10月22日の「アサザイ 今日の1社」はジャステック(9717)を放送しました! [「今日の1社」取材後記]
2014.10/22 今日の1社担当 記事URL

 現代において、IT環境無くして稼働できる企業など、無いといっても過言ではないでしょう。

 手書きの稟議書や契約書を手作成するなんて、とても考えられません。

 ITの普及により、私たちの業務はミスが軽減され、より効率的なものになっており、それが当たり前になっています。

 今回、「アサザイ 今日の1社」にご登場頂いたジャステック(9717・東証一部)は、ソフトウェアの受託開発により企業の快適な業務環境を整えるための一助を担っている会社です。

 代表取締役社長の中谷昇様にお越し頂き、老舗としていかに信用を得てきたか、またクオリティの高さについてお話頂きました。

 老舗にふさわしい信用と安心感。そして、そこに留まらずに積極的に海外に展開していく積極性。

 今後の展開が気になるという方も多いのではないでしょうか。ぜひまたお話を伺いたいですね。

 

 尚、今回は井上哲男による「取材後記」はございません。

 同社には本年1月にもご出演頂いておりますので、よろしければ、そちらの取材後記をご覧ください。

 

 それでは、来週もよろしくお願いします。

 

(関連URL)

ジャステック IRサイト
1月22日放送 オンデマンド
1月22日放送 ロングインタビュー
1月22日放送 取材後記

代表取締役社長 中谷昇様と
代表取締役社長 中谷昇様

10月15日放送「今日の1社」、ダイヤモンドダイニング(3073)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2014.10/15 今日の1社担当 記事URL

 飲食店に行く時、気になることといえば、料理の内容や雰囲気、場所等、店舗のことばかりで、系列や経営先までチェックする方は、あまり多くないのではないでしょうか。

 「この前のお店って、あの会社が経営してるんだ~」

 アサザイ担当の私も飲食店に行った後、このような感想を漏らすことが多々あります。企業名は知らないけど、店舗名はたくさん知っている。いろんなお店に行っているつもりでも、実は同系列のお店ばかりに行っていた、なんてことも。

 

 10月15日放送の「アサザイ 今日の1社」は、「あのお店も御社の経営でしたか!」と思わず呟いてしまったダイヤモンドダイニング(3073・JASDAQスタンダード)です!

 同社はこれまで大変多業態での出店を進めてきまして、「ヴァンパイアカフェ」や「アリスのファンタジーダイニング」等のコンセプト系の店舗から、「わらやき屋」「熱中屋」等多店舗展開しているお店など、数々の人気店を抱えています。

 

 今回、執行役員管理本部長 須藤大輔様にお越し頂き、事業戦略の最適化と今後の展開について、お話し頂きました。

 井上哲男からも熱い取材後記が届いていますので、どうぞお読みください!

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取材後記

ダイヤモンドダイニング(3073)(ジャスダック・スタンダード)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は管理本部長 兼 IR部長の須藤 大輔さま。

 

「個店の強さから次のステージへ」


▼外食産業の20年 

 外食産業はこの20年で大きく変化を遂げてきた。というよりも、外食産業のほとんどが所属する東証業種区分上の「小売業」自体が大きく変化したのである。

 弊社は「小売業」を、「総合小売」、「専門小売」、「外食」に大別しているが、それぞれについて大きな変化があった。「総合小売」には100円ショップなどが新たに上場し、コンビニが"進化"を遂げ、「専門小売」ではユニクロやABCマートなどの好業績が常に話題となった。また、これらの「デフレの雄」と呼ばれた企業群にかつて所属していたのが、ハンバーガー・チェーンや牛丼チェーン、そして大衆居酒屋チェーンであった。

 

 外食産業のこの20年を振り返ると、ハンバーガー・チェーンは淘汰が進んだ後にその競争相手がコンビニとなり、牛丼チェーン、ファミリー・レストランについては、勢力図も事業展開も変わっていない状態が続いている。番組の中で須藤氏が述べた、「横展開」と呼ばれるものである。

 平たく言うと、駅前の好立地に同じ看板(ブランド)のお店を展開し、主に流通にしわ寄せする形でコストと戦ってきたということである。

 
▼「個店の強み」が、のぼる階段

 しかし、居酒屋は変わった。というよりも、もともとこの横展開に拘る姿勢は無理があったといえる。その大きな理由は、ファストフードと違って滞在時間が長く、また、客は「どこの店舗で食べても同じ」という画一的なものを求めているわけではないということである。大衆居酒屋チェーンはその後、少し"こじゃれた和食屋"を目指し、個室を増やしたりしたが、それもすぐに客に飽きられた。理由は、味がほとんど変わらなかったからである。

