先週の金融市場から(3月18日~22日) [真壁昭夫のマーケット・ビュー]
2019/03/23(土) 22:00
足許、米国経済は想定以上に好調だ。FRBの金融政策が米景気をサポートし、世界経済全体でもそれなりの安定感が保たれている。米国の賃金や個人消費動向を基に考えると、短期間で世界経済が失速するリスクは抑制されている。

同時に、先行き懸念を高める要因は増えている。

特に、ユーロ圏経済の減速は、かなり深刻だ。22日、独仏の製造業PMI(購買担当者指数)の3月速報値は、景気強弱の境目である50を下回った。米中の通商摩擦、中国での自動車販売の減少、ブレグジットへの不安などが製造業の景況感を急速に悪化させている。

その結果、独10年国債の流通利回り(長期金利)はマイナス0.01%に低下した。欧州発のリスクオフに押され、米国の長期金利は、3カ月物財務省短期証券の利回りを下回った。

政治、経済、地政学に関するリスク要因が増えつつあるだけに、何が市場の楽観と悲観に影響しているか、冷静に把握する重要性は高まっている。

独仏の製造業PMI


(記:真壁昭夫)

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