「17日の米国株は下落」
「ターゲット下落、TJXは上昇」
「エヌビディア、8-10月期売上高50%増加、時間外取引で株価上昇」
「"日本電産、OKKを買収"の報道」
17日の米国株は下げました。下落率は、ニューヨークダウが0.5%、ナスダック総合指数が0.3%でした。
米国では、消費関連企業の決算発表がありました。大手小売りチェーンのターゲットが発表した8-10月期の売上高は256億ドルと、前年同期比で13.3%の増加となりました。営業利益は20億ドル(前年同期比+3.9%)でした。物価上昇を受けて仕入れコストが上がり、営業利益の増益率は、売上高と伸びと比べて、低くなりました。ターゲットの17日の株価は4.7%下落しました。
衣料品チェーンを展開するTJXが17日発表した8-10月期の売上高は125億ドルと、前年同期比23%の増加となりました。税引き後利益は10億ドルで、同18%増加しました。こちらは、利益の伸びが2けたになったことを受けて株価は上昇しました。17日の終値は、前日比で5.8%の上昇率となりました。
引けた後に、半導体メーカーのエヌビディアが発表した8-10月期の売上高は、71億ドルと前年同期比で50%の増加となりました。営業利益は26億ドル、前年同期比で91%の増加となりました。
エヌビディアの時間外取引における株価は、日本時間午前7時20分前後の段階で、約4%上昇しています。エヌビディアは日本円換算の時価総額では、80兆円を超える企業です。
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日本経済新聞は、「日本電産は工作機械メーカーのOKKを買収する」と報道しています。日本電産は、既に三菱重工業傘下の工作機械会社を買収しています。OKKを買収して、工作機械業界に本格参入すると伝えています。
日本電産の永守会長は10月の7-9月期決算の説明会の席上で、工作機械業界に対して「納期が長くて、ぬるい業界だ」との趣旨の発言をしていました。自社で工作機械業界に参入して、ユーザーのためになる工作機械会社を作ろうとしているようです。
工作機械業界においては、再編の思惑が発生する可能性があります。
現状の工作機械工業受注は活況な状況です。
日本工作機械工業会が10日発表した、10月の工作機械受注高速報値を以下に示します。
10月 前年同月比 前月比
工作機械受注高 1492億円 +81.5% +3.2%
(内需) 502億円 +74.0% -12.5%
(外需) 989億円 +85.5% +13.7%
工作機械メーカー大手の四半期ごとの受注推移も掲載しておきます。参考にしてください。
オークマ(6103)の受注・受注残(単位億円)
2020年 2021年
4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9
受注 260 300 326 358 445 534
受注残 482 449 476 478 575 698
牧野フライス(6135)の受注・受注残(単位 億円)
2020年 2021年
4-6 7-9 10-12 1-3 4-6 7-9
受注 258 260 305 350 521 619
受注残 472 472 492 457 609 845