9月11日放送「今日の1社」ダンロップスポーツ(7825)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2013.09/11 今日の1社担当 記事URL
 2020年に東京オリンピック開催が決定したことから、株式市場、特にスポーツ関連銘柄は活況を呈しています。東京タワーが立ち、五輪が空に描かれたあの頃を想起された方もいらっしゃることと思います。

 9月11日放送の「アサザイ 今日の1社」でご紹介したのは、ゴルフ・テニス用品の製造・販売などで高いブランド力を有する、ダンロップスポーツ(7825・東証一部)です! 今回は代表取締役社長の野尻恭さまにお越しいただきまして、井上哲男がインタビューしました。
  井上哲男の取材後記が届いておりますので、放送とあわせてお読みくださいっ!

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取材後記

ダンロップスポーツ(7825)(東証一部)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の野尻恭さま。

 

「祝!五輪開催決定」

 
▼ふたつの契約締結

 今期見込みベースの売上高660億円のうち、ゴルフ用品が8割、テニス用品が1割を占める。ゴルフクラブの「ゼクシオ」を発売したのが2000年であるが、発売2年でブランド別トップシェアとなり、昨年までの11年間その牙城は崩されていない。ゴルフボールも2011年にトップとなり2年連続でトップ、テニスラケットも4年連続、テニスボールに至っては1930年に製造・販売を開始してからずっとトップである。

 

 同社を巡り、今年大きな話題となったことが二つある。一つはシューズの名門であるアシックスとゴルフシューズの国内独占販売契約を結んだことであり、もう一つは"超大物ルーキー"松山英樹プロと契約を結んだことである。

 同プロは、契約を結んだ経緯について「ジュニア時代から使っている『スリクソン』(「ゼクシオ」、「クリーブランドゴルフ」と共に同社のクラブ・ブランド)に愛着、信頼があるのはもちろん、クラブもボールもイメージを受け止めてくれる。決め手となったのはスリクソン・Z925というアイアンで、3月に試打したのだが、すごくフィットして今季から使用している」と語っていた。

 今週の日曜日、その松山英樹プロがツアー3勝目(今季3勝目)を挙げた。プレーオフの2ホール目、先に第2打を打った選手がグリーンのピンそば約1メートルという絶好の位置につけたのだが、その後にフェアウェイバンカーから松山選手が打ったボールはさらにその内側に止まり、バーディーを奪って優勝したのだ。試合後にその一打を振り返り、「一つ(クラブの番手)大きいかなと思ったが信じて打った」と言っていた。この言葉とあのショットは、プロと一緒にフィッティングをしているダンロップスポーツの人間にとってはたまらなく嬉しいだろうなと思った。

 同選手との契約について社長は、「この頃、有望な若手選手が海外のブランドと契約するなか、日本のメーカーとしてよくぞがんばった」という声があったと語ったが、同社は海外で活躍する多くの外国人プロとも契約を交わしている。20年前に日本のメーカーがこれだけの外国人選手と契約することはなかなか考えられなかったことだ。同社のゴルフクラブ・ボールが日本メーカーの地位を高めたと言ってもよい。これは野球や他のスポーツではまだ見られないことだ。

 
▼「Challenge 15」、そして2020へ

 同社の2015年度までの中期経営計画のタイトルは「Challenge 15」。売上高を1000億円まで伸ばすこと、海外売上比率を現在の35%から50%に引き上げること(+15%)、そして、2011年比でゴルファーに「プラス15ヤード」を与えることである。

最後の項目は決してふざけたものではない。それは、さらに技術力・研究力を高めてゴルファーに喜んでもらうという使命を自らに課したものである。

 

 2020年の五輪開催に沸き経つニッポンであるが、2016年からゴルフが五輪競技として復活する。松山英樹プロとダンロップスポーツがタッグを組んだ戦いが今から楽しみである。(了)
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 取材後記は、以上です。2020に向けて、いろいろな夢が広がりますね~。

 東京オリンピック開催決定直後、いくつかのメディアで野尻社長のコメントが取り上げられていました。それだけ業界においての地位を確立されているということなのでしょう。

 ゴルフシューズ分野でのアシックスとの業務提携は、2013年4月17日に発表されました。シューズビジネス強化のため、2014年2月から「アシックス」ブランドのゴルフシューズを日本国内でダンロップスポーツが独占的に販売をするというものです。
 企画は両社共同、開発および生産はアシックス、販売および販促はダンロップスポーツが主管する立てつけになっています。2016年をめどに10億円(シェア10%)、国内トップ3を目指すということですので、期待したいですね。

(ダンロップクラブハウス赤坂店)

ダンロップクラブハウス赤坂店

 余談ですが、ラジオNIKKEIのスタジオから徒歩3分ほどの場所に、ダンロップスポーツの直営店、「ダンロップクラブハウス赤坂店」があります♪ ダンロップ公認クラフトマンやボールソムリエがサポートしてくれますので、ゴルフをたしなむ方でしたら、仕事帰りについつい立ち寄ってしまいそうです。

 なお、下記関連リンク集にリリース関係のほか、松山英樹選手スペシャルWEBサイト等のリンクをまとめましたので、そちらもご参照ください♪

(関連リンク集)
■ダンロップスポーツ 株主・投資家の皆様へ
■4月17日付リリース 株式会社アシックスとダンロップスポーツ株式会社とのゴルフシューズ分野における業務提携に関するお知らせ
■7月1日付リリース ~スーパールーキーがダンロップに~松山英樹選手とゴルフ用品使用契約を締結
■ダンロップスポーツ SRIXON×松山英樹スペシャルWEBサイト
 
(代表取締役社長 野尻恭さまと。今回は長野静も同席しました。)
代表取締役社長 野尻恭さまと。

9月4日放送「今日の1社」ソケッツ(3634)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2013.09/04 今日の1社担当 記事URL
 昨今、スマートフォンなどの携帯端末の発達により、場所を選ばず音楽や映像を楽しめるようになってきました。本番組「アサザイ」も、スマートフォンのアプリ「radiko」で聴いてくださっている方が大変多くなっています。
 一方、ネットワーク上のコンテンツ量は毎日増加を続けていまして、コンテンツ提供元としてはユーザーが求めるコンテンツをいかに最適に届けるかが大きな課題です。そのユーザーとコンテンツの「出会い」を支援するのが、今回9月4日放送「今日の1社」でご紹介したソケッツ(3634・マザーズ)です!

 同社は、音楽・映像等の国内最大級のメディア・データベースを独自に構築しており、それを活かしたコンテンツ検索サービスなどを活提供しています。今回は代表取締役社長の浦部浩司さまにお越しいただきまして、井上哲男よりインタビューさせていただきました♪

 井上哲男より早速取材後記が届いておりますので、どうぞお読みください!

