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「10日の米国株下落、ナスダック総合指数の下落率は1.6%」

「10月のCPI、前年同月比6.2%上昇、前月比では0.9%上昇」

「ガソリン価格は前年同月比約5割上昇、前月比でも6.1%上昇」

「米国10年債利回り大幅上昇」

「商業原油在庫は増加→原油価格は安い」

「日本の工作機械10月受注高、歴史的にも高いレベル」

 

 

 

 

10日の米国株は下げました。下落率は、ニューヨークダウが0.6%、ナスダック総合指数は1.6%でした。10月のCPI(消費者物価指数)が極めて高い伸びとなったことで、インフレ警戒感が強まり、債券の利回りが上昇、株価は下げました。金利高がネガティブに影響するナスダック総合指数の下落率が高くなりました。

 

 

10月のCPIデータを以下に示します。

 

             前年同月比    前月比

総合           +6.2%   +0.9%

食品           +5.3%   +0.9%

エネルギー       +30.0%   +4.8%

エネルギーと食品除く   +4.6%   +0.6%

ガソリン          +49.6%   +6.1%

中古車         +26.4%   +2.5%

新車           +9.8%   +1.4%

アパレル         +4.3%    0.0%

住居関連         +3.5%   +0.5%

航空運賃         -4.6%   -0.7%

 

 

エネルギーの価格上昇が続いています。ガソリン価格は前年同月比で50%近く上昇しています。前月比での上昇率も6.1%と極めて高い値です。

 

 

ガソリン価格の「前月比上昇率」は、8月に2.8%、9月に1.2%

だったので、前月の段階では「前月比における上昇率は落ち着いてきた」との見方が出ていました。しかし、10月は6.1%と加速する状態になりました。つれて、総合物価指数の「前月比上昇率」も8月0.3%、9月0.4%に対して、10月は+0.9と、伸びが加速しました。

 

 

物価上昇への警戒感が広がり、債券市場では売り物が先行しました。10年債利回りは1.56%と0.13%ほど上昇、一時は1.59%まで上昇する場面がありました。

 

 

「物価が上昇して、金利が上昇して、株価が下がる」パターンになると、原油価格は上昇することが考えられますが、結果として、原油価格は3ドル近く下落して、81ドル台前半での推移となりました。

 

 

毎週木曜日朝のこの項で書いていますが、米国時間水曜日に米国エネルギー情報局から、前週末の商業原油在庫が発表されます。11月5日現在の商業原油在庫は4億3510万バーレルと、前週比で100万バーレルの増加となりました。一方で、SPR(国家戦略備蓄)は314万バーレル減少の6億0939万バーレルと、9週連続の減少です。SPRの減少・商業原油在庫の増加の傾向が確認されて、原油価格は下落しています。

 

             ☆

 

 

TSMCが10日発表した10月の月次売上高は、前年同月比12.8%増加の1345億台湾ドルでした。前月の9月は、同19.7%増加の1526億台湾ドルでした。

 

 

              ☆

 

 

日本工作機械工業会が10日発表した、10月の工作機械受注高を以下に示します。

 

10月             前年同月比    前月比

工作機械受注高  1492億円 +81.5%  +3.2%

(内需)      502億円 +74.0% -12.5%

(外需)      989億円 +85.5% +13.7%

 

 

工作機械受注の年間における最高受注高は1兆8157億円です。年間1兆8000億円規模が年間最高受注ならば、月間にすると、1兆8000億円÷12=1500億円規模の計算になります。現在の月間工作機械受注高は、歴史的に見ても過去最高ペースの状態にあると認識されます。

 

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