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あすのフェブラリーステークス、以前当ブログでご紹介したシャールズスパイトの出走が楽しみなのですが、もう一頭楽しみな存在なのが浦和の4歳牝馬スピーディキックです。
去年のNARグランプリで3歳最優秀牝馬を受賞。桜花賞、東京プリンセス賞を勝ち関東オークスでは3着。秋に戸塚記念、ロジータ記念を完勝し、前走の東京シンデレラマイルで古馬を一蹴。現在の南関東最強クラスの一角を占める存在と言えるかもしれません。
これまでのレースぶりを見ていて、強いと思わされたのは瞬間移動のように突き抜けた東京2歳優駿牝馬と、前走の東京シンデレラマイル。浦和の桜花賞も不利な浦和マイルの大外枠でありながら勝利をマークしています。芝スタート、直線の坂などクリアすべき課題はありそうですが、ベスト距離はマイルという感があります。


血統がまた興味深い。父タイセイレジェンド。母デザートフラワーは笠松で12勝。母の父はサイレントディール。祖母ルーベラは中央未勝利から荒尾で11勝。
タイセイレジェンドは2012年のJBCスプリントを勝ちました。フェブラリーSには2013年に出走し14着。サイレントディールはシンザン記念、武蔵野S、佐賀記念に勝利。フェブラリーSには2004年に出走しアドマイヤドンの2着でした。父も母の父もフェブラリーSに出走経験があるのは、今回の登録馬ではスピーディキックだけです。というか、かなり珍しいケースでは?


「自身も子もフェブラリーSに出走経験あり」という種牡馬はアグネスデジタル、カジノドライヴ、カネヒキリ、キングヘイロー、ゴールドアリュール、サウスヴィグラス、メイショウボーラー、ライブリマウント。これらの産駒で「母の父もフェブラリーS出走経験あり」という馬はいませんでした。なのでスピーディキックが初めて。チャンピオンズカップで調べてみるとヴァーミリアン、カネヒキリ、クロフネが自身も産駒も出走経験ありますが母の父は同レース出走経験なし。


ダートだと難しいのか。確かに、ダートで活躍した種牡馬が父のように活躍馬を出すようになってきたのはかつては少なかったように感じます。産駒の絶対数も多くはないだろうし、そのなかで繁殖入りする牝馬も多くなかったのかもしれません。
ちなみに日本ダービーの出走馬で調べてみると、父ディープインパクト、母の父キングカメハメハ(どちらもダービー馬)という出走馬はキタノコマンドール、ワグネリアン、ロードレゼルといます。父ハーツクライ、母の父シンボリクリスエス(どちらもダービー2着)というベルラップや、キングカメハメハ産駒だと母の父シンボリクリスエス、ネオユニヴァース、スペシャルウィーク、ディープインパクト、タニノギムレットという出走馬がいます。やはり芝とダートでは状況が違うよう。


JRAで出走したタイセイレジェンド産駒は、地方所属馬含め13頭。勝ち星を挙げたのは3頭で、出世頭は現3勝クラスのタイセイスラッガーです。産駒のJRA重賞出走は今回のスピーディキックが初めて。
産駒数が少ない種牡馬の平地GI出走を調べてみました。中央で出走経験のある産駒数が20頭前後、という種牡馬で産駒がGI制覇を果たしたのはミスキャスト。ビートブラックが春の天皇賞で大穴を開けました。JRAで出走したミスキャスト産駒は全部で22頭、ほかにミスディレクションがオープンにまで昇級しました。
ほかではアイシーグルーム(23頭出走)が優秀。イナズマタカオーとケイワンバイキングが重賞を勝ち、どちらもGIに出走しています。スエヒロコマンダー(18頭)はイナズマアマリリスがファンタジーSを勝ちGIに出走。ゴスホークケン(18頭)はご存知マルターズアポジーですね。去年競馬ブックのコラムに書いた1997年クラシック世代、ランニングゲイルの父ランニングフリーは中央出走の産駒数12頭。輸入種牡馬(JC出走馬ではありますが)では、1世代しか産駒を残せなかったペイザバトラー(16頭)は、新潟記念を勝ったパルブライト。さらに産駒数が少ないところだとミスズシャルダン(7頭、サンレイジャスパー)がいます。
重賞ウィナーを出したもののGI出走がない種牡馬では、アスカクリチャンは16頭出走し、中央GIは未出走もクリノドラゴンが浦和記念に勝利。チャンピオンズCあたりに出走が叶うかどうか。同様のパターンはオマツリオトコの父ヴィットリオドーロ(6頭)。サクラオリオン(8頭)はカイザーメランジェが函館スプリントSに勝利もGIは未出走ですね。


