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【ラジオNIKKEI第2、23日(日)お昼休みに山田雅人さん登場! 菊花賞を語ります】


先週日曜の新潟7R、直線1000メートル戦。
18頭立てでただ1頭内ラチ沿いを走った1枠1番セルレアが、そのまま押し切って先頭でゴールイン。馬群が外ラチに固まることが多い"千直"では極めて珍しい形で、勝利を挙げました。


レース映像はこちらの結果ページから。最近はJRAのレース結果ページを直リンできるようになってありがたい。
騎乗したのは永島まなみ騎手、4キロ減も生かしての思い切った立ち回りはお見事でした。このセルレアは単勝15番人気、97.6倍。まあ確かに、千直の馬券検討は外枠から考えていくことが多いし、最内枠だからという理由だけで切っちゃうことも多いもんなあ。これからはそうはいかなくなるかも。
余談ですが、永島騎手はこれが今年10勝目。今年の勝利時の単勝人気は7、4、5、6、12、7、7、8、8、15番人気。春の中京のガレットジョーカー(単勝173.7倍)とこのセルレアが大きいのは確かですが、今年ここまで単勝回収率134パーセントは見事です。


新潟直線1000メートルのレースは、先週までで通算570レース行われました。12年5月5日の邁進特別が1着同着だったので、勝ち馬は571頭。これを馬番別にみていくと、1番はセルレアで20勝目。17番と18番はともに24勝なので、なんだ最内枠も悪くないじゃないか? と思われるかもしれませんが、頭数の問題もありますからね。勝率は18番が9.4パーセントでトップ、1番は3.5パーセントでブービー。馬番別勝率最下位は2番の3.2パーセントでした。


馬番1番で千直を勝ったのは17年5月13日のはやぶさ賞、ウランゲル以来。これは16頭立て(ウランゲルは11番人気)でした。18頭立てで1番が勝つのは16年8月13日の3歳未勝利、オレンジガール(9番人気)以来で、セルレアの勝利は6年2ヶ月ぶり、史上5頭目となります。


では、セルレアよりも前に馬番1番で千直を勝った19頭はどんなレースぶりだったか。確認することができた18頭について記します。(カッコ内は出走頭数)

ラモンターンニャ(15) 外に寄せながら馬群にとりつく。道中は馬場の中ほど、最後に抜け出す
ユウワンハピネス(16) 馬群固まらず、馬場の3分どころを走って単騎で抜け出す
ベレノス(16) スタートから出して先行、最後は馬場の中ほどを通って先頭ゴール
ナイトランブラー(10) 好ダッシュからハナ、徐々に外に持っていきながらリードを広げる
フラワーメロディー(18) 5番ヘイアンバクシン(3着)と3分どころで終始併走、競り勝つ
プリンセスサウンド(18) じわじわと馬群にとりつき好位、最後抜け出して馬場の8分どころを通る
フラワリングバンク(11) 好スタートから楽に外目へ、7分どころを通って押し切る
アンバージャック(8) ダッシュ良く外に寄せ番手、外ラチにつける逃げ馬を内で見ながら楽に差す
コスモフォーチュン(8) 押して出て外に行き3番手、残り1ハロンで馬場の8分どころから抜ける
セレスブルック(16) 横に大きく広がった馬群の最内、3分どころをただ1頭抜け出す
ケイティラブ(13) 押して押してハナに立ち外ラチにつける。そのまま後続を振り切る
アグネスロージイ(18) 2番手グループの内、馬場の7分どころを追走。最後外ラチ近くで抜ける
ダンスインザマミー(8) 行き脚つかず、外に寄せながら中団。先行馬群の内、8分どころから差す
ヨシカワクン(13) 一団となった馬群の最内。馬場の真ん中を1頭で抜け出す
キーナンバー(16) 外ラチに寄った馬群中団の内を追走。6~7分どころを伸びて勝利
オレンジガール(18) 広がった好位グループの内目、6分どころで他馬と競りながら伸びる
レッドラウダ(12) 好スタートも中団内から、じわりと外に寄せつつ外ラチの先行馬をとらえる
ウランゲル(16) 楽に先行集団に取り付き、外に寄せながら抜け出して最後は外ラチ近く通る

