【取材記事】DIYノナカダイスケ氏 [はいさい!沖縄デュアルライフ]
2021/09/14(火) 09:00
リモートワークを快適に。熱海DIYプチリノベーションで自分空間
●始まりはコロナがきっかけ

家にいながらの仕事。外へ飲みにいくことも憚られる現状。どうせ1日のほとんどを家で過ごさなければいけないのであれば、その時間をより快適なものにしたいと誰しもが思うのではないだろうか。
座り心地のよい椅子を新調する。デスク周りの備品を増やし、作業机の最適化を図る。ご飯は宅配をたのんでみる。zoomでのリモート飲み会に、定額動画サービスでの映画鑑賞。
それらのどれも悪くない。だが、それらをよりもっと快適に過ごすには、どうすればいいだろうか。
〝都会から離れた緑と海のみえる景色の中、今より広々とした間取りの部屋でお仕事。のんびりとした時間空間に身を置きリフレッシュ〟
それらを満たし、且つ都心からの利便性が良いこともあり目をつけたのがコロナ禍により需要が高まった静岡県のリゾート温泉地〝熱海〟。
ここで購入した物件に移るだけでも、快適度は今より数段上がるに違いない。たがそれでもまだ足りない。
今回は、その物件をさらに快適なものにすべく、〝DIYプチリノベーション〟をやってみたので是非、この記事を皆様の快適ライフの追求に役立てていただきたい。

●物件紹介とDIY

物件は築28年の来宮の中古マンションで、広さは2LDKで75平米。クーラーやカーテン、ふすまなど所々は痛みがあるものの、全体の状態はまずまずといったところ。 そのままでも生活は十分できる位のレベルだ。

■部屋からの眺望



なのだが、やはり築年数ということもありどこか古臭さが残る部屋。 このひと昔前感をなくすために行った作業は以下の通りだ。

■漂う一昔前感



 

・部屋のメインカラーの変更
・床の張り替え
・和室のイメージチェンジ
・キッチンを綺麗に使いやすく

これまでの仕事の経験上ある程度、器用な筆者ではあるが、この規模でのDIYはもちろん今回が初めてである。

●DIYをする前に

初心者は知識がない。私は、まずネットを開いた。 今はとても便利な世の中である。ネットにおおよその事は書いてある。 さらにやり方もYouTubeで見れてしまう。まさに職人殺しである。 工程を頭に入れた次は材料だ。 どのような雰囲気の部屋にしたいか、ネットにある部屋の写真などを参考にイメージを固め、それに伴う必要な材料探しを始める。 初心者は簡単に扱うことのできる素材に道具が重要だ。安すぎるものも避けたいが、プロが扱うような高いものも必要ない。 今の壁紙は、糊が元々付いている、貼るだけタイプの壁紙などが売っている。貼り直しもある程度可能なので素人でも比較的綺麗に貼ることができる。ただし、デメリットは柄や色に幅がないことである。 (※種類を増やす事はメーカーの在庫を抱える数が増えると言う事なのでリスクが大きくなる。) 自身がイメージする色があるならば、壁紙張り替えも是非、候補に入れてみてほしい。 ただ、今回は綺麗な空色をイメージしていたため、想像する色がなかなか見つからなかった。 壁紙は色の他に幅や長さ、糊の有無、素材など、様々な要素が絡んでくる。たとえ色が見つかっても幅が狭いだの素材が安っぽいなどで〝これっ!〟と言うものを見つけることができなかった。 また、壁紙はサンゲツ等が有名だが、コロナ禍ということもあり、ショールームの予約を取ることが難しかった。 「だったらペンキにしよう!」 幸いなことに元の壁紙は白だったこと、また、ペンキを弾かない素材のものだったといこともあり私はペンキで壁を塗ることにプラン変更した。 ペンキのメリットは〝色は作れる〟と言う所だ。ペンキの専門店へ行けば、ものすごい数のカラー見本から、色を選び作る事ができる。 オーダーしてからおおよそ3日〜7日ほどで手元に届けてくれる。購入の際は、事前に塗る箇所の平米数(面積)を出してから注文すると良いだろう。 残りの材料・道具だが、初心者の方は、店員さんに相談し、実際に物を見ながら購入できる、近くのホームセンターを利用するのがおすすめだ。 今回は立地の都合もあり、Amazonを利用した。
○注文したもの

