「25日の米国株は上昇」
「テスラの株価12%高、時価総額1兆ドルを突破」
「テスラの時価総額、フェイスブックを抜く」
「テスラの25日売買代金、日本円換算で7兆円!」
「米レンタカー大手"テスラを2022年末までに10万台発注」
25日の米国株は上昇しました。上昇率は、ニューヨークダウが0.18%、ナスダック総合指数は0.9%でした。
電気自動車メーカーのテスラの株価が大きく上げています。テスラの株価は25日、1024.86ドル(+115.18ドル、+12.66%)で引けました。史上最高値に位置し、時価総額は1兆ドルに乗せました。テスラの25日の売買高は約6200万株です。株価1000ドルで6000万株の商いならば、600億ドル、7兆円に迫るような売買代金と試算されます。
米国の巨大時価総額企業を示す言葉で「GAFAM」が広く知られていますが、テスラの時価総額はフェイスブックの時価総額(25日9267億ドル)を抜いています。
テスラの株価は6月に600ドルを割れていましたので、4カ月余りで約70%も上昇しています。
テスラ株上昇の背景要因としては、電気自動車市場の現実的な拡大があります。米国レンタカー大手のHertz社は25日、2022年末までに10万台のテスラ社を発注して、世界中の事業所において、充電インフラ設備を整備するために、多額の投資を実施すると発表しました。
Hertz社の発表資料の中には、以下のような趣旨の文章が書かれています。
「今回の注文により、グローバル供給の20%以上が電気自動車になり、2022年末までに約65の市場、2023年末までに100以上の市場で、サポートされる」
「現在、米国の消費者の40%が、次に新車を購入する際に電気自動車を検討すると答えている。世界の電気自動車の販売台数は、昨年1年間で200%増加している。世界の自動車メーカーが電気自動車の販売台数を増やすことを約束しているので、今後も増加する。例えば、8月には米国の自動車メーカー3社が、2030年までに電気自動車の販売台数を40%~50%に引き上げることを約束した。」
テスラの株価高騰を受けて、「電気自動車市場の拡大」を株式市場の中心テーマに据える動きを考慮しています。
半導体不足や東南アジアの部品生産不足によって、世界の自動車メーカーは減産を強いられています。しかし、足元のデータにおいては、電気自動車の生産については、高い水準を維持しているように見えます。以下はテスラが20日の決算発表時に公表した四半期ベースの生産台数です。
テスラの四半期ごとの自動車生産台数(単位万台)
2020年 2021年
7-9 10-12 1-3 4-6 7-9
14.5 17.9 18.0 20.6 23.7
また、以下は中国の国家統計局が発表している、毎月の新エネルギー車の販売台数です。
中国の新エネルギー車生産台数
1-2月 31万7000台(4.9倍)
3月 23万3000台(4.1倍)
4月 22万9000台(3.6倍)
5月 23万7000台(3,3倍)
6月 27万3000台(3.0倍)
7月 28万9000台(2.9倍)
8月 33万台 (2.5倍)
9月 36万2000台(2.4倍)