 

 そして、「第3居酒屋世代」と呼ばれる新たな風潮が起き、「革命児」、「風雲児」などと呼ばれる経営者、企業が現れたのである。展開で心がけたのが、業態の拡大とブランディングである。番組の中で私がお店(業態・ブランド)の名をこれほど挙げたことはないとリスナーの方は思われたと思う。

 「わらやき屋」は高知の食材を多く用いており、カツオや個人的にはうなぎがお奨めであるが、「九州熱中屋」では九州の活魚が味わえ、「ベルサイユの豚」では、宮崎・都城のブランド豚に加えて、(東北に牧場があり、東京の最先端商業施設に独自のレストラン展開を果たしている)有名な平田牧場の豚も楽しめる。「蟹地獄」はそれこそ蟹三昧である。お分かりであろうか、全社ベースで見た流通コストは決して、初期の段階では低くないはずである。それでも、同社は個店の強さを追い続け、ブランディングの手を緩めない。2020年までに300業態(ブランド)1000店舗を目指すという。

 このブランディングが成功して、初めて次のステップに進むことができることを同社は知っている。番組の中で述べられた展望である、「『個店の強み』というマルチコンセプト戦略から、M&A戦略を経て、ブランド集約や物流の強化という『チェーン店の強みを発揮』する」という過程において、この段階からの成長が一番企業として果実を産むのである。今、ダイヤモンドダイニングは圧倒的に支持された「個店の強み」を活かして、そのステージに確実に上りつつある。

 
▼「人材」のいるお店に、足を運ぼう

 現在、外食産業で求人が思うようにいかないことが社会問題となっているが、私はそれが全て、過酷と言われる労働実態だけが理由ではないのでは、と思っている。個人的に利用したくないお店で働きたい人はいない。また、人材の教育がこの業界においては本当に重要である。教育がお仕着せ的なものでなく、会社が目指す方向性をきちんと理解してもらうためのものであることが重要であり、同社はこの部分を正しく理解しており、綺麗な社内報までも隔月で作成している。それゆえ、ダイヤモンドダイニングのお店は、どこに行っても店員さんの接客態度は非常に良い。

 

 最後にブランド名を列挙する。「九州熱中屋」、「わらやき屋」、「九州黒太鼓」、「アリスのファンタジーレストラン」、「今井屋本店」、「鳥福」、「ベルサイユの豚」などなど。また、「アミューズメント事業」の「BAGUS」。是非足を運んで頂き、その良さを知って欲しい。「小売業」、「サービス業」はまず実際に利用してから投資の対象となる。(了)

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 取材後記は以上です。いかがでしたか?

 同社では、独自の予約サイト「らくスケ」を設けており、いつでも店舗の予約が可能です。しかも「DDマイル」というご予約者様専用ポイント制度があり、なんと飲食代の10%がマイル(ポイント)として付与されます。

 

 なお、ダイヤモンドダイニングは、10月26日(日)の「アサザイ・IRスペシャルセミナー」にもご参加頂きます。さらにセミナーご来場様全員にお食事券のプレゼントしてくださいます!

 本日の放送を聞いて気になった方は、ぜひお申込み下さい。抽選で100名様をご招待いたします。応募〆切は10月17日(金)17時です。

 

(関連リンク集)

ダイヤモンドダイニング カンパニーサイト

ダイヤモンドダイニング サービスサイト

「アサザイ・IRスペシャルセミナー」のご案内、お申込み

管理本部長 兼IR部長の須藤大輔さまと
管理本部長 兼 IR部長の須藤大輔さまと

10月8日放送今日の1社ディーブイエックス(3079)の放送後記です! [「今日の1社」取材後記]
2014.10/08 今日の1社担当 記事URL

 高齢化社会の到来、生活習慣病を中心とした慢性疾患型疾病の増加などにより、国民医療費が年々増加しています。そのような中、政府の医療費抑制策などは、国家的な政策に加えて、各分野における「民」の取り組みも求められております。

