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マーケット・トレンドPLUS

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オミクロン株の感染拡大が懸念される中、英国が12月に利上げに舵を切りました。米国もテーパリングの加速が決められ3月には終了します。金融相場の終焉はコモディティ市況にとってもネガティブとなるものですが、22年はどのような1年となるでしょうか。


皆様、あけましておめでとうございます。
新年最初のゲストはマーケット・リスク・アドバイザリー代表取締役 新村直弘氏。

22年は主要国の金融緩和政策の終焉、
そして脱炭素政策がもたらす歪みによる資源インフレ、
加えて米中には大きな政治イベントにも注目です。


米国は1月の中間選挙、
中国は5年に1度の秋の党大会がありますが、
こうしたビックイベントに向けては
景気テコ入れもあろうかと予想されます。

新村氏は中国とインドのW人口ボーナス期入りも
資源インフレをもたらす材料だとしながらも、
短期目線では金融引締の影響もあるとして、
コモディティ市況は短期、中期、長期目線で異なるシナリオを
組み立てる必要性を解説くださいました。

再び発生したラニーニャ現象の影響で
世界的に穀物供給が不安定となっており
小麦、大豆、コーンなど穀物価格は3月くらいまで
上昇しやすい地合が続きそうだと新村氏。

そして先々の懸念は
脱炭素進捗により、従来であれば食用(飼料含む)に用いていた穀物が
本来の使い方ではなくエネルギーに用いられるなどのリスク。
その場合、構造的に需要が増加することになるため食料価格の上昇要因。

既に国連の食品価格指数は「アラブの春」の水準を超えており、
さらなる価格上昇があった場合各国で暴動に繋がりかねないと指摘されています。

その他、原油市況、そして景気の先行指標とされる銅など非鉄金属市況、
GOLDほか、プラチナパラジウムなど貴金属市況など
様々なコモディティの22年を展望いただいています。

詳しくはアーカイブ配信で新村さんの解説をお聞きください。
https://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-220104.mp3