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中央競馬実況中継

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27日(日)の「中央競馬実況中継」は、第1第2とも【午前9時】スタート!


ジャパンカップのネタは昨日書いたので、今日は別のネタ。先日、一緒に福島出張していた佐藤アナがぽつりと言いました。
「新人で障害10勝したら、特別賞モノだよなあ...」。


もちろん小牧加矢太騎手のこと。確かにー!
馬術界から競馬の騎手へという異色の転身、3キロ減も生かして勝利を重ね、先週終了時点で9勝をマーク。今年の障害勝利数では15勝の石神深一騎手、12勝の森一馬騎手に次ぐ数字で、同じ勝利数で並ぶ五十嵐雄祐騎手と黒岩悠騎手とは2着の差で上回るので、障害騎手リーディング3位ということになります。


デビュー初年度に障害レースに騎乗するケースも近年減っている中で、2桁勝つなんてかなり凄いことなのでは。
JRA-VANのデータを検索してみると、デビューから1年以内の障害騎乗成績を調べることができました。3月から翌年2月までの12ヶ月間のデータです。

小牧加矢太 67戦9勝(先週まで)
白浜雄造 22戦4勝
大森勇一 52戦4勝
西谷誠 16戦4勝
伊藤暢康 19戦2勝
林満明 33戦2勝
岩崎祐己 7戦2勝
高田潤 7戦2勝
1986年以降にデビューした騎手で、免許取得から1年以内に障害レースを2勝以上挙げたのは以上の8人。小牧加矢太騎手は勝利数も、騎乗レース数もこれまでにない多さです。今年のルーキーは今村聖奈騎手が勝ちまくり、角田大河騎手も勝ち星を伸ばしています。勝ち鞍の数だけみたら敵いませんが、全て障害レースでこの数字は中身が濃いのでは。何か特別賞を、というのもうなずけます。


ちなみに佐藤アナから「大江原隆騎手が民放競馬記者クラブ賞(関東の優秀新人騎手賞)を障害の勝利だけで受賞した」と聞きました。調べたところ大江原隆騎手はデビューした1978年に平地騎乗なく、障害のみ37戦7勝という成績を残しています。さらに遡ると、武豊騎手より前に新人最多勝記録を持っていた加賀武見騎手がすごい。当時の競馬年鑑を確認すると、ルーキーイヤーの1960年に平地で226戦37勝、障害はなんと75戦21勝...! 勝率2割8分。2着と3着が13回ずつあるので、連対率は4割5分3厘で3着内率は6割2分7厘。当時は今より障害レースが多かったとはいえ、デビュー年に障害で21勝、そしてこのハイアベレージは桁違いです。


以前、デビュー年に障害重賞を勝つと田村正光騎手以来53年ぶり、ということを書きました(今年7月29日のブログ)。実は障害の特別レースを新人騎手が勝つケースも非常に珍しい。1986年以降にデビューした騎手で、障害の特別レースをデビュー年に勝ったケースはなし。デビュー1年以内(3月~翌年2月)というスパンでみても、岩崎祐己騎手が2003年2月15日の淀ジャンプSをベストウォリアで勝ったのが唯一のケースです。これより前にデビューした騎手でもいるかもしれませんが、調べるのに時間がかかりそうなのでまたこんど。


小牧加矢太騎手はあすの阪神5Rで、前走でもコンビを組んで2着だったセルリアンルネッタに騎乗予定。10勝目の期待大です。このあと、今年残されている障害の特別レースは、来週土曜のイルミネーションジャンプSひとつだけ、そして重賞は中山大障害を残すのみ。J・GIに騎乗する可能性はあるでしょうか? デビュー年に中山大障害に騎乗したケースも、1986年以降デビュー騎手ではいないようなので、まず騎乗することになれば偉業。そしてもし勝ったりしたら...、歴史がまた塗り替えられることになります。


本題からちょっと離れて、もうひとつ。
昨今また女性騎手がフィーチャーされる機会が増えたこともあり(先日の盛岡ではおなじみのレディスジョッキーズシリーズも行われました)、障害レースに騎乗した女性騎手を調べました。