 
 そのような医療業界において、地道に業容拡大を続ける企業があります。

 10月8日放送の「アサザイ今日の1社」でご紹介したディーブイエックス(3079・東証1部)です。

 どんなことでも「5本の指に入る」のは難しいことだと思いますが、11年間(同社の場合、有価証券報告書を開示して以降)増収増益を続けている企業は、同社を含め、なんと5社だけなのです。

 

 今回は代表取締役社長の若林誠様にお越し頂き、同社の事業について分かりやすくご説明頂きました。経営理念である「生命とQOL(生活の質)を守る」が感じられるお話でした。

 

 インタビュアーの井上哲男から熱い取材後記が届きましたので、ぜひお読み下さい。

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取材後記
DVx(ディーブイエックス)(3079)(東証1部)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の若林 誠さま。

「二人が賭(と)したもの」

▼世の中に貢献する『架け橋』
 昨年7月に続いて2回目のご出演であるが、「東証1部」とご紹介できることが嬉しい。
 この9月3日に東証2部から市場昇格されたのだが、昨年ご出演頂いた際にはジャスダック・スタンダードに上場されていた。企業として上場した理由について、前回のご出演で「首都圏の代理店でなく、地域的にも機能的にも広く活動領域を広げて、大きく世の中に貢献できる『架け橋』となるという大志を実現するため」と言われたが、その大志を実現するための地道な歩みが着実に実を結んでいる。

 私は思う。若林社長が「アサザイ」というIR番組に出演してくださる理由は、他の何よりも、不整脈治療や医師の現状について説明したいというものであると。前回の後記でも触れたが、最後のリスナーへのひとことは「将来お医者さんになりたいという子供が増える社会になって欲しい」ということであった。そして、それを鶴首したのが、今回のロング・インタビューであった。

▼家坂医師と若林社長
 番組の中で、80歳でエベレスト登頂に成功した三浦雄一郎さんの事前の2回の手術を行った家坂義人(いえさか・よしと)土浦協同病院院長のことを「医師免許を賭けてアブレーション手術に取り組まれてきた先生」と紹介されたが、この"賭ける"という言葉の重さが刺さった。
 若林社長の起業のきっかけは、以前勤めていた医療機器メーカーにおいて、配置転換を命じられたことにある。それまで、東京医科歯科大学で家坂医師と不整脈に関する研究を共にしてきたのだが、担当エリアの変更によってそれが出来なくなることが辛く、「もう少しなのだ」という思いで会社を辞め、85年から現在の病院に移られた家坂医師と研究を続けたという。若林社長も退社という形で"賭(と)した"のである。

▼堅調な業績をかたわらに
 業績について社長が偉ぶることは決してない。「地道にやってきた」と述べるだけである。28期連続の増収増益(11期だけでも全社中5社しかないことは放送でも述べた)も、245位のROEも224位のDOEも、あまり意に介していないのではないかと思う。そして、それでいいと私は思う。

 若林社長はきっと、自社の増収増益が途切れても、現在の100万人の不整脈潜在患者数が半減したり、現在のアブレーション手術を行える医師が倍増する方が、よっぽど嬉しいのだと思う。「不整脈事業」、「虚血事業」それらは"血栓との対処的ではない戦い"に他ならない。きっと社長は、新聞の死亡記事を見てもすぐに死因に目がいくはずである。手術を受けていれば救えたかもしれないと忸怩たる思いでいることだと思う。

 
▼二人が賭したもの
 
「会社の理想の実現」と「理想とする社会の実現」。私は、この2つが接している会社が好きだ。たまらなく好きだ。そしてDVxはその1社である。
 「DVx」という社名。それは「Venture(venture精神)」を心に持ち続けて、「Development(医療機器の開拓と開発)」にあたり、その成功が「x(無限の可能性)」に結びつくというものである。この「Venture」の部分に家坂医師と若林社長の「賭したもの」がある。(了)
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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?

 素晴らしい業績結果は、「世の中へ貢献する為」に地道な努力をし続けてきた結果なんですね。
 今後、同社の更なる展開を応援したいです。

  それでは、また来週の「今日の1社」もお楽しみに!

