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マーケット・トレンドPLUS

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2021年のWTI原油市況。年初は48.40ドルでスタート。10/25高値85.41ドルまで最大で37.01ドル高(76.5%高)となりました。足元70ドルを割り込んでいますが、インフレ圧力の高まりの源泉として注目を集めました。この価格上昇の背景にはOPECプラスによる協調減産によって需要をやや下回る供給量に絞られ続けた事が上げられますが、22年の展望は?

皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。今日は
マーケットエッジ(株)代表取締役 小菅努氏にお伺いしました。

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新型コロナウイルスの「オミクロン株」登場、
そしてオランダのロックダウンを受けて原油は値を崩しています。
大前提としてこの行動制限が世界に広がるか否か、が重要となりますが、
基本シナリオとしてもIEA・国際エネルギー機関が22年Q1は170万バレル、
Q2は200万バレルの供給過剰を予想するなど、
21年までの供給「不足」から供給「過剰」への転換期となってきます。

その上で、小菅さんには5つの論点から22年を展望いただきました。

【論点1】OPECプラスの政策
OPECプラスは1月時点で336万バレルの減産実施中ですが
2月以降の生産対応は未確定。1月4日の会合に注目です。

【論点2】OPECの産油能力と結束
アンゴラ、ナイジェリア、赤道ギニアなどアフリカ産油国の生産量が
生産枠に満たない状況、これは産油能力に・・・?
サウジアラビアは投資不足が深刻であると警鐘を鳴らしています。

【論点3】シェールオイルの増産能力
22年は米国の大規模増産が予想されていますが
リグ稼働数の回復は鈍く、生産はDUCからのみです。
バイデン政権はOPECに増産要請しましたが、自国のシェール産業へは
増産要請をしていないのだとか。。。
シェール産業のキャッシュフローに対する投資比率は1995年以来で最低となっています。

【論点4】イラン核協議
22年予想はイラン核合意の再建が前提となっていますが
合意できない場合には他産油国への負担が強まります。

【論点5】需要拡大ペースは急減速するのか
ゴールドマンは22年と23年の需要が過去最高に達すると予想。
脱炭素での需要減を懸念する向きもあろうかと思いますが、
小菅さんによると、仮にEVが年600万台売れても
石油需要への影響は10万バレル程度に過ぎません。
まだ脱石油は遠い先の話のようです。

JPMは2022年125ドル、23年150ドルを予想していますね。
COP26に石油業界の意見は反映されておらず、再生可能エネルギーシフトは
絵に描いた餅になるリスクも想定しておかねばなりません。

詳しくはアーカイブで小菅さんの解説をお聞きくださいね。
https://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-211221.mp3