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夏の新潟開催があす開幕。その開幕日に行われる重賞は新潟ジャンプステークスです。
このレース、今年は暑熱対策で第4レースに組まれました。発走は11時35分。重賞レースとしては異例です。


なんたって午前中に重賞が行われるのですから。昨日、会社にレジェンド長岡一也アナがいらしたので質問してみましたが「午前中の重賞は聞いたことがない」とのことでした。長岡さんがそうおっしゃるなら、午前中の重賞はやっぱり初めてなのかなあ。


データを簡単に調べることができる1986年以降で、重賞レースの最も早い発走時刻は2020年から去年までの小倉サマージャンプ。13時40分発走でした。あら、20年と21年はアタシが実況していた。第8レースで行われたことと、20年からはワールドオールスタージョッキーズと同じ週の開催で、この週は3競馬場のうち小倉が一番早い発走時刻という設定だったのでこの発走時刻となったようです。ちなみに今年はというと、小倉サマージャンプも第4レースで、WASJ週なので小倉の発走が早い設定、11時20分スタートです。あすの新潟JSの記録は1ヶ月後にあっさり塗り替えられる運命なのであります。


では86年以前はどうだったか。過去の成績表をめくってみたところ、どうも成績表に発走時刻が掲載されるようになったのは1974年の後半からのようなのです。それ以前にもしかしたら午前中の重賞があったかもしれないけど、調べる術がありません。
発走時刻が判る1974年後半以降で、おそらく最も発走時刻の早い重賞は13時25分。1978年秋と1979年秋の東京障害特別がこの発走時刻で行われていました。どちらも競走番号は第7レース。11月中旬ということもあり、日没の関係で早まったのでしょうか。それにしては早すぎる気はしますが。


おそらく「午前中の重賞レース」は初めてであろう。では「第4レースの重賞」は初めてなのかどうか。結論から言いますと、初めてではないようです。
以前は今ほど出走頭数も多くないし、そもそも馬資源に乏しい時代は1日のレース数も多くないだろうし。そう思って、古い時代の重賞成績書を1枚ずつめくりました。指がカサカサするお年頃なので指サック大活躍。そして見つけました。


1949年12月18日、阪神競馬場で行われた第1回阪神3歳ステークス。現在の阪神ジュベナイルフィリーズです。
浅見国一騎手が騎乗したウイザートが、芝1200メートルを1分16秒1のタイムでレコード勝ち。2着トサミツル、3着タカクラヤマと成績表に掲載されています。このレースが「第4競走」で行われたと成績表にあります。わあ。第4レースで行われた重賞は存在した......!!


第4レースで行われた重賞は(見落としがなければ)この1クラだけ。第5レースで行われたのはいくつかあり、1944年のオークスと菊花賞、1946年の菊花賞、1953年秋と1974年春の京都大障害が第5レースで行われています。また他のクラシックで、競走番号の小さいものを調べると、日本ダービーはただ一度だけ「第7レース」で行われたことがありました。1968年、タニノハローモアが勝ったいわゆる"七夕ダービー"です。この日は参議院議員選挙と重なったことで午前中はレースを行わず、レース数が少なかったようです。
皐月賞も一度だけ、1947年に第7レースで行われた記録あり。第7レースで行われた桜花賞は1944年、1947年、1979年の3回あります。この79年(アタシが生まれた年だ)の桜花賞当日は、調べたところ統一地方選挙の投票日だったよう。その影響でしょうかね。


1986年以降で競走番号の小さい重賞はというと、これも第7レース。函館で行われていたタマツバキ記念が4回(1986年、1987年、1990年、1991年)第7レースで施行されました。それぞれ全9レース制で、第7レースですから準メインの扱いですね。
第8レースの重賞は障害やアラブを中心にたくさん見られますが、86年以降のサラブレッドの平地重賞では唯一、86年新潟3歳ステークスだけ第8レースで行われた記録が残っています。


もしかしたら来年以降も午前中の第4レースに組まれて、「夏のジャンプ重賞は午前中」というのが定着していくのかもしれませんね。最初は違和感はありますが、人馬の暑熱対策、ひいてはアニマルウェルフェアの観点からは当たり前のこととなっていくのかも。来年の夏は大きく発走時刻が変わる開催日もあるという話ですしね。これまでの常識が通用しない暑さの前では、固定観念にとらわれていてはいけないようです。


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では、7月 29日(土) の出演予定です。
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[ラジオNIKKEI第1]


<解説>
田村明宏(競馬ブック)
能勢俊介
沢田美紀(日刊競馬)


<パドック解説>
石堂道生(馬サブロー)1R-4R
林茂徳(競馬ブック)5R-8R
安中貴史(競馬ブック)9R-12R


<主なコーナー>
9:35頃 「週間ニューストピックス」
9:55頃 「パドック解説者 レース展望」
10:25頃 「レース展望」
11:45頃 「能勢俊介の"今日の勝負どころ"」
12:00頃 「JRAホッと耳より情報!」
12:45頃 「野元賢一の『競馬のツボ』」
13:15頃 「土曜メインレース展望」
13:50頃 「今週の注目数字」
14:30頃、15:55頃 「トレセンレポート」出演:野元賢一(日本経済新聞)
16:25頃 「あすの重賞展望」


新潟実況:山本直(1R-6R)山本直也(7R-12R)
進行:石原李夏、小塚歩
パドック進行:藤原菜々花、石原李夏


[ラジオNIKKEI第2]

<スタジオ解説>
荒木敏宏(競馬評論家)
森本昭夫(競馬評論家)


<札幌競馬場解説>
志村竜一(日刊競馬)
廣中築究(日刊競馬)


<主なコーナー>
9:45頃 「一般レースの狙い」
10:10頃 「土曜メインレース展望」
11:30頃 「日曜重賞レース展望」
11:50頃 「狙いのひと鞍」(札幌競馬場から)
12:35頃 「大穴一発!一攫千金を狙え!」出演:棟広良隆(競馬アナリスト)
12:50頃 「JRAホッと耳より情報!」
13:05頃 「解説者 今日の狙い目」
13:40頃 「メインレース展望」(札幌競馬場から)
16:05頃 「明日のメインレースの見どころ」


札幌実況:中野雷太(1R-6R)小林雅巳(7R-12R)
スタジオ進行:檜川彰人、三浦拓実、髙田洋子、加藤弘晃


※出演者、各コーナーの放送時間、放送内容などは変更となる場合があります

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