2020年下期商品市場と経済見通し [ひろこの番組後記]
2020.06/02 大橋ひろこ 記事URL

コロナウイルスの感染拡大はとりあえず北半球では一旦、コントロール可能になった国が増えてきており、それに伴い経済活動が再開される国が増加していますが、南半球では感染者数の拡大ペースが加速、世界全体で見た時の感染者数の増加ペースは再び加速しています。ワクチン開発待たれますが、北半球は夏の間の感染流行の端境期であり今年の冬から来年にかけてコロナが再流行する可能性は否めません。

短期的に経済の回復がみられても、その後の反動での落ち込みが大きくなるリスクはないのでしょうか。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケット・リスク・アドバイザリー代表取締役 新村直弘氏に
「2020年下期商品市場と経済見通し」をテーマにお話しを伺いました。

新村さんは特に大統領選挙に向けて「景気回復を作りに行く」中で
今秋からの第2波での反動が大きくなるリスクを指摘されています。

大統領選挙というイベントを控えて米中対立も激化しており
中国依存のサプライチェーンの見直しがマーケットに及ぼす影響も気がかり。


WTI原油価格は4月の納会でマイナス価格を示現するなどの混乱がありましたが
低価格が奏功して米国を含め非OPECプラスの減産が続き、
徐々に下値が切り上がってきています。

しかしながら通常の経済活動が戻ったわけではないこと、
ポストコロナもリモートワークの定着から、輸送需要、
特に旅客需要の水準が低下した状態が定常化する可能性が高いことを考えると、
需要の戻りは緩慢で価格の上昇余地は限られると新村氏。


6月に9,10日に予定されているOPEC・OPECプラス会合では、
当初予定では200万バレル程度の減産幅の縮小(増産)が予定されていたが、
これは見送られることになるのではないかとみられます。


このままの低価格が続いた場合、シェールオイルなどの
非在来型の生産者の減産が進み、需要回復時に速やかな原油供給が
出来なくなる可能性があること、価格低下が産油国の財政状況悪化を通じて、
現物の供給に影響を及ぼす可能性があることを
中・長期的(1年超)な価格上昇のリスク要因として懸念しているとお話しくださいました。



また景気の動向を占う上で参考になる銅価格。
中国の経済活動の回復と、南米の鉱山生産活動の停止により
足下ではしっかりと上昇してきています。


しかし、新村氏は投機の売りポジションの解消に伴う買い戻しで
上昇したことは否めないとして新規の買い材料がなければ上値追いの展開は難しいと指摘。
中国政府も景気刺激のためのインフラ投資(電線網整備等)を行うなら
銅需要増加が見込まれるものの、そもそもの経済活動のレベルが低い上、
米国が中国に対する制裁を強化する見通しであり、
貿易量の減速を通じて価格が下落する可能性もあります。


コロナ禍で金価格は1,700ドルを上回る水準が定着しました。
これは米国の利下げに伴う長期金利の低下、並びに原油価格が
底入れしてジリジリ水準が切り上がっていることで
期待インフレ率が上昇、実質金利が低下していることが影響しています。

しかし、長期金利に下げ余地がないこと、原油価格が上昇しているものの
上昇余地は同様に限られることから実質金利の低下余地も限定され、
これ以上の価格上昇にはさらなる材料が必要です。
例えば、今後懸念されるリスクは高債務国、新興国の破綻。詳しくは音声を是非。


そして新村氏は今年後半は食品インフレが懸念材料となる可能性を指摘。
北半球が作付けの時期に、コロナウイルスが発生、
十分に播種の作業をする人員を確保できなかったのです。


