今週は京成杯の実況担当です。月曜に発表された登録馬をみてびっくり。9頭？ 先週行われたシンザン記念はもっと少ない7頭立てだったし。
シンザン記念は、同じ中京マイルで行われた去年も一昨年も15頭立て。今年は半分以下に。シンザン記念の7頭立てはレース史上最少タイでありました。
1983年 メジロモンスニー今年のシンザン記念は40年ぶりとなる7頭立てでありました。ただ、勝ったライトクオンタムの勝ちっぷりは印象的でした。
1978年 ラブリトウショウ
1977年 テンザンサクラ
勝ち方そのものが目を瞠るものでした。ディープインパクトの若駒Sとか、アーモンドアイのシンザン記念を思い出させるとかいろいろな感想を見聞きしましたが、個人的にはシェーングランツを思い出しましたねえ。あれも鮮やかな、どこか官能的とさえ思わせた追い込みでした。ライトクオンタム、武豊Jの美しすぎる追い込みはアルテミスSのシェーングランツを思い出させた。同じ社台RHで同じ黒帽というのも。
— 小塚歩 AYUMU KOZUKA (@AyumuKozuka) January 8, 2023
武豊騎手はドウデュースの日本ダービー以来の重賞勝ちで、JRA重賞350勝。デビュー年の1987年から37年連続重賞勝ち。ディープインパクト産駒のラストクロップでの勝利で、同産駒は全世代で重賞勝ちをマークしたことに。少頭数でしたが、歴史に残るシンザン記念となりました。
過去に7頭立てだったシンザン記念の結果を見てみると、83年の勝ち馬メジロモンスニーは、同年の三冠馬ミスターシービーを相手に皐月賞と日本ダービーで2着。春の二冠で同じ馬が1着2着となるケースは、このあと2020年のコントレイル→サリオスまで現れませんでした。かつて「クラシックに勝てない」というジンクスが囁かれていた（と、競馬ファンなりたての頃に聞いた記憶がある）時期のシンザン記念勝ち馬の中で、タイトルに最も近づいた馬といえるでしょうか。
また78年のシンザン記念で、ラブリトウショウから遅れること約4馬身差の3着だったインターグシケンは、春二冠に手が届かなかったものの秋には菊花賞を制しました。7頭立てのシンザン記念、やるじゃん！ ライトクオンタムがこのあと更に活躍すれば「シンザン記念は少頭数のほうが後の活躍馬が出る」みたいな新しいジンクス、格言が生まれたりするんだろうか。
京成杯はどうでしょう？
9頭立てはスピードワールドが勝った1997年以来ですから26年ぶり。このときは1頭取り消しての9頭立てだったので、出馬投票時点で9頭以下だったのはどうやらビコーペガサスが勝った1994年以来みたいです。29年ぶり。その昔は5頭立てだった年があるので史上最少、というわけではありませんが、かつて京成杯は1600mで行われていて1999年から2000mに。なので2000mの京成杯としては史上最少頭数となります。
スピードワールドは9頭立ての京成杯を6馬身差で圧勝、底を見せぬままNHKマイルCを目指しましたが一頓挫あり回避、その後は3歳馬が出走できたとはいえ当時は出走する馬が少なかった安田記念に挑戦し3着。タイキブリザード、ジェニュインという古馬の強豪を相手にしての大健闘でした。このあと安田記念で馬券に絡む3歳馬は14年後の2011年、リアルインパクト（1着）。スピードワールドは時代を先取っていましたよね。さらに、94年の勝ち馬ビコーペガサスはGIで2着が3回。そしてこの年の2着はヒシアマゾン。ヒシアマ姐さんですわ。これは少頭数の京成杯も少数精鋭だ。
今年もそうなるといいなあ。無敗馬、GIで揉まれた馬、鮮やかなデビューを飾った血統馬。この後が楽しみになる勝利を期待してますよ！
各事業所の営業最新情報
イベント情報はこちらから→ 第1回中山競馬 第1回中京競馬 第1回小倉競馬
では、1月 14日（土） の出演予定です。
【PCやスマホで楽しめます。 radiko.jp へ！】
「3歳重賞+リステッドワイド」5/27までの3歳重賞&リステッドは、ワイドの払戻金に売り上げの5パーセント相当額を上乗せ！
[ラジオNIKKEI第1]
＜解説＞
吉岡哲哉（競馬ブック）
能勢俊介
郡和之（日刊競馬）
＜パドック解説＞
小林正明（デイリースポーツ）1R-4R
唐島有輝（競馬ブック）5R-8R
赤塚俊彦（競馬ブック）9R-12R
＜主なコーナー＞
9:35頃 「パドック解説者 レース展望」
10:00頃 「週間ニューストピックス」
11:00頃 「メインレース展望」
11:50頃 「能勢俊介の今日の勝負どころ」
12:00頃 「JRAホッと耳より情報！」
12:20頃 「野元賢一の『競馬のツボ』」
13:55頃 「今週の注目数字」
14:30頃、16:15頃 「トレセンレポート」出演：野元賢一（日本経済新聞）
16:30頃 「あすの重賞展望」
中山実況：山本直也（1R-6R）小林雅巳（7R-12R）
進行：稲葉弥生、木和田篤
パドック進行：藤原菜々花
[ラジオNIKKEI第2]
＜解説＞
丹羽崇彰（競馬ブック）
関根慶太郎（日本経済新聞）
＜パドック解説＞
佐藤将美（サンケイスポーツ）1R-6R
荒木敏宏（競馬評論家）7R-12R
＜主なコーナー＞
9:55頃 「パドック解説者 きょうの狙い」
10:25頃 「一般レースの狙い」
10:55頃 「土曜メインレース展望」
11:25頃 「週の中間の話題から」
11:50頃 「日曜重賞レース展望」
12:35頃 「JRAホッと耳より情報！」
12:50頃 「大穴一発！一攫千金を狙え！」出演：棟広良隆（競馬アナリスト）
13:20頃 「解説者 今日の狙い目」
14:20頃 「パドック解説者 メインレースの狙い」
16:05頃 「明日のメインレースの見どころ」
中京実況：檜川彰人（1R-6R）三浦拓実（7R-12R）
進行：中野雷太、岡田麻紗巳
パドック進行：加藤弘晃
小倉実況：山本直（1R-6R）米田元気（7R-12R）
※出演者、各コーナーの放送時間、放送内容などは変更となる場合があります