・ローラーセット(バケツ付き)

・刷毛二種

・マスキングテープ

・養生ビニールテープ

・ウエス(雑巾)

・ビニール手袋、軍手

・ブルーシート

・密着剤(ペンキの付きを良くする下地剤)

この辺りの道具の知識は以前の仕事で培ったものだが、それも今ではYouTubeやネットですぐに検索できてしまう。まさにDIYをやれと言わんばかりの世の中になったものだ。

■ローラーで塗る様子



今のペンキはたくさんの種類がある。そのなかでも色むらになりにくい素人でも比較的扱いやすいペンキを選ぶのがおすすめだ。逆に予算を抑えるために安い扱いにくいペンキを選んでしまうと仕上がりがいまいちになってしまうので、ここはある程度良いものを選ぶのがコツである。 そしてそんな材料選びと並んで重要なことがある。それは〝如何に養生をしっかり行うか〟だ。


■養生をした部屋



養生とは、ペンキを塗らない、あるいは塗りたくない部分にマスキングテープやビニールシートを貼って隠すことだ。もちろん床も汚したくはないのでしっかり養生を施す。色塗りはこれにつきる。 ここをサボると仕上がりが汚くなってしまう。色塗りは8割養生で決まると言っても過言ではないほど重要なのだ。 養生ができてしまえば後は塗るだけ。塗り残さないよう満遍なく塗って、乾かして、養生を外して完成。

■マスキングテープを剥がす



  ●作業開始〜ペンキと養生〜

素人がペンキを塗る際のコツはローラーで塗る事だ。ローラーは塗りムラが出にくい。刷毛は塗った跡が残るので難しい。角や端などの細かいところを刷毛で塗り、大きな面はローラーで仕上げていくと綺麗に仕上がりやすくておすすめだ。



壁の色が変わると部屋の雰囲気がガラッと変わる。どことなく海外の部屋の様に感じるほどだ。その色合いが、熱海ののんびりとした空気感と、大きな窓から見える景色と相まってとても落ち着いた空間に様変わりした。気持ちが落ち着く。

●フローリング

次にフォローリングだが、今回使用したのは、撥水性素材の貼るだけフロアタイルというものを採用した。これはペットが粗相をしてしまっことを想定した材料選びのためだ。 パネルは裏に粘着剤がついており、ビニールを剥がして貼るだけだったが、これがなかなか意外に難しかった。ただ真っ直ぐに貼っていくだけなのだが、ひとつズレてしまうと、貼っていくにつれてどんどん隙間が広がってしまう。


■実際に貼ったフロアタイルとそれを一枚一枚貼っていく



フローリング貼りは、もう少しちゃんとネットで事前に勉強してから貼れば良かったと反省。私は端から順に詰めて貼っていったが、本来は部屋の中心をしっかり出してから壁に向かって貼っていくのがセオリーのようだ。 勉強になる。

●キッチン

キッチンに備え付けられていたコンロは電熱線のものだった。 とても年季が入っていたこともあり、こちらはIHコンロへ交換することにした。 埋め込み式コンロは規格が60cmと75cmの二種類あるようで、そのどちらに当てはまるかを確認すれば意外と簡単に交換ができてしまう。交換する三口コンロもAmazonで注文した。 ちゃちゃっと取ってぱっと交換してしまおうと意気揚々と外しにとりかかって、ある問題に直面した。 〝ネジが錆びてネジ山が潰れてしまった〟 もともと古く錆びていたこともありドライバーをうまく噛ませずにそのまま回してしまった事が原因でネジ山を潰してしまい、ネジを回すことができなくなってしましった。 だが、こんな時も慌てなくて大丈夫。ネットで解決策を探す。 〝ネジザウルス〟これだ! ネジザウルスはナメてしまったネジそのものをがっちりホールドできる優れもので、これでこの問題は解決できそうだ!