(関連リンク集)
ディーブイエックス IR情報
ディーブイエックス 2013年7月24日出演時の取材後記

代表取締役社長 若林誠様、ディーブイエックスの皆様
代表取締役社長若林誠様、ディーブイエックスの皆様

10月1日放送「今日の1社」エイチーム(3662)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2014.10/01 今日の1社担当 記事URL
 会社はひとりで運営するものではなく、必ずチームになっています。
 数人から数万人まで、規模に違いはあっても、そのチームワークが成長のためには必須であることはいうまでもありません。

 3千数百社におよぶ上場企業のうち、この「チーム」という言葉を社名に冠した企業が1社だけあります。
 10月1日放送の「アサザイ 今日の1社」でご紹介したエイチーム(3662・東証一部)です!

 エイチームは、2004年11月1日に設立された成長企業です。携帯電話向け公式サイトの運営にはじまり、現在はスマートフォン向けのゲームコンテンツを提供する「エンターテインメント事業」、「引越し侍」などの比較情報サイトを運営する「ライフスタイルサポート事業」が中核です。

 今回は代表取締役社長の林 高生様にお越しいただき、井上哲男インタビューに答えていただきました。
 井上哲男からまた力の入った取材後記が届きましたので、どうぞお読みください!

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取材後記

エイチーム(3662)(東証1部)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の林高生さま。

 

「底流する最も強い部分」

 
▼2012年組のオープニング・ベル

 私が"2012年組"という言葉を使うことをリスナーの方はもうご存知であろう。アベノミクス相場が11月から始まったが、その前からこの年のIPOは成功例が多く、しかも、きちんと地に足の着いた企業が数多く上場していることをこの番組で度々紹介した。ライブドア・ショックを経て、より厳しくなった上場審査を通過した企業には、多くの優れた起業社長がいた。林社長もその一人である。

 

 マザーズ上場から7ヶ月という市場最速で東証1部に駆け上がったことが話題になったが、私はマザーズ上場の日にたまたま仕事で東証におり、社長がオープニング・ベルを鳴らす場面に居合わせた。その際に、多くの会社関係者に交じって幼い子供が数名いて、キラキラした瞳でベルを眺めていた光景が忘れられない。今回、収録でお聞きしようと思いながら失念したのだが、あれは林社長のお子さんであったのだろうか?そうであって欲しいと思う。そして、あの光景をきっとご尊父も見ていらしたと思う。

 
▼「100年続く企業」の源流

 これを書くかどうかについては逡巡があったのだが書くことにする。

 放送の中で林社長は「起業からの6年間は厳しかったですよ」と振り返られたが、実は、そのずっと前、林社長ではなく、林少年の頃から厳しかった。将来を嘱望された陶芸家であったご尊父が41歳の若さで病気で亡くなられてしまい、家は競売にかかり、そのうえ2000万円もの借金が残ったという。働きずくめの中学生時代であったようだ。そして、起業してからもゲームの開発ソフトを持ち出して独立しようとした幹部社員がおり、その際に、番組の中でも紹介のあった全社員集会(毎週行われているとのこと)で決めた経営理念が、「100年続く企業にすること」と「みんなで幸せになれる会社にすること」であったという。

(今回の収録に際し、社長はこれらのことについて、一切話されていない。あくまでも私が雑誌等から得た知識である。)

 
▼企業と「人」

 人材の採用基準について、「協調性があること。チームのために自分の能力をどうやって貢献させるかを考えられること」という主旨の話をされたが、社長として最も気を遣っているのが、「働く環境づくり」であるという。なぜ、ここまで「人」に関することを私が書くかというと、それは、この会社から、家族愛・社員愛・社員の会社愛というものをとりわけ強く感じるからである。そして、それがこの会社の最も強い部分であると断言できる。

 「社長よりもエイチームが好きな人間がゴロゴロいます」こんな言葉を今までIR担当者から聞いたことはない。

 

 「エンターテイメント事業」、「ライフスタイルサポート事業」それぞれの歩み、そして方向性については番組のなかできちんとご紹介することが出来たと思う。また、経営指標ランキングで3279社中30位以内という素晴らしい数字も、である。

同社は現在、「中長期的に売上1000億円」という目標を掲げているが、その戦略の一つとして採っているのが事業の分社化である。

 疑問に思われる方もいると思うが、社長にはそれぞれ悩みがあり、苦しみがあり、責任と喜びがある。エイチームという家族の中で、多くの社長がこの経験を重ねることが結果的にエイチームを大きくし、高い志を持った次の世代を育てるのである。林社長はそれを知っている。やはり、企業は「人」である。エイチームが売上の目標をクリアし、100年続く間に何人ものエイチームの家族がオープニング・ベルを鳴らすであろう。

