1月23日放送「今日の1社」SHO-BI(7819)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2013.01/23 今日の1社担当 記事URL

 1月23日放送の「アサザイ 今日の1社」は、またまた元気な企業をご紹介します。今回は「SHO-BI」(7819・東証一部)の寺田専務に井上哲男がインタビューしました!
 同社は、雑貨専業メーカー。昨年ご紹介した「アクセル」(6730・東証一部)に続くファブレス企業です♪

 それでは早速、井上哲男の取材後記をどうぞっ!

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取材後記
SHO-BI(7819)(東証一部)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は専務取締役の寺田正秀さま。

「アジアに咲く薔薇」

▼伸びゆく芽
 「SHO-BI」の企業ロゴ・マークは薔薇。古語で薔薇は「しょうび(そうび)」と読まれたことに因んでいる。

 「小売」、「卸売」の両業種の個別銘柄の選択において私が重要視していることは、まずは「利益率」である。そのため、企業にも利益率が業界平均を超えること、もし、それに時間的な早急度をつけるとしたら、「売上高最終利益率」、「売上高経常利益率」、「売上高営業利益率」の順番にクリアすること、そして、その段階から“売上高を伸ばすこと”を考えることをアドバイスしている。以前、ご紹介した、100円ショップのワッツ(2735)は好例で、これに沿った形で業績が着実に伸長していった。

 「SHO-BI」は番組でも紹介したように、通常のメーカー商品を小売業者に卸す「卸売業」と、自社開発商品を小売業者に卸す、メーカーとしての「その他製品」の2面を持つ。そのため、少し厳しく、「卸売業」、「その他製品業」、「(金融を除く)29業種全体」と比較すると、直近5期の利益率平均は「SHO-BI」が利益率3項目全てで圧倒している。「売上高最終利益率」の数字を紹介すると、「卸売業」:1.43%、「その他製品業」:1.61%、「(金融を除く)29業種全体」:1.61%であるのに対して、「SHO-BI」は4.41%である。これには、売上高に占める自社開発商品の比率を高めたことが寄与している。その比率は08年9月期に47.4%であったものが前期(12年9月期)には63.4%にまで上昇している。

▼海外に伸びる枝
 ここまできたら大切なことは、前述の“売上高を伸ばすこと”である。その売上げであるが、番組で紹介したように12期連続で増収となっているが、利益率の比較で用いた5期でも、丁度2割増加している。因みに、この期間で「卸売業」は19%、「その他製品業」も19%、「(金融を除く)29業種全体」は14%売上げを落としている。
 このことをきちんと「SHO-BI」は認識しており、前期より新たなステージとして、利益の“率”ではなく、“額”の拡大を目標として掲げている。利益率が業界平均よりも高い現状下、売上高を伸ばせれば、そのことは充分に可能である。

 そのため、「新しい商品」の提案により「新しい販路」の開拓を国内で進める一方で、海外戦略についても展開の強化を目指している。この強化とは、ファブレス・メーカーとして現在まで調達先(生産拠点)として大きな存在であった中国に加えて、リスク軽減も踏まえて、その先をインドネシア、ベトナム、ミャンマーに拡大させるとともに、販売先として中国、韓国、台湾、シンガポール、香港、ベトナム、ニュージーランド、そして米国と広げることである。そして、これが前期より驚くような急ピッチで進められている。ご出演頂いた寺田専務が世界中を飛び回っているのだ。

▼アジアで根を張るためのブランド戦略
 この「SHO-BI」であるが、昨年11/9に前期の決算発表を行ったところ、今期(13年9月期)の業績見込みは前期よりも増収・増益であったものの、減配見込み(1株あたり年間配当額22.5円→15.0円)が嫌気されて、2日間で7.6%も株価が下落(現在は発表前の水準まで株価は復調している)した。私はこの時、モニタリングしてきちんとレポートするアナリストのいないことを非常に残念に思った。
 発表の前日、「SHO-BI」の配当利回りは5.68%。これは全上場普通株3542社中、第27位、「その他製品」108社中、第2位、「その他製品+卸売」461社中、第4位の数字である。因みに、減配見込み後であるこの1/21の配当利回りでも、全上場普通株3549社中、第275位、「その他製品」108社中、第9位、「その他製品+卸売」460社中、第65位の堂々たる位置にいる。

 大切なのは、なぜ減配をするかである。それは、自社ブランドである、つけまつげの「PLAY GIRL」、アイシャドウ・アイライナー等の化粧品「BRIGITTE」の広告宣伝費を増加させたからである。卸売からファブレス・メーカーへと歩を進め、これから海外進出を加速させるうえで、最も必要なことが、「確固としたブランディングの確立」であると判断したからである。
 考えてもみて欲しい。年間3万アイテム、7000万個の商品を流通させている会社は商品一つあたりの利益の小ささや販売管理費の抑制の大切さは身に染みているはずである。それが、広告宣伝費を年間282百万円増加させたのである。それくらいブランディングということは、海外進出、特にこれから消費が拡大する国におけるファースト・アタックとして必要なことなのである。声を大にして言いたい。「『SHO-BI』」は今までも、そして、今期も、何も間違った戦略を採っていない」と。

▼「変化する種」が花咲く日
 番組の中で、専務が「変化する種」という言葉を使った。これはダーウィンの「種の起源」にある「生き残る種は、最も強いものでも、最も知的なものでもなく、最も変化に適応できる種である」という一節からきている同社のビジョンDNAである。
 戦後の大阪の化粧品道具大問屋であった「粧美堂」。化粧品卸で唯一生き残り、上場にこぎつけて2年で東証一部まで駆け上がった歴史は、まさに「変化する種」でなければ成し得なかった軌跡である。そのDNAは、先代の創業者から現社長へ、そして、お話しさせて頂いた35歳の若い専務にしっかりと引き継がれ、これから大きな花を咲かせる種となる予感がする。

 薔薇は最も種類が多く、花言葉も一番多いのは皆に愛されたからである。さまざまな色の薔薇を見たいという気持ちが、種を変化させた。世界中で「無理」と言われた青い薔薇を咲かせたのは、サントリーだ。
 「雑貨(ZACCA)専業企業として、アジアNo.1を目指す『SHO-BI』」。小さな可愛らしい薔薇がアジア各国で咲き誇るのは、そう遠い日のことではない。(了)
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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 年間3万アイテム、7,000万個の商品とは凄いですね~。今回、SHO-BIのショールームを見学させていただいたのですが、膨大な商品に確かに圧倒されました!


