7月12日の株式市場を前に。 [鎌田伸一記者編]
2021/07/12(月) 07:00 S.K コメント (0)

 

「先週末は米国債券利回りが上昇、株価も上昇」

「TSMCの6月売上高、過去最高を大幅に上回る」

「半導体不足解消への期待、広がるか」

「iPhone13向け半導体の出荷好調」

「フォルクスワーゲン株は6%上昇」

「東京エレク、アドテストも米国市場で大幅高」

 

 

 

先週末9日の米国株は上昇しました。ニューヨークダウの上昇率は、1.3%、ナスダック総合指数は1%弱となりました。

 

 

先週の世界の株式市場は、米国における債券利回りの低下が景気への懸念を想起させて、悪材料として意識されていました。しかし、9日の米国市場では、債券利回りが上昇したことで、株式市場では安心感が生じ、株価が上昇しました。

 

 

米国10年債利回りは、1.35%台となり、前の日と比べると、約0.07%Pの大幅上昇となりました。

 

 

先週末9日には、台湾の半導体メーカーで、受託生産で世界トップメーカーのTSMCから6月の月次売上高が発表されました。TSMCの6月売上高は前年同月比で22.8%増加の1484億台湾ドルとなりました。

 

 

前年同月比での増加率は、4月16.0%、5月19.8%に対して、伸びが加速しています。

 

 

これまでの同社の月次売上高の最高記録は、今年3月の1291億台湾ドルでした。6月の1484億台湾ドルは、その水準を、大きく上回る売上高となりました。

 

 

半導体供給の不足が指摘される中で、TSMCの6月売上高の急増は、同社の供給量が拡充したことを示します。半導体不足が解消に向かう期待を高めるデータとなりました。

 

 

TSMCの月次売上高の急増は、先週末の欧米株の上昇要因となりました。ドイツのDAX指数は9日に1.7%上昇、フォルクスワーゲンの株価は6%以上も上昇しました。TSMCからの半導体供給量が増えれば、現在の世界の製造業における生産抑制要因が解消に向かう期待が生じます。自動車株にとっては好材料です。

 

 

また、TSMCの6月の月次売上高の急増については、アップルが今年発売するiPhone13向けの半導体生産が急増しているとの見方もあります。iPhone13向けの半導体生産の急増は、世界の電子部品株にとっても、良いニュースでしょう。

 

 

先週末の米国株式市場では、半導体関連株が上昇しました。日本の半導体関連株も先週末の米国市場で上昇しています。東京エレクトロンは3.6%、アドバンテストは4.5%上昇しています。

 

 

TSMCは今週の15日木曜日に4-6月期決算を発表する予定です。1-3月期決算の発表時、会社側では129~132億ドルの売上高を計画していました。1-3月期と比べると、強含み横ばいの計画でした。それに対して、4-6月期の月次売上高を合計すると、台湾ドルで3721億台湾ドル、米ドルでは134億ドル程度となる見通しです。

 

 

6月のTSMCの売上高急増は、7-9月期の世界の製造業の生産増加を連想させます。製造業の生産増加は、当然、世界景気にとって前向きな話なので、このあたりが米国10年債利回りの底打ち観測につながるのかどうか、今週の注目点です。





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