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先週の高松宮記念は素晴らしいレースでした。勝ったナランフレグの鮮やかなイン強襲、丸田恭介騎手の涙。馬券は獲り損ねたけど、レース後はどこか清々しい気持ちになりました。
我が◎ロータスランドも、岩田望来騎手が渾身の力を振り絞っての追い上げ。単勝を持っていたので声が出ましたねえ。2着。惜しかった。3着キルロードは17番人気、GI初騎乗の菊沢一樹騎手があわやのシーンを作りました。4着トゥラヴェスーラもナランフレグ同様のイン狙い、鮫島克駿騎手の巧みなコース取りであと一歩で馬券圏内突入でしたよね。


以上、先週のGIで上位を占めた4人の騎手。いずれもこのレースが始まる時点ではGI未勝利でした。

短距離~マイル戦線はグランアレグリアやダノンスマッシュ、インディチャンプが引退し、ピクシーナイトが故障で戦線離脱中。そんなメンバー構成に加え、ドバイ国際競走の週ということで有力馬の乗り替わりも発生しうる状況です。それでも、GIの上位4着までをGI未勝利騎手が占めるというのは相当珍しいんじゃないか?


そう思って調べてみると、どうやらこれまでに同様のケースがなさそうなのです。1986年以降のJRA平地GIで上位1着~3着すべてがGI未勝利騎手というケースが以下の例で見つかりました。というか、フォロワーさんが見つけてくれました。


1987年阪神3歳ステークス
1着サッカーボーイ(内山正博)
2着ダイタクロンシャン(増井裕)
3着ジンデンボーイ(田面木博公)
内山正博騎手はキャリアで重賞2勝、1985年の金鯱賞とこのレースです。ということはGI初制覇。増井裕騎手はGI未勝利で引退し、田面木博公騎手は1992年スエヒロジョウオーの阪神3歳牝馬SがGI初制覇です。


1991年桜花賞
1着シスタートウショウ(角田晃一)
2着ヤマノカサブランカ(柴田善臣)
3着ノーザンドライバー(岡潤一郎)
角田晃一騎手はデビュー3年目でGI初制覇。柴田善臣騎手のGI初勝利は1993年安田記念ヤマニンゼファー、岡潤一郎騎手はこの1991年にエリザベス女王杯でリンデンリリーに騎乗しGI初制覇を果たします。


2000年秋華賞
1着ティコティコタック(武幸四郎)
2着ヤマカツスズラン(池添謙一)
3着トーワトレジャー(上村洋行)
武幸四郎騎手はこれが初のGI勝利でした。池添謙一騎手は2002年桜花賞アローキャリー、上村洋行騎手は2008年のスプリンターズSでスリープレスナイトに騎乗し初GI制覇を果たします。


2011年安田記念
1着リアルインパクト(戸崎圭太)
2着ストロングリターン(石橋脩)
3着スマイルジャック(三浦皇成)
戸崎圭太騎手は当時大井競馬所属、ダートグレードの大レースは制していましたが、JRAのGIはこれが初めて(JRAの重賞2勝目)でした。石橋脩騎手は2012年の天皇賞(春)をビートブラックで制しGI初制覇。三浦皇成騎手は現時点でGI未勝利です。


ということで、先週の高松宮記念は「1着から3着までGI未勝利騎手」という平地GIでは5例目ということに。そして、それぞれのレースの4着馬を調べると...
87年阪神3歳Sの4着ネーハイコマンドは岩元市三騎手が騎乗。グレード制導入後のGIは勝っていませんが、何と言ってもバンブーアトラスで1982年の日本ダービーを制したダービージョッキー。GI未勝利騎手とは扱えないでしょう。
91年桜花賞の4着スカーレットブーケの鞍上は武豊騎手。既に押しも押されもせぬトップジョッキーであります。00年秋華賞4着はチアズグレイス、松永幹夫騎手はこの年の桜花賞を勝ち4度目のGI勝利。11年安田記念の4着はクレバートウショウで、武豊騎手が騎乗していました。


ということは。
1着から4着までをGI未勝利騎手が占めたJRAの平地GIレースは、先週の高松宮記念が初めてのよう。いやー、そりゃみんなGI勝ちたいもん。勝ったことがなければ特にそうだと思う。だからこそ、あの気持ちと気持ちがぶつかった大激戦になったと言えるかもしれませんね。
あす行われる大阪杯でGI未勝利の騎手は3人。岩田望来騎手、国分恭介騎手、坂井瑠星騎手です。この3人がゴール前で追い比べを演じることになると、また激戦になりそう。そしてこの3人が絡む馬券はどれも高配当になりますよね。ちょっとだけ買っておこうかな。


では、4月 3日(日) の出演予定です。
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「3歳重賞+リステッドワイド」 5/28までの3歳重賞&3歳リステッドはワイドが5%上乗せ


[ラジオNIKKEI第1]


<解説>
林茂徳(競馬ブック)
能勢俊介
久保木正則(日刊競馬)


<パドック解説>
藤本貴久(日刊競馬)1R-4R
唐島有輝(競馬ブック)5R-8R
京増真臣(研究ニュース)9R-12R


<主なコーナー>
9:45頃 「パドック解説者 レース展望」
11:10頃 「メインレース展望」
11:45頃 「JRAホッと耳より情報!」
12:00頃 「能勢俊介の今日の勝負どころ」
13:30頃 「今日のコラム」出演:高橋利明(福島民報)
14:05頃 「パドック解説者 レース展望」
14:40頃 「日曜メインレース展望」
16:15頃 「来週の重賞展望」


中山実況:大関隼(1R-6R)小塚歩(7R-12R)
進行:藤原菜々花、木和田篤、小島友実
パドック進行:小島友実、石原李夏


[ラジオNIKKEI第2]


<解説>
寺下厚司(スポーツニッポン)
永井晴二(競馬評論家)


<パドック解説>
吉田順一(馬サブロー)1R-6R
竹村浩行(馬サブロー)7R-12R


<主なコーナー>
9:35頃 「パドック解説者 狙いのレース」
9:55頃 「一般レースの狙い」
10:25頃 「メインレース展望」
11:45頃 「藤村和彦の射(シャッ)!!」出演:藤村和彦(競馬文筆家)
11:55頃 「JRAホッと耳より情報!」
13:15頃 「解説者 今日の狙い目」
13:45頃 「日曜メインレース展望」
14:55頃 「パドック解説者 メインレース展望」
16:15頃 「来週のメインレースの見どころ」


阪神実況:山本直(1R-6R)山本直也(7R-12R)
進行:檜川彰人、加藤弘晃
パドック進行:岡田麻紗巳


※出演者、各コーナーの放送時間、放送内容などは変更となる場合があります

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