特に懸念されているのがコメ。
東南アジアやインドでは、イネやトウモロコシの大害虫である
ツマジロクサヨトウという蛾が発生いるのだとか。


トウモロコシはコロナショックでエタノール向けの需要が減少、
共有過剰となり価格が下落しています。
また精肉工場でのコロナ発生により、飼料向けの需要が減少すると
見られたことも価格を下押ししました。大豆もこれに連れ安。
なお、肉類の価格高騰が米国で確認されていますが
中国では豚熱の影響が解消しておらず、肉類の価格は高いため
食品インフレのリスクとなるやもしれません。


また小麦はコロナ発生に伴う巣籠需要で価格が上昇。
作柄の悪化が指摘されており、供給懸念もくすぶる中で
サバクトビバッタは7月頃に落ち着くと目されているものの
被害が深刻な東アフリカ、中東地域では、
小麦価格高騰が政権転覆に繋がることもあり得るため、無視できないと新村氏。
詳しくはオンデマンド配信で新村氏の解説をお聞きくださいね。

http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-200602.mp3

リーマンショック後にはIMFが金売却に動いたが... [ひろこの番組後記]
2020.05/26 大橋ひろこ 記事URL

2020年、ドル建てのゴールドは1500ドル台からスタート。
コロナ禍の換金売りで3月には1450ドル台まで売り込まれたものの、その後は1600ドル台、1700ドル台と水準を引き上げながら上昇してきました。足下では1カ月半程度1700ドル台でのレンジが続いていますが、急騰することなく値固めしながら上昇していますが、リーマンショック後の上昇相場では投機筋が先物市場になだれ込んだ経緯がありましたが、今回はETF市場への資金流入に加え、個人の現物投資に支えられており、質的に異なる展開となっています。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は金融貴金属アナリスト亀井幸一郎氏にお話しを伺いました。

1600ドル大台へと価格フロア―を切り上げるきっかけとなったのが
3月23日に開催された臨時FOMCにて米国債や住宅ローン担保証券(MBS)を
必要なだけ買い取る無制限QEが発表されたことでした。


さらに1700ドル台への上昇トリガーはFOMCではなく
4月9日のに地方政府と中小企業に対する総額2兆3000億ドルの支援策が発表
されたことによるものでした。・ジャンク債やローン担保証券(CLO)、
商業用不動産ローン担保証券(CMBS)の一部も買い入れ対象にとなったのです。


経営危機に陥っていたボーイングは国有化されることなく
社債による資金調達で難局を乗り越えています。
コロナショックでジャンク債市場が急落し金利が急騰する局面がありましたが
社債市場の延命措置と言っていいでしょう。


米国だけではなく、欧州、日本の中央銀行も社債購入を拡大しており、
4月、世界の社債発行額は67兆円にも上り過去最高へ。
永遠に膨らませ続けるわけにはいかないと思われますが、、、。
バブル化する債券市場のリスクが、金市場への資金流入を促しています。


また、FRBのバランスシートも急拡大。7兆ドルを突破しました。
現在はコロナショックによる新興国からの資金流出とドル需要が強いため
急激なドル安とはなっていませんが、この問題が沈静化すれば、
ドルの価値が保たれるかどうか、不安も大きくなっています。


経済が回復すれば引き締めにも動くと思われますが
その時に、バブルと化した株式市場が保たれるでしょうか。


亀井さんは、各国中銀の金重視のスタンスはさらに強まるとしています。


ここからの値動きのポイントとして亀井さんは
下げ要因としてのIMF保有金売却案が浮上する可能性を指摘。
現在新興国市場からの資金流出が懸念されていますが
IMF(国際通貨基金)への援助申請は100か国にも上るのだそうです。

IMFは2814トンの金を保有していますが
財源確保のための金売却も想定されるとしています。
実際、IMFはリーマンショック後に403トンもの金を売却しています。

これは短期的には売り圧力となりましたが、その後は・・・?

