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ブレトンウッズ体制の終焉となったニクソンショックから今年で50年です。1971年8月15日のニクソンショック以前は、1オンスのゴールドが35米ドルに固定され、米国はゴールドとドルの兌換を保証する金ドル本位制。ドル以外の通貨もドルとの交換レートが固定され、間接的な金本位制でした。当時35ドルだった金価格は現在1800ドル近辺で推移。50年で50倍にもなりました。逆説的にいえばドルの価値は50分の1になったということです。


皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日は日本貴金属マーケット協会 代表理事 池水雄一氏をお迎えし
金と通貨の歴史から今後のゴールド相場を展望いただきました。


第二次大戦直後1944年7月1日から22日に
米国ニューハンプシャー州のブレトンウッズで
44ヵ国から集まった730人の代表が戦後の国際経済体制に関して
討議しできた合意がブレトンウッズ体制。
そこで設立された国際通貨基金(IMF)の名前から「IMF体制」とも呼ばれます。
1オンス35ドルという固定価格でドルとゴールドの交換を認めることで
維持されていた固定為替相場を指します。

これが1971年8月15日に、当時の米ニクソン大統領によって
突然の停止が発表されたのです。固定為替相場が終了し、
世界の通貨はゴールドに裏打ちされない「不換通貨」となり
「変動相場制」が始まったのです。


現在、パンデミックによる経済のスローダウンに対して、
世界の中央銀行は金融緩和と財政出動という名目でマネーを増刷しています。
2021年第一四半期での世界負債の額は289兆ドルとなり
世界の経済規模の360%に当たるとされています。

池水氏は「不換通貨制度」はほぼ限界に来ていると思われると指摘されています。

ぜひオンデマンド配信で池水氏の解説をお聞きくださいね。
https://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-210824.mp3