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取材後記

ソケッツ(3634)(東証マザーズ)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締社長の浦部浩司さま。

 

「そっと寄り添う」

 

▼「パーソナルラジオ」で活きるデータベース
 2001年に米国に出張した際、兄弟会社のメンバーから数度同じことを言われた。それは「携帯電話を持っているか?持っているなら、つながらなくてもいいからiモードの画面を見せて欲しい」というものであった。モバイルとインターネットを繋ぐ技術の開発に世界で初めて成功したのは日本であり、少し誇らしい気持ちになったが、当時のメンバーに数年前に会った際に、聞かれて困ったことがある。それは「日本の"パーソナルラジオ"でメジャーなのはどこか?」という質問であった。

 

 まだ、日本では耳慣れない「パーソナルラジオ」という言葉ではあるが、数社が手掛け始め、ソケッツもこの6月から「LIFE's radio」(ライフズ)というスマートフォン向けサービスを開始した。既にソケッツは楽曲について圧倒的な量のデータベースを持っている。1曲についてのスクリーニング項目は2000以上。それを機械ではなく人間が行っている。米国でパーソナルラジオと言えば「Pandora」が有名であるが、浦部社長は、あるネット系音楽サイトのインタビューで「Pandoraのアプローチの仕方を知り、(スクリーニング)項目の違いを知って、逆に自分たちのアプローチ分析が間違っていなかったことが分かった」と述べている。人間が人の耳によって分析したアプローチに対する自信を深めたということであろうか。auの「LISMO!」は、このデータベースが活かされたコンテンツであるが、同様の活用がパーソナルラジオで展開されることになる。ユーザーは「SEED」(今、オンエアされている楽曲と雰囲気が近い曲が自動的にオンエアされる)や「LIKE」(自分が「LIKE」した曲をデータ分析されて、その好みがオンエアに反映される)という機能を使うことによって、使えば使うだけ、自分の嗜好にあった楽曲がオンエアされるようになっている。まさしく"パーソナル"なのである。これを月額350円という低価格で提供する。無論、その先に見据えているものはあると思われる。それは6兆円と社長自身が言われた広告の世界であろう。

 

 初監督作品として「ラヂオの時間」を選んだ三谷幸喜が52歳、「アサザイ」にお越し頂いた際に「『セイヤング』もこういう場所で収録されていたのかな」と話されたシードの浦壁社長と私は50歳。ここまでは完全なラジオ世代であるが、私よりも5歳若いソケッツの浦部社長は、ラジオ世代の最後かもしれない。しかし、ラジオに対する愛着は私をはるかに上回る。ラジオ談義は、ロング・インタビューと収録外で大いに盛り上がった。

 
▼ラジオが「寄り添う」時間

 ラジオ業界の勢いが弱くなった理由として挙げられるのが、パソコン・インターネットの普及が個人の時間をラジオからそれに向かわせたというものである。

 学生時代の友人とよく話すことがある。それは、自分達の学生時代に携帯電話もインターネットも無かったことが、果たして良かったのか悪かったのかということである。大学まで1時間以上かけて行き、そこで初めて「休講」を知るということは今の学生にはないだろう。夜9時を過ぎたら遅い時間であるから電話をかけないという風習も携帯電話には無い。たくさんの友人と通話やメールによってコミュニケーションを取れるという便利さは貴重だ。しかし一方で、フェイスブックで知り合いのコメントを夜中まで見て「いいね!」を押してあげる気遣いも要らなかったし、約束が当日にキャンセルされることを経験したこともない。

 

 ラジオと過ごした時間。それは自分自身と向き合った時間だ。ラジオを聴いていない時間は、ラジオで知った本を読み、ラジオで好きになった歌手の音楽を聴いた。若く、多感な時代に、夜から朝までの"他人とコミュニケーションを取らない時間"の過ごし方をラジオは教えてくれた。自分の感性や価値観の根っこの部分は、三分の一が「本」で、残りも等分で「友人」と「ラジオ」が作ったと思っている。

 「暮らしにそっと音楽が寄り添う」これはラジオを愛し、ラジオとリスナーの距離感を充分に分かっている浦部社長ならではの言葉だと思う。
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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?

 「アサザイ」リスナーの皆様は、もちろんラジオの魅力をよくご存じでいらっしゃることと思います♪ 「パーソナルラジオ」については私はよく知らなかったのですが、ソケッツによる「LIFE's radio」、興味を惹かれました。

 「インターネットユーザーは気が短い」という実験結果がありまして、ウェブサイトなどを閲覧する際、少しでも表示が遅かったり求めるコンテンツが見つかりにくかったりすると、別のページへ飛んでしまう傾向が強いのだそうです。テレビでもリモコンの発達による「ザッピング」、飽きるとすぐにチャンネルを変えてしまうという話が有名ですが、ネットではそれがさらに著しいようです。
  いちユーザーとしても、求めるコンテンツがそっと「寄り添って」くれたら理想的ですね。ソケッツのようなサービスが今後ますます発展してくれることを期待します~。

 また次回の「今日の1社」もお楽しみに!

(関連リンク集)
■ソケッツ LIFE's radio
■ソケッツ IR情報
■ソケッツはこんな会社です!
■8月1日付リリース カルチュア・コンビニエンス・クラブとの資本業務提携に関する基本合意書の締結、株式の売出し、第三者割当による新株発行並びに主要株主の異動に関するお知らせ
■8月5日付リリース 日本生まれのパーソナルラジオ「LIFE's radio」(ライフズ) 好きなだけ楽しめる「夏の無料体験」フリートライアルサービスを開始

(代表取締役社長の浦部浩司さまと。)
代表取締役社長の浦部浩司さまと。
8月28日放送「今日の1社」カイオム・バイオサイエンス(4583)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2013.08/28 今日の1社担当 記事URL
 「医療」は、人類の歴史とともに進化してきました。かつては不治の病とされたものに治療法が見いだされたり、治療法があっても肉体的な負担が厳しかったものが改善され、よりいきいきと生活できるようになってきたり、その可能性は大きく広がっています。
 8月28日放送の「アサザイ 今日の1社」では、そんな医療の最先端にあって活躍するカイオム・バイオサイエンス(4583・東証マザーズ) 代表取締役社長の藤原正明さまにお越しいただきました!

 カイオム・バイオサイエンスは、独自の抗体作製技術により、創薬企業における「抗体医薬品」の 迅速な開発に貢献する創薬ベンチャーです。たいへん専門的な分野ですが、放送中では井上哲男のインタビューに応えて、わかりやすく事業内容をご説明いただきました。
 井上哲男の取材後記が届いていますので、どうぞお読みくださいっ!

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取材後記

カイオム・バイオサイエンス(4583)(東証マザーズ)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締社長の藤原正明さま。

 

「膨らむ期待」

 
▼進歩する「バイオ医薬品」

 放送のおさらいになるが、この会社のことをより理解して頂くために医薬品の説明から再度行う。薬には2種類がある。主に化学合成で作られる低分子医薬品とバイオ技術によって生産されるバイオ医薬品であり、現在、医者にかかった時に処方される経口薬はほとんどが低分子医薬品と思ってよい。一方で世界的に急速にその開発が進められているのが後者のバイオ医薬品である。

 バイオ医薬品には組み換えDNA技術によるタンパク質性医薬品、遺伝子治療に用いる遺伝子組み換えウイルス、培養皮膚などの細胞性治療医薬品、オリゴ核酸などの核酸医薬品、そして、現在これからの開発速度で最も期待されている抗体医薬品などがあり、カイオム・バイオサイエンスはこの抗体医薬品に関わる事業を行っている。

 

 どんな薬にも残念ながら副作用はある。たとえ医者が処方した薬が、その患者さんに効かなかったとしても、である。低分子医薬品とバイオ医薬品の大きな違いは、前者が対症療法であるのに対して後者は原因療法(原因物質を特定してそれに対して作用する)という直接的な根本治療に役立つものであるということである。これは、低分子医薬品に比べて影響を及ぼす細胞が少なく、副作用が少ないということにも結びついている。また、特徴としてバイオ医薬品はタンパク質からできていることが多く、経口では服用しない。