リーマンショック後のIMFの金売却とその後についても亀井さんに
詳しく解説いただいています。

詳しくはオンデマンド配信で亀井さんの解説をお聞きくださいね。

http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-200526.mp3

サウジアラビアが一転して原油減産に動いた裏事情 [ひろこの番組後記]
2020.05/19 大橋ひろこ 記事URL

4月20日、先物市場5月限納会において史上初めてマイナス40.32ドルを示現したWTI原油価格。5月19日の6月限納会においても同様のリスクが懸念されていましたが、納会を控え原油価格は30ドル大台を回復する水準にまで上昇してきました。


OPECプラスが減産で再合意に動いたこともありますが、米国やカナダが原油安によるコスト割れで減産せざるを得ない状況となったことで、オクラホマ州クッシング在庫の貯蔵スペースが警戒されていたほどには積み上がらずに済んでいることで、2匹目のドジョウを狙ったショートの踏み上げが原油上昇を招いていると思われます。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は経済産業研究所上席研究員 藤和彦氏をお迎えしお話しを伺いました。


世界第1位となった米国の原油生産も急減速。
石油掘削装置(リグ)稼働数は直近2カ月で半分以下(292基)となり、
リーマンショック時以来の低水準となりました。
足元の原油生産量も昨年7月以来の1200万バレル割れとなり、
日量1310万バレルから最大で300万バレル減少するとの見方が出てきています。


しかし足下のWTI30ドルは先月のマイナス40ドルから比較すると
なんと70ドルも価格が上昇したことになりますが、、、。
原油のフェアバリュー/適正価格水準とはいったいどの程度なのでしょう。


現在、新型コロナウイルス問題で需要増が見込めぬ中で、
供給側、つまり生産国の減産が価格変動要因として重要視されています。


世界の原油需要は日量約3000万バレル減少したとされていますが、
日量3000万バレルというのはOPEC全体の原油生産量に匹敵するという
途方もない規模なのです。

3月のOPECプラス会合での減産協議の決裂、さらにはサウジの増産で
原油価格が崩れてしまいましたが、
トランプ大統領が動いたことで、再びOPECプラスは減産で合意しています。


トランプ大統領は4月2日、ムハンマド皇太子に電話し
『価格競争を継続するならサウジアラビアとの間の軍事同盟を解消する』
と恫喝したと報じられています。

1945年2月、ルーズベルト大統領とアブドラアジズ国王との間で
「米国がサウジラビアの安全保障を引き受ける代わりに、
サウジアラビアは米国に石油を安定的に供給する」旨の取り決めがなされたのすが
これをトランプ大統領は白紙にするとして減産を迫ったのです。


さらに米軍はサウジアラビアに派遣していミサイル・パトリオット部隊4隊と
戦闘飛行隊2隊を撤収。トランプ大統領が安全保障カードを
サウジアラビアへのさらなる減産圧力に使ったと藤氏は指摘しています。


サウジアラビアは原油安に加え、減産による輸出シェア減に苦しめられていますが
財政均衡収支コストは80ドルとも言われています。
日本の消費税にあたる付加価値税を7月から現行5%の3倍の15%に
引き上げることを決めていますが、現在、サウジアラビアでも
新型コロナウイルス感染者数は4万人を超えこちらにも財政支出を迫られる非常事態。


増税と新型コロナウイルスの感染爆発により、国民の不満が高まるのは必至
とみられ、サウジアラビアで「アラブの春」が発生しかねないと藤氏は指摘します。

日本のリスクは?!

詳しくはオンデマンド配信で藤氏の解説をお聞きくださいね。
http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-200519.mp3

半値戻し達成の日経平均、Sell in Mayは...?! [ひろこの番組後記]
2020.05/12 大橋ひろこ 記事URL

日経平均はコロナショックの暴落から半値戻りを達成。マザーズ指数は年初来高値に対し9割近くもの戻りを入れている他、米国Nasdaq総合指数などは年初寄付値を取り戻しコロナショックの下落の全てを取り戻していることから見れば、戻りは緩やかに見えますが、株価と実体経済の乖離に違和感を覚える向きもあるようです。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日は元先物・オプションディーラー本河裕二氏に半値戻し達成の日経平均、この先の展望をテーマにお話しを伺いました。

