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先週アメリカで行われたブリーダーズカップ(BC)。メインのダート10ハロン、BCクラシックは、レーティング世界トップの傑物フライトラインが、またも世界を驚かせました。

エクイベースのチャートによると、2着オリンピアードにつけた着差は8馬身と4分の1。2年前、前回のキーンランド開催でオーセンティックがマークしたコースレコードには僅かに及ばなかったものの、ライフイズグッドの決死の逃げに楽々とついていってのこの着差は、もう呆れるほどの強さです。ちなみにこの8馬身4分の1は、エクイベースで記録が遡れる1991年以降では最大着差です。


フライトラインはデビューから6戦6勝、G1を4勝。レース2日後に引退と種牡馬入りが発表されました。デビューから1年半と少し、短くて強烈な現役生活といえるでしょう。

21年4月24日 サンタアニタ メイドン(6F) 13馬身4分の1
21年9月5日 デルマー アローワンス(6F) 12馬身4分の3
21年12月26日 サンタアニタ マリブS(7F) 11馬身2分の1
22年6月11日 ベルモントパーク メトロポリタンH(8F) 6馬身
22年9月3日 デルマー パシフィッククラシック(10F) 19馬身4分の1
22年11月5日 キーンランド BCクラシック(10F) 8馬身4分の1
6戦で2着馬につけた着差の合計は71馬身。BCの8馬身4分の1が霞むってどいうこと。これはもう、バケモンを通り越してますわ。もしかしたら我々は先週、史上最強馬の走りを目にすることができたのかもしれません。


史上最強論争でおそらく引き合いに出されるのがセクレタリアト。実況のラリー・コルムスも「セクレタリアトのようだ!」とゴール前で絶叫していましたね。1973年のアメリカ三冠馬、ベルモントSで2着馬につけた着差は31馬身! これが日本ならきっと「令和のセクレタリアト」って呼ばれるな。アメリカでは「21世紀のセクレタリアト」とか呼ばれたりするんでしょうか。


日本でこれだけ大差の連戦連勝を重ねた馬といえばマルゼンスキー。8戦8勝、合計着差は61馬身といわれています。朝日杯3歳ステークスを大差勝ち、戦後のGI級レースではこのレースのほかテスコガビーヒカルタカイが2着馬に大差をつけています。


テスコガビーは関西テレビ・杉本清さんの実況「後ろからはな~んにも来ない」が有名ですよね。そしてゴールの瞬間は「テスコガビー大楽勝、そして2着にはジョーケンプトン!」。ビッグレースで勝ち馬の名前を言い切って、2着馬の名前を出すまでこんなに時間があくことはそうそうない。いかに大差がついたかがわかるフレーズだと感じます。
マルゼンスキーは2着ヒシスピードに2秒2差、テスコガビーは2着ジョーケンプトンに1秒7差。ヒカルタカイは2着タイヨウに実に2秒8差をつけました。戦後のGI級ではこのヒカルタカイが最大着差です。
戦前まで遡ると10戦10勝、伝説のクリフジがいます。1943年の菊花賞でクリフジは2着ヒロサクラに大差をつけました。何馬身くらいだったのだろう? できることならタイムスリップしたい。


日本では今年、夏の小倉でヤマニンウルスが2着に4秒3という大差をつけて勝利し話題となりました。グレード制導入後の記録はツキノオージャの3秒6差(1986年3月1日)なので大幅な記録更新です。ちなみに1986年以降で大差勝ちを最も多く記録している馬はトウショウイージーとハーバーシャンティの4回。メジロカピュサン、リターンエース、キャニオンストーム、マルカラスカルが3回で続きます。平地で3回大差勝ちをマークした馬はおらず、これらの6頭は障害が主戦場でした。唯一メジロカピュサンだけ、平地1回+障害2回という3回の大差勝ちを経験しています。


ヤマニンウルスの新馬戦で2着だったゴライコウは、先日のJBC2歳優駿に勝利。ヤマニンウルスへの期待はさらに増しました。次走予定も報じられていますね。「日本のフライトライン」と呼ばれるくらいに連勝を伸ばしてほしいものです。


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では、11月 12日(土) の出演予定です。
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「秋の2歳単勝」 12月18日(日)までの全ての2歳戦は、単勝の払戻金が5パーセントアップ!


[ラジオNIKKEI第1]


<解説>
吉田幹太(競馬ブック)
能勢俊介
郡和之(日刊競馬)


<パドック解説>
加藤剛史(馬サブロー)1R-4R
林茂徳(競馬ブック)5R-8R
田村明宏(競馬ブック)9R-12R


<主なコーナー>
9:45頃 「週間ニューストピックス」
10:20頃 「パドック解説者 レース展望」
11:20頃 「メインレース展望」
11:45頃 「JRAホッと耳より情報!」
12:10頃 「能勢俊介の今日の勝負どころ」
12:40 頃 「野元賢一の『競馬のツボ』」
13:10頃 「土曜メインレース展望」
13:40頃 「今週の注目数字」
15:25頃、16:15頃 「トレセンレポート」出演:野元賢一(日本経済新聞)
16:25頃 「あすの重賞展望」


東京実況:山本直也(1R-6R)中野雷太(7R-12R)
進行:小島友実、大関隼、米田元気
パドック進行:米田元気、小島友実
福島実況:佐藤泉(1R-6R)小塚歩(7R-12R)


[ラジオNIKKEI第2]


<解説>
坂井直樹(競馬ブック)
関根慶太郎(日本経済新聞)


<パドック解説>
西谷哲生(大阪スポーツ)1R-6R
荒木敏宏(競馬評論家)7R-12R


<主なコーナー>
9:55頃 「パドック解説者 きょうの狙い」
10:25頃 「一般レースの狙い」
10:55頃 「土曜メインレース展望」
11:25頃 「週の中間の話題から」
11:45頃 「日曜重賞レース展望」
12:00頃 「JRAホッと耳より情報!」
12:50頃 「大穴一発!一攫千金を狙え!」出演:棟広良隆(競馬アナリスト)
13:15頃 「解説者 今日の狙い目」
14:25頃 「パドック解説者 メインレースの狙い」
16:10頃 「明日のメインレースの見どころ」


阪神実況:小林雅巳(1R-6R)三浦拓実(7R-12R)
進行:山本直、髙田洋子
パドック進行:加藤弘晃


※出演者、各コーナーの放送時間、放送内容などは変更となる場合があります

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