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「米国株安い、」

「ベージュブック、"経済回復は緩やか"」

「ドイツ株下落、自動車株などが下げる」

「ブラジル株3.7%下落、電力株等が大幅安」

 

 

 

 

8日水曜日の米国株は下げました。ニューヨークダウの下落率は0.2%、ナスダック総合指数は0.57%となりました。さほど下落率は高くはないので、上昇してきた銘柄に対する利益確定売りが膨らんだ結果だと捉えられます。

 

 

8日にFRBから公表されたベージュブック(全米地区連銀景況報告)では、経済活動ペースについての表現が「緩やか」となりました。コロナウイルス新規感染者の増加による経済回復ペースの鈍化が認識されました。8月の消費者心理指数の大幅低下や雇用者の伸び悩みなどが既に明らかになっていますので、経済活動回復の鈍化は既に認識されていたと考えられます。ただ、景気敏感株をもう一度買うためには、景気の再拡大に対する自信が欲しい場面でしょう。10年債利回りは、0.036%ほど低下して、1.334%となりました。

 

 

米国株以上に下落が目立ったのがドイツ株です。ドイツの主要株価指数であるDAX指数は1.46%の下落率となりました。DAX指数は、8月13日に16030Pの史上最高値を付けた後、4週間近く高値を抜くことができません。下落幅の232Pは、7月19日の407P以来の大きさです。

 

 

ドイツ株では、フォルクスワーゲンが2.69%、ダイムラーが2.33%、BMWが2.23%の下落率となりました。そのはか、シーメンス・エナジーが7%を超える下げ、シーメンスも3.79%の下落率となっています。ドイツの主要産業である自動車関連株の下落は、本日の東京株式市場を見る上でも、参考になります。

 

 

ただ、日本株はとても強い動きを昨日にも見せています。ドイツ株の下落率が大きい一方で、日本株の強さを見ると、ドイツの株を保有していた投資家が一部を日本株に変えているとの推測もできます。

 

 

また、8日はブラジル株の大幅下落も目立ちました。ブラジルの主要株価指数であるボベスパ指数は、113412Pで前日比4455P、3.78%の大幅安となりました。

 

 

ブラジルでは、電力会社等の株価が8-9%も下落しています。今週にお話を伺ったエコノミストの方は「ブラジルでは雨が降らない状況、ひどい干ばつが続いている。ブラジルの電力は、70%が水力発電のため、水不足によって電力が不足している。火力発電の再稼働を行って電力会社は対応しているが、原油価格が高いことが負担になっている。天候問題でブラジルはインフレに苦しんでいる」と話していました。

 

 

特に、新興国におけるインフレ動向が、今後の経済面にどんな影響を与えるか、注視する必要があります。インドの株価指数などは、ほとんど下げていませんが、ブラジル株の大幅下落は、事実として覚えておきたいと思います。





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