本日12日場中に出たトヨタの決算。
2021年3月期は8割減益見通しとなりました。
1兆2500億円借り入れることもあり
自社株買いも見送られるなどの内容も、
悪いことは承知していたこともあって
日経平均などインデックスに影響は及びませんでした。


12日の日経平均のPBRは0.97 PERは18.64

PBR1割れで買い向かった向きが
救われる水準にまで回復してきましたが
実体経済と株価の乖離に本河氏は違和感を覚えると指摘。

原油価格の急落は長期的に輸入国である日本にとっては
悪い話ではないという見方もできますが
株式市場がほとんど原油相場と相関せず
上昇を続けていることにも違和感がありますね。

現状の株価、そして今後の見通しなどを
本河氏に解説いただいています。

詳しくはオンデマンド配信で本河氏のお話しを聞いてくださいね。
http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-200512.mp3

コロナウイルスで歪んだコモディティマーケット [ひろこの番組後記]
2020.04/28 大橋ひろこ 記事URL

原油先物価格がマイナス40ドルを示現。


新型コロナウイルスによって原油需要が大きく減少したことで、オクラホマ州クッシングの貯蔵能力の限界近くまで在庫が積み上がっている中で、WTI原油先物5月限の納会を迎えたという特殊事情もありますが、新しく中心限月となった6月限の原油価格もすでに10ドルを割り込まんばかリの下落となっています。

6月限の納会である5月19日を待たずに再びマイナス価格を示現する可能性も?!

混乱をきたしているのは原油市場だけではありません。
ゴールド市場でも、Nymex先物市場のゴールド価格と
スポット(現物)価格であるLoco Londonとの価格差が広がっています。

いったい何が起こっているのでしょうか。

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はJBMA日本貴金属マーケット協会代表理事 池水雄一氏に
お電話でお話しを伺いました。


GOLDのCOMEX先物市場とLoco London現物価格の乖離が生れたのは3月23日辺りから。
そう、英国のロックダウンスタートの頃からですね。
一時はComex 中心限月である4月限が一時Loco Londonに対して
100ドルプレミアムに。

貴金属のトレーダーらがオフィスに行けないため
流動性が低下しているという側面もあるようですが
主因は先物取引所のデリバリー規格とコロナウイルスがもたらした
製錬所の精錬キャパの減少にあります。


また、ロケーションプレミアムも開いています。
要するに、場所によってGOLDの価格がかなり異なるということ。

例えば、インド、中国では50ドルディスカウントに
ベトナムでは150ドルプレミアムとなっています。
プレミアムというのは、国債指標となる価格よりも高い値段で
取引が行われているということです。

現物と先物の価格の乖離だけでなく、国によっての価格の差も大きいのです。

これは、航空便激減のためのロジスティックの問題ー必要な場所に
ゴールドが運ぶことができないことが原因です。
ゴールドが不足しているわけではなく、必要な場所にないということですね。

これも新型コロナウイルスがもたらした問題です。

平時では裁定取引が働き、このようなことは起こりえないと池水氏。
しかし、現在はコロナウイルスにより世界の分断化が進んでおり、
一物一価の世界が崩れつつあるのです。


詳しくはオンデマンド配信で池水氏の解説をお聞きくださいね。
http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-200428.mp3




WTI原油マイナス40ドル、何故起きた?! [ひろこの番組後記]
2020.04/21 大橋ひろこ 記事URL

 4月20日、WTI原油先物価格がマイナス40.32ドルを示現。

マイナス?!