つけまつげ「PLAY GIRL」


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1月16日放送「今日の1社」メディシノバ(4875)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2013.01/16 今日の1社担当 記事URL

 「投資にあたっては投資対象への正確な理解が必要」・・・というのは当たり前すぎる話ですが、「バイオベンチャー投資」にあたっては、あらためてこの言葉を虚心に受け止めてみる必要があると思います。「今日の1社」担当の私自身きちんと理解できているかどうか自信がないのですが、それだけに今回の放送は注目しておりました♪

 1月16日放送「今日の1社」では、バイオベンチャーであり、外国企業でもあるメディシノバ(4875・JASDAQ外国部)です! 同社副社長・東京事務所代表の岡島様に出演いただきました。
 バイオベンチャーへの理解が一層深まる井上哲男の取材後記を、是非お読みください~。

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取材後記
メディシノバ(4875)(JASDAQ外国部)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は東京事務所代表の岡島正恒さま。

「バイオベンチャー投資」を考える

▼なぜ、欧米か
 1980年代の米国、そして、その後の日本で「バイオベンチャー」は上場のテーマとして大きく取り上げられてきた。米国では今でも同テーマの上場が続いているが、日本では特に2006年1月のライブドア・ショック以来、新規企業の上場を取り巻く環境が厳しくなったこともあり、数的には減少したが、それでも上場の際の人気は高く、また、上場後の業績も堅調に推移している企業が目立つ。

 メディシノバのJASDAQ上場は2005年2月。現在、唯一JASDAQ外国部に上場する企業(2006年12月よりNASDAQに平行上場)であり、バイオベンチャーの中で、「創薬ベンチャー」のカテゴリーに属する。
 日本の中堅医薬品メーカーの優れた医薬品候補化合物を選定し、欧米で医薬品として承認され使用されることが企業活動の目標であり、現在の主力化合物は気管支喘息急性発作を適応とするMN-221(ベドラドリン硫酸塩)(キッセイ薬品工業)、進行性多発性硬化症を適応とするMN-166(イブジラスト)(キョーリン製薬)の2つである。
 なぜ欧米で承認を得ようとするのか。それは、地域別での医薬品の売上構成の46%が米国、31%が欧州と、2地域で7割以上が占められているからである。(メディシノバ資料より。出典:IMSヘルス。2007年数値。国別では日本はおよそ9%で米国に次ぎ2位)米国の医療費用の高さはよく知られるところであるが、当然、医薬品単価も日本に比べて高い。

 その為、最大手グループは海外医薬品会社と提携して海外事業を進めているが、中堅の場合、単独での進出は厳しく、優れた化合物を世に送り出す同社のような存在が必要なのである。しかし、これが、「民」だけの力に果たして頼るべきなのであろうかという、一元的な疑問が個人的に沸く。「官」の力添えはもっと行われてよいのではないか、と。
 もっとも、実情は、海外での承認うんぬんの前に、国内でベンチャーとして創薬を行う環境は海外に比べて25年~30年遅れているという。一例を挙げると、1999年~2000年に規制が緩和されるまで、大学の先生が企業の役員となることも禁じられていたという。それまでは、医師であり大学の先生である者は創薬ベンチャーの社長になれなかったのだ。

▼お勧めしたい2冊の本
 岡島東京事務所代表が放送の中で自ら言われていたように、創薬ベンチャーへの投資は、ハイリスク・ハイリターンの投資である。バイオベンチャーについて投資家に聞かれると、私は一冊の本を読んでから考えることを勧めている。
 その本は「サイエンス・ビジネスの挑戦~バイオ産業の失敗の本質を検証する」(日経BP社)という。著者はハーバード・ビジネススクールのゲイリー・P・ピサノ教授である。しかし、この本は少し“ズルい”印象を受ける。バイオベンチャーが一世を風靡してから20年以上経てから、それまでの30年間のバランスシートとビジネスモデルの検証を用いて、「なぜ宝くじが当らなかったのか」を解説しているのだ。それでも、宝くじを買う人はいるし、実際に、アムジェンやジェネンテックは大成功している。要は、この本を読んでどのような印象を持つかで、バイオベンチャーに投資を行う資質があるのかないのかを自ら判断できると私は考えるのだ。前提条件は「社会に必要なものを作っている企業を応援したいか」「結果を数年というバイオベンチャーにとっては短い期間で求めないか」である。

 もう一冊勧めるとしたら、この12月に上梓されたばかりの「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。」(ダイヤモンド社)。東大発のバイオベンチャー「ユーグレナ」(ミドリムシの学名)の創業者、出雲充氏の快作だ。
 その、ユーグレナ(2931)、公募価格の1700円の2.3倍の3900円で寄り付いたのが、上場2日目の昨年12/21。昨日(1/16)の終値は13000円、PER:135.9倍、PBR:29.5倍となっている。短期筋の値幅取りの動きが目立ち、前掲の前提条件とはかけ離れた値動きとなっているのが気掛かりだ。。。

▼「官」にできること、投資家に望むこと
 医薬品の開発・研究として有名なのはアイルランド。世界中の医薬品メーカーが集まる同国は、法人税の低さと製薬ベンチャー起業のし易さで知られ、医薬品は同国で主力産業となった。日本のメーカーも数多く進出している。再度言う。海外での承認うんぬんの前に、国内での創薬、創薬ベンチャーに対して「官」が出来ることはいくらでもある。加えて苦言を呈するならば、投資家も「バイオベンチャー投資」を一度冷静に考えることである。株価が急落して次回のファイナンスに支障をきたした場合、結局はその応援している企業のためにならないということを。(了)
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取材後記は、以上です。いかがでしたか?実際の放送とあわせてお読みいただくと、より整理がつくと思います。

メディシノバは、同社ウェブサイトの「IRスケジュール」を参照すると、個人投資家向けIRイベントに数多く参加していることがわかります。創薬はたいへん専門性の高い事業ですから、正確な理解をしてもらうためには、分かりやすい説明を継続的に行っていくことが必要なのでしょうね。

メディシノバの事業と今後の展開については、同社のウェブサイト(日本語)にも記載がありますので、どうぞご参照ください!

(関連リンク集)
■メディシノバ ウェブサイト
■メディシノバ IRイベント


東京事務所代表 岡島様と。


1月9日放送「今日の1社」ケアサービス(2425)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2013.01/09 今日の1社担当 記事URL

 「高齢化社会」という言葉が日本で使われるようになってから、かなりの年月が経過しました。「高齢社会白書」が初めて政府から発行されたのが1996年ですから、少なくともその時から16年以上は経過していることになります。
 もはや「来るべき」高齢化社会ではなく、現在進行形の問題といえるでしょう。

 そのような環境下注目されるのはやはり、高齢化社会に対応する企業ですね。今回「今日の1社」に出演いただいたのは、介護サービスを中核とするケアサービス(2425・JASDAQグロース)の福原敏雄社長です!
 井上哲男の取材後記を是非お読みください♪

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取材後記
ケアサービス(2425)(JASDAQグロース)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の福原敏雄さま。

「介護の到達点」



▼“大人の街”で築いた信頼
 東京は“大人の街”である。
 東京都は人口に占める65歳以上の比率が9%で全国1位であるが、25歳以上の全ての世代で年代別人口比率が1位。つまり、現在も、そして、将来も、高齢化という社会ニーズがあり、それに対応していかなくてはならない場所なのである。それを行政も認識しており、2012年4月の介護保険法改正により、東京23区は全国で唯一の1級地に指定された。
 しかし、大手社にとっては厄介な問題もある。土地・施設代金が高いのにも係わらず、施設寿命30年という制限があり、新規で大規模な施設を作ると償却負担も大きいのだ。そのため、同社は施設寿命20年以下で改廃対応力のある通所介護事業所を開設し、在宅支援のためのデイサービスを強化し、「家族ありきの介護、在宅支援」を実践してきたことが信頼という企業価値となっている。

