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「1日の米国株は下落」

「5月ISM製造業景況指数、強めの数字」

「5月のサプライチェーンの混乱継続」

「長期金利上昇に合わせて株価が下げる」

 

 

1日の米国株は下げました。下落率は、ニューヨークダウが0.5%、ナスダック総合指数が0.7%でした。ニューヨークダウは一時400ドルほど下げる場面もありました。

 

 

強い景気指標を受けて、長期金利が上昇し、それを気にする形で株価が下げる場面が見られました。株式市場では、金利の上昇を気にしています。

 

 

米国10年債利回りは、2.95%台まで上昇しました。前の日と比べると、0.1%超の上昇です。長期金利が上昇に進んだ米国時間午前10時から、米国株の下げが見られています。長期金利上昇に歩調を合わせた、株価下落です。

 

 

5月のISM製造業景況調査は、強めの内容となりました。以下に示します。

 

 

 

5月ISM製造業景況調査

景況指数(PMI)   56.1(+0.7)

新規受注       55.1(+1.6)

生産         54.2(+0.6)

雇用         49.6(-1.3)

配達遅延       65.7(-1.5)

在庫         55.9(+4.3)

顧客在庫       32.7(-4.4)

価格         82.2(-2.4)

 

 

雇用指数が50を割り込み、2020年11月以来の低い数字となりました。しかし、それ以外は比較的強めの数字です。各業界の担当者のコメントには、供給不足を指摘する声が引き続き目立っています。以下に紹介します。

 

 

 

「半導体部品供給が遅れるトンネルの中で、わずかな光が差してきた。」 [コンピュータ&エレクトロニクス製品]

 

「受注は依然好調。受注残も存在する。しかし、先行指標的な顧客の受注予測は軟化している 」[化学製品]

 

「半導体の課題は軟化していない、中国のロックダウンで状況が悪化した」 [輸送用機器]

 

「穀物、油脂、乳製品、タンパク質を中心とした投入コストは、小売・外食で転嫁できる以上のペースで上昇している。緩和の兆しはない」 [食品・飲料・タバコ製品]

 

「受注は依然として好調。材料価格は引き続き上昇している。コスト上昇の根本にはエネルギーと運賃が影響している」 [機械類]。

 

「上海は3月中旬から閉鎖されている。すべてが封鎖されており、生産活動も港湾活動も行われていない。エレクトロニクスのリードタイムは12ヶ月以上。」[加工金属製品]

 

「サプライチェーンの問題により、リードタイムが劇的に伸びている。今月は毎週、生産ラインに必要な部品が不足している。[雑貨]

 

「値上げが止まらない。2022年は良くなると思っていたが、そうはなっていない。サプライチェーンの乱れが続く」 [プラスチック・ゴム製品]

 

 

5月においては、サプライチェーン混乱継続が確認されました。物価上昇継続の認識から、長期金利が上昇して株価が下げました。足元の株式市場では、景気指標がやや緩み、ほどほどの需要減少の中で価格の上昇が収まるような指標を望んでいるようです。

 

 

 

 

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