば、
トランプ政権下で保たれてきた中東和平の揺り戻しの可能性が
否定できません。トランプ大統領の強力なイニシアティブを期待して
イスラエルと国交を正常化したアラブ首長国連邦(UAE)やバーレーンは
米国の中東政策が変更されることでイスラエルの敵国である
イランの軍事的脅威にさらされるリスクが生じると藤氏。

中長期的には対イラン、サウジ、ロシアへの政策変更による
中東情勢の悪化や、減産枠組みの崩壊などが原油価格を乱高下させる
リスクがありますが、短期的にはバイデン氏によるコロナ対策強化で
再びガソリン需要が低下し、原油価格を押し下げる可能性も。

藤氏には原油の大きな需要国である中国の情勢についても
お話をうかがっています。
詳しくはオンデマンド放送で藤氏の解説をお聞きくださいね。
http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-201117c.mp3