▼本当のニーズに応える
 同社の介護事業はデイサービス・訪問介護・訪問入浴など、介護を受ける人の生活空間に密接したところで行われている。このうち、訪問介護・訪問入浴などは利益率重視の大手社が参入を躊躇っているが、切迫したニーズのあることである。
 創業は昭和45年(1970年)。老舗中の老舗である。社長が独立して1台のトラックで寝たきり老人などの布団の消毒乾燥を行う寝具乾燥事業を行ったことが原点だ。そして、その経験の中で培った「介護を受ける側の本当のニーズに対応すること」が同社の事業の根幹に流れていることを感じる。

 その一例が、埼玉県に3棟経営しているサービス付き高齢者向け賃貸住宅(フォーライフ)である。これは「賃貸」である。つまり、老人ホームのように、契約時に高額の入居金を必要としないものである。
 現在、大手社を中心として老人ホームの新規造営ラッシュである。厚生労働省の発表によると、高齢者向けの施設は65歳以上の人口の4%分しか確保されていない。自治体などの運営による、所謂“特ホ”の待ちは40万人を超え、結果、民間、特に大手社が老人ホームの新規開設を急いでいるが、高額な入居金がその開設原資となっている。入居金は1人あたり1千万円が相場で、中には3億円という高額な物件もある。企業にとって、この入居金は次の物件の原資であるばかりではなく、入居後、数年にかけて売上高に計上できる。また、月々の費用は別途入居者の負担となり、自立できない入居者がいる場合、老人ホームは自治体の介護保険制度から決まった報酬を受けることが出来る。そのため、いつの間にか、「介護」=「老人ホーム」の図式が大手社のなかに浸透しつつあるのだ。

 しかし、私の思い込みかもしれないが、同社の採っているスタンスは違う。現在51ヶ所のデイサービス事業所を100ヶ所まで開設できるようピッチを上げるという。介護の理想であり、本質である、「家族と介護会社と足並みを揃えた介護」から外れることがない。

▼介護の到達点「エンゼルケア」
 また、同社は独自のエンゼルケアサービスというものを行っている。これは亡くなった方に、湯灌(ゆかん)、着付け、お化粧を行う、映画「おくりびと」そのままのサービスである。この湯灌について、社長がインタビューの中で「古くから仏典にある言葉」という表現を何度も使ったので気になっていたが、その謎は後日解けた。
 映画「おくりびと」は、本木雅弘が青木新門のベストセラー小説「納棺夫日記」を読んで感動し、映画化の許可を著者に直接求めたものであるが、シナリオを読んだ後に、青木は映画のタイトルを「納棺夫日記」から変更することと、原作として「納棺夫日記」の名前を出さないことを条件としたという。その理由として、後日、新聞社の対談で青木は「シナリオは素晴らしかったが、自分が最も訴えたかった宗教性について触れられていなかったから」と答えている。
 「湯灌」とは仏典の中で、家族やごく親しいものが亡くなった方の体をお湯で清めて、汚れのない浄化した体に仏衣を纏わせ、尊厳のうちに旅立たせることを目的としている。いわば、これは、家族の義務である。親族がいない場合は僧がこれを行ったという。

 「尊厳の中に生き、尊厳の中に死ぬ」そのために、湯灌を行うことは、家族とともに介護を行ってきた同社にとって、家族と行える最後の介護なのである。そのため、同社はこのエンゼルケアを「介護の到達点」と位置づけているのだ。福原社長が言いたかったのはこのことではないかと、今思う。

▼介護は、家族とともに
 ロング・インタビューの中で、社長が母親のお腹にいるときに出兵した父親が亡くなり、母親を楽にさせるためにとにかく起業したかったことが語られている。同社が掲げる2つの企業理念の一つが「私たちは、全従業員とその家族の幸せを追求します」である。“その家族”という部分に、同社の姿勢全てが窺える。介護は、やはり家族ありきだ。
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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?

 業績は決算短信を見ればすぐに確認できますが、企業を見るには「その企業がいかに社会にとって必要とされているか」「社会をよくしていく役割を担っているか」という視点も欠かせない、と「今日の1社担当」の私も感じています。
 今回も井上哲男が企業を見る、柔軟かつ温かい視座が大変参考になりました♪

 誰しもが迎える「親の老い」、そして「自分の老い」。
 人生の終わりを豊かで尊厳に満ちたものにしたいというのは共通の願いですね。そんな社会を支える企業として、ケアサービスには今後も期待したいと思います。

<関連リンク集>
■ケアサービス IR情報
■ケアサービス エンゼルケアを知っていますか
■ケアサービス 企業理念
■内閣府 高齢社会白書


代表取締役社長 福原敏雄様と。


12月26日放送「今日の1社」亀田製菓(2220)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2012.12/26 今日の1社担当 記事URL

 新潟県といえば米どころとして有名ですね。新潟県では、そのお米を原料にした「米菓」の製造もたいへん盛んで、同県に本社を置くメーカーが国内シェアの上位を占めているんです♪
 2012年最後の「今日の1社」を飾るのは、その米菓シェア国内トップ、亀田製菓(2220)の田中社長です! 井上哲男の取材後記をどうぞお読みください~。

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取材後記
亀田製菓(2220)(東証一部)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の田中通泰さま。

「米どころ新潟」

▼「お菓子総選挙」圧勝
テレビ朝日の人気番組「お願い!ランキング」で今秋行われた「1万人が選ぶお菓子総選挙」(スナック・米菓部門、740品目)において、同社の「柿の種」が他を寄せつけずにダントツで1位となった。「ハッピーターン」も8位と、「かっぱえびせん」の9位を上回り、“亀田製菓強し”を印象づけたが、社長にこのことを言うと、「いや、私は『じゃがりこ』が絶対1位だと思っていたんですよ。3位くらいに『柿の種』が入ってくれればいいなと願っていましたけど」との答え。・・・意外である。

▼「グローバル・フード・カンパニー」を見据えた国内外戦略
 誰もが知っている米菓会社であるが、同社が目指しているものは「グローバル・フード・カンパニー」。この標語は明解にその方向性を示している。3本の柱は「国内米菓事業(のさらなる攻勢)」、「ヘルスケア」、「海外(展開)」である。

 「国内米菓事業」はさらに拡大する余地があるという。コンビニのPB、ドラッグ・ストア向け廉価商品、シニア・単身向けの少量商品の投入などだ。「ハッピー・ターン」はこの10月からの1年間でこれまでの年間売上高であった80億円を100億円に伸ばす目標を立てて注力している。この10月に阪急百貨店・阪急うめだ本店に「HAPPY Turn`s」という専門店をオープンさせて、現在も長蛇の列で購入に時間がかかるという。抹茶味などの、ここでしか手に入らない商品が人気である。

 「海外事業」は中国とタイに1社、米国に2社、拠点となる会社を設立している。米国2社のうち1社は「TH FOODS、INC」は小麦アレルギーの人向けにグルテン・フリーのクラッカーを作っている。

▼次なる一手に注目、「ヘルスケア」事業
 私がもっとも注目しているのは「ヘルスケア」事業。この中には、腎臓病患者向けの治療食(ご飯)「ゆめごはん」や「ふっくらおかゆ」、さらに米由来の乳酸菌「カゼイカメダ」を使った「植物性乳酸菌ヨーグルト」などが含まれる。「米飯事業」と呼ばずに「ヘルスケア」としているところに同社の方向性が強く感じられる。まだ基本合意ではあるが、乾燥米(アルファ米)分野でのシェアを50%以上占める尾西食品を買収することをこの度発表した。この買収が、「ヘルスケア」部門の収益に寄与するときが次のカタリストであると予測する。人口の高齢化に対応したビジネスである。