 タンパク質でできている薬を経口で服さないことは、インスリンの投与が糖尿病治療において注射で行われることで分かるであろう。このインスリンであるが、私が大学4年生の時に「ヒトインスリン」が認可されたのが日本におけるバイオ医薬品の始まりであった。それまでウシやブタから作っていたインスリンを、ヒトとブタ、ヒトとウシではごく少数のアミノ酸の配列が違うことが発見されて完全にヒトと同じアミノ酸配列のインスリン精製に成功したのだ。当時、副作用の減少が期待されるという記事を読んだ覚えがあるが、そのことによるかどうかは分からないが、実際に当時は街を歩いていても糖尿病を患っている人は顔色で分かったが、現在はそのような人を見かけなくなった。その後、ガンやC型肝炎の治療に用いられるインターフェロンなども実用化され、バイオ医薬品の進歩はめざましいものとなっている。

 
▼「ADLibシステム」によるビジネス構造

 カイオム・バイオサイエンスが抗体医薬品において何を行うかであるが、これにはまず同社の持つ「ADLibシステム」という創薬基盤技術について説明しなくてはならない。ヒトは強い生き物である。なぜ強いかというと、抗体タンパク質が強いのである。そして、この抗体は本来ヒトの体を作っていないタンパク質に対しては猛烈に手を伸ばして掴む(つまり攻撃する)性質があり、ウイルスや細菌を異物タンパク質(抗原)として認識するのだ。一度スズメバチに刺された体内には、その毒に対して抗体ができる。そして、再度刺されると、その毒(抗原)に抗体が猛アタックをするので、アレルギー・ショックを起こす場合がある。これほど抗体は強いのである。番組の中で、社長は「ADLibシステム」を「釣りをしているようなもの」と言ったが、それは、エサを抗原と認識させて特定の抗体に手を伸ばして掴まえさせるということである。そして、抽出された抗体を培養して創薬に活かすのである。

 

 セグメントは3つ。製薬会社の新薬開発に「ADLibシステム」を使用して共同研究という形で一緒に携わる「創薬アライアンス事業」については抗体医薬御三家である中外製薬と既に6年行っている。続いては「ADLibシステム」の技術を貸し出す「基盤技術ライセンス事業」。こちらについては富士レビオ(現在はSRLと統合して「みらかホールディングス」(4544))が近い将来、新たな診断薬の認可を受ける可能性があるという。「ADLibシステム」の技術から初の製品が生まれる記念すべき瞬間である。そして、3つ目の事業が「リード抗体ライセンスアウト事業」。同社自ら「ADLibシステム」を使用して選抜し医薬としての可能性を満たした候補抗体を製薬会社に提供するビジネスである。

 同社がこれから最も力を入れようとしているのが、最後の「リード抗体ライセンスアウト事業」。そのため、今期中に「完全ヒトADLibシステム」によって「完全ヒト抗体」を作ることを目指している。有効な資金調達も行えたことから、これにまい進することに期待したい。その後は様々な抗体を「釣って、培養して、提供(出荷)する」というビジネス・サイクルに入ることになる。

▼見守るなら、長期の視点で

 そのため、現在は四半期決算で一喜一憂する対象の会社ではないことを投資家には伝えたいと思う。同社の新中期経営計画によると、平成28年3月期にとてつもなく大きな飛躍を見込んでいる。その計画によると売上高が4354百万円、最終利益は1718百万円、実に売上高最終利益率は39.46%にもなる見込みだ。

 この39.46%という数字がどのくらい凄いかというと、昨日時点での上場全社(3500社強)の今期の売上高最終利益率見込みで第7位の数字になる。また、上位3社は特別利益の計上見込みによるものであり、実質的には第4位となるのである。

 これほどの数字ではないにせよ、少しでも黒字化した場合は、同社のモデルは拡大期に入ったと判断できると思う。黒字化に向けた蓋然性は他のバイオ・ベンチャー企業に比べて高いと私は現在のところ判断している。それでも3年以上の長期投資は必要である。

 メディシノバさんの取材後記にバイオ・ベンチャーに投資するには、まず自分が同産業に対して投資をする資質があるのかどうかを、本を読んで考えて欲しいと書いた。その考えに変更はない。そして、もう1つ加えるとしたら、そのバイオ・ベンチャー企業が理想としているものに共感できるかどうかを考えることである。カイオム・バイオサイエンスが目指すのは「副作用のない完全オーダーメイド医療」。私はこの理想に強く共感する。(了)
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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 「すこやかに生きること」、これは人類共通の願いだと思います。副作用の少ないその可能性を切り開いていくカイオム・バイオサイエンスの今後の活躍に、是非期待したいと思います! 理想に共感できる企業を探すのも、投資の醍醐味ですね。

 「今日の1社」では引き続きさまざまな企業をご紹介してまいりますので、どうぞお楽しみに!

(関連リンク集)
■カイオム・バイオサイエンス 投資家情報
■「よくわかるカイオム・バイオサイエンス」

(代表取締役社長 藤原正明さまと。)
代表取締役社長 藤原正明さまと。

8月21日放送「今日の1社」サムシングホールディングス(1408)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2013.08/21 今日の1社担当 記事URL
「衣・食・住」...人間が生活していくうえで必須とされる3要素です。このうち「住」を物理的に支えるのが「土地(地盤)」であり、人間はいかに堅固な土地に住まいを構えるか、太古の昔から苦心をしてきました。
 8月21日放送の「アサザイ 今日の1社」では、この地盤に関してのエキスパート、サムシングホールディングス(1408・JASDAQグロース) 代表取締役社長の前俊守さまにお越しいただきました!

 サムシングホールディングスは、「地盤調査」、「地盤改良工事」等をビジネスフィールドとし、自らを「住宅価値創造事業グループ」として位置付けています。インタビューでは、同社の事業内容についてわかりやすく説明いただきました♪

 早速井上哲男の取材後記が届いておりますので、どうぞお読みください!


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取材後記

サムシングホールディングス(1408)(東証ジャスダック・グロース)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締社長の前俊守さま。

 

「実直」

 
▼地盤のスペシャリスト

 企業が行っている事業の正確性、確実性を証明するものがある。それはその企業が行ったことに対して保険が作られるということである。

 

 サムシングホールディングス。上場したのが2006年6月で、当時34億円であった売上高を今期、初の100億円台に乗せる見込みである。

 「地盤といえば同社」と住宅建設業界の誰もが認める。それは、地盤の調査だけでなくその改良工事までワンストップで行うことが出来、しかも、その技術改良が他社の追随を許さないからである。

まずは地盤調査であるが、従来のスウェーデン式サウンディング試験に特許を取得しているバイブロドリル式ボーリングマシンを付加して実際に土を採り、土質の調査や、土の大きさの計測(細粒分含有試験)を行い、さらに地下水位の測定までも可能にしたのである。これにより、液状化による危険度を定量的に評価することが可能となった。

 また、地盤改良工事においても、建設技術審査証明を取得しているさまざまな工法により、それぞれの土地に最も適した工事を行ってきたが、液状化対策工法として透水性の高い材料を地中に埋めるグラベルドレーン方式や特許を取得しているクロスベース工法(従来の基礎工事にも似ているが、改良体などを地中に埋める)、そして、既に建っている住宅についても液状化対策を図れる混合2液回転噴射装置(沈下修正工法(特許))も開発している。これらは全て、戸建住宅や小規模建築物を対象に開発したものである。

 大規模建築物と違い、これらの建物には地盤調査、改良のための施工が法律上義務づけられていないが、東日本大震災の際に発生した液状化により千葉県を中心として関東地方で2万棟以上の住宅がその被害にあってしまった。同社は速やかに個人向けの震災相談窓口を設置しその対応にあたった。

