2014年12月10日に開催された第328回放送番組審議会の概要をお知らせします。
開催日時
2014年12月10日
出席者(番組審議会委員)
近藤委員長、石川委員、池田委員、海原委員、藤沢委員、
出席者(会社側)
鈴木健司代表取締役社長、海老沢勲編成制作局長兼放送番組審議会事務局長、土肥穂高番組プロデューサー、高山英久番組審議会事務局
この日の番組審議会では、ゲストにブログ「7人家族の真ん中で。」の筆者であるペンネーム・バニラファッジさんをお呼びした回の「健康ネットワーク」を試聴し、意見を聴きました。
委員からは、
・少子高齢化や2026年問題、地域包括ケアシステム作りなどにも関連して、7人家族のバニラファッジさんは、こうした問題へのお手本のような家族構成だと思った。子育てと老人同居、非常に良いテーマを扱っていて素晴らしいと感じた。
・ 大変面白かった。バニラファッジさんを取り上げたことでこの番組は成功していると思うし、言うのは簡単だがなかなか深いものもあったように思う。日本人は介護というと悲壮感が漂い、悲劇の主人公のようになりがちだが、バニラファッジさんは客観的に捉えることができていて、とてもパワーがある人だと感じた。こうした人のブログが良い波及効果を生むと思うので、番組で取り上げたことはとても良いことだと感じた。
・ 私も面白く聴くことができた。バニラファッジさんのブログファンも聴いたと思うので、逆にそうした方々への番組PR効果もあったと思う。しばらく介護などのテーマを続けてみるのも良いが、ほかの違ったテーマの放送分も聴いてみたくなった。なお、後半部分は対談形式にすると良いのではないかと思った。
・介護というのはとても大変でつらく、介護している人には自責の念に駆られて投げ出したくなるような絶望感を抱いてしまう人もいるとよく聞く。今回、試聴してみて、こういう番組で悩みが共有できたら良いのではないかと思った。対応方法などが共有できれば、介護で悩んでいる人も"ホッ"と救われるのではないか。また、子育てにおいても多くの人が悩んでいるので、そうしたいろいろな悩みに応える番組があれば人気が出ると思う。介護と子育ての経験談は、それに悩む人々には大切な応援になると思った。
・リスナーからすれば、介護や健康についてどういう結論に導いてくれるかがとても大事で、作り手側はその"出口"を提供してやらなければいけないと思った。また、健康問題などで都合の悪い情報は取り扱えないとか、取り扱ってもスポンサーが逃げてしまうなど、番組を作り続けるのはとても難しいことだと思う。それでも誰に向かって何をどう伝えていくかを大切に、今後も作っていってほしいと思った。