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2020年、原油市況ほどの市場を驚かせたマーケットはなかったでしょう。
物の値段がマイナスを示現することなどあるのか、と驚いたのは4月。コロナ禍、生産国との減産協議が決裂し最大産油国サウジアラビアが減産をやめると逆切れしたころがきっかけでした。しかし足元では原油価格は50ドル台目前まで上昇しています。マイナス40ドルから50ドルアラウンドまで大きく動きました。


皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケットエッジ(株)代表取締役 小菅努氏にお話を伺いました。


しかし、コモディティマーケットを広くウォッチしている小菅氏は
今年の原油のパフォーマンスは悪いとバッサリ。


WTI原油相場は年初来▼21.0%。
主要商品で原油のみ未だにマイナスなのです。

・金+23.6%
・銀+44.6%
・白金+5.2%
・パラ+22.9%
・コーン+16.3%
・大豆+32.3%
・ダウ+5.8%

なるほど、確かに・・・。

原油相場は年明けそうそうに今年の高値をつけてしまいました。
ソレイマニ司令官殺害での地政学リスクの高まりを嫌気した買いで
1/8に65.65ドルを付けていたんですね。

その後のコロナ禍、原油需要が激減するなか
トランプ大統領の仲裁で産油国は協調減産で合意。
これが原油市場を支えてきました。


では2021年はどうなるでしょうか。

小菅氏は上期は横ばいから小幅安、下期に上昇で年末55~60ドルと展望。

ワクチン効果で、経済が正常化。
需要は戻っても、供給側が原油が高くなれば増産意欲が強まるとしています。

また、世界が、そしてバイデン大統領誕生で
カーボンニュートラルが掲げられる中で、
シェール企業が資金調達が続くのか、という点も重要ですね。

詳しくはオンデマンド配信で小菅さんの解説をおききくださいね。
https://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-201229.mp3