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中央競馬実況中継

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みなさま凱旋門賞おつかれさまでした。中継や実況をお聴きいただいた方、ありがとうございます。持ったままでタイトルホルダーをかわしていくアルピニスタ。あれだけ重い馬場で、タフな条件で、あんなに手応えよく上がってくる馬がいるんですね。世界は広い、そして凱旋門賞の栄冠は近そうでまだまだ遠い。日本馬4頭のチャレンジに拍手、そして無事の帰国を。


凱旋門賞の実況は3回目でした。一昨年はエイダン・オブライエン勢の直前の大量スクラッチで11頭立て、去年は14頭立て。このくらいの頭数なら、映像を見ながらのオフチューブ実況でもなんの問題もなく捌けるんですが、さすがに20頭ともなると全馬の馬名を言うのは難しくなります。これがメルボルンCのように3200mもあれば全部言えるはずなのですが(2019年のレースはオフチューブで全頭言えたはず)。


今年の凱旋門賞はフルゲート20頭立て、しかもタイトルホルダーがやや離して逃げる形でした。パリロンシャンのレース映像はだいたいパターンが決まっていて、向正面は外ラチ沿いの車載カメラで馬群全体を映し、下りに入る3コーナーのあたりからは2回スイッチングしたあとにフォルスストレート→直線というのがお決まりです。


この向正面の映像、今回はかなり困りました。縦に長くなる馬群、しかも車載カメラは先行グループと並走するので後方馬群は小さく見える、3コーナー手前には木が植えてあり映像に被る、さらにカメラについた無数の雨粒によって、さらに見づらい映像になってました。


レース15分前に降り出した強い雨。これが厄介でしてね。勝負服が濡れて、色の判別がかなり難しくなっていたんです。フランスダービー馬ヴァデニの勝負服は緑色(アガ・カーン殿下)。マレオーストラリスの勝負服は胴がえんじで袖が青、帽子が黒(シュレンダーハン牧場)。強雨で水を含んだ勝負服は、これが全部黒に見えてしまうんです。参った。


...以上、全て言い訳でございまして。
日本のドウデュースや、ルクセンブルク、オネストといった上位人気馬の位置取りを判別できなかったのがなあ...。くやしー。次の機会があればまたがんばります。


国内のレースで「見えなく」なったらどうするか。
雪で真っ白になった伝説のバイオレットステークスで、広瀬伸一アナは電光掲示板のタイムが動いているのをみながら「20秒近くが経過していますのでおそらく向正面中間あたりかと...」と実況しました。KBS京都の小崎愃アナも同じレースを実況していて、これまた伝説となっています(今週の週刊競馬ブックで木村寿伸アナがコラムにしていましたね)。広瀬アナも小崎アナも、タイムを頼りに実況。この形がひとつの参考になるでしょうか。


しかしこれ、普段からタイムと残距離を意識していないと難しいんですよ。あれは2017年の(もう5年前なのか)7月1日、函館6レース。芝2000mのレース中にどんどん霧が濃くなり、3コーナー過ぎからは肉眼でもモニターでも馬群が全く見えなくってしまいました。このときにバイオレットSのことが頭をよぎりました。そうだ、タイムだ! しかし咄嗟にタイムをみても、どのあたりを走っているかの推測がすぐにはできず...。普段からの意識付けの大事さを感じるとともに、先輩たちはすげえなあと改めて思ったものです。


今年は夏の新潟でレース前に大雨があり見づらくなったレースも(確か大関アナ実況)あったし、JRAアニバーサリーステークスは直前の豪雨で発走を遅らせたということがありました。お天気もこれまでの常識が通用しないようになってきています。レースを見づらい状況での実況はこれから増えるかもしれません。もちろん人馬の安全が最優先ですが、レースが行われるとなればどんな条件でも実況しなきゃいけないわけで。凱旋門賞だって、もう少し実況のやりようがあったはずだしなあ。咄嗟の対応力をもっと磨きたいと思わされたのでありました。


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では、10月 8日(土) の出演予定です。
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[ラジオNIKKEI第1]


<解説>
赤塚俊彦(競馬ブック)
能勢俊介
久保木正則(日刊競馬)


<パドック解説>
加藤剛史(馬サブロー)1R-4R
安中貴史(競馬ブック)5R-8R
松永篤(競馬ブック)9R-12R


<主なコーナー>
9:35頃 「パドック解説者 レース展望」
9:55頃 「週間ニューストピックス」
10:25頃 「レース展望」
11:45頃 「能勢俊介の今日の勝負どころ」
11:55頃 「JRAホッと耳より情報!」
12:45頃 「野元賢一の『競馬のツボ』」
13:15頃 「土曜メインレース展望」
13:50頃 「今週の注目数字」
14:30頃、16:15頃 「トレセンレポート」出演:野元賢一(日本経済新聞)
16:30頃 「あすの重賞展望」


東京実況:大関隼(1R-6R)小塚歩(7R-12R)
進行:石原李夏、米田元気、山本直也
パドック進行:山本直也、石原李夏


[ラジオNIKKEI第2]


<解説>
丹羽崇彰(競馬ブック)
関根慶太郎(日本経済新聞)


<パドック解説>
佐藤将美(サンケイスポーツ)1R-6R
荒木敏宏(競馬評論家)7R-12R


<主なコーナー>
9:45頃 「第4回阪神競馬 馬場情報」(インタビュー)
10:10頃 「パドック解説者 狙いのレース」
10:40頃 「土曜メインレース展望」
11:10頃 「週の中間の話題から」
11:30頃 「日曜重賞レース展望」
12:00頃 「JRAホッと耳より情報!」
12:30頃 「大穴一発!一攫千金を狙え!」出演:棟広良隆(競馬アナリスト)
13:05頃 「解説者 今日の狙い目」
14:15頃 「パドック解説者 メインレースの狙い」
16:00頃 「明日のメインレースの見どころ」


阪神実況:三浦拓実(1R-6R)山本直(7R-12R)
進行:檜川彰人、加藤弘晃
パドック進行:髙田洋子


※出演者、各コーナーの放送時間、放送内容などは変更となる場合があります

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