■ネジザウルス



すぐにAmazonで注文。二日で届き作業再開。 ネジは最も簡単に外せた。素晴らしー! その後は難なく作業が進み無事に交換完了。 さぁさっそく試運転をとコンセントに手を伸ばしたその時。 〝コンセントの形が違う〟 一難去ってまた一難。だがこれがDIYの醍醐味だと私は思う。困難を乗り越えてこその達成感が味わえる。このスパイスはとても重要なのだ。 元々の電熱線コンロはとても古いものでコンセントもそれ専用のものだった。なので壁のコンセントの交換が必要となった。 こちらもネットで調べれば交換方法はいくらでも出てくる。しかし電気を扱うということで、今回こちらに関しては業者さんにお願いすることにした。 これもDIYをする上でとても大事なこと。できることは自分でやる。ただし危ないことやどうしてもできないことは、無理をせずにプロに頼むということ。(※電気工事の種類によっては資格が必要な場合があります。自身で行う場合は、その作業が問題のないものか必ず事前に調べてから行うようにしてください。) パーツの手配があったため少し時間はかかったが、それでもトータル4日ほどで交換は完了した。

●DIYを通して見えたこと感じたこと

私は熱海でトータル三週間ほどその部屋に寝泊まりしながら、日々徐々に届く荷物を受け取り、これらの作業を進めた。その他ここには書いていない家具の組み立てや、試して失敗した作業ももちろんある。それらを省けば、材料が初めから全て揃った状態で、塗料の乾燥待ちなども含めても、素人がトータル1週間から10日ほどでできてしまう内容だ。また、パートナーなど作業者人数を増やせばもっと早くに終えることが可能だ。 お金をかければすべて簡単により綺麗により早く、この部屋は変貌を遂げたであろう。 しかし、そんなことをしなくとも、少ない予算と工夫とネット検索があれば、あとは自分で意外にできてしまうものなのだ。ここまではと思うかたでもまずは簡単なところからスタートしてみるのはいかがだろうか。 コロナ禍に入りたくさんの不自由が生まれたことは間違いようのない事実ではある。だがコロナによって逆に時間ができた人もいるのではないだろうか。 通勤時間もなくなり、外へ飲みにいく時間も無くなった。 それならその時間を有効に使い、日々の過ごし方の充実さのアップに使ってみるのもいいかもしれない。



●DIYにかかった費用

 エリア   注文したもの   注文先   金額 
 リビング   ペンキ艶消し 濃紺  Amazon  10,000円 
     貼るだけフロアタイル18畳分  Amazon  45,000円 
     密着剤  Amazon  6,500円
     マスキングテープ14巻  Amazon  1,000円
     養生マスカー10巻  Amazon  2,000円
     ペイントローラー五点セット×2  Amazon  2,000円
     ペイント刷毛3本セット×2  Amazon  800円
     シーリングライト LED×2セット  Amazon  10,000円
     ビニール手袋100枚入  Amazon  600円
     ブルーシート  Amazon  500円
     ウエス(布巾)1kg  Amazon  600円
     ペンキ スカイブルー7.6L カラーワークス  26,000円
                               合計 107,500円

 和室    ペンキ グレー3.8L(壁) カラーワークス  13,000円
     ペンキ艶消しブラック(ふすま)  Amazon  2,000円
     ペイントローラー五点セット×1  Amazon  1,000円
     マスキングテープ7巻  Amazon  500円
     養生マスカー5巻  Amazon  1,000円
                              合計  17,500円

 キッチン  パナソニックIHクッキングヒーター(ビルトイン)  Amazon  40,000円
     浄水器   Amazon  3,000円
     水切りラック  Amazon  6,600円
     ネジザウルス  Amazon  2,000円
     コンセント交換工事  電気屋さん  10,000円
         合計  88,600円

●DIYにかかった費用
合計:213,600(※別途家具家電代)

●DIYの作業時間

・床張り 1日

・キッチンの塗装、コンロ交換 1日〜2日

・和室 1日〜2日

・部屋の養生、ペイント 3日〜5日

・トータル7日〜10日(1日9時間の計70〜90時間)

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