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先週日曜の阪神6レース。3歳未勝利、芝2000メートル。12頭立て。


ずいぶん関東馬が多くないか...?
馬番が若い順にスキップアビート(南田美知雄厩舎)、ゲットザナック(田中博康厩舎)、フェスティヴチャン(根本康広厩舎)、クラウンサプライズ(天間昭一厩舎)、ウイニングライブ(金成貴史厩舎)、レシプロシティ(田村康仁厩舎)、ルージュメイベル(小島茂之厩舎)。このところ栗東に滞在する関東馬が結構いる、みたいな話を聞いたのですが、この馬たちのなかで栗東での調教時計が記録されているのはルージュメイベルだけ。フルゲートに満たないレース、しかも関西馬が少ないということは、想定を見て使いに行こうとなった陣営が多かったのかな。結果は田村厩舎のレシプロシティが1着、見事に初勝利をマークしました。


阪神でひとつのレースに出走する関東馬が7頭ってのは、あまり見ないけど珍しいことなのか。調べたら上には上がありました。特殊なケースですが。
1986年以降で、阪神のレースにおける関東馬の最多出走頭数は11頭で、6クラありました。いずれも2011年3月後半から4月にかけて。そうです、東日本大震災です。震災の影響で東日本では4月後半になるまでレースが行われず、阪神と小倉の2場での開催が長く続きました(この頃は中京も改装中で休催)。
関東馬が小倉に出走するのは、滞在するにせよ馬房に限りがあるし当日輸送は負担が大きすぎるし。ということで阪神での出走が多かったのだと思います。
震災が全く関係ないケースで最多出走は、去年のオパールSと一昨年の桜花賞で、それぞれ9頭。オパールSは出走16頭だったので、関東馬の占有率が5割を超え56.3%となりました。ていうかどっちもつい最近のレースじゃないか。ソダシが勝った桜花賞も確かに関東馬が多かった。サトノレイナス、ファインルージュ、アカイトリノムスメが上位に食い込みました。


8頭になると、去年の桜花賞や阪神JFも該当。この頭数のレースが見られるのは概ね2006年以降で、近年は輸送事情も良くなって以前より楽に阪神遠征ができるようになったということなのでしょうか。関東馬8頭出走で一番古いのは2000年の武田尾ステークスでした。


では京都競馬場ではどうか。関東馬が最も多かった京都のレースは、1987年の菊花賞。出走18頭のうち11頭が関東馬でした。「西高東低」が訪れる前ですね。この年は1着サクラスターオー(平井、以下カッコ内は厩舎名)、3着ユーワジェームス(新関)、4着メグロアサヒ(境勝)、5着サニースワロー(中尾銑)、6着レオテンザン(吉野)、7着カイラスアモン(松山吉)と、7着以内に関東馬が6頭入るというレースでありました。関東馬10頭のレースは結構見つかり、直近では休催前の2020年2月15日の障害未勝利では出走14頭中10頭が関東馬でした。関西馬はわずか4頭、率にして関東馬の占有率が71.4パーセント。京都のレースじゃないみたい。


小倉でみてみると、1986年以降のレースで最多は14頭。2015年2月21日の小倉9R、古馬500万下の芝1200m戦、フルゲート18頭が出走して関東馬14頭に対し関西馬4頭。関東馬の占有率77.8パーセント。ほぼ関東のレースやん。ちなみにこのレースは的場厩舎のアラカメジョウが勝ちました。あれ、アタシが実況したという記録が残っているな...。当時「関東馬ばっかりやん」って思って実況していたかどうか。そんな記憶はないので、大して考えずに喋ってたんでしょうね。


ついでに調べてみた。この冬の小倉、関東馬の勝利が例年より多いように感じません?
今年は開催を残り2週間とした先週まで、関東馬29勝-関西馬91勝。レース数に対して関東馬の勝利が占める割合は24.2パーセント。去年の"フユコク"は関東馬43勝-関西馬125勝、関東馬の勝利の割合は25.6パーセント。あれー、割合としては去年のほうが勝ってるのか。前述しましたが関東馬が小倉に出走するのは比較的ハードルが高く、それだけに(関東に住む人間としても)小倉で関東馬が頑張るのは嬉しいんですよね。うまく狙えばいい馬券になるし(←めちゃ難しいけど)。
「調教師のJRA全10場重賞制覇」という記録は過去に6人が達成していますが、いずれも関西の調教師さんです(渡辺栄、山内研二、森秀行、角居勝彦、鮫島一歩、中竹和也)。あさって行われる小倉大賞典には10頭もの関東馬が出走します。これは1986年以降の小倉大賞典では抜けて多く(次位は5頭)、おそらく史上最多でありましょう。このうち国枝栄厩舎からサトノエルドールとレッドランメルトが出走。どちらかが勝つと国枝師は関東の調教師として初めて「全場重賞制覇」を果たします。大記録達成なるか? 日曜日はフェブラリーSの裏の小倉大賞典も要注目ですよ。


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では、2月 18日(土) の出演予定です。
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[ラジオNIKKEI第1]


<解説>
吉田幹太(競馬ブック)
能勢俊介
久保木正則(日刊競馬)


<パドック解説>
加藤剛史(馬サブロー)1R-4R
赤塚俊彦(競馬ブック)5R-8R
林茂徳(競馬ブック)9R-12R


<主なコーナー>
9:35頃 「パドック解説者 レース展望」
10:00頃 「週間ニューストピックス」
11:00頃 「メインレース展望」
11:50頃 「能勢俊介の今日の勝負どころ」
12:00頃 「JRAホッと耳より情報!」
12:55頃 「野元賢一の『競馬のツボ』」
13:25頃 「土曜メインレース展望」
13:55頃 「今週の注目数字」
14:30頃、16:15頃 「トレセンレポート」出演:野元賢一(日本経済新聞)
16:30頃 「あすの重賞展望」


東京実況:大関隼(1R-6R)山本直也(7R-12R)
進行:稲葉弥生、山本直
パドック進行:山本直也、藤原菜々花


[ラジオNIKKEI第2]


<解説>
丹羽崇彰(競馬ブック)
関根慶太郎(日本経済新聞)


<パドック解説>
芝井淳司(大阪スポーツ)1R-6R
荒木敏宏(競馬評論家)7R-12R


<主なコーナー>
9:55頃 「パドック解説者 きょうの狙い」
10:25頃 「一般レースの狙い」
10:55頃 「土曜メインレース展望」
11:25頃 「週の中間の話題から」
11:50頃 「日曜重賞レース展望」
12:35頃 「JRAホッと耳より情報!」
12:50頃 「大穴一発!一攫千金を狙え!」出演:棟広良隆(競馬アナリスト)
13:20頃 「解説者 今日の狙い目」
14:20頃 「パドック解説者 メインレースの狙い」
16:05頃 「明日のメインレースの見どころ」


阪神実況:三浦拓実(1R-6R)小林雅巳(7R-12R)
進行:檜川彰人、加藤弘晃
パドック進行:髙田洋子
小倉実況:米田元気(1R-6R)小塚歩(7R-12R)


※出演者、各コーナーの放送時間、放送内容などは変更となる場合があります

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