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「14日の米国株は大幅高」

「決算発表企業の株価上昇」

「ウォルグリーン7.4%高、ユナイテッドヘルス4.1%高」

「"コスト増加吸収して増益"を評価」

「TSMC、10-12月期は7-9月期比で3.5%~5.5%増収」

 

 

14日の米国株は上昇しました。上昇率は、ニューヨークダウが1.5%、ナスダック総合指数は1.7%となりました。債券にも買いが先行し、10年債利回りは0.03%ほど低い1.52%前後の取引となりました。

 

 

ニューヨークダウ採用銘柄において、上昇率トップは、ウォルグリーン(WBA)、2位はユナイテッドヘルス(UNH)、3位はダウ(DOW)でした。

 

 

ウォルグリーンとユナイテッドヘルスは、ともに米国時間14日朝に決算を発表しています。ウォルグリーンの上昇率は7.4%、ユナイテッドヘルスは4.1%です。決算発表をした2銘柄が大幅上昇しています。従って、14日の米国株の上昇は「米国企業の決算内容を好感」と表現されます。

 

 

そのほか、決算発表銘柄では、台湾のTSMCの株価が米国市場で2.35%上昇しました。さらに、決算発表をした金融機関では、バンクオブアメリカが4.4%上昇、モルガンスタンレーが2.4%上昇しました。

 

 

原材料価格や労働コストの上昇が企業業績に与える影響が心配される中で、決算内容への警戒感が強まっていました。実際に決算発表が始まりました。コスト増加を吸収して増益となる企業には、堅実な内容を評価する動きが強まりました。

 

 

14日に発表された米国の9月生産者物価指数(PPI)は前年同月比8.6%上昇、前月比0.5%上昇となりました。エネルギー価格の上昇率は前年同月比で36%、前月比で2.8%となりました。

 

 

PPIが示すように、仕入れ価格や原材料価格の上昇が収益面を圧迫するとの警戒感が和らいでいる訳ではありません。しかし、実際の決算発表が行われると、コストを吸収する実力企業は正当に評価しようとの考え方が、14日の米国市場では主流になりました。今週の焦点である物価指標の発表を受けて、物価の上昇は確認されたけれども、債券の利回りは上昇しなかった、当面は金利の急上昇は避けられる状態となった、そこも注目点です。

 

 

 

 

 

決算発表企業の注目点を記載します。ドラッグストア運営のウォルグリーンです。NYダウ採用銘柄で上昇率トップです。

 

ウォルグリーンの7-9月期

売上高   342億ドル(+12.8%)

原価    267億ドル(+11.2%)

販売管理費  66億ドル(+15.1%)

営業利益    9億ドル(+49.8%)

 

 

原価や販売管理費も増えていますが、売上高の伸びによって、営業利益の大幅増加を実現しました。

 

 

ウォルグリーンは9月が本決算です。2022年9月期の見通しについて、基本的には4%成長としながらも、ワクチン関連の試験費や先行投資の負担が8%の逆風になるとしました。株価は一時マイナスの場面もありましたが、最終的には大幅上昇となりました。

 

 

次にユナイテッドヘルスです。医療保険業務を主力としています。

 

 

ユナイテッドヘルスの7-9月期

売上高  723億ドル(+11.0%)

営業経費 666億ドル(+10.1%)

営業利益  57億ドル(+22.8%)

 

 

ユナイテッドヘルスも売上高の伸びによって経費の伸びを吸収して、大幅増益を確保しました。コスト増加の負担を吸収する企業については、実力が評価される動きが考えられます。

 

 

台湾の半導体受託生産トップ企業のTSMCも7-9月期決算を発表しました。

 

 

TSMCは10-12月期の売上高について、154億ドル~157億ドルの見通しを公表しました。7-9月期の148億8000万ドルに対して3.5%~5.5%の増加率となります。

 

 

TSMCの7-9月期の設備投資の実績は、67億7000万ドル(1-3月期88億4000万ドル、4-6月期59億7000万ドル)でした。

 

 

 

 

 

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