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「13日はニューヨークダウ高く、ナスダック総合指数は小幅安」

「日本株先物の買い需要強い、TOPIX先物2100P乗せ」

「トヨタ株、13日NY市場で反発」

「日本企業の業績動向、東南アジアの供給問題が焦点に」

 

 

 

 

13日の米国株式市場では、ニューヨークダウとS&P500種指数が上昇する一方で、ナスダック総合指数は下げました。ニューヨークダウの上昇率は0.76%、ナスダック総合指数の下落率は0.07%でした。原油相場は上昇し、1バーレル70ドル台に乗せました。ニューヨークの終値で70ドル台に乗せるのは、8月3日以来のことです。

 

 

大証の日経平均先物夜間取引では、13日の午後5時21分に30570円の高値を付け、14日午前5時30分の引け値は30430円でした。TOPIX先物は、13日の午後5時台に2100P台で取引される時間帯もありました。時間外取引における日本株先物の買い需要は強い状況です。

 

 

昨日の東京株式市場では、トヨタの再度の減産発表を受けて、自動車株の下げが目立ちました。業種別株価指数では、「輸送用機器」の下落率が1.39%とトップになりました。

 

 

ニューヨーク市場のトヨタ株の値動きを見ると、先週の金曜日に2%強下げた後、昨日は1.2%ほど上昇しています。トヨタ株は、東京市場では、昨日に1.65%ほど下げていました。ニューヨーク市場の値動きを参考にすると、本日のトヨタ株は取り敢えず前日比で75円ほど反発する動きを想定しているようですが、本日は、昨日に下げた自動車株の反発力が1つの焦点でしょう。

 

 

昨日13日に、7-9月期における法人企業景気予測調査が発表されました。8月15日を調査日とした統計です。4-6月期の好調な決算内容が確認された時期であり、4-6月期の決算が予想を上回ったことを受けて、業績見通しが上方修正されました。

 

 

今年度の売上高は、全産業で3.5%の増収見通し。3か月前の調査結果に対して上方修正となりました。経常利益の見通しも大幅に上方修正されました。以下に表で示します。(単位%、カッコ内は3か月前の予想値)

 

 

         売上高         経常利益

全産業     +3.5(+2.8) +11.2(+6.8)

製造業     +6.9(+4.6) +18.7(+8.0)

非製造業    +2.3(+2.1)  +8.7(+6.4)

 

 

特に製造業の業績が大幅に上方修正されています。

 

 

業種別の今年度経常利益の予想値を見てみましょう。「自動車・自動車付属品製造業」の経常利益は1兆9225億円で、前期の1兆0927億円に対して75%の増益となる見通しです。3か月前の46%増益を大きく上回る数値に上方修正されました。。

 

 

また、「生産用機械器具製造業」の経常利益も30%の増益見通しと、前回予想の24%増益を上回ります。さらに「鉄鋼業」も約4.6倍増益見通しで、従来の64%増益を大きく上回ります。

 

 

4-6月期の業績状況を受けて、日本企業の業績見通しが上方修正されることが確認されました。

 

 

ただ、この統計は8月15日時点での調査内容です。その後、東南アジアのサプライチェーン問題を理由に、トヨタ自動車が2度も生産計画を修正しています。日本企業が4-6月期決算を発表した後に、東南アジアの部品供給問題が深刻さを増してきたことから、今後、今回の計画に下ブレの懸念が広がるかどうか、今年度の業績計画を見る上での、大きな注目点になります。

 


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