 
▼保険が証明する正確性と確実性

 住宅を建築する際の地盤調査、改良工事のニーズが近年益々大きくなっているが、同社が地盤調査や、また改良工事を行った物件については、希望すれば10年間の保証を受けることが出来る。これは通常の保険が把握(予測)困難な地質状況に起因する不同沈下が住宅瑕疵担保責任の担保外であることをカバーしたものである。この保証は、同社と保険会社の保険契約に基づくもので、物件毎に保険会社が、「確かにその物件はサムシングホールディングスと当社間の保険契約の対象となっているものです」という付保証明書を発行してくれるのだ。これにより、てん補率100%、5000万円までの保証を受けることが出来る。冒頭書いたが、保険会社は新種保険業務として個々のニーズに合わせて保険を作る場合があるが、その際の絶対的な条件は、その企業の行っている事業の正確性、確実性なのである。ここに「Win-Win-Win」の関係がある。

 消費者は万が一地盤に起因する事故が起きた場合の経済的な保証を受けることが出来るという「Win」。サムシングホールディングスは保険会社に保険を作ってもらえたという企業としての仕事ぶりに対する評価の「Win」。そして保険会社はサムシングホールディングスの地盤調査物件や改良工事物件で何事も起きなければ保険料がそのまま利益となる「Win」。

 また、この保険が出来た背景には同社が自らを厳しく律しているということがある。実際に地盤調査を行う際に、不正や改ざんが行われないようにGPS機能でこれを確認し、タイムスタンプ付きの地盤調査報告書が発行されるのである。このシステムについては他社からの引き合いもあるほどである。

 
▼ただ、実直に

 同社を一言で表すとしたら「実直」である。液状化現象を引き起こした東日本大震災後に、同社の売上高が増加することを見込む記事も見たが、同社は浮かれるどころか、日本の地盤をなんとかしたいという思いで取り組んできたがゆえに、逆に悲しんだのではないかと思う。開発した(前述の)クロスベース工法は経済性に優れたものである。普及できる価格で地盤改良工事を提供して、1棟でも多くの住宅で安心に暮らして欲しいという思いがそこにはあるような気がする。自社内においては徹底的なコスト削減を行っているが、実際に建設会社の人間に聞いたところ、同社の価格設定は「非常に良心的」だそうだ。

 

 現在、社長は東南アジアを飛び回り、海外戦略に奔走している。カタリストは確かに海外展開であろう。しかし、同社の中期テーマは「グローバル」と「ローカル」の合成語である「グローカル」である。「日本の地盤のことでは負けたくない」と社長は語った。新たに始めた事業は、太陽光発電システム(屋根ではなく直置きタイプ)、住宅の外構工事(造園工事)であり、いずれも地盤、土に関係している。同社のスローガンは「価値創造事業グループ」。それは、住宅やそこでの生活に対して、地盤(土地)が与えられる付加価値を考え続けていくということだと私は解釈した。この実直な会社を私はずっと応援していく。(了)
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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 日本の地盤に実直に向き合ってきたサムシングホールディングスの技術は、今後世界でも活躍していくことが期待されます。またまた井上哲男の「応援宣言」出ましたね~♪

 同社の事業内容については、ウェブサイトにおいても「動画で見るサムシングHD」というコンテンツがあります。個人投資家イベント・説明会にも継続的に参加されていまして、個人投資家を重視する姿勢も見て取れます。

 なお、直近では、日本証券アナリスト協会が開催する個人投資家説明会(9月10日・東京/9月11日・大阪)に同社が参加予定です。
詳細につきましては、下記のリンクをご参照くださいね。

(関連リンク集)
■サムシングホールディングス IR情報/投資家の皆様へ
■動画で見るサムシングHD
■日本証券アナリスト協会 個人投資家説明会 9月10日(火)東京開催(PDF)
■日本証券アナリスト協会 個人投資家説明会 9月11日(水)大阪開催(PDF)

代表取締役社長の前俊守さまと。
代表取締役社長の前俊守さまと。

8月14日放送「リンガーハット」(8200)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2013.08/14 今日の1社担当 記事URL
 ロードサイドで目を引く、赤いとんがり帽子の屋根。看板を見なくても、建物の形だけでそれとわかる店舗はそう多くありません。8月14日放送の「アサザイ 今日の1社」では、個人投資家の皆様にも知名度抜群のリンガーハット(8200・東証一部)をご紹介しました!
 同社店舗の、お野菜たっぷりのメニューを食べたことのある方も多いのではないでしょうか?

 今回は代表取締役会長兼社長の米濱和英さまにお越しいただきまして、井上哲男がインタビューしました♪ さっそく取材後記が届いていますので、どうぞお読みください~。

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取材後記

リンガーハット(8200)(東証一部)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役会長兼社長の米濱和英さま。

 

「九州から海外」

 

▼支持される「野菜たっぷりちゃんぽん」
 誰もが知っている「リンガーハット」。しかし、私は2つの勘違いをしていた。1つは、リンガーハットは長崎ちゃんぽん・皿うどんを全国に広めるために九州から出発して全国展開をしている会社だと思っていたこと。無論全国展開ではあるものの、リンガーハット534店舗のうち48%もの店舗が現在も九州7県にあり、ドミナント展開で成功を収めた九州が今でも最も大きな商場であるのだ。また、もう1つは、「リンガーハット」が「とんかつ浜勝」もやっていると思っていたが、創業は「とんかつ浜勝」であり、その後にリンガーハットになったということである。

 

 テレビ朝日の番組『お願い!ランキングGOLD』の「1万人が選ぶ第1回麺チェーン店総選挙」で見事、リンガーハットの「野菜たっぷりちゃんぽん」が第1位に輝いた。また、第3位に「長崎ちゃんぽん」、第10位に「長崎皿うどん」がランクインしたが、3商品がベスト10入りしたのは同社だけであった。第1位と第3位の違いが野菜の量と考えると「ちゃんぽん」の圧勝だったことが分かる。ここでおもしろいなと思ったのが、"長崎"という冠をつけた同店のメイン・メニューを抑えて「野菜たっぷりちゃんぽん」が第1位となったことである。このことは、同社が掲げてきた「安心、安全な国内産野菜をたっぷり食べて欲しい」という思いが結実したとも考えられる。

 

 同社のHPをみると、主要メニューについて使われている食材の産地が出ており、また、契約している野菜農家の名前が出ている。そして西日本の店舗についてはできるだけ九州の野菜を使っていること、そして、これに地域別店舗数を考えると九州の地産地消に結びついていることが分かる。昨年の第1Qに九州で大雨が降り、天候不順で野菜が高騰した際も国内にこだわって他の地域からの輸送で賄い、輸入をすることはなかった。このことは、利益面にとっては無論マイナスとなったが、そこまでのこだわりが消費者に支持されて第1位を獲得したのであろう。

 
▼健闘の第1Q

 今年に入り"プチ贅沢"が消費のキーワードとされているが、実は外食産業の4~6月期は各社円安の影響もあって厳しい数字となっている。その中にあってリンガーハットは健闘している。月次の既存店売上げは2月~6月までの5ヶ月間前年同月比でプラスを記録したが、同社は2月決算であるため、このうち4ヶ月が今期寄与となる。7/11に発表した第1Qの決算は売上高が前年同期比+7.5%、営業利益(同)が+74.8%、経常利益(同)+85.1%、最終利益(同)+29.5%となっており、今期の上期(第2Q)見込みに対する進捗率が順調である。また、この第1Qの利益3項目は昨年の第2Q時点の数字を何れも上回っている。同社は最終Q(11~2月)に利益が上積みされる傾向にあることから、このまま第2Qを乗り切れば、今期見込みの達成の蓋然性(がいぜんせい)は一層高まると考えられる。