▼安定した業績
 業績については、この10月に小幅の下方修正を発表したが、それでも前期比で1.5%の増収、最終利益は9.8%の増益であることが評価されて、株価は一時的に下落した後に発表前の水準まで戻ってきた。
何よりも、この会社の一番の強みは業績にブレがなく、非常に安定しているところである。売上はこの8年間700億円台で推移し、経常利益も35億円~40億円、最終利益も20億円~22億円程度で推移している。2期前にも「この上期の業績では通期も厳しいかも」と思ったことがあったが、結局見込み通りの数字を出してきた。結果、ROEは7%台の後半、配当性向も22%~25%という数字をキープし続けている。これほどブレのない会社も珍しいといえる。

▼「米どころ」を築いた先人の努力
 新潟銘柄は銀行を除いて30弱あるが、地元色の強い、特徴のある企業が多い。
 亀田製菓も“米どころ新潟”を体現する会社だ。しかし、新潟はもともと米作りに適していたわけではない。稲は水中でも発芽する珍しい植物だが、それでも限度はある。あまり深いと空気が足りなくて発芽しない。水はけが悪い土が米作りには適しているが、悪すぎるのは論外。胸まで浸かって田植えをしていた新潟平野が米どころになったのは、暗渠排水という大工事を行ったからである。その新潟と収穫量を競っている北海道も、もともと米は上川盆地あたりでしか収穫できなかった。石狩平野の土を全部入れ替える客土というとてつもない作業を行ったからこそ現在の姿がある。先人の努力にはただ、ただ頭が下がる。

 御茶ノ水に東京堂書店という私の好きな本屋がある。その2階に、地方で出版された、その地方の文化史や農業史を紹介する本ばかりを揃えたコーナーがあり、行くと時間が経つのを忘れてしまう。今度の正月は新潟の酒を飲みながら、買ってきたもののまだ読んでいない本を読もうと思う。(了)
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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 巷では「日本はどこに行っても同じ」というような意見を耳にすることがありますが、私は違うと思っています。それぞれの地域に固有の歴史や風土、そこから発展した産業がありますし、「県民性」といわれるものも(あまりステレオタイプな決め付けはイケナイですが)確かにあると感じています。

 恥ずかしながら、私は新潟県は最初から米作りに適した土地だったとばかり思っていました~。しかし「米どころ・新潟」作り上げた先人の努力を知ってみるとその土地に根付いた産業の強靭さは、非常に腑に落ちるものがあります。

 さてさて、これで「アサザイ 今日の1社」は今年はおしまいです。
 来年は1月9日(水)スタートですので、お楽しみにっ!!

<関連リンク集> 
■亀田製菓 IR情報
■11月19日付 2013年3月期 第2四半期 決算説明会資料


代表取締役社長 田中様と、同社の多彩な商品。


12月12日放送「今日の1社」シード(7743)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2012.12/12 今日の1社担当 記事URL

 8月8日の次は12月12日・・・ということで、ゾロ目の日に2回目の登場となったのはシード(7743・JASDAQスタンダード)です!
 「今日の1社」出演以降も好調を持続している同社、株価も急激に上昇して注目が集まっていましたので、本日の放送ではあらためてその後の進捗などを、浦壁社長にお伺いしました。

 なぜ、数ある銘柄の中でもシードの株価がこれだけ好調なのか? そのあたりも井上哲男が考察していますので、取材後記に是非ご注目ください♪

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取材後記
シード(7743)(ジャスダック・スタンダード)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の浦壁昌広さま。

「15年2ヶ月ぶり、そして、17/3500」

▼「上昇率17位」
 先月、11/1のこと。
 前日に日本で一番歴史の古いチャート誌である「週刊チャートブック」に月イチで連載している巻頭言を書き終え、毎月1銘柄を紹介するコーナーにシードを書いた私は、ザラ場の同社株の動きを注目していた。その日、結果的にシードは+53円(+9.1%)の大幅高となり、635円の引けとなったのであるが、私が意識していたのは628円という株価。それをつけた時に自然と手を叩き、「おめでとうございます」と言った。無論、その時点では、(期待はしていたものの)2週間後に今期2回目の上方修正を発表して株価が1000円を超えることなど知る由も無かった。

 12/10現在の上場銘柄のうち、昨年末にも上場していたのは丁度3500社。この年間・上昇/下落率表を作ったところ、シードは堂々17位に輝いている。アサザイ銘柄で他にトップ20入りしたのはシステムインテグレータ(3826)(6位)。単純計算で175社に1社しかランク入りしないところ、放送を始めて丸5ヶ月で2社も入ったことは、プロネクサスの目利きの確かさを表わしている。

▼業種別、市場別に見ると
 この20社を業種別にみてみると、日銀のREIT買入れと金融緩和期待で賑わった「不動産」が5社で最も多く、「情報通信」が4社、「サービス」が3社、「小売」、「電気機器」が2社と続く。1社の業種は「その他金融」、「精密(シード)」、「医薬品」、「金属」。つまり、製造業は5社しか入っていない。シードはその中の価値ある1社だ。

 また、優先市場別で数えてみると、「ジャスダック・スタンダード」が11社で圧倒的に多く、「東証1部」と「東証マザーズ」が2社で他は1社である。
 「そりゃあ、新興市場はハイリスク・ハイリターンだから上位にはたくさんくるだろう」と言われる方がいると思う。しかし、それは違う。今年に入ってからの東証1部(TOPIX)の上昇率は8.2%。これを優先市場別に何%の銘柄が上回ったかを計算したところ、上位は「ジャスダック・グロース」:62.0%、「名証セントレックス」:52.9%、「ジャスダック・スタンダード」:50.7%、「東証マザーズ」:48.1%、「東証1部」:47.5%となった。三市場の一部合計は46.9%、二部合計は40.9%と低い一方で、ジャスダック・マザーズ合計では50.8%とその数字は過半数を超える。(言葉は悪いが)“適当に”数社買って、TOPIX先物でヘッジした場合に利益を挙げる確率は、新興市場の方が高かったのである。
 
 もっとも、前述の言葉を否定できないもう一人の自分もいる。あくまでも主観であるが、トップ20の顔ブレを見て、「バリュエーションと業績から、株価は上昇すべくしてそうなった」と感じるのは“アサザイ2銘柄”以外には、2銘柄しかない。

▼IRの努力と、その見分け方
 しかし、逆に考えてみよう。なぜ、バリュエーションが割安で業績も堅調な銘柄は他にもあるのに、その4銘柄は上昇できたのかを。
 そこには地道なIRの努力がある。番組のロングバージョンでも紹介したが、シードの見やすいHPの「IR情報」のページを見て欲しい。「IRニュース」は「適時開示」「お知らせ」「PR」「短信」「有報」とカテゴリーを付けて個人投資家に配慮している。また、「IRカレンダー」を見ると、今年個人投資家向けのIR活動にどのくらい力を入れたかが分かる。8月に番組に出て頂いた際に紹介した手前、私も同月25日に行われたツバルの森を訪れたが、そこにはブースで列をなした個人投資家一人ひとりに順番に説明している社長の姿があった。また、どのブースよりも対応する社員の数が多かった。

