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マーケット・アナライズ・マンデー

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◼︎今週のストラテジー
先週は特徴的な動きとなりました。
月曜日が一番安く、日米とも
VIがピークをつけるまでどーんとオプションが買われ、
そこから典型的なパニック、狼狽売りになります。
しかし週央から切り上げとなり、
金曜の終値が月曜スタートより若干高くなりました。
週央にかけて"たくった"ような動き。


このあとは、VIが落ち着いてくるか否かがポイントになりそうです。
株価の動きはトレンドが見えないままですが、
月曜前場はVIが再び33まで上がっているので
残念ながらもう一回荒れる展開が始まったと考えられそう。
今週も下値を模索する形に。
先週と同じようにVIが上昇しながら株価が下値を探るならば
週のどこかで切り返す可能性もあるので、
そこに注意しながら展開を読む必要がありそうです。


金融政策偏重型の世界経済政策の渦中で
中国はこれまでずっと金融緩和、預金準備率引き下げ、通貨切り下げ
をしながらも財政政策が出ない状況。
中国で一体何が起こっているのかは何も分かっていない状態です。
問題は何も解決してはいませんが、
先週17,100円まで海外先物が動き、価格だけは一応折り合いがつきました。


「二番底はあるのか?」が議論されていますが、
アメリカの利上げもまだ実施されていませんし、
諸問題に抜本的な手立てが打たれたわけでもないので
「あそこが底だった」「一点底だ」ということで
買いとは思えない状況です。


株価は景気に先行すると考えると、現在の株安は
どこかで景気後退を読み込んでいるのかと気になります。
中国が震源地のように見えますが、
日本も今朝発表の7月鉱工業生産指数は
生産が前月比-0.6、出荷が-0.3と悪く、
先週発表の7月家計調査も悪い。
4-6月のGDPは-1.6%です。
7-9月は持ち直すとの発表がありますが、
7月の経済指標はいきなりマイナスのスタート。
もし7-9月もマイナスだった場合、
三期連続マイナス=不況突入となってしまいます。


しかし景気対策として追加緩和では、
通貨切り下げ競争に入ってしまうので難易度は高いです。
本来ならば補正予算など財政政策が期待でき、
とくに税収も増えたので公共投資しても良いのですが
そう簡単にはできないという状況。

そもそも現状良いとされる景気も
スピードが遅いので
ちょっと転んだらすぐマイナス成長になる危うさがあります。

中国の成長7%が6%なったら世界にどれだけ響くのか?
プラスとマイナスの数字はかなり大きいです。
企業でいえば黒字だったのが赤字転換してしまうようなもの。
注意が必要です。


先週のBS12chでは、
住友商事執行役員 兼 住友商事グローバルリサーチ
代表取締役社長の高井裕之さんをゲストにお迎えして
原油価格の動向について伺いました。


コモディティ価格の下落について
これ以上下がってしまったら成り立たないという
絶対価値のようなものがあり、そのラインが見えている示唆が。

原油価格の下落には、すべてのコモディティ価格の下落を
連鎖させてしまうという要素があることが分かったのですが、
それはつまり原油価格の動向が決め手になるということ。
先週38ドルまで瞬間的に下がりましたが、週末は反発。
12月のOPECでは減産の方向が見えて来るのか否か?
今週は40ドルをキープできるかどうか重要なポイントになりそうです。


さて、方向性が見えないなかで今週は
ポジション的に売りから入り、
小刻みにショートカバーしていく展開になりそう。

どこまで売れるかの水準ですが、
先週でのポイントは
・現 物 17,700円
・株365 17,650〜679円 が抵抗ライン?


月曜に先物でつけた 15,140円(株365で157円)は
NYダウが1000ドル下げた「フラッシュクラッシュ」で、
若干行き過ぎ感があります。


現状レベルだと売り方有利。

先週21日 → 28日 週間リターンは
日経平均 19,435 → 19,136でマイナス
株365 18,928 → 19,158でプラス
           (先々週金曜日NYの値段)


価格だけ見ていると、だいたい折り合いがついてきて
均衡点が見えてきているようなので、あとはセンチメント。
市場のボラティリティがまだ上昇しているなかで
短期的な不透明感の強さが
どこまで解明できるかがテーマになりそうです。

◼︎先週の振り返り
アメリカの利上げをどう捉えるかですが、
やはり今週金曜日発表の雇用統計で決まってくるのでは?
今回やるか見送るかで、見送る場合は10月。
10月の場合は次に発表される雇用統計を見て・・・
この繰り返しです。

ジャクソンホールでのフィッシャー副総裁は緩和的内容。
月曜のダドレー・NY連銀総裁発言は
「今回の混乱が続くようなら9月利上げは見送る」でしたが、
ことばの裏を返せば「混乱が収まれば9月の利上げもある」ですので
まだまだどちらの可能性も否定できません。

大事なことは景気がしっかりしているか。
正常化という意味では利上げできる方がいいはず。
引き続き要注意です。


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さて、本日で櫻井の出演は最後でした!
ラジオNIKKEIのリスナーの皆さん、本当にありがとうございました!
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しかし、番組は永遠です。まだまだ続きます。
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