ロシェル・ロケット 17戦3勝
板倉真由子 5戦0勝
西原玲奈 1戦0勝
サマンサ・ミラー 2戦0勝
ジョアンヌ・ラスボン 1戦0勝
アンヌソフィ・マドレーヌ 1戦0勝
1986年以降で以上6人。JRA所属騎手は板倉騎手と西原騎手が障害に騎乗した経験あり。ロケット騎手はギルデッドエージでの中山大障害制覇が有名です。JRA初の「女性騎手重賞制覇」はこの人でした。ミラー騎手は中山グランドジャンプでカンパネールとオールゴングに、ラスボン騎手はペガサスジャンプSでニコバリーに騎乗しました(中山GJはロケット騎手が騎乗)。マドレーヌ騎手は懐かしの国際障害騎手招待で来日、本当は2クラ騎乗予定でしたが厩務員ストによる開催中止のために1クラのみの騎乗でした。


来年から障害における減量規定が一部変更され、平地と障害それぞれの勝利数に応じた減量の設定となります。

【女性騎手以外の見習騎手】
平地30勝以下、障害10勝以下 ▲(3キロ減)
平地31勝以上50勝以下、障害11勝以上15勝以下 △(2キロ減)
平地51勝以上100勝以下、障害16勝以上20勝以下 ☆(1キロ減)
【女性騎手】
平地50勝以下、障害15勝以下 ★(4キロ減)
平地51勝以上100勝以下、障害16勝以上20勝以下 ▲(3キロ減)
見習騎手でない騎手 ◇(2キロ減)
小牧加矢太騎手はあと2つ勝つと減量が▲3キロ減から△2キロ減に変わることになります。
あと忘れがちですけど、女性騎手の減量規定は障害レースにも適用されるのですよね。板倉騎手はデビュー年と2年目に、西原騎手は3年目に障害レースに騎乗。いずれのレースも▲3キロ減で騎乗していました。現在なら★4キロ減で騎乗できるということに。障害レースの最低負担重量は56キロと決まっているので、通常で60キロの馬に騎乗することになれば★が生きてくる...はず。ヨーロッパにはレイチェル・ブラックモア騎手(アイルランド)という障害のトップジョッキーもいるのですし、今度は日本でも障害で活躍する女性騎手が出てきてくれればさらに盛り上がりそう! などと、ばんえい競馬に18年ぶりに新規の女性騎手が誕生、というニュースをみて思ったのでした。


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では、11月 27日(日) の出演予定です。
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[ラジオNIKKEI第1]


<解説>
吉田幹太(競馬ブック)
能勢俊介
小木曽大祐(日刊競馬)


<パドック解説>
宮崎弘貴(日刊競馬)1R-4R
唐島有輝(競馬ブック)5R-8R
京増真臣(研究ニュース)9R-12R


<主なコーナー>
9:20頃 「パドック解説者 レース展望」
10:45頃 「メインレース展望」
11:45頃 「JRAホッと耳より情報!」
12:05頃 「能勢俊介の今日の勝負どころ」
13:05頃 「今日のコラム」出演:恩田諭(スポーツ報知)
13:40頃 「パドック解説者 レース展望」
14:15頃 「日曜メインレース展望」
15:55頃 「京阪杯展望」
16:20頃 「来週の重賞展望」


東京実況:中野雷太(1R-6R)山本直也(7R-12R)
進行:佐藤泉、木和田篤、小島友実
パドック進行:藤原菜々花


[ラジオNIKKEI第2]


<解説>
大西修平(デイリースポーツ)
永井晴二(競馬評論家)


<パドック解説>
浜口和也(馬サブロー)1R-6R
城谷豪(馬サブロー)7R-12R


<主なコーナー>
9:05頃 「パドック解説者 狙いのレース」
9:30頃 「一般レースの狙い」
10:00頃 「メインレース展望」
11:50頃 「藤村和彦の射(シャッ)!!」出演:藤村和彦(競馬文筆家)
12:00頃 「JRAホッと耳より情報!」
12:50頃 「解説者 今日の狙い目」
13:20頃 「日曜メインレース展望」
16:05頃 「来週のメインレースの見どころ」


阪神実況:小塚歩(1R-6R)山本直(7R-12R)
進行:檜川彰人、加藤弘晃
パドック進行:岡田麻紗巳


※出演者、各コーナーの放送時間、放送内容などは変更となる場合があります

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