 

▼海外展開の試金石、香港出店
 同社のこれからの展開は、国内・海外の両方を見据えたものとなる。特に海外での動向は注目である。現在、同社はタイに3店舗、台湾に3店舗、米国(ハワイ・カリフォルニア州サンノゼ)に2店舗展開しており、今年香港にも出店することによって合計9店舗となるが、これを2016年2月期に30店舗まで拡大したいという。

 

 日本の外食産業の海外進出の成功と失敗を調べたことがある。また、実際に海外に行った際にはその店舗を覘いてみることにしているが、とても興味深い。香港と中国では同じ吉野家でもメニューが全然違う。上海の吉野家を訪れた際に看板メニューで一番大きく扱われていたのが「サバ味噌丼」であったが、同じ時期の香港の吉野家は日本のメニューに近かった。(注:2010年12月時点。また、吉野家は香港内でもうどんを提供する店としない店があるなどメニューのバラツキはある)また、サイゼリヤは中国に進出して初めは苦戦したものの、ある時に「これでダメなら撤退」の気持ちで価格を落としたところ、ほんの数日で長蛇の列ができる超人気店となったという話を聞いたことがある。失敗例で多いのが直営店とFC店の味とメニューのギャップだ。

 リンガーハットの強みの1つが、電磁調理器の新システムを導入したことにより全国どの店舗でも味にムラがなく提供できるということである。これは実は他の外食産業にとっては大きな課題である。味ムラのない看板メニューに加えて、現地ならではのメニュー、味付けを工夫していきたいという同社。まずは、香港の開店と評判が楽しみである。

 香港は世界中の外食チェーン店がアンテナショップを出して客の反応を見るところである。日本からも多くのラーメン・チェーンが進出して失敗した中、熊本らーめんの「味千」だけが高い評価を得て、そのことが同社の海外進出にさらに拍車をかけた。同社の現在の店舗数は、国内101店舗、海外714店舗である。

 現在は状況が変わり、リベンジで進出したラーメン屋や新規出店したとんこつラーメンもかなり人気があるという。いつか「麺チェーン店総選挙」の香港編が行われたらおもしろいかもしれない。その頃、リンガーハットが、そして「ちゃんぽん」が、海外でどのような評価を受けているか非常に楽しみである。(了)
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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 麺類の海外展開での成功例といえば、やはり外せないのは香港での上場も果たした「味千」ですね~。私も自宅近くのリンガーハットにお世話になっていましたので、長崎ちゃんぽんが海外で支持されたら、個人的にもうれしく思います♪ 
 リンガーハットのウェブサイトには現在「ちゃんぽんを世界の日常食に」というコピーが表示されています。目新しさだけではなく、現地の生活に当たり前のように溶け込む存在になりたいという同社の願いがこめられています。

 ところで、リンガーハットの店舗には「株主優待のご案内」が入口付近に置かれているのをよく見かけます。店舗に来店される方に株主になってもらいたいという、個人投資家を重視する姿勢がわかりますね。

 今回、リンガーハットからはリスナープレゼントとして、株主優待でも提供されている同社お食事券をいただいていますので、別途ご案内いたします。ふるってご応募ください!

■リンガーハット IR情報
■3分でわかる!リンガーハット
 ※同社沿革がまとめられています。
■テレビ朝日「お願い!ランキングGOLD」第1回麺チェーン店総選挙
 ※リンガーハットの「野菜たっぷりちゃんぽん」が第1位を獲得しました。

(代表取締役会長兼社長の米濱和英さまと。)
代表取締役会長兼社長の米濱和英さまと。
8月7日放送「今日の1社」ネクス(6634)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2013.08/07 今日の1社担当 記事URL
 歴史の新旧から事業の変遷まで、企業にはさまざまな形があります。日本の産業構造も変わっていく中で、経営統合や事業再編など、「生まれ変わる」企業も増えてきています。
 8月7日放送の「アサザイ 今日の1社」では、ネクス(6634・JASDAQスタンダード)をご紹介します! 通信技術を核とし、ルーター・通信データカード等を開発・販売する同社は昨年よりフィスコ傘下に入り、業績回復途上にあります。今回は代表取締役副社長の石原直樹さまにお越しいただきまして、井上哲男がインタビューしました。

 井上哲男から取材後記が届いていますので、どうぞお読みください♪

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取材後記

ネクス(6634)(東証ジャスダック・スタンダード)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役副社長の石原直樹さま。

 

「Reborn」

 
▼好転

 技術力には昔から定評のあるネクス。2001年に発売されて一世を風靡したPHSデータ通信カード「AirH"(エアーエッジ)」を作った会社である。セグメントはこのデバイス事業とインターネット旅行事業。デバイス事業は、機械と機械を結ぶ製品を意味する「M2M」と「コンシューマー向け」に大別される。そのM2M部門の市場規模は現在1500億円程度であるが、5年後には8700億円規模と6倍程度に拡大するという試算がある。

 

 番組でも話したが、親会社がインデックスからフィスコに変わり、同社を巡る環境は劇的に好転している。昨年6月に親会社変更後、決算期変更(7月→11月)により4ヶ月決算ながらも黒字を確保し、今期については、売上高5786百万円、営業利益361百万円、経常利益351百万円、最終利益346百万円の見込みをたてている。この利益率を計算してみると、営業利益率6.24%、経常利益率6.07%、最終利益率5.98%となる。

 この数字を検証してみる。前期決算のほぼ出揃った今5月末で計測した今期期初見込みによると、同社が属する「電気機器」の利益率見込みは、営業利益率5.38%、経常利益率4.87%、最終利益率2.46%、また、金融4業種を除いた29業種の合計は営業利益率5.05%、経常利益率5.84%、最終利益率3.40%であり、ネクスの数字はこれらを上回る。つまり、全体で見ても、同業比で見ても、ネクスの利益率は平均以上にまで復活する見込みなのである。

 
▼四半期決算分析

 実際に発表された同社の四半期決算を分析する。今期期初の年度見込みは上記の通りであるが、第2四半期(上期)の数字として見込んでいたのが、売上高2734百万円、営業利益164百万円、経常利益163百万円、最終利益161百万円であった。実際に7/12に発表された数字は、売上高2027百万円、営業利益116百万円、経常利益237百万円、最終利益213百万円となっており、これによる上期見込み達成率は、売上高:74.1%、営業利益:70.7%、経常利益:145.4%、最終利益:132.3%となる。

 通期の進捗率を計測してみると、売上高:35.0%、営業利益:32.1%、経常利益:67.5%、最終利益:61.6%であり、売上高、営業利益は予想を下回っているものの、肝心の経常利益、最終利益は大きく計画を上回っていることが分かる。このことは、上記した利益率がさらにこのペースでいけば上昇することを意味している。「収益率改善後に売上高増」という、私が理想と考える企業成長サイクルの入り口に同社は立っていると考えられる。

 
▼11月決算で問われる「Reborn-Stage」

 番組で触れたように、同社株の発行済み株式数の19%程度を旧親会社が保有しており、それがみずほ銀行と整理回収機構に担保として提供されているという事実は認識しておかなくてはならない。ただ、一方でこのように業績については大きく改善しつつあることも事実である。番組の収録中、石原副社長は「親会社が変わり、財務内容が改善したことによって、『今までは技術力があっても相談できなかったが今はできる』と、多くの新規案件の相談、発注がきている」と言った。上場してから5期連続で最終利益が赤字となり投資家も苦しんだが、同社自身も苦しんでいたのだと思う。今年11月の決算において上場来初の1年決算での黒字を達成してからが、同社のReborn-Stageの始まりである。投資家はきちんと四半期決算を追い、そのstageを見届けて欲しい。(了)
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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 ロングインタビューでは、花巻工場の一部用地を活用した農業をスタートし、そこで「農業のICT化」の実験的な取り組みをしていることもお話いただきました。ネクスの通信技術を活用して、遠隔操作で肥料などの管理を最適化していくというものです。
 現在TPPの交渉もスタートしていますが、日本の将来的な農業の発展のためにも実用化できれば良いな~と思いました♪

 また次回の「今日の1社」もお楽しみに!