ちなみにスピーディキックの母の父であるサイレントディールは、JRAで28頭が出走し勝ち星を挙げたのは4頭。地方競馬では2015年の東京ダービー馬ラッキープリンスを出していて、この馬が同年のレパードSに出走したのが唯一のJRA重賞出走です。ちなみにちなみに「母の父サイレントディール」は、中央で勝利を挙げたのはニホンピロクリフ(現役)のみ。
なんかね、こういう"産駒数少ない種牡馬の産駒がGIに挑戦"はワクワクするし、素直な気持ちで頑張って欲しいと思えるし。サイレントディールは種牡馬を引退しているとのことですが、タイセイレジェンドは優駿スタリオンステーションで種牡馬として頑張っています。スピーディキックの2歳時の活躍のおかげか、前年10頭だった種付けが去年は51頭に急増したようです。優駿SSのサイトによると今年(2023年)の種付け料は30万円。さらに父の名を高めて、種付けの申込みも増えて、種付け料アップ? につながる好走となるか。そんな意味でもスピーディキックに注目しているところです。


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[ラジオNIKKEI第1]


<解説>
吉田幹太(競馬ブック)
能勢俊介
小木曽大祐(日刊競馬)


<パドック解説>
沢田美紀(日刊競馬)1R-4R
松永篤(競馬ブック)5R-8R
京増真臣(研究ニュース)9R-12R


<主なコーナー>
9:35頃 「パドック解説者 レース展望」
10:25頃 「メインレース展望」
11:45頃 「能勢俊介の今日の勝負どころ」
11:55頃 「JRAホッと耳より情報!」
13:15頃 「日曜メインレース展望」
13:45頃 「今日のコラム」出演:野村英俊(共同通信)
14:20頃 「パドック解説者 レース展望」
16:20頃 「来週の重賞展望」


東京実況:山本直(1R-6R)大関隼(7R-12R)
進行:山本直也、小島友実
パドック進行:石原李夏


[ラジオNIKKEI第2]


<解説>
佐藤将美(サンケイスポーツ)
森本昭夫(競馬評論家)


<パドック解説>
竹原伸介(馬サブロー)1R-6R
竹村浩行(馬サブロー)7R-12R


<主なコーナー>
9:45頃 「パドック解説者 きょうの狙い」
10:20頃 「一般レースの狙い」
10:50頃 「メインレース展望」
11:35頃 「藤村和彦の射(シャッ)!!」出演:藤村和彦(競馬文筆家)
11:45頃 「JRAホッと耳より情報!」
13:10頃 「解説者 今日の狙い目」
13:35頃 「小倉競馬 レース展望」出演:坂井直樹(競馬ブック)
14:10頃 「日曜メインレース展望」
16:05頃 「来週のメインレースの見どころ」


阪神実況:小林雅巳(1R-6R)檜川彰人(7R-12R)
進行:三浦拓実、岡田麻紗巳
パドック進行:加藤弘晃
小倉実況:小塚歩(1R-6R)米田元気(7R-12R)


※出演者、各コーナーの放送時間、放送内容などは変更となる場合があります

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