 ここで一つ個人投資家に「投資家に親切な企業とそうでない企業の見分け方」をお教えしたい。「適時開示」とインターネットで検索すると、「適時開示情報閲覧サービス」に辿りつく。直近一ヶ月間で企業が行った適時開示情報がここで見られる(コードには通常のコードに0(ゼロ)を加えて5桁にする)のであるが、親切な企業は四半期決算の短信における「定性的情報」が充実している。シードの「定性的情報」の充実度は非常に高い。証券会社のアナリストがカバーしている企業数は以前にも述べたが、全上場企業の1/3しかない。それ以外の企業の状況を知るうえで、この「定性的情報」の重要さを認識して詳細で分かり易い記述を行っている企業が“投資家に親切な企業”である。

15年2ヶ月ぶりのPBR1倍復帰
 冒頭の株価628円は第1Q決算から私が算出したシードの1株あたり純資産(第2Q決算では685円)である。つまりはPBR1倍の水準だ。8/8にご出演頂いた際に、PER、PBRの割安感を私が述べた際に、社長がPBRをして「情けないですね」と寂しそうな顔をされたのが頭から離れなかった。シードのPBRが1倍を割れたのは1997年9月のこと。実に15年2ヶ月ぶりのPBR1倍復帰である。
 おめでとう、シード。好業績と真摯で熱意のあるIR姿勢、そして、「コンタクトレンズはネットで900億円程度の輸入超状態。日本の技術力がもたらす製品のクオリティの高さで、この貿易赤字状態を減らして日本の雇用増にも寄与したい」という社長の高邁な理想に、心から敬意を表する。(了)
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 取材後記は以上です。いかがでしたか?
 「良いIRをしている企業の見分け方」、私も参考にさせていただきたいと思います~。細かい財務分析などは難しくても、こういったポイントを掴んでおけば、どなたでもある程度企業のよしあしを判断することができそうです。
 IRに積極的に取り組んでいる企業は、相対的に投資対象として優れていることが多いというのは、個人投資家の皆様も経験上感じていらっしゃることではないでしょうか。

 「アサザイ銘柄」は、本番組に出演すること自体が、投資家の皆さんにメッセージを伝えようという前向きな姿勢があるわけですから、おのずとIR積極企業が集まっていると思われます♪

 「今日の1社」では、今後も魅力ある企業をご紹介してまいりますっ!

<関連リンク集>
■シード IR情報
■シード IR情報 IRカレンダー ※取材後記にある通り、個人投資家向けIRイベントがたくさん!
■シード 平成25年3月期 第2四半期決算説明会資料


ふたたび、代表取締役社長 浦壁様と。


12月5日放送「今日の1社」ティア(2485)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2012.12/05 今日の1社担当 記事URL

 「アサザイ 今日の1社」では、「人」を財産と位置づける企業を多くご紹介してきました。日本の産業構造が変化していく大きな流れの中で、成長企業の財産が設備から「人」にシフトしていくというのは、必然といえるかもしれませんね。

 12月5日放送の「アサザイ 今日の1社」では、まさに人を財産とするサービス業、ティア(2485・名証二部)をご紹介しました! 代表取締役社長 冨安様にお話を伺った取材後記をどうぞお読みください♪

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取材後記
ティア(2485)(名証2部)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の富安徳久さま。

「『ありがとう』の価値」

▼社名にこめた想い
 名古屋や大阪の町を車で走っていると「TEAR」という紫の看板の小奇麗な建物をよく目にする。今回ご出演頂いたティアさんの葬儀会館である。
「ティア」は英語の「涙」。
「一雫の涙を心からこみ上げる感動で癒したい」この想いを全社員と共有して、「日本で一番、『ありがとう』といわれる葬儀社になる」それがティアの「生涯スローガン」である。

 団塊の世代が定年時代を迎え、経済産業省が「ライフエンディング・ステージの創出」に関するレポートを出している。そして葬儀に関することも、今までのように「その時になってから」ではなく、きちんと前もって対峙する時代に間違いなく入っている。自宅葬から会館葬が主流となりつつある現在、大手の葬儀社として果たさなくてはならないティアの使命は決して軽くない。
 ティアが業界に開けた風穴の一つが葬儀費用の積極的な開示である。生前(事前)見積書の作成も行う。そして、社長自らが率先して考え方やメッセージを発信するため、年間150本もの講演活動を行っている。その考え、透明性、葬儀社としての理念に賛同した人が入る「ティアの会」の会員はこの9月現在でなんと19万6000人を超えている。この「ティアの会」は入会金だけで年会費等はない。そして、この入会金の一部は児童養護施設に本を寄贈するなどの活動に使われている。「ティアの会」に入会していると、葬儀費用がかなりディスカウントされるのであるが、驚いたことがある。それは、葬儀に利用した人の再加入率が9割を超えているということだ。この数字は実際に葬儀を行ったご家族の満足度がいかに高かったかを示していると考えられる。

▼業績の伸びと、真の企業価値
 現在上場する企業のうち、総務省の産業分類で「葬儀業」に該当するのは、今年上場の1社を含めて6社。ティアが9月決算となって1年が経過した2005年9月期(2005年4月~2006年3月期本決算)と今期(2012年4月~2012年3月期本決算)を比べてみると、比較可能な4社の合計は、売上高の伸び率が53%、経常利益の伸び率が67%と、やはり業界として好調なことを窺わせるが、ティアの数字はさらにそれを上回る。売上高の伸び率は131%、経常利益の伸び率については238%を記録している。7年間で売上が2.3倍、経常利益が3.4倍になった計算である。

 ただ、私は思う。この会社の真の企業価値の大きさは、時価総額や好調な業績だけではなく、先に紹介した社長の講演活動やティアの会の会員数、積極的なIR活動(名証より「個人投資家育成感謝状」が贈られている)、「第9回ハイ・サービス日本300選」(経済産業省を含む関係6省と産学連携による表彰)の受賞に表れている、と。

 そして、そのティアが何よりも力を入れているのが、「人材育成」である。葬儀という場面でご遺族に、または、生前に葬儀に関する質問をされる方に、実際に接する社員が誰一人欠くことなく同じ想いを共有していなくてはならないということが徹底して認識されている。冒頭のスローガンにおける「この想いを全社員と共有して」という部分は非常に重い。
 それが分かるのが会社の説明資料である。至るところに若手社員の写真が散りばめられている。それは彼らが全員同じ想いを共有しているという証だ。

▼感謝の言葉の価値
 今回、取材にあたり、決算説明会資料を見て驚いた。これまでの業績の推移・分析から、これからの取り組みまで非常に細かく開示している。実は読み上げるのに私でも3時間かかってしまった。ここまで開示していれば、機関投資家の説明会でも数字に関する質問は出ないであろう。IR担当役員のご苦労に頭が下がる思いであった。
 このことを社長に言うと、社長から「そうなんです。彼がIRになって2年。この2年間で私もIRが非常に楽しくなってきたんです」との言葉が返ってきた。苦労が一瞬で報われる言葉だ。

 リスナーの方はもう充分に分かっていらっしゃると思うが、私は決して話もうまくなく、声も良くない。しかし、収録終了後、社長はこの部分を褒めてくれて、故に話が弾んだと言ってくれた。何度も「ありがとうございました」という言葉を添えながら・・・。

 「日本で一番、『ありがとう』といわれる葬儀社になる」という生涯スローガンを掲げる会社の社長は「ありがとう」という言葉の価値を、誰よりも認識している人なのだと強く思った。(了)
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 取材後記は、以上です。なるほど~、と納得してしまいました♪

 「日本で一番、『ありがとう』といわれる葬儀社」、いいですね。
 「企業理念」は、各企業がそれぞれの想いをこめてつくりあげてきたものです。そこには企業としての理想的な姿がうたわれているのですが、社長様が常日頃から理念を体現していらっしゃると、説得力が全く違いますね。「全社員と想いを共有していく」という大変難しいテーマも、現実味を帯びてきます。
 順調な業績も含め、また要チェックな企業が増えてしまいました~。

 なお、ティアは直近でIRイベントに2日連続で参加します!