(関連リンク集)
■ネクス 投資家情報
■ネクス 平成25年11月期 第2四半期決算短信(PDF)
■ネクスファーム(同社による農業ICT化実験)

代表取締役副社長の石原直樹さまと。
代表取締役副社長の石原直樹さまと。
7月31日放送「今日の1社」は、ジャパンシステム(9758)です! [「今日の1社」取材後記]
2013.07/31 今日の1社担当 記事URL
 企業に会計があるように、自治体にも会計があります。地方債などにも投資されている方は、発行団体の財政状況をご覧になったことがあるのではないでしょうか? 近年、地方自治体の財政健全化を目的として総務省が公会計制度の改革を進めており、各自治体が対応を迫られている状況があります。
 7月31日放送の「アサザイ 今日の1社」では、自治体の財務会計システムで高いシェアを有する、ジャパンシステム(9758・JASDAQスタンダード)をご紹介しました!今回は代表取締役社長の阪口正坦さまにお越しいただきまして、井上哲男がインタビューをさせていただきました。

 恒例の取材後記が井上哲男から届いていますので、どうぞお読みくださいっ!

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取材後記

ジャパンシステム(9758)(東証ジャスダック・スタンダード)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の阪口正坦さま。

 

「身の丈(たけ)を知り、『勝つ』」

 

▼証券コードから見える歴史
 設立は1969年、44年の歴史を持つ。「ジャパンシステム」という社名をまずは考えて欲しい。ありきたりの社名のように一瞬映るかもしれないが、とんでもない。この名前をつけることが出来たということは、どのくらい歴史のある会社かということである。システムの会社を作るとしたら、誰もがつけたい社名だ。

 上場は1988年、今年上場25周年を迎える。次は証券コードを見て欲しい。9758と9000番台の後半は当時「サービス」のコードで、IT系のサービス会社が入れられ、その後、番号が埋まった後に上場したIT関連は3600番台以降に入れられていった。皆がコードを知っているソフトバンクのコードは9984、ちょうどその時期である。

 10年前の2002年末というと、ITバブルが弾けた後であったが、実はこの時に「情報通信業」は19社しかなかった。多くのIT関連企業は同社と同じく「サービス業」に属しており、それさえも嫌ったソフトバンクは「卸売業」にいた。その後、東証の指導もあり、IT関連セグメントの大きい企業は「情報通信業」に業種替えを行い今に至るのであるが、コードと業種で、ある程度その会社の上場時期を推測するのは実は私の密かな楽しみである。

 

▼収益率を高め、売上を伸ばす
 ジャパンシステム。このような歴史のある会社であるが、冒頭社長は、その44年の歴史を打ち破り、脱皮、脱却する意識を強く述べた。リーマンショック後の厳しい時期に社長に就任し、3本柱である「ソリューション事業」、「システム開発事業」、「公共・自治体システム事業」をそれまでの偏りのある比率から、何れも33%と均衡が取れるよう方向性を示したという。また、拘ったのは「3つの『P』」、ピープル(人財)、プロセス(過程)、そしてプロフィット(利益)。特に最後のプロフィット(利益)を意識したことが奏功し、11年12月期には最終利益で最高益を記録。今期の利益率の見込みも、営業利益率7.65%、経常利益率7.65%、最終利益率7.04%とソフトウェア業界では高い水準となっている。

 因みに、営業利益率、経常利益率が同レベルであったのは、利益項目がすべてそれまでの最高を更新した07年3月期であるが、この際の売上高は113億円。今期については81億円でこれをクリアする見込みである。そして、この07年3月期の最終利益率が3.65%であるのに対して、今期は前述のように7.04%。

 この高い利益率をもって、現在「リーチ フォー 150」を掲げている。これは売上高を現在のほぼ倍である150億円まで拡大し、ITサービス会社として150位内を目指すというものである。収益率の改善、そして、売上高の向上という手順がきちんと踏まれている。

▼"身の丈(たけ)"を知る経営

 この会社に感じることは"身の丈(たけ)"を充分に理解して社業を進めているということである。自治体向けのシステム事業も全国の人口50万人以下の800自治体をターゲットとしており、そのニーズに合わせた、コンサルティングまでもカバーしたシステムの導入に成功しており、納入自治体数は250まで拡大しているが、ソフトウェア業界において最大手グループの一角を除いて成功している会社は、それぞれ、攻めるセグメント、販売先を独自に定めてその"身の丈(たけ)"で勝負してきた会社が多い。

 技術畑をずっと歩んできた社長であるが、経営のバランス感覚の取り方がとてもうまい印象を持った。また、この社長が150億円という数字を挙げるからには、次の策がきちんと頭に描かれているのでないかとも思う。それは先日発表したクラウドなのかどうかは分からないが、今期、来期と同社のニュースと四半期決算を、期待を込めてきちんと追っていこうと思う。(了)

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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?

 冒頭に出てきた証券コードの話は、投資家の皆様にはたいへん身近なものではないでしょうか。末尾2ケタが「01」である業界の代表的企業を「01(ゼロイチ)銘柄」と呼ぶなど、証券コードから見えてくることがいろいろありますね♪

 情報・通信セクターで44年ですから、ジャパンシステムはたいへん歴史ある会社です。変化の大きい業界で歴史を積み重ねてきたということは、「古い」のではなく、「長い間、新しくありつづけた」ということではないでしょうか?
 この歴史をさらに打ち破っていくという、同社の今後に注目したいと思います!

(関連リンク集)
■ジャパンシステム IR情報
■ジャパンシステム 2012年12月期 業績説明資料
 ※末尾で中期経営計画「リーチ フォー 150」について説明されています。 

代表取締役社長 阪口正坦さまと。
代表取締役社長 阪口正坦さまと。
7月24日放送「今日の1社」DVx(ディーブイエックス)(3079)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2013.07/24 今日の1社担当 記事URL
 「アサザイ」を拡張してから、はや4社目の企業になります。7月24日放送の「今日の1社」では、医療関連の企業に登場いたくことになりました。今回お越しいただいたのは、「不整脈」「虚血性疾患」に関する医療機器の販売および輸入を行う、DVx(ディーブイエックス)(3079・JASDAQスタンダード) 代表取締役社長の若林誠さまです!

