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「15日の米国株上昇」

「9月NY連銀製造業景況指数が大幅上昇」

「8月鉱工業生産指数も上昇続く」

「商業原油在庫上昇→原油価格上昇」

「エネルギー関連株が高い」

 

 

 

 

15日の米国株は上昇しました。ニューヨークダウの上昇率は0.68%、ナスダック総合指数は0.82%でした。米国経済の順調な状況を示す経済統計が好感されました。

 

 

15日に発表されたニューヨーク連銀の9月分の製造業景況指数は、現状景気指数が「+34.3」と前月に対して16.0Pの上昇となりました。現状の景気を良いと答えた会社は45.9%、悪いと答えた会社は11.6%となり、差し引きで「+34.3」の高い数値となりました。新規受注や出荷などの主要項目がそろって改善しています。

 

 

また「6か月先」を示す期待指数も「+48.4」と前月比で1.9P上昇しました。こちらも、新規受注、出荷などが上昇しています。ニューヨーク連銀の調査対象地区においては、製造業の活動が極めて順調な推移をしていることがわかりました。

 

 

FRBが15日発表した8月の鉱工業生産指数は、前月比で0.4%の上昇となりました。6月の0.5%、7月の0.8%と比べると、やや上昇率は鈍っているものの、順調な生産状況が続いています。前年同月との比較では、5.9%の上昇となりました。

 

 

半導体不足が自動車産業の生産面にどのような影響を与えているか、が大きな関心事です。鉱工業生産指数の業態別指数を見ると「自動車及び自動車部品」は前月比で0.1%の上昇となりました。この業態は月々の変動が大きく、3月4.0%上昇、4月7.2%低下、5月5.2%上昇、6月5.0%低下、7月9.5%上昇、と上昇と低下を交互に見せてきました。8月は、小幅ながらも2か月連続の上昇となりました。ただ、前年同月との比較では4.9%低下しています。

 

 

原油先物価格は、前日比で3%ほど上昇して、72ドル71セントとなりました。7月30日の高値74.23ドルまでもう少しです。15日に発表された10日現在の商業原油在庫は4億1744万バーレルとなりました。前の週3日との比較で642万バーレル、約1.5%の減少です。これで5週連続の減少となります。

 

 

一方で、10日で終わる週の原油生産は日量1010万バーレルでした。前週3日の1000万バーレルに対して10万バーレル増加しましたが、その前の週の1150万バーレルに対しては、12%少ない水準です。ハリケーン「アイダ」の影響を受けて、原油生産が低水準にとどまっています。そのため、商業原油在庫が減少して、原油価格上昇につながっています。

 

 

15日の米国株式市場では、シェブロン、エクソンモービル、BPなどの原油関連株が2-4%の上昇となり、エネルギー業種の上昇が目立っています。16日の東京株式市場の物色の傾向にも反映されそうです。




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