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マーケット・アナライズ・マンデー

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土曜日のリアル・マーケット・アナライズ in JAPAN、
日本中からみなさんが集まってくれましたーーー!!!
本当にありがとうございました!!


◾︎今週のストラテジー
セミナーで議論したのは「通貨安戦争の時代」ということ。
通貨安ということは、金利安。そこに石油安もプラスされ
大きな地殻変動が起こっています。
地殻変動はバブルを生み、バブルのお金はリスク資産に向かいます。
バブルだと分かってバブルに行くのか?
バブルだと分かって一旦止まるのか?
バブルになるということは当然何かしらのリスクが出てきます。


たとえば早速、中国が追加で0.25%の利下げをしました。
金融緩和組がさらに一枚カードを切ったことで
米・英など利上げをするグループが本当に利上げできるのかどうか?
追い詰められつつある状況になってきます。


米株式市場は冴えない、金利も上がらない、経済指標もあまり良くない。
しかしそんな中、為替は全面ドル高が進んでおり、
アメリカにとって良いことはありません。
ドル高にも程度はありますが、
10%、20%とドル高になると米GDPは0.5%、1%と悪くなっていく試算があります。
いま攻めているのは金融緩和組。


どんな事象にも表と裏があり、
良い方で見れば株高になり、反対から見ると株安になります。
通貨安が今はたまたま株高に繋がっていて「漁夫の利」という感じ。
米経済を失速させるようなドル高とその他通貨安は本末転倒です。


米景気は良かった、ともう過去形かもしれません。
「米経済の良好な動きで金利が上昇=ドル高」ではなく、
「ドル高ありき」という困った状態になってきています。
このままいくならバブルを覚悟し茨の道を進むことに。


たしかに前場のセクター別値上がりトップは
薬品、情報通信、サービスとディフェンシブ系です。
情報通信でもSBのようなレバレッジ型企業は上がっておらず、
反対にNTTが買われている、つまりバリューを買っていく流れです。
株が強いのは分かっているけれど高値掴みしたくない、
ということでディフェンシブが買われています。
たとえばNTTを買う理由はないものの、
ここにしかお金の抜け道はないと見た結果ではないかとのこと。


今週の注目点は3つあります。
1)日本:3/3(火)10年物国債の入札
通貨安戦争とは叩き合い。
それまで秩序をもって動いていた各国の債券市場を壊していくもの。


2)EU:3/5(木)ECB理事会
本当に量的緩和できるのか?本当にドイツは従うのか?
真の主人公であるECB傘下の銀行が本当に国債を売ってくるのか?
売って得たお金を何に使うのか?(当座預金に置いておくとマイナス)
再度国債を買うのか?貸出しに回すのか?ジャンク債を買うのか?株に回すのか?
いずれにせよ期待値は高く、この半年間ずっと債券と株は強いままです。
3月からスタート予定です。


3)
マーケットのプライスアクション。
先週も高く、NY終値ベースで7週連続の上昇。
バーナンキショック直前と並びました。
12年アベノミクス初期は12週連続でしたが、そろそろ一服するのかどうか。
調整したほうが大崩れしないので安心ではありますが、そのまま行くのか?


先週末のPERでみると日経平均で16.9倍。全体で17.8倍と
現在値は今までのレンジの上限ではあります。


基本的戦略は買い。
形にとらわれることはなく、安くなっているところは買いで。
高くなってしまったとは言っても、
18,800を買って18,900で売れば勝ちは勝ち。
ただ、分かってやるのと分からないでやるのは大きな違い。
乗せられる相場と乗る相場は違います。乗せられたらダメ!
乗らないと決めたら絶対乗らない。
乗るなら覚悟を決めてボリュームを絞ったり値幅を決めて臨み、
ほったらかしはダメ!朝晩必ずチェックしましょう。


GPIFの組み入れ比率が引き上げられ、
9月は17.8%、12月は19.8%に。
最終的には25%まで持っていく様子で、
下値は買っているなという感じになっています。
しかし需給だけで語るのも「乗せられた相場」です。
「人が買うから自分も買う」というのはそれと同じ。

「価値があり、日本株は買いと判断→→高値掴みはしたくない
→→バリュー株を買う」というのは「乗る相場」です。

◾︎先週の振り返り
in JAPAN
矢嶋さん(VTR出演):通貨安競争がドル高前提の危ない構造で生まれている。
ドル高=アメリカの景気回復前提。
しかしこれが崩れると、バブルマネーは何処に行ってしまうのか?
需要はある。たとえばインバウンド。
ひとつの集団としてのマーケットが生まれつつある。構造変化。


木野内さん:29,000円!? もちろん直線的にではなく、数回の選挙を経て。
春先の統一地方選挙くらいまでは行くが、その後は厳しいかも??


山崎先生:危ないものが一番儲かる!ロシアやウクライナ等々。


夕凪さん:天井を叩いている。大型株中心に戦略変更。


鎌田さん、鈴木さん:まだまだ割安なものがある!


高井さん:金が底を打ったかもしれない!?


もちろん、株高は中国の景気回復を前提。
この前提がなければいくら通貨を安くしても買い手がいないということ。
議論では、現在がピークになるという説も。


テレビ放送では、
ニッセイ基礎研究所の久我尚子さんをゲストにお迎えして
前半で子育て世代・若年僧の現状について分析して頂きました。
アベノミクスで増えたのは非正規雇用・女性・ということでした。


後半では岡崎さんがイエレンFRB議長の議会証言を分析。
失業率は6種類の失業率があり、
そのうちのU6が全然戻っていないことが分かりました。


よく見ると日本もアメリカも同じ問題を抱えています。
失業率とは何か?労働市場はどうなっているのか?引き続き追っていきます。


(先週の振り返りの図解など詳細は番組FBからどうぞ↓↓↓
https://www.facebook.com/MarketAnalyze/posts/901177249924849


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番組FBではデータやレポートが盛りだくさん。チェックしないと損ですよ!!
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<豊商事セミナー@岡崎さん出演>

■豊商事 「資産運用セミナー in 東京」
3月7日(土) 12:30〜 (12:00開場)ゲスト:東京金融取引所
会 場:浅草橋 ヒューリックホール「ROOM 1」
お問い合わせ:豊商事 本店 0120-770-100

■豊商事 「資産運用セミナー in 東京」
3月14日(土) 12:30〜 (12:00開場)ゲスト:東京金融取引所 岡田貴司さん
   :レオス・キャピタル・ワークス
会 場:西新宿エステック情報ビル 21F 会議室B
お問い合わせ:豊商事 さいたま支店 0120-997-524
           池袋支店 0120-964-124



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■「マーケット・アナライズ・プレミアム VOD」第6回配信スタート
「日本の金利を考える」
  ・パート1:「日本は金利もガラパゴス」
  ・パート2:「日本の金利は日本的に決まる」


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