 非常に専門的な事業を展開している同社の事業内容について、わかりやすくご説明いただきました。
 今回も井上哲男から熱い取材後記が届いていますので、どうぞお読みください! 同社の事業の存在意義についてお、あらためて整理されていますので必読です♪

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取材後記

DVx(ディーブイエックス)(3079)(東証ジャスダック・スタンダード)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の若林 誠さま。

 

「架け橋」


▼DVxが貢献するフィールド 

 収録を終えてDVxの方々をお見送りした際、エレベーターが閉まったあとに、数名が同じ言葉を発した。「良かったですね」と。その"良かった"に込められた気持ちは一緒だったと思う。「この企業を『アサザイ』で紹介することができて"良かった"」というものだ。

 

 DVx。設立は1986年。2007年に上場して丸6年が経つ。事業の2本柱は「不整脈に関する事業」と「虚血性疾患」に関する医療機器の販売及び輸入(代理店)である。

 不整脈とカテーテルアブレーション施術について、収録前に社長は時間を割いて熱心に説明してくれた。心臓が拍動するのは、心臓に「刺激伝導系」と呼ばれる電線のような仕組みが備わっているからであり、正常な人は右心房にある洞結節から一定の間隔で正常に電気信号が発生される。そして、この刺激伝導系が筋肉である心臓の収縮を行うよう指示しているのであるが、この刺激伝導系が正常に機能しない場合、心拍数が多くなる頻脈や逆に少ない徐脈(じょみゃく)となる。この両方が不整脈である。

 そして、頻脈性不整脈が発生する理由は、本来は一つしかない刺激伝導系に第2の刺激伝導系が生まれ、電気回路がループする状態となってしまうリエントリー(副伝導路)と、洞結節以外でも電気信号が発生してしまう異常自動能という状態に大別され、これらに対してカテーテルアブレーション施術が有効、特に、血液を送り出すために厚い壁を持つ心室ではなく、その上部で薄い壁しか持たない心房の施術に有効ということである。

 足の付け根の太い血管から入れられたカテーテルは、心臓に達すると、その先に電極がついていて電気を感知することにより、どの部分が副伝導路なのか異常自動能なのかを探し出し、そしてその部分を焼き切る。しかし、電極だけでなく温度センサーもついており高温になり過ぎないよう、また、除去すべき細胞部分だけを焼却できる。このようにして、アブレーション(ablation)=「取り除く、切除する」の行程が終了する。以前は開胸手術によって行われており、社長も実際にその現場に立ち会ったことがあり、なんとかならないかと感じたという。米国でカテーテル施術が初めて行われたのは、調べてみたところ1982年のこと。設立後、早い時期からカテーテルに関する高い専門知識の習得と普及に努めた同社の医療界に対する貢献度は高い。

 

 この不整脈の潜在患者数は100万人いるが、カテーテルアブレーション施術件数は年間4~5万件しかなく、他の患者は血栓ができないよう薬を飲み続けているという。カテーテルアブレーション施術に長けている医者は全国に100人強程度しかいないのである。医者の勤務実態の過酷さがこの数字からも分かるが、同社はこれをフルサポートするために、全国に15の営業所と4つの出張所を構えている。医者の人数を考えるとこの数は一見、多い印象を受けるかもしれないが、社長はホームページの挨拶の中で、2004年に社名をDVxに変更した理由、2007年に上場した理由として、首都圏の代理店でなく、地域的にも機能的にも広く活動領域を広げて、大きく世の中に貢献できる「架け橋」となるという「大志」を実現するためと述べている。そのために必要な営業所、事業所の数がこれなのである。

 

▼「ただ地道に、少しずつ」
 定量面での分析を書く。直近3期のROE平均は17.8%で3600社程度ある全上場企業中、214位。ROAは416位、ROE×配当性向のDOEは313位と非常に高い順位である。また、7期連続の増配を今期目指している。この素晴らしい数字を述べると、社長は「ただ地道に、少しずつ成長しているだけです」とはにかんだ笑みを浮かべた。

 

 番組の収録の合間に社員のことを尋ねると、俄然、雄弁になった。「ウチの社員は凄いですよ。実際に手術に立ち会って、どんな状況にも対応できるようにしています。実際に人が助かるという体験をしているから、もっと、もっと勉強して役に立ちたいという意欲があり、それが専門知識の習得に結びついている。社内で意見をぶつけ合うのは当然のこと。それは全て、人を助けるという共通の目標のためなのですから」

 その社長が最後のリスナーに向けての一言で語ったのは、既存の株主に対してでも、投資家に対してのメッセージでもなく「子供達が将来の夢を語る際に、『お医者さんになりたい』という子供がもっと増える社会にしたい」ということであった。

 
▼人の幸せをつなぐ、架け橋

 「アサザイ」を一年以上続けてきて、一つ、衒(てら)いも無く言えるようになったことがある。それは、「なぜ企業は存在するのか」という問いに対する答えである。シンプルではあるがそれは絶対に「人の幸せのため」である。

 社長の「ただ地道に、少しずつ成長している」という言葉が気になって調べてみた。すると凄いことが判明した。同社は有価証券報告書を開示した2002年3月期から、この3月期までの11期間、一度も、営業利益、経常利益、最終利益が赤字になっておらず、しかも、売上高、営業利益、経常利益、最終利益の全てが前期比でマイナスになっていないのである。増収、増益(利益3項目全て)ということである。私も全上場企業について、一つ一つの項目を"地道に"アブレートしてみた。かなり時間はかかったが、カテーテルアブレーションの大変さに比べればなんてことはない。

 結果を書く。この条件をクリアしたのは5社。敬意を表して全社を挙げる。DVx(3079)、ヤフー(4689)、エーアイテイ-(9381)、ニトリ(9843)、サンドラッグ(9989)。

 改めて言う。「この企業を『アサザイ』で紹介することができて、本当に良かった。」(了)

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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 DVxは経営理念に「生命と生活の質(QOL)を守る」を掲げています。シンプルな言葉ですが、実際に若林社長の説明を放送を聴き、取材後記でも振り返ってみると、その理念がより胸に入ってくるように感じます。

 医療に大きな貢献をしつつ、着実に成長もされている同社の今後に注目したいと思います♪

(関連リンク集)
DVx IR情報
DVx 2013年3月期決算説明会資料
 ※連続増収・増益についても冒頭で説明されています。
DVx なんだろなBOX
 ※不整脈など循環器系の疾患について、わかりやすく説明されています。

代表取締役社長 若林誠さまと。
代表取締役社長 若林誠さまと。

7月17日放送「今日の1社」ユーグレナ(2931)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2013.07/17 今日の1社担当 記事URL
 現在、地球は環境・エネルギー・食糧などさまざまな問題に直面しています。今後の人類社会を持続性のあるものにしていくためには、たいへんな努力が必要である...というのは、多くのマスメディアで報道されていますので、あえてここでご説明するまでもないでしょう。
 現実を知っていくごとになんとなく視線が下を向いてしまいますが、そんな中!上を向いて「世界を救う」ビジョンを持って事業を展開されている企業があります。ミドリムシ∞カンパニー、ユーグレナ(2931・マザーズ)です!2012年に新規上場した、たいへん注目を集めている企業です。

 今回は代表取締役社長の出雲充さまにお越しいただきまして、井上哲男がインタビューを行いました。またまた熱い取材後記が届きましたので、どうぞお読みください♪

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取材後記

ユーグレナ(2931)(東証マザーズ)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の出雲 充さま。

 

「空も飛べるはず」

 
▼"ミドリムシ"が引き寄せる未来

 今年の1月にJASDAQ唯一の外国部上場銘柄であるメディシノバ(4875)さんにお越し頂いた際の取材後記で、バイオ・ベンチャーに投資する前に読んで欲しい本を2冊紹介した。一冊は「サイエンス・ビジネスの挑戦~バイオ産業の失敗の本質を検証する」(日経BP社)という米国の創薬ベンチャー・ビジネスのこれまでを書いたもので、もう一冊は今回お話し頂いた出雲充社長の「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。」(ダイヤモンド社)であった。その際に私は同著を"快作"と紹介した。そして、今思う。やはり"快作"だと。

 

 まずは定量面について述べる。"優秀な2012年組"の名に相応しく(勝手に私が名づけたのであるが)、ROEの直近3期平均順位は弊社試算で全上場企業(3600社ほど)中、既に52位、ROAの平均は29位と立派な数字である。上場前から収益性、投資効率性では非常に高い水準にいたことがこの数字から分かる。