内ラチ沿いを走って勝った馬はいませんでした。1頭だけ確認できなかった(=レーシングビュアーでも残っていない時期)のが、01年8月12日の新馬戦。なんとこのときの勝ち馬は、あのバランスオブゲーム! ええー、後に中距離の重賞を勝ちまくる馬が千直でデビューしていたとは。しかも馬番1番。ただどんなレースぶりかは確認できませんでした。栄光の名馬たちで確認すればわかるのかな...? グリーンチャンネルWebでアーカイブされるのを待ちますか。


千直では20頭分のゲートが用意され、外ラチに近い2つは空けて、外から3番目のゲートに大外の馬が入るようにしているよう。なので頭数が少なくなればなるほど、1番の馬は馬場の中ほどからスタートできるということになります。18頭立てならまさに最内、端のゲートからのスタート。ということは少頭数よりはフルゲートのほうが「内ラチぴったり作戦」をとりやすくなるのかもしれません。


とはいえこの作戦も、馬場が荒れていない開幕週だからこそ。アイビスSDでも去年バカラクイーンが3着、今年スティクス(4番)が内を通って5着と健闘しました。ちなみに先週土曜の飛翼特別でも、上位入線こそならなかったものの1枠2頭が内ラチを走っていました。


実況はですね...、相当難しいですね。ゴールより遠い地点だと、内外どちらが前に出ているかがわからないし、ゴール前は肉眼で内ラチ沿いの馬と外ラチにいる馬とを一変に見るのは多分無理。人間の視野の限界を超えてます。頼りはモニター、でもギリギリの僅差だと馬体が離れていたら判別がつきづらいし。もともと千直は実況が難しいコースではありますが、さらに頭を悩ませることになりそうです。


ただ、これとてひとつの立派な戦法ですし、今後もこのような作戦をとる馬が出てくるかもしれません。ちょうど今週、来年のJRA開催日程が発表。新潟は例年通り春4週、夏6週、秋3週となりました。来年春の新潟の開幕週、4月29日と30日の千直で内ラチぴったりの「セルレア戦法」を取る馬が出るのか。実況は難しいのは確かですけど、少し楽しみにしておきます。


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では、10月 22日(土) の出演予定です。
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[ラジオNIKKEI第1]


<解説>
赤塚俊彦(競馬ブック)
能勢俊介
久保木正則(日刊競馬)


<パドック解説>
加藤剛史(馬サブロー)1R-4R
吉岡哲哉(競馬ブック)5R-8R
吉田幹太(競馬ブック)9R-12R


<主なコーナー>
9:35頃 「パドック解説者 レース展望」
10:05頃 「週間ニューストピックス」
10:35頃 「レース展望」
11:55頃 「能勢俊介の今日の勝負どころ」
12:05頃 「JRAホッと耳より情報!」
12:55頃 「野元賢一の『競馬のツボ』」
13:25頃 「土曜メインレース展望」
13:55頃 「今週の注目数字」
14:30頃、16:15頃 「トレセンレポート」出演:野元賢一(日本経済新聞)
16:30頃 「あすの重賞展望」


東京実況:小林雅巳(1R-6R)米田元気(7R-12R)
進行:石原李夏、佐藤泉
パドック進行:藤原菜々花
新潟実況:大関隼(1R-6R)山本直也(7R-12R)


[ラジオNIKKEI第2]


<解説>
坂井直樹(競馬ブック)
関根慶太郎(日本経済新聞)


<パドック解説>
難波田忠雄(大阪スポーツ)1R-6R
荒木敏宏(競馬評論家)7R-12R


<主なコーナー>
9:50頃 「パドック解説者 狙いのレース」
10:25頃 「土曜メインレース展望」
11:25頃 「週の中間の話題から」
11:45頃 「日曜重賞レース展望」
12:00頃 「JRAホッと耳より情報!」
12:50頃 「大穴一発!一攫千金を狙え!」出演:棟広良隆(競馬アナリスト)
13:15頃 「解説者 今日の狙い目」
14:15頃 「パドック解説者 メインレースの狙い」
16:00頃 「明日のメインレースの見どころ」


阪神実況:山本直(1R-6R)檜川彰人(7R-12R)
進行:小塚歩、三浦拓実、加藤弘晃
パドック進行:髙田洋子


※出演者、各コーナーの放送時間、放送内容などは変更となる場合があります

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