■2012年12月7日(金)名古屋開催 「ツバルの森IRセミナー」
■2012年12月8日(土)東京開催 「ラジオNIKKEI・PRONEXUS共催IRセミナー」

 両イベントとも参加申込みは締め切られているのですが、冨安社長がプレゼンテーションをされる予定です。IRに積極的な姿勢がわかりますね♪

<関連リンク集>
■ティア IR・会社情報
■ティア 企業行動憲章 ※生涯スローガンなどが説明されています。
■ツバルの森IRセミナー2012名古屋 イベントサイト
■ラジオNIKKEI・PRONEXUS共催IRセミナー イベントサイト


代表取締役社長 冨安様と。


11月28日放送「今日の1社」ビリングシステム(3623)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2012.11/28 今日の1社担当 記事URL

 企業の業績を右肩上がりにし続けていくことは、なかなか出来るものではありません。優良な企業であっても、毎期ごとに一定の「波」が存在するものです。その「波」をどう読み解くのかが、投資の醍醐味のひとつとも言えるでしょう♪

 11月28日放送の「アサザイ 今日の1社」は、ビリングシステム(3623・マザーズ)代表取締役社長兼CEOの江田敏彦様にお越しいただきました!
 同社の「波」を井上哲男はどう読み解いたのか? 是非取材後記にご注目いただきたいと思います。

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取材後記
ビリングシステム(3623)(東証マザーズ)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の江田敏彦さま。

「最良のタイミング」

▼是非とも、出演して頂きたい
 今回の収録は11/20に決まっていたが、その前週にビリングシステムさんからプロネクサスに一本の電話があった。11/13に業績の下方修正を発表し、最終利益も赤字となることから、番組に出て迷惑をかけることになりはしないか、今回の出演は見合わせた方が良いのではないか、という内容であった。
 プロネクサスの担当が取材に向かい、下方修正の内容、来期以降の展望を社長より詳しく聞き、その詳細なレポートが私に届けられた。そして、私とプロネクサスが出した答えは、「是非とも出演して頂きたい」というものであった。

▼下方修正の要因と対策
 番組でも紹介したが、同社のセグメントは大分して「決済支援サービス」と「ファイナンス支援サービス」がある。「決済支援サービス」とはネット証券やFX証券で圧倒的なシェアを誇る「クイック入金サービス」、クレジットカードやコンビニ支払いの収納を代行する「収納代行サービス」、多数の振込み(大和ハウスが管理する全国2万棟以上の物件の水道料金など)を代行する「振込代行サービス」の3つからなり、この部分が前期の決算において、売上高で86%、営業利益で81%を占めている主業である。
 そして、「ファイナンス支援事業」というのは顧客のキャッシュフロー管理に基づき資金繰りを支援するサービスであるが、今回の下方修正はこの事業において回収不能が生じたことによるものである。この部分については、来期以降は自社資産による運営ではなく、このデータを資金提供先と調達先に提供するサービスへ移行することを決定しており、今後、このような突発的な事由により下方修正となるリスクは解消されることになる。

▼来期への期待
 私が非常に残念なのが、番組でも紹介したが、同社が前期まで非常に高い利益率を誇っていた会社であるということである。売上高営業利益率15%、売上高経常利益率15%、売上高税引き利益率13%。このとてつもない数字を直近5期クリアしてきた会社は全上場企業で28社しかない。そのピカピカの28社のうちの1社なのである。
 その高い利益率を誇る同社のPBRが1倍を割り込んだのが、今年の5/15。第1Qの決算発表を行い、「ファイナンス支援サービス」における1回目の回収不能懸念を明らかにした翌日である。丁度このときに株価が大台の10万円を割り込んでいる。今期でウミを出しきり、来期、「ファイナンス支援サービス」を大幅に見直してその部分でのリスクがなくなった場合、同社が意識する株価のレベルはまずは、このPBR1倍のレベルであろう。
 
 下方修正には、2種類ある。一過性のものと、構造的なものである。そして、同社の今回の下方修正は明らかに前者と判断される。
私は決めた。この会社をモニタリングし続けていく。そして、来年もどこかのタイミングで「アサザイ」に出て頂く。私は、最も良いタイミングでビリングシステムさんに出演して頂いたと鶴首している。(了)
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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 個人的な感想で恐縮ですが、私も放送を聴いておりまして、江田社長が真摯に、率直に株主・投資家に対してのご説明をされていたのが非常に印象的でした。

 同社の下方修正につきましては、ウェブサイトの江田社長のご挨拶ページにも、要因と対策が非常に詳細に掲載されています。ここまでしっかりと説明をされているケースは、あまり見かけたことがありません。
 以下にリンクを掲載いたしますので、どうぞご参照ください。

 また次回の「今日の1社」も、魅力ある企業をご紹介してまいりますので、お楽しみに!

<関連リンク集>
■ビリングシステム IR情報
■ビリングシステム 会社情報:代表挨拶 ※下方修正の要因と対策について詳細に説明されています。


代表取締役社長兼CEO 江田様と。


11月21日放送「今日の1社」、星光PMCの取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2012.11/21 今日の1社担当 記事URL

 人類の文明は、「紙」とともに発達してきたといっても過言ではありません。「紙に書き留める」ことによって文明は持続的な発展や広範囲への伝播が可能となり、はるか昔の人類の知恵を現在でも知ることができます。
 さらに「紙」の用途は、衛星用品、運搬容器など、現在ではたいへん幅広いものになっていることは、あらためて細かに申し上げるまでもないでしょう。

 11月21日放送の「アサザイ 今日の1社」は、そんな「紙」の機能を支える星光PMC(4963・東証一部)の乗越社長にお越しいただきました!
 井上哲男の取材後記を、オンデマンド放送とあわせて是非お読みください♪

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取材後記
星光PMC(4963)(東証一部)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の乗越厚生さま。

「紙のチカラ」

▼「そういえば」の影に
 そういえば、花粉症の季節に鼻のアタマを赤くしている人を近年見なくなった。
 そういえば、万年筆で書いても紙にインキが滲まなくなった。
 そういえば、中の重さに耐え切れずに腹がつぶれている段ボールを見なくなった。

 この“そういえば”の影にあるのが同社の技術。紙を進化させる製紙用薬品事業のトップ・メーカーとして上記のために使われる薬品において何れも3割から4割のシェアを占めている。

