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「29日の米国株は小動き」

「直近4日間、NYダウ3勝1敗・ナスダック総合指数0勝4敗」

「ドル高進む、1ドル112円付近に」

「本日、8月の鉱工業生産指数発表、自動車の生産低迷は続くのか?」

「中国9月PMIも発表、8月に急落していたサービス業PMIの回復は実現するのか?」

 

29日の米国株は、総じて小動きでした。ニューヨークダウは反発して、0.26%の上昇率となりました。一方で、ナスダック総合指数は続落、0.24%の下落率となりました。

 

 

ナスダック総合指数は、29日で4日続落となりました。一方で、その間のニューヨークダウは、3日高く、安かったのは28日の1日だけです。ニューヨークダウの動きが、ナスダックよりも相対的に良くなっています。

 

 

FOMCの結果、米国金利の上昇を考慮した銘柄選択の動きが活発になり、それがニューヨークダウとナスダック総合指数のパフォーマンスの違いに反映されています。

 

 

29日の米国長期金利は、1.498%~1.553%のレンジで推移しました。上昇はひとまず一服しましたが、金利は高止まりとの表現になるようです。

 

 

為替相場では、ドル高が進んでいます。日本時間の午前7時過ぎの段階で、ドル円相場は112円に迫っています。2019年4月以来、2年半ぶりのドル高円安水準です。

 

 

ユーロドル相場でも、1ユーロ1.16ドル割れとなりました。こちらは、昨年7月以来のユーロ安ドル高水準です。

 

 

マーケットではドル高の勢いが増しています。「ドル高で金利高」となると、アジアなどの新興国地域の経済活動に悪影響を与えるとの見方が浮上します。現状において、新興国株式は大きな下落を見せてはいません。28日に約3%下落したブラジルの株価指数も、29日には、約0.9%上昇しました。しかし、ドル高・金利高が新興国経済に与える市況は、リスク要因として意識する必要性があります。

 

 

本日30日には、日本の8月鉱工業生産指数が発表されます。1か月前に発表されたデータでは、8月の生産予測指数は3.4%の上昇でした。生産用機械の生産増加等によって8月は上昇が予想されていました。

 

 

しかし、8月の輸送機械工業の生産予測値は「7.3%の低下」となっていました。東南アジアの自動車部品生産問題を受けて、8月の自動車生産が減る見通しです。本日発表される、9月以降の生産予測値が回復を示すものなのか、それとも一段と厳しさを示すものになるのか、日本の製造業の業績動向を考える上で、極めて重要なファクターとなります。

 

 

また、本日の日本時間午前10時に中国の9月PMIが発表される予定です。中国のPMIは、8月のデータでは製造業が50.1P(前月比-0.3P)、非製造業が47,5P(前月比-5.8P)でした。非製造業の中でも、8月のサービス業PMIが45.2P(前月比-7.3P)と急落していました。中国の9月サービス業PMIがどの程度回復するか、ここも世界の企業業績を考える上で重要な指標となります。




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