春分の日 FOMCとその後のマーケットは? [フジトミコラム] [真壁昭夫のマーケット・ビュー]
2019/03/20(水) 21:00
皆さんこんにちは。「真壁昭夫のマーケット・ビュー」提供、株式会社フジトミの山口です。



明日は春分の日で日本の株式市場は休場(くりっく株365は営業日)です。そんな中、今週の一番の注目材料は20日(日本時間21日午前3時)のFOMCとイギリスのEU離脱の行方と考えています。(米中通商問題も火曜日あたりから再燃し始めてきています。)


イギリスについては、本来20日に再度メイ首相案の採決がおこなわれるかと思いきや、バーコウ英下院議長が大幅な修正がない限りメイ首相案の採決はしない方針と発表したことで、方向性が見えなくなってしまいました。

21日から22日にかけて行われるEU首脳会議では、メイ首相に対し4月半ばまでに「現在の離脱案を7月までにイギリス議会で承認させる」か「合意なき離脱」か、英国の離脱方針の決断を迫る見込みだと報じられています。

EUからのメイ首相への援護射撃(英議会に対する脅し)ととってもいいかもしれませんが、どちらにせよ、週明けまでイメージしていた「20日にメイ首相案の採決がおこなわれて承認され、週末のEU首脳会議でも承認される」という最短シナリオは、バーコウ下院議長の(20日に裁決をしないという)判断が覆されない限りなくなったということです。


一方、米国。FOMCについての注目点は主に次の3つです。

1つ目はバランスシート縮小がどうなるのか?

2つ目はこれまでFOMCで年4回に発表されていた金利見通し(ドットプロット)がどうなるのか?

3つ目は経済・物価見通しの結果と低インフレ時のFEDの対応策はどうなるのか?


まず、1つ目のバランスシートの縮小。バランスシートの縮小とはFEDがこれまで(量的緩和策において)買い入れてきた資産を売却していくということです。バランスシートの縮小は言い換えれば量的引き締め策とも言えますが、これを辞めたり縮小するスピードを緩めたりする場合はハト派的と捉えられます。

次に、2つ目の金利見通しの公表の仕方の変更。

これを今回から辞めるとなると、マーケットはびっくりしてしまいますので、マーケットとの対話を重視するパウエルFRB議長がそんなことはしないというのが私の考えです。

今回あるとすれば、フォーマットが少し変わるとかでしょうか?


最後に3つ目の低インフレ時のFEDの対応策。教科書的には低インフレやデフレ時の金融政策は状況にもよりますが緩和策といえます。

ただ、仮に記者会見時にパウエルFRB議長はそこを問われてものらりくらりとかわす可能性があるのかなと思っています。「辛抱強く」という表現で。


さらに、予想どおり政策金利に変更がなく、上記の3つともマーケットに与える影響はそれほどサプライズではない結果だったとしても、経済・物価見通しや雇用、金利見通しが前回12月時から大幅に修正されれば、それにマーケットが反応する可能性があります。

さらに、マーケットの中では、相場の格言「噂で買って事実で売る(Buy the rumor, sell the fact)」という思惑もあります。


今回のFOMCではこれらの点に注意をして見ておく必要があるということです。



ただ、これまでの世界経済を俯瞰してみると、「Buy America(アメリカ買い)」になっているということだけはわかります。

米ドル・米国債・金・米国株が買われているということです。

22日の祝日明け、日本のマーケットは休み明けでギャップを生じて取引が始まる可能性はありますが、中短期的な相場環境としては「Buy America(アメリカ買い)」が続くのではないかと考えています。


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