▼紙とヒトのかかわり
 唐突ではあるが、私は「紙のチカラ」を信じている。
 どうしても電子書籍を読む気にならない。本を読んで電車を降りるとき、無意識に指で本を挟むと、今まで過ごした時間と残された時間が分かる。家に並んでいる本を子供が触っていて、次に読む本はどれがお薦めかと聞かれたりすると、「紙のチカラ」を強く感じる。貸した本が少しボロボロになって返ってくるのも、私は決して不愉快ではない。それは紙が指で手繰られた証だ。
 紙は単体では存在しない。ポスターにせよ障子にせよ、紙はヒトの指が介してそこに据えられる。全ての紙はヒトに接する。だから同社にとって「ヒトに無害なこと」というのは、スローガンではない。絶対的な必要条件として認識している。

▼「幕間の化学」
 「幕間の化学」という言葉がある。電気機器や自動車、金融や不動産といった業種が相場のテーマから外れるとき、「化学」は注目される。東証33業種の時価総額で6位、税引き利益でも6位の立派なポジションながら、やや地味なイメージがあり、バリュエーションでPBR1倍未満の銘柄が安値で放置されている印象を受ける。また、個別銘柄の株価動意は、事業の安定性や個別分野におけるトップシェアの再認識に加えて、新製品による利益率の向上によることが多い。

 中期経営計画において同社が掲げる売上高営業利益率の目標数値は10%。因みに今期の化学全体の会社見込みによる同数値は5.9%。目標はかなり高いが、同社は2002年度、2003年度、2009年度に8%台の高い数値を記録したことがある。番組の中で紹介した、板紙アルカリ抄紙システムの推進とNEDOで開発しているナノセルロース新素材(鋼材の1/5の重量で5倍の強度)事業化の進捗が大きなカタリストだ。

▼紙を「漉く」
 同社から「柔らかいティッシュ」を頂いた。「産地は北海道ですか?」と聞くと、四国にある製紙会社の名前が返ってきた。紀貫之が土佐の国司として派遣され、奨励して作らせた和紙に書いたのが「土佐日記」。コウゾ、ミツマタを原料とした和紙の伝統工芸が今でも生きている四国で、ヒトと環境に優しい紙が作られていることが嬉しかった。
 因みに、“紙をすく”の漢字は、手でする場合は「漉く」で、道具や機械で行う場合は、“板紙アルカリ抄紙システム”の「抄く」。古くからこのように違った漢字をわざわざあてがっているところからも、紙と指の繋がりの深さが分かる。(了)

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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 私も星光PMCの製紙用薬品を使ったティッシュに触ってみたのですが、本当に柔らかくて、手触りが心地よかったです! それは同社が紙に付与する「機能」のごく一端であり、「丈夫である」「にじまない」「滑らない」など、さまざまな機能を実現する薬品があるんですよ~。

 なお、星光PMCは、12月8日(土)に開催される『ラジオNIKKEI&PRONEXUS共催 企業IR&個人投資家応援イベントin東京』に協賛しています!
 当日は乗越社長によるプレゼンテーションのほか、来場された個人投資家の皆様に同社の薬品が使われているティッシュも配布される予定ですので、是非実際に触って確かめてみてください♪
 お申込みは11月30日までですので、下記のリンクからお早めにどうぞ~!!

<関連リンク集>
■『ラジオNIKKEI&PRONEXUS共催 企業IR&個人投資家応援イベントin東京』申込ページ
■星光PMC ウェブサイト


代表取締役社長 乗越様と。


11月7日放送「今日の1社」ジェイグループホールディングス(3063)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2012.11/07 今日の1社担当 記事URL

 11月7日放送「今日の1社」は、ジェイグループホールディングス(3063・マザーズ)です!
 ジェイグループホールディングスは、居酒屋「芋蔵」など多業態の居酒屋を展開しています。「芋蔵」といえば焼酎ですね~。焼酎を一杯飲みながら・・・というわけではないのですが、今回は井上哲男が新田社長にインタビューさせていただきました。
 それでは、早速恒例の取材後記をお読みください♪

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取材後記
ジェイグループホールディングス(3063)(東証マザーズ)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役の新田治郎さま。

「風雲児讃歌」

▼「居酒屋界の風雲児」
 数年前、某テレビ番組で「気になる社長の名前を」と言われ、数名の社長と共に、同社の新田社長の名前を挙げたことがある。
 「居酒屋界の風雲児」と呼ばれた新田社長が率いる同社が上場して丸6年が経つ。「芋蔵」「ほっこり」「てしごと家」などの居酒屋に加え、魚介類、金山豚、焼肉、韓国料理、名古屋めしなど、その店舗数は10/23現在90店舗、業態は47を数える。

 会社見込みによると、売上高は今期、初の100億円乗せを達成する。そして、中期経営計画とも言える5期後の目標として、売上高は今期の倍である200億円を、経常利益については今期の7.6倍である15億円を掲げている。
 この数字から算出される売上高経常利益率は7.5%と非常に高い。因みに弊社が「外食、食料品・食品小売」としてモニタリングしている全市場84社の売上高経常利益率合計は過去6年間、3.7%~5.4%の範囲で推移している。同社が利益率の高い企業であることを目指している姿が浮かび上がる。

▼目標の実現に向けて
 ただし、この数字があながち「努力目標」ではなく、到達可能なのではないかと予感させる事項が幾つかある。
まずは、同社が実施しているJ-Valueというコスト削減運動の効果である。この10月に発表された第2四半期決算説明資料によると、この削減効果が大きく、社内基準よりもコスト比率が下がったため、その分を最初のドリンク値引きなどの販売促進策として還元し、顧客のために使ったという。非常に同社らしいと思った。使わなければ、それは利益を意味したのである。
 また、ジェイトレードという流通卸売部門の拡大も心強い。既に、ジェイグループ以外の飲食店からの受注も多く獲得しており、今後の拡大が期待される。
 そして、最も大きなポイントは、これまでの成長過程では本社機能や管理部門の費用である本部経費が当然コスト比率として大きかったのであるが、これからは、それが薄まり、充分に吸収される段階に入った、言い換えれば、規模の拡大が利益の拡大にストレートに繋がるステージに入ったということである。フリーキャッシュフローが黒字化して今年で4期目になるという事実がそれを物語っている。

 しかし、遮二無二拡大しているわけではない。既存店の来客数・客単価などのデータからニーズを探り、しっかりとした飲食サービスの提供が出来る、また、二軒目、三軒目としても利用したいと思われる店にそれぞれ仕上げている。「芋蔵」は居酒屋としてはゆったりと座席を確保した店造りとなっており、ズラリと並んだ「焼酎セラー」は壮観である。なるほど、『第三世代居酒屋』という言葉が存在していることが頷ける。

▼風雲児の素顔
 しかし、今回の収録で私が密かに楽しみにしていたのは、冒頭文で分かるように、新田治郎、本人に会うことであった。会った印象は噂通りに格好が良く、丁寧で腰が低い。
(楽しみにしていながらも私は、進行表に「新田次郎」と、これまた大好きな作家の名前を書く大失態をしたが、詫びる私に、怒ることもなく、「いえ、全然間違っていません。それで合っています」とまで言われた。)

