2014年10月8日に開催された第326回放送番組審議会の概要をお知らせします。
開催日時
2014年10月8日
出席者(番組審議会委員)
近藤委員長、石川委員、池田委員、藤沢委員
出席者(会社側)
鈴木健司代表取締役社長、海老沢勲編成制作局長兼放送番組審議会事務局長、小塚歩番組プロデューサー、高山英久番組審議会事務局
この日の番組審議会では、開局60周年記念特別番組「60周年記念スペシャルトーク 競馬場で逢いましょう!」を試聴し、意見を聴きました。
委員からは、
・私は競馬にあまり縁はないが、サラブレッドというのは競争することを運命付けられ、短い期間でその運命を燃やしていき、そこに人が惹きつけられて行く、と言う部分は私にも良く分かった。ゲストの長岡一也さんはそういう部分も紐解きながら実況の苦労話を語っていて、彼の思いが強く伝わってくる番組だったと思う。ただ、競馬に興味の無い人にはこの番組は分かりづらかったかもしれないと感じた。
・ 私は昔、東京競馬場に行っていたことがあるので、スタジオでのトーク部分は競馬に詳しい人にしか分からなかったのではないか、と思った。ただ、競馬アナウンサーの大先輩である長岡さんと後輩の中野アナのやり取りは大変面白くて、さすがに競馬への視点も同じで共感するところもあり、実況用語やファンファーレのエピソードなど、長年の苦労を積み重ねて番組を作ってきたことが良く分かる内容だったと思う。ラジオNIKKEIの競馬実況への信頼も高まる番組だったと思う。
・私は公営競技全般に興味を持ったことがなく、テレビでも殆どレースを見たことが無い。ただ大病をしてからは色々なことに感動するようになってきて、この番組も、ダービーの実況は特別な緊張感があるなど、大変面白く聴かせてもらった。私も現在、BS番組の制作に関わっているので、放送に対する緊張感は分かっており、そういう点ではとても共感を持って聴くことが出来たと思う。
・私も実は競馬に全く関心がない人間だが、長岡さんの話しはそんな私でもとても面白く聴くことが出来た。また、JRAとラジオNIKKEIの歴史をそのまま映した内容なので、記念特別番組としての役割も十分に果たしていると思う。長岡さんの話しを聴いて、ジャーナリストの原点、記者としてのあり方、間違いをしてはいけない、冷静に淡々と客観的に伝えるなど、我々新聞に携わる者も肝に銘じなくてはいけないと改めて思った。また、取材先との信頼関係構築や、「10取材して1伝える」という話しもとても含蓄のある内容で、率直に良い番組だと思った。