 

 ミドリムシを英語でユーグレナと言うと、数年前まで私も含む日本人の大半は知らなかったと思うが、今はかなりの人が知っている。このことからして、この会社は社会現象を起こしたのだと思う。それは、明るい未来へ向けた、"現実的なおとぎばなし"が確かに始まっているのだと皆が感じる社会現象である。

 生物で学んだミドリムシ。光合成をする植物とべん毛を使って動くという動物の両性を持ち合わせた微生物であるということは知っていたが、まさか、ちょうどこの時期に水田に浮いていたあのミドリムシに世界の未来を明るくするチカラがあったとは。やはり研究者の熱意には頭が下がる。

 
▼食料・燃料としてのミドリムシ

 世界の未来を明るくする第一弾が「食料」としてのミドリムシ。ミドリムシには59種類もの栄養素が含まれている。それは通常、野菜・魚・肉を食べることによって得られる栄養素である。「飢餓」と「栄養失調」は違う。「飢餓」はお腹一杯に食べることが困難なことであろうが、「栄養失調」にさえならなければ人間は死なない。そして、世界では多くの子供が栄養失調で苦しんでいる。例を挙げると、アジアだけで2億5000万人もの子供にベータカロチンが不足しており、世界単位で考えると、必要な栄養素を摂るためには、動物、植物の両方が10億人分ずつ足りないという。腐敗してしまう生の食料を輸送するのは困難であり、例え缶詰のように加工してもやはり輸送にはかさばる。その代わりに、輸送の楽な(ミドリムシと野菜の粉末である)緑汁を送ることができたら、子供の栄養失調という問題に確実に明るい光が射す。

 

 同社が研究開発を行っている、「5つのF」(Food:食料、Fiber:繊維、Feed:飼料、Fertilizer:肥料、Fuel:燃料)の話、またバイオマス燃料に関して、個人投資家向けの放送では分かりにくいといけないので遠慮しましょうかという申し出でがあったが、「これこそがユーグレナのユーグレナたる部分であり、絶対に放送したい」と私が主張したので、ここで責任を持って伝える。

 ユーグレナは現在、上記の5Fの研究・開発を多くの大学や企業とともに行っている。この日本の選りすぐった知能を集めたオープン・イノベーションが何よりのチカラであり、現在のところ最終的な目標は最後の「F」、つまり(ジェット)燃料である。

 
▼夢ではない、「マイナス・カーボン燃料」

 トウモロコシやサトウキビから燃料を抽出することが話題となって既に7~8年の月日が経つ。バイオマス燃料の根本にあるカーボン・ニュートラル(植物は成長過程で(日中に光合成を行うことによって)二酸化炭素を取り込んで酸素を出しているのであるから、これから作られた燃料が燃焼する際に二酸化炭素が排出されても、全体で考えれば二酸化炭素の量はニュートラルである)という考えが揺らいでいる。

 アマゾンなどで無許可で木々が伐採されてこれらの原料である植物が生産されていることが随分と前から問題になっているが、生育に時間がかかる植物から燃料を作ることの効率性、実際に収穫する際には植物はほぼ緑の部分が無くなっていることなどから、見込んでいたほどカーボン・ニュートラルではないのではないかという疑問など色々と問題が提議されている。

 

 ミドリムシの場合は、培養が早く、精製される寸前まで光合成を行って二酸化炭素を取り込んで分解しているという点でも効率性に優れている。ユーグレナがミドリムシの増殖速度を高めること、油脂含有量を高めることに成功すれば、革命的な燃料が出来るのである。カーボン・ニュートラルどころか、マイナス・カーボン燃料も全然夢ではない。同社についてのアナリスト・レポートで「5Fは順に収益率が低くなるので、Fuelの開発まで辿り着けなくても収益としては問題が無い」という内容を読んだ。全くもって幻滅した。「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。」を読んでいないのかしらとさえ思った。

 
▼ミドリムシが、空を翔ける日

 私は出雲社長に大変失礼なことを言った。「社長、ご自身が書いた本の題名を裏切らないで下さいね」と。私が確かめたかったのは、ジェット燃料開発のための出雲社長の熱意であったのだ。

 それに対しての出雲社長の言葉は「ジェット燃料が出来て、初めて飛行する際に一緒に搭乗してくれますか?」であった。耳管の働きが悪く、国内であればどんなに遠くとも電車で行くほど飛行機が苦手な私であるが、頷くのに躊躇は無かった。

 今週号の週刊現代(講談社)の特集で「2020年、生き残る会社」というアンケートが行われている。私はその筆頭に期待を込めてユーグレナを挙げた。2020年。それはユーグレナがジェット燃料の実用化として掲げている時である。植物であり動物であるミドリムシ。ユーグレナはそれが空も飛べることを証明してくれると信じている。
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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 「ミドリムシが世界を救う」という夢に、期待を寄せたくなってきましたね~。

(ユーグレナ オフィス受付のミドリムシ)

ユーグレナの受付
ユーグレナ受付のミドリムシ


ユーグレナのオフィス受付では、ご覧の通りフラスコの中のミドリムシがお客様を迎えてくれます。
ミドリムシは本当に小さい存在ですが、これが世界を救うかもしれないと思うと、顔を近づけてじっと眺めてしまいます。

またまた井上哲男の応援企業が増えましたね♪

なお、別途告知の通り、今回はユーグレナからリスナープレゼントに「緑汁」を5名様分いただきましたので、ふるってご応募ください! 以下にリンクを再掲しておきます。
緑汁のご紹介
プレゼント申込フォーム

(関連リンク集)
■ユーグレナ IR情報
■ユーグレナ 2013年個人投資家説明会(動画、資料)
■ユーグレナ・ファーム
 ※石垣産ミドリムシの公式通販。自由ヶ丘では人気店9店舗とのコラボレーション商品も販売しています。


代表取締役社長 出雲充さまと。緑色のネクタイが素敵です。手前はリスナープレゼントの「緑汁」。

代表取締役社長 出雲充さまと。緑のネクタイが素敵です。 



7月10日放送「今日の1社」名古屋銀行(8522)の取材後記につきまして [「今日の1社」取材後記]
2013.07/10 今日の1社担当 記事URL
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 毎回「取材後記」をお読み下さいまして誠に有難うございます。

 今回、放送させて頂きました名古屋銀行様(東証/名証一部、8522)につきましては、金融機関でいらっしゃることから、「取材後記」の掲載を自粛させて頂きます。弊社も含め、金融機関は金商法、布令、ガイドライン、金融諸協会の諸規則等によるコンプライアンス事項の遵守が求められております。

 「取材後記」は私が取材を通して感じたことを、あくまでも私の主観として書いているもので、投資の勧誘を目的としたものではありません。また、私が書いたものをそのまま配信し、企業活動と齟齬があった場合のみ、その部分を訂正するという形で、企業様に事前に了解や校正を求めたこともありません。

 しかし、金融機関である企業様に対して、「取材後記」が、前述の法令等における「広告に関する規定」から導かれる「ソーシャルメディアにおける第三者による記載」に該当しているのではないかと当局等が判断し、企業様にご迷惑がかかってはいけないとの配慮から、金融機関である企業様については「取材後記」の掲載を自粛するものであります。

 これまでにご出演頂きました、マネーパートナーズ様、FPG様、東海東京フィナンシャル・ホールディングス様につきましても同じ判断から掲載を自粛して参りました。  井上哲男
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代表取締役頭取 中村昌弘さまと。
代表取締役社長 中村昌弘さまと。

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