2014年5月14日に開催された第322回放送番組審議会の概要をお知らせします。
開催日時
2014年5月14日
出席者(番組審議会委員)
近藤委員長、井出委員、海原委員、池田委員、藤沢委員
出席者(会社側)
鈴木健司代表取締役社長、海老沢勲編成制作局長兼放送番組審議会事務局長、本多麻記子番組ディレクター、高山英久番組審議会事務局
この日の番組審議会では、「Let's Read the Nikkei in English」を試聴し、意見を聴きました。
委員からは、
・進行役の多田さんのしゃべりのスピード感が心地よいものに感じた。内容も経済が学べる時間と英語が学べる時間があって、英語と世界情勢が知りたい人には一挙両得な番組だと思う。ただ、その一方でとにかく英語学びたいという人には、前半の日本語での経済解説が不要となるので、この解説の部分にもうまく英語を絡ませることができればターゲットも広がり、もっと良い番組になるのではないかと思った。
・ビジネス解説・経済解説と英語学習といろいろ入っていて面白いと感じた。英語学習の部分はNHKのラジオ英会話と同じスタイルを取っているようだが、実はBBCの英語学習コンテンツが良くできていて、イディオム、テクニカルタームなどは英-英で説明している。できれば英-英的な解説もあったほうが勉強になると思う。英語も経済も学びたい人にも、英語だけ学びたい人にも、両方に役立つよう工夫したら更に良くなると思う。
・ 私が社会人になった頃というのは、英語ができるとそれがキャリアを開く武器になったものだが、今は英語ができないと自分のキャリアがどんどん狭まっていってしまうくらいビジネスと英語が不可分な関係になっている。英語と経済の組み合わせは、ビジネスパーソンにとってはとても重宝するコンテンツだと思うので、若いビジネスパーソンと学生に聴いてもらえるような仕掛けを是非ともやってほしいと思った。
・ 私が官庁に入った頃は、英語ができると自信を持って手を挙げたのは新人17人のうち2、3人だったが、今では全員が英語堪能ですぐにでも海外派遣できる者しか採用しないという恐ろしい状況になっている。前半の経済解説の部分はビジネに関連した方にはいいのだろうが、そうでない方には"あれ? この番組は英語学習番組ではなかったの?"という感じがしてしまうと思った。
・番組内容については、経済解説の量と比べてもっと本文やキーワードの解説に時間を割いたほうが良かったのではないかと感じた。また、番組内容の質が高い半面、聴いていて疲れる印象を持った。テキストとなる「Nikkei Asian Review」自体が堅い内容が多いので、記事をピックアップする際にはカルチャー記事など柔らかい内容の記事も混ぜながら堅苦しさを和らげる工夫をしたら良いと思う。
......などの意見が出ました。