 収録を通して、私は一つの確信を持った。それは、「この人は絶対に上に引っ張られて、可愛がられた人である」ということである。
 「愛された経験のある人しか、人を愛せない。だから思い切り可愛がる」のは子育ての基本である。彼もまた、自分がしてもらったことと同じことを次の世代にしようとしている。
 それが今回のホールディング・カンパニー制への移行の目的である。大きな柱である飲食事業、売上高の急拡大が見込まれるブライダル事業、その他にも食品の加工・販売を行う事業などを分社化して、それぞれ次の世代が責任を持って育てあげることを期待しているのだ。

▼人を愛し、人を育てる
 その気持ちがはっきりと出ているのが、この夏、全国都市対抗野球大会への初出場で話題となった野球部の存在である。大手企業が撤退するなか、若者の夢を潰さないために作った野球部は既に昨年ドラフト選手を輩出している。社員として雇用され、昼間は野球をし、夜は店舗で働き(HPでどの店舗にいるか分かる)夢を育む。何も私がアマチュア野球を好きで、自分自身が未だに老体に鞭打ってやっているから同社を応援している訳ではない。同社は正社員・従業員の比率がとても高く、若い人材の雇用・教育に熱心なのである。

 私は企業の価値分析を行う際に、企業が開示した決算数値しか用いない。完全な定量分析である。しかし、定性的に企業を思うとき、私はこの手の“人材を大切にする企業”にからきし弱い。
 「風雲児」は社会の動乱や混迷時に現れる英雄である。若者の雇用情勢が厳しいなか、第三世代の浮雲児社長の名前をテレビで挙げたことを、今更だが少し誇らしく思う。(了)
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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 私自身もインタビューを音声で聴いていて、新田社長の落ち着いた丁寧なご対応に好感を抱いておりましたホールディングスカンパニーに移行される企業は多いですが、その目的に「育ってきた若手を前面に出していく」ことを挙げる社長様はなかなかいないのではないでしょうか?

 冷徹な定量分析に、企業の「見えない資産」を重ねる井上哲男の温かい目線に「なるほど」、と頷いた次第です。

 また次回以降も素敵な企業をご紹介してまいりますので、ご期待ください♪

<関連リンク集>
■ジェイグループホールディングス IR情報
※IR情報のトップにも新田社長のさわやかな笑顔が。
■2013年2月期 第2四半期決算説明資料


代表取締役 新田治郎様と。


10月31日放送「今日の1社」翻訳センター(2483)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2012.10/31 今日の1社担当 記事URL

 近年、経済のグローバル化が進み、さまざまな産業分野において「日本語の資料を翻訳する」「海外の資料を和訳する」シーンが増えてきています。10月31日放送の「アサザイ 今日の1社」では、グローバル環境下の企業を支える翻訳サービス業のトップ企業、翻訳センター(2483・JASDAQスタンダード)の東社長に出演いただきました!
 「理解されづらい」専門特化した企業の輝きを、今回も井上哲男が分かりやすく解析する取材後記を是非お読みください♪

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取材後記
翻訳センター(2483)(ジャスダック・スタンダード)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の東郁男さま。
「唯一上場企業の使命」

▼「堅調な」業界ナンバーワン この番組の目的の一つは、個人投資家に優良な企業の存在を知ってもらうことである。同業他社が複数上場していると自ずとそのセグメントに対する投資家の認知度は上昇するが、業界唯一の上場会社である場合、バリュエーションの比較対象が無いことから、優良企業であるにも拘らず市場の注目が集まりづらいことは事実である。以前、コンタクトレンズ・メーカー唯一の上場企業であるシード(7743)を紹介したが、今回は唯一の産業翻訳業の上場企業である翻訳センター(2483)を紹介する。

 日本最大の産業翻訳会社であるが、実はアジアでもトップ、世界においても第12位の翻訳会社である。
 ここ数年の業績の好調さは番組の中でも紹介した。足許の好調さはさることながら、私がこの会社がスゴイと感じているのは、堅調な利益率を長い期間に亘り維持しているということである。
売上高営業利益率、同経常利益率、同税引き利益率の利益率3項目について、私が計測している2005年~今期までの全ての期間において、全業種平均を全て上回った企業は200社にも満たない。およそ20社に1社である。それを同社はクリアしている。「堅調」という言葉は“足許、業績が堅調”というような使われ方をするが、それが持続している場合、輝きが増す。同社を一言で紹介するならば「堅調な会社」である。

▼リーマンショックを乗り越えて
 この番組をやっていて、私は度々「リーマン・ショック前の最高売上高、最高利益を前期、今期でクリアした企業」という紹介の仕方をしている。これは、現在の市場における重要なキーワードだ。リーマン・ショック後、多くの企業における設備投資が停滞した。それでもそれらの企業が業績を挙げるために投資を再開するにあたり、選ばれた企業達がこのキーワードでピックアップされるのだ。同社もこの企業群に無論入っている。

▼翻訳業界の未来のために
 収録の翌日、同席されていたIR担当の方からご丁寧にメールを頂いた。翻訳センターをどのように紹介したらよいか、応援したらよいかを考えたが、このメールを超える表現を私は出来ないので一部紹介させて頂く。

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 「~語学系の学校に通う大学生が語学を使った仕事をしたいと考えた時、スペシャリストとしては「字幕翻訳者」や「翻訳家」ですとか、商社や外資系企業への就職を頭に浮かべる方が大半というのが現状で、「産業翻訳者になりたい」と思う方はそう多くないと思います。そこを、近い将来、「翻訳会社で働きたい」とか「産業翻訳者になりたい」と思う方が一人でも増えて欲しいと思っています。そのためには業界や職業の認知度を高めていくことが不可欠であり、上場企業である当社は、もちろん業績向上も大切でありますが、業界を取り巻く環境を向上させる役割をも担っていると思っております。~」
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 業界唯一の上場企業ゆえの使命を認識した言葉に私は感動した。
上場企業数3600社弱。その1/3の企業しか証券会社がモニタリングしていない現状で、IR活動というのは非常に大きな意味を持つ。それは、株価を上昇させるということだけでなく、その産業を投資家に理解してもらうという意味においても、である。こういう立派なIR担当を有する企業を紹介できたことは私としても嬉しい限りである。

 因みに、メールの中の『大学生』であるが、大学卒業後に他社に入社し、仕事を通じて産業翻訳の世界を知って転職した東社長にダブってしまう。この経緯はロング・インタビューのなかでも触れているのでお聴き頂きたい。(了)
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 井上哲男の取材後記は以上です。いかがでしたか?
 自社だけでなく、業界全体の未来を考える。これはなかなかできるものではありませんが、同社の長期的な成長を考えたときにも、トップ企業としてたいへん重要な視点ではないでしょうか。

 グローバル化が進むアジア、また世界の中で同社は欠かせない企業ですので、是非今後もご活躍いただきたいと思います!

 なお、翻訳センターからは、リスナープレゼントとして図書カードをご提供いただきました!
 また、放送中にもご紹介しましたとおり、同社は11月28日(水)に市ヶ谷で開催される「JTF翻訳祭」に協賛・出展されていますので、詳細は以下のリンク先をご参照くださいませ♪

<関連リンク集>
■翻訳センター リスナープレゼント
■翻訳センター IR情報
■日本翻訳連盟 JTF翻訳祭ウェブページ
■JTF翻訳祭のパンフレット


代表取締役社長 東郁男様と。


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