バレル当たり40ドルをお支払いしますので、私の持っている原油を買ってください。という取引が先物市場で成立したということです。

原油は掘削にもコストがかかりますし、保管にもコストがかかります。それが価値がゼロ以下に沈むなんて!!いったい何が起こったのでしょうか。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケット・エッジ代表 小菅努氏をお迎えしお話しを伺いました。


まず、この異常事態が起きたのは「WTI原油先物5月限」。
4月21日が納会で最終決済期限です。
先物取引は期限が来れば、買保有していたポジションを反対売買で決済するか
現受けといって現物を受け取るかしなければなりません。

※東京の原油先物市場は、ドバイ原油が指標ですので大きな混乱はありませんでした。

しかしながら、キャピタルゲインを追求するヘッジファンドなど投機筋は
現受けすることを前提に先物市場で取引していません。

原油価格が下落基調を強める中、期限前に先物市場の買いポジションが
投げ売られたということですが、
現受けしようにも、クッシング在庫が急増する中、
海上タンカーなどの貯蔵タンクなどの保管コストが急騰しており
それもままならないという状況に陥っていたという背景もあります。

それなら、決済せずに2番限である6月限にロールオーバーすればいいのでは
という考え方もあるのですが、すでに限月間のスプレッドが大きく拡大しており
6月限に乗り換えるコストも大きかったため、
マイナスとなって支払いコストが生じてもポジションを投げたほうが
いいという判断だったものと考察されます。

この原油の限月間の価格差が急激に広がっていることも問題。
強烈な順サヤ(期近安・期先高)が形成されているのです。
これを順鞘のことをコンタンゴと呼びますが、
足下では「スーパーコンタンゴ」状態にあります。

この状態になる背景は「原油の足元の需給緩和(じゃぶじゃぶ)状態であるため」か
「将来の需給タイト化が見込まれる」2パターンですが
今回は「足元の需給緩和」が主因と小菅氏。

新型コロナウイルスで世界各地でロックダウン状態。
ジェット燃料など需要が激減していることで、世界の在庫がだぶついているのです。

※ちなみに原油ETFである「USO」は4/17、
原油価格をトレースできないことを理由に、ロールオーバーの20%を期先に
することを決定しています。
(5月売り・6月買いと同時に5月売り・7月買い、6月売り・7月買い)

IEAの4月月報では、2020年の世界石油需要が日量930万バレル減の予想。
4月は2,900万バレル減で1995年以来の低水準、
5月は2,600万バレル減、6月でも1,500万バレル減を予想を発表しています。


供給サイドも減産で需給バランスの正常化に努めようとしています。
OPECプラスに加え、米国などが協調してトータル日量1500万バレル近くの
減産を発表しましたが、IEAの月報でこの歴史的減産でも
焼け石に水であることが明らかとなりました。


このまま、在庫が捌けない状況が継続すれば
6月限の納会でも同様のことが起きる可能性もあると小菅氏。


6月限納会は5月19日。
その注意点と今後の見通しについては是非オンデマンド配信を!
http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-200421.mp3

日経平均は大底をつけたのか?!~本河氏に聞く [ひろこの番組後記]
2020.04/14 大橋ひろこ 記事URL

ダウ平均はコロナショックで高値から38%もの下落となりましたが、あっという間に50%戻りを達成。

日経平均株価は32%程度の下落と、下落幅は米株よりも小さかったものの、まだ半値戻り達成となっていません。

さてここからの日経平均価格展望は?!


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。

今日は元先物オプションンディーラー本河裕二氏をお迎えしお話しを伺いました。

本河氏は、日経平均先物ディーラー時代の24年間で
通算30億円を稼ぎ出した伝説をお持ちですが、
過去の経験則から、暴落からの半値戻りは意外と早いと指摘。



日経平均はまだ半値戻り達成とはなっていませんが、
そのくらいまでの上昇はあるだろうとし20100~20200円弱程度まで戻る可能性を指摘。
ただし実態経済が決して良くないことを鑑みると楽観は禁物だとお話しくださいました。

PBRは3月6日に1を割り込んでから、1以下の水準で推移しています。
これまでPBR1割れは買い、という相場が長く続いたため、
1を割れた水準だった20700~20800円くらいのところで
買った向きも多かったかと思いますが
これが投げさせられる相場展開となりました。