 
▼底流を理解したい

 個人投資家に非常に人気の高い同社。業界として同社を巡る事業環境は確かにめまぐるしく変化することもあり、私が個人投資家から質問を受ける際にも、予め、業績や各セグメントの動向、新タイトルの発表時期、(今で言うならば、LINEの上場延期、)などについて、アナリスト並みに一家言持った人が多いことを感じる。無論、それは、決して悪いことではない。但し、やや近視眼的な分析になっている感じを受ける。そのため、敢えて今回は定性的な後記に終始した。この会社に底流する最も強い部分をきちんと理解して欲しい。(了)
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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 社内の雰囲気が明るい企業、チームワークの良い企業は、投資家の目線からみてもやはり成長性が高いことが多いように思います。

 井上哲男も言及しているように、長期的な目線でエイチームを見守っていきたいと思いました♪

(関連リンク集)
■エイチーム IR情報

代表取締役社長の林 高生様と。
代表取締役社長の林 高生様と。

9月17日放送「今日の1社」ワイヤレスゲート(9419)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2014.09/16 今日の1社担当 記事URL
 「ファウンダー」・・・創業者、創設者のことです。
 企業研究をする際、脈々と受け継がれてきた歴史の中の「DNA」を探るのもたいへん興味深いのですが、「ファウンダー」の創意や思いに触れるのも、「アサザイ」を続けていくなかで実に楽しみにしているところです。

 9月17日放送の「アサザイ 今日の1社」では、ワイヤレスゲート(9419・東証マザーズ)の代表取締役兼ファウンダー、池田武弘様にお越しいただきました。
 池田様の名刺には、代表取締役に加えて「ファウンダー」という肩書きが記されていまして、創業から10年以上を数えた現在にあっても「創業」に対しての熱い思いを感じます。

 ワイヤレスゲートは、今回が「アサザイ」4回目の出演となりますが、常に新しい取り組みについてお話をいただいています。
 まさに「第二創業期」ともいえる今回、また井上哲男がさまざまインタビューさせていただきました♪

 放送とあわせて、取材後記をどうぞお読みください!

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取材後記

ワイヤレスゲート(9419)(東証マザーズ)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役兼ファウンダー(創設者)の池田武弘様

 

「イネーブルすること」

 
▼「環境イネーブラー事業」

 2012年7月の上場以来、機関投資家、個人投資家を問わず注目度の高いワイヤレスゲート。上場されてすぐにご出演頂き、「2012年組のイチオシ企業」とご紹介させて頂いたが、その後の業績の堅調さ、IR・事業開示姿勢、株主還元姿勢を見るにつけ思う。もっと強い表現にしておけば良かったと。。。 「アサザイ」への出演は、特別番組を含めて4回目であり、最多出演となる。この回数は、同社の事業展開についてキャッチアップするために必要な回数であったと思う。

 

 今年の1月にご出演頂いた際に語られたのが新規事業である「環境イネーブラー事業」についてであり、銀座商店街や秋葉原で既に導入されている。

 これは、同社の顧客という位置になる全国のシステムインテグレーターが商店街や自治体などの最終顧客に向けてWi-Fi環境を構築するサービスであり、最終顧客は、自らのエリアで情報を発信できることになる。この部分までは形こそ異なるが同等のサービスを提供する会社が存在するが、ここからが違う。

 Wi-Fi環境を構築する際に、最終顧客は補助(助成)金を利用することが出来るが、その後のランニングコストは負担しなくてはならない。この部分を、同社の「人の流れ」に関する統計データの解析処理技術が、最終顧客に「広告収入」をもたらす可能性を提供するのである。

具体的に述べると、そのエリアに来た人が今月何回目なのか、そのエリアの広告を見た人が実際にそのお店に向かった率はどのくらいなのかという広告業界の永遠の課題である費用対効果計測に役立つ画期的なデータを提供することが可能であり、これにより広告収入が得られた場合、最終顧客のコスト軽減に役立つのである。既に広告業界最大手の電通が同社とこの部分で連携している。

 

