その投資、どのくらいのリスクがあるの? ~リスク管理について~ [フジトミコラム] [真壁昭夫のマーケット・ビュー]
2019/02/15(金) 19:30
皆さんこんにちは。「真壁昭夫のマーケット・ビュー」提供、株式会社フジトミの山口です。



日本の連休明けの市場動向については、年明けのフラッシュクラッシュ以来、「Once Bitten Twice Shy(一度かまれると二度目から用心する=あつものに懲りてなますを吹く)」という心理から連休前には、「フラッシュクラッシュの可能性も?」という情報が見受けられます。

特にレバレッジの効いた取引をしている人にとっては、休み明けなどで前営業日の終値から大きく価格が乖離して取引が始まると、大きな利益が上がる場合もあるかもしれませんが、逆に値段が思惑と反対に乖離して始まってしまうと大きな損失となってしまいます。

それではこのようなことに対し、どう事前に対処しておけばいいのでしょうか?

答えは簡単で、余剰金でリスクコントロールをおこなうということです。

FXなどを含め証拠金取引は、高いレバレッジを効かせて取引ができますが、自分でレバレッジをコントロールすることも可能です。

例えば、東京金融取引所で取引されているCFD、くりっく株365の「日経225証拠金取引」。

相場が21,150だとして、2019年2月14日時点での1枚の必要証拠金は71,450円となっています。

1枚の取引単位は100倍ですから、価格×100という計算から実際は「2,115,000円」のものを「71,450円」の証拠金で取引できるということです。

レバレッジは、約30倍(29.6011・・・=2,115,000円÷71,450円)ということになります。

証拠金取引では、
「有効証拠金(全部決済したら残る金額)が必要証拠金を下回ってはいけない」
というのが一般的ですから、必要証拠金に対して余剰金を持たせる形でリスク管理をおこなう必要があります。

例えば、1,000円の値下がりに耐えられるように、1枚(必要証拠金=71,450円)買いポジションを持つのであれば、必要証拠金の71,450円に対して※10万円(値幅1000円×取引単位100)+手数料分の余剰金が必要ということです。
※配当や金利は考慮せず

もう1つ例をあげれば、日経225の必要証拠金が1枚71,450円だとしても、価格が21,150円のときに2,115,000円預けて1枚売買すれば、2,115,000円の資金に対して必要証拠金として使っているのは71,450円だけですが、レバレッジ1倍で取引しているのと同じことになります。 蛇足ですが上記の実質的にレバレッジ1倍で買いポジションを持った場合、「21,150円」の仮に日経225の価格が、「715円」まで下がっても耐えられるということです。(ただし、金利配当相当額と手数料は加味していません。)


【実質的なレバレッジが高すぎる】
実質的なレバレッジが1倍というのは、証拠金取引において資金効率が悪すぎるかとは思いますが、売買をおこなう前にリスクシナリオを考えて、その分の余剰金以上は考慮して取引することは重要です。

ところが、実際に今回のフラッシュクラッシュ時に大きな損失を出した方の取引状況や投資金に対するポジションサイズ(取引量)などを見ていると、余剰金が極端に少なく、実質的なレバレッジも高い状況で取引されている方が多いことがわかります。

リスクシナリオとは、相場が逆に動いた場合のことですが、具体的にはフラッシュクラッシュ時や週明けの窓明け相場は最低でも想定しておくべきではないでしょうか?


【過去の終値とその翌営業日始値の差は】
下の表は過去10年間の日々の終値に対する翌営業日始値のギャップ(差)の大きいものトップ10です。


値幅では約400円程度、価格に対しては2%程度の余剰金は少なくとも考えておかないといけないことがわかります。

こういった値幅を考えてポジションサイズを考慮して取引することが重要です。