ちなみにPBR0.8レベルが16000円程度ですが、ここで支えられるでしょうか、
本河さんの解説を是非。


日経VIもコロナショックで60を超えるところまで上昇しましたが
今日4月14日時点では37まで下がってきました。
ただし、平時のレベルではないのでまだ油断禁物ですね。


本河さんはTOPIX先物の手口に注目されているとか。
今回のコロナショックの1ヵ月くらい前、外資系G証券の大きな売りが入った...?!
詳しくは音声オンデマンド配信を聞いてくださいね。
http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-200414.mp3

OPECプラス会合に注目の原油、トウモロコシ価格にも影響 [ひろこの番組後記]
2020.04/07 大橋ひろこ 記事URL
新村氏は電話出演!スタジオにはアクリル板が。

新型コロナウイルスの感染が世界中に拡大、日本政府も今日7日、緊急事態宣言を出しました。世界各国でロックダウンの動きが加速しています。


米国はじめ世界各国が財政出動や金融緩和を実施、年後半にかけて景気は回復軌道に復帰することが期待されていますが、コモディティ市況の今後の展望は?!

皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。今日から始動のマーケット・トレンドPLUS!


初回の今日はマーケットリスクアドバイザリー代表 
新村直弘氏をお迎えしお話しを伺いました。



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エントリーはこちらから! 感想をお待ちしております♪

http://www.radionikkei.jp/news/present/entry_20200406.html





原油市況

 

原油価格の下落はサウジアラビアの財政状況を直撃し、
OPEC諸国の財政に悪影響を与え、さらには株価の下落も引き起こします。
今週9日にOPECプラスの電話会談が予定されており
早晩、減産が再開されると考えられるのですが、
すでにシェール中堅のWhitingがチャプター11を申請するなど
原油安の悪影響も出始めています。

多くのシェールオイル企業は原油か原油価格下落リスクヘッジを行っているため、
直ちに破綻に繋がるわけではないと新村氏。
しかし、「ヘッジ期間が終了し、原油価格が生産コストを上回らない」
状態であれば、その段階で破綻や身売りなどの選択をしなければなりません。

通常、価格リスクヘッジは3ヵ月、6ヵ月、12ヵ月の期間で行うため、
次の山は6月、9月、12月となると解説くださいました。

仮に現在の水準が6月以降も続くのであれば、
ヘッジが終わった米国の生産者の破綻が加速する可能性も。
場合によると3分の1程度の生産者が生産停止となるやもしれません。
この場合200万バレル程度の生産に影響が出ると予想され
破綻や生産調整が進めば、年後半とみられる景気の回復時の
価格上昇ペースが顕著になる可能性もあると解説くださいました。

 金

ゴールド、足下では1600ドルを回復してきました。

現在、実質金利による回帰分析の結果得られる「リスクプレミアム」は
150ドルを中心に不安定に推移していると新村氏。
ほぼ過去10年程度の平均的な水準とのことですが、
これ以上金利は下げられないことを考えると、
そのような信用リスク、地政学的リスクが高まらなければ
さらに価格が上昇するのは難しいと見ることもできます。



 穀物



穀物は非景気循環銘柄ですがコロナウイルスの影響を受けてしまったと新村氏。
トウモロコシがガソリンの添加剤であるエタノールの原料に使われているためです。

実は米国のトウモロコシのエタノール向け需要は、需要の約4割を占めているのです。

米週間石油統計ではエタノール生産が猛烈な勢いで減少しており、
エタノール生産者は採算が確保できません。

原油安は、トウモロコシ市況にも影響しているのですね。

本来なら天候相場に入る時期ですが、需給相場で価格は低迷しています。

詳しくはオンデマンド放送で新村さんのお話しをお聞きくださいね。

http://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-200407.mp3