 日本を訪れた外国人観光客の日本に対する不満の第1位はダントツで「Wi-Fi環境の不整備」である。池田氏はこの設置可能件数として「全国で500万アクセスポイント」と述べた。私はこの設置について、商店街などの商業施設だけでなく、自治体に積極的に進めて欲しいと個人的に強く思う。同社はそのスマホがどの国(エリア)から来たのかということまでも解析できる。日本に自然災害が多いということは、避けて通れない事実であり、緊急に避難などが必要な場合に、そのスマホの持ち主に対して、その国の言語で情報が届けられる環境を整備した国になって欲しい。相対的な治安の良さなど、通常の生活における快適さだけが「おもてなし」ではない。非常の際、困った際に、どこまで安心や安全を届けられるのかも、隠れた、重要な「おもてなし」なのだ。

 
▼2つの新規事業

 12月決算の同社。1月に番組の中で、この環境イネーブラー事業について語るとともに、池田氏は「今年を第二創業期と位置づけ」と述べたが、その意味がとても深いものであったことを私は痛感している。その言葉は「今年、これからワイヤレスゲートが向う、新しい方向性を示します」ということであったのだ。

 

 「環境イネーブラー事業」以外に同社が今年リリースした新規事業は2つ。「M2M/IoTソリューションビジネス」と「LTE領域のSIM関連サービス」である。

 「M2M/IoTソリューションビジネス」はその第1弾として、「クラウド型みまもりサービス」を発表した。これはマットレスや布団の下に敷くだけで、寝ている人の心拍数や呼吸数が計測できる薄いマットを開発した会社と協業し、クラウドを利用することによって、そのデータを離れた場所でもモニタリングできるサービスである。N・フィールドとの提携も発表され介護事業における同サービスが人命という最も大切な部分を助けることに寄与することを願うが、同社が本格的に介護事業に進出するわけではない。

 方向性として示したのは、後半の「IoTソリューションビジネス」という部分である。IoT(インターネット オブ シングス=モノをインターネットにつなぐということ)は情報(インターネット)機能をモノが持つことによる大きな可能性のビジネスである。ここからは私説であるが、自動販売機がそうなれば、数が減少しているモノだけを補充すれば良く、流通の効率性が高まる。冷蔵庫の中が見られるなどのデジタル家電の発想を全てのモノに応用することである。私説をさらに展開すると、そこにWi-Fi環境があれば、いつもこの商品を買っている人が新製品を買ったということさえ同社の技術で解析可能であろう。

 

 もう1つの新規事業である「LTE領域のSIM関連サービス」は9月のサービス開始前の7月からSIMカードの予約販売を開始して大きな反響をよんだが、ドコモ社のLTEを利用する「ワイヤレスゲート Wi-Fi + LTE SIMカード」の最低価格は月額480円。「ワイヤレスゲート Wi-Fi」が月額390円であることを考えると、90円でLTEが利用できることになる。そして、ヨドバシカメラによって、同社のサービスを利用した業界最安値スマホ(月額979円から)の販売も実現した。

 

 もう既にリスナーの方はご存知であろう主業の「ワイヤレス・ブロードバンド事業」(どのキャリアでも関係なくWi-Fiスポットで快適なインターネット環境を得ることができる「ワイヤレスゲート Wi-Fi」事業とWiMAXとの連携である「Wi-Fi + WiMAX」事業)の好調さは維持しており、3ヶ月で2万人の会員純増ペースとなっている。

 
▼「善なるもの」

 スプリングキャピタル社の経営指標ランキングは3279社中、8月基準で27位。5月の31位からさらに4位順位を上げた。5つの大項目のうち、突出して高いのは、「成長性」、「資本利益率(ROE・ROA)」、「健全配当性向」の3項目である。

 

 「第二創業期」である今年、ワイヤレスゲートが示した新たな事業の方向性がお分かり頂けたと思うが、私はこの会社が事業を立ち上げる際に、一つの確立した選考基準があるように思う。それは、まず第一に、「それが社会にとって"善"なことなのかどうか」という選別である。"善"であった場合に、その事業の普及のために抱えている問題は何なのか、その問題は同社のプラットフォームを提供することによって解決できるのかを真摯に考えたうえで、借り入れている"貴重な"通信インフラを利用する決断を行っているのである。

 

 「イネーブラー=実現する者」を標榜する同社。投資家の人気がとても高い同社であるからこそ、投資家の方にまず理解して頂きたいのが、この「実現したいことは"社会善"」ということである。創業以来、いや、創業前から池田氏が持ち続けているこのDNAの部分をこの会社が