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ザ・マネー~西山孝四郎のマーケットスクエア

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皆さま、こんにちは。
今週も「ザ・マネー〜西山孝四郎のマーケットスクウェア」をお聴きくださりありがとうございます。サバサバ(←性格)、欲深肉食系(←利確のスタイル)アシスタントの大里希世です。

昨晩はBOE(イングランド銀行)が政策金利を過去最低となる年0.25%に引き下げました。金利の引き下げは7年5か月ぶり。また、量的緩和を約4年ぶりに再開する他、資産買取プログラムの規模を拡大することを決定しました。今回、利下げは事前から予想されていたものの、カーニー総裁がさらなる緩和の用意があると明言したこともありポンドは急落、一方、英国株式相場は急騰しました。

一夜明けて東京市場。日経平均株価は44銭安とほぼ横ばい、小幅ながらの反落でした。ドル円も小動きにとどまっており、今晩の雇用統待ちといった動きになったようです。非農業部門雇用者数は18万人の増加、失業率は4.8%と見込まれています。本日は雇用統計の日というこで番組Ust配信しました。ぜひコチラからご覧ください。



さて、2日に政府の経済対策が閣議決定されました。事業規模は28兆円を超え、働き方改革等の新たな視点も盛り込まれましたが、そもそも「政府による対策が実際に経済を押し上げ、今後の拡大につながるのか?」というと大きなクエスチョンマークがつくことは否めません。

西山さんが番組の中で紹介してくれた記事(「安倍首相の28兆円経済対策、バブル崩壊後から続く長い轍を踏む運命か」)によると、1990年のバブル崩壊以降、日本が財政出動で経済対策を打つのはこれで26回目。さらにゴールドマン・サックスの調査によると、前回(25回目)までの経済対策のうち18回で政府の承認後1か月以内に金融市場は当初の上げを消していたということ。残る7回はどの程度効果が持続したのかも検証する必要はありますが、単純に「7割以上の確率で1ヶ月持続しない対策」です。



上のチャートは西山さんが番組の中で紹介してくれた日経平均の月足です。1990年以降、ジリ貧(日柄調整)が続いており、結局、株価は反転しておらず、私たちに残されたのは莫大な借金のみということになります。

もちろん株価が全ての経済状況を反映しているわけではありませんし、対策を打たなければもっと悲惨になっていたのかもしれません。さらに、政府の経済対策が必要でないと言っているのでもありません。ただ、お金をバラまいて高い壁をさらに塗り固めて高くするような従来型の政策ではなく、そもそも壁が必要なのかも含め、その高い壁を低くするとか、厚塗りをやめるとか(これは自分のことも含めて)、そんな方向なのではないかと思ったりしているのですが・・・まっ、まだまだ勉強が必要です。

今週は番組Ust配信しました。ぜひコチラからどうぞ。



それでは皆さま良い週末を。
来週も「ザ・マネー〜西山孝四郎のマーケットスクウェア」をどうぞお楽しみに!!!