今年のGWは10連休! 連休明けリスクはどう見る? [フジトミコラム] [真壁昭夫のマーケット・ビュー]
2019/03/01(金) 00:00
皆さんこんにちは。「真壁昭夫のマーケット・ビュー」提供、株式会社フジトミの山口です。



昨年12月8日に、皇太子様が新天皇に即位される今年5月1日と新天皇即位を公に示す「即位礼正殿の儀」がおこなわれる10月22日を祝日とする法律が成立しました。

その結果、今年のゴールデンウィークは皆さんもご存知のとおり10連休になります。

4月27日(土)から5月6日(月)までが10連休になるのは、法律(祝日法第三条第3項)で「祝日と祝日に挟まれた平日は祝日になる」となっている為です。

具体的にカレンダーで見ると以下のように「昭和の日」と「即位の日」に挟まれる「4月30日」と「新天皇即位の日」と「憲法記念日」に挟まれる「5月2日」が国民の休日になるということです。



【マーケットは基本的に休み】
それではマーケットのお休みはどうなるのでしょうか?

カレンダーどおりに10連休となるのは、JPX傘下の東京証券取引所と大阪取引所(OSE)に加え、合併が予定されている東京商品取引所(TOCOM)、また、札幌証券取引所、名古屋証券取引所、福岡証券取引所、大阪堂島商品取引所です。

一方で、東京金融取引所(TFX)の「くりっく365(取引所外国為替証拠金取引)」と「くりっく株365(取引所株価指数証拠金取引)」は、通常通り土日を除き取引がおこなわれます。※OTC取引(店頭取引)については、各FX会社などにお問い合わせください。

【6営業日でどのくらいの価格変動があるのか】
心配なのは4月26日から5月7日まででどのぐらい価格が変動する可能性があるかということです。

4月29日から5月3日までの5日間と5月6日をあわせた計6日間、海外の株、為替、債券、コモディティ市場はオープンしているのに、日本では一部の取引所を除いて取引ができません。

海外マーケットの値動きは連休明けの日本のマーケットに影響を与えると考えられます。例えば、米国の株式市場が高ければ日本の株式市場も高くなり易いですし、海外の為替市場が円高に振れると日本の株式市場は上値を抑えられ易くなります。

そのため、日本の連休中に海外のマーケットが大きく動いてしまうと、連休明けの日本のマーケットは大きく反応してしまう可能性があるということです。

それでは6日間で相場はどれぐらい変動してしまうのでしょうか?仮に6営業日休業だった場合に当日の始値と7営業日前の終値の価格差がどの程度だったのかという実績を確認してみようと思います。

下のグラフは1999年1月以降2019年2月26日までの約20年間の日経平均株価の日足チャートに、「7営業日の値幅(当日の始値と7営業日前の終値の差)」をプロットしたものです。



最大値は2,210.75円(2008年11月6日)
最小値は‐2,746.82円(2008年10月14日)
平均値は14.89円
標準偏差は479.98円

過去の価格差から見れば、日経平均株価においては仮に6営業日休みだったとすると、10連休明けの始値における上昇リスクは最大で2,210.75円、下方リスクは‐2,746.82円となります。

また、確率分布的には平均値が14.89円で標準偏差が479.98円ですので、過去の統計からは、連休明けの始値は連休前の終値に対し68%の確率で-465.9円から+494.87円の間に、約95%の確率で‐945.07円から+974.85円の間に納まる可能性が考えられます。

値幅では上記のような計算になりました。しかし、例えば株価が10,000円のときと20,000円のときを同じ値幅で扱っていいでしょうか?

下のグラフは、先ほどのグラフの値幅の部分を騰落率で示したものです。(当日の始値と7営業日前の終値の価格差を7営業日前の終値で除したもの)



最大値は30.9%(2008年11月6日)
最小値は‐24.6%(2008年10月14日)
平均値は0.2%
標準偏差は3.51%

過去の変動率から見れば、10連休明けの始値における上昇リスクは、仮に日経平均株価の連休前の終値が21,500円だとすると最大で6,643.5円(21,500円×30.9%)、下方リスクは-5,289円(21,500円×24.6%)となります。

また、確率分布的には平均値が43円(21,500円×0.2%)で標準偏差が754.65円(21,500円×3.51%)ですので、過去の統計からは、連休明けの始値は連休前の終値に対し68%の確率で-797.65円から+711.65円の間に、約95%の確率で‐1466.3円から+1552.3円の間に納まる可能性が考えられます。

【10連休中をどう楽しむか】
3月1日が期限だった米国の中国への関税引き上げは延長となりました。いつまで延長するのかはまだ決まっていませんが、これまでには具体的に2ヶ月という報道がありました。これは、5月1日までということになります。それ以外に、スペインの総選挙が4月28日(日)にあり、経済指標においては4月26日(金)には米第1QGDP(速報値)、5月1日(水)には米ISM製造業景況指数、5月3日(金)には米4月雇用統計、米ISM非製造業景況指数などの発表もあります。

こういった中で、10連休にプライベートを楽しむには、10連休中に海外市場がどのような値動きになっていても対応できるようにしておく必要があるのではないでしょうか?

そのためには、例えば上記で計算したような不測の値動きになったとしても連休明けに対応できるポジションサイズにしておくことが大切です。

また、「くりっく365」や「くりっく株365」など、連休中も取引できる市場を上手く活用するなども1つの方法かもしれません。
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