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マーケット・アナライズ・マンデー

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みなさんこんばんは、櫻井です。
上げたものの非常に難しかった先週から、下げて始まった今週。
しかしそこには兆しが・・・

■今週のストラテジー
あく抜けした可能性が高いと考えられます。
ウクライナ情勢というリスクを抱えながらも
先週のマーケットは建設的な動きで15,000台を回復。
月曜は若干利食い売りに押されていますが、
15,000円の目線に慣れていないので仕方ない動き。
雇用統計が終了し、今日明日の日銀金融政策決定会合の行方を見守る段階です。


その雇用統計は極めて普通の結果になりました(詳細は後述)。
世界の株式市場に日本市場もようやく歩調を合わせてボトムアウトしてきた様子です。
そんな今週は、押し目買いで。
戻りをどこまで行くか試す週になりそうです。
SQで、場合によっては大きく跳ねる可能性があるかもしれません。


終わってみればプラスですが、動きは非常に神経質な動きとなった先週。
予想しようのない材料ばかりの中で戻って来たというのは、
その以前に作っていたポジションを手仕舞っておこうという
売り越し、売り浴びせが多かったということ。
統計で見れば1月は大きな売りがありましたが、
2月はそこまで行かず、プラマイのところまで戻してきました。
トレンドを持ち加速して行くような売りではなかったということで、
悪材料の中ストレステスト、雨降って地固まる的な戻り歩調に。
そして今週15,000円スタートですので、ひとつ終わったなという兆しが見えるようです。


もし1月からの売りが加速的に2月も続いていた場合には
なにか本当に大きなパラダイムチェンジが起きていた可能性がありますが、
しかしそうではなかったことが分かりました。
出所は欧州で、ETFや日経平均先物など指数系売りが多いことも分かりました。
これが裁定取引の解消売りを誘発し、日経平均を14,000円台まで押し下げましたが
加速はしなかったことを考えると
おそらく広い意味でのリバランス、あるいはリバランス+仕掛け売りだったのでは。
つまり、年金などの中長期・大口投資家の日本株売り、
日本を見捨てること、アベノミクスへのNO・・・ではなかったと見ることができそうです。


年初以来、「水曜日上げ、木曜日下げ」に売買が集中してきたのは
外国人投資家の商いの日本株への売買執行が集中してくるスケジュールから。
そして、さらにこれを見て日本人投資家も一緒に売るなどの動きが
連動してのことではないかとのこと。


ウクライナ情勢は予測が付かないのですが、
EUに歩み寄ってはいるものの、米に歩み寄っているわけではないことがポイント。
16日ウクライナの住民投票にも注目が集まります。


雇用統計の17万5,000人は良くも悪くもないという意味で「普通に良かった」ようです。
あと一ヶ月くらいブリザードの影響があると予測できますし、
地区連銀レポートも良いものでした。(雪のないアトランタ発ではありますが)
寒波の影響を受けた上でのこの数字は弱くはなく、
「微弱ながらも景気回復は続いていることが分かった」というそれだけでも充分な結果です。


今週末はいよいよSQです。
先週300円上がり、月曜前場152円安でスタート。
金曜日の終値から月曜の始まりまで1.1ポイント、27.9まで上がっています。
利益の確定売りが出ている中でボラティリティが上がっているのは例外的な動きに。
本来はこのような状況の場合下がるはずなので、
今週のSQに向けて大掛かりなポジション調整が始まっていると考えられます。


ボラティリティー(オプション)を相当売っている人が居るということ。
15,000、15,250、15,500円あたりのコールオプションの
大きな売り物がある状況ですが、どう買い戻すのか?という状況です。
買い戻せないとしたら、大きな波乱も考えられます。
(一時的、その日だけかもしれないながらも、上方向に・・・)
これを受けての、押し目買いということでした。



■先週の振り返り
大和証券の木野内さんをゲストにお迎えしました。
当面の相場の見方、見通しを教えて頂きました。
消費税引き上げの1988-89年と現在のトヨタの値動きは瓜二つ。
上にも下にも動かないチャートが語るのは
半年ちかく前から消費税を織り込んでいたということで、
これから出てくる消費税の影響は既に消化されていると見てよさそう。
マーケットは賢かった、順応性が高かったということが分かったのが収穫だと岡崎さん。


NYダウ史上最高値を超えているので、日経平均も追う可能性は大いにありますが、
イエレン議長のようなしっかりとしたフォワードガイダンスを
日銀の黒田さんが同じようにしていけるかどうかがポイントなりそうです。


もうひとつ、過去の増税後データでは夏以降の円高も懸念材料です。
前倒しで買ったもののなかに輸入品が多いため、先に貿易赤字が出た形。
増税後の買い控えで4-6月の輸入が減ると、貿易黒字になり円高になるというものですが、
しかし今回は、それよりも円が外に出て行こうとしている流れは変わらないのでは
という意見になりました。いずれにせよ来月以降出てくるデータには注目です。

【今週の戦略】
・金曜日のSQを控えて、押し目買い。
・日銀金融政策決定会合→火曜日:黒田総裁会見
・13(木)機械受注
・16(日)クリミア自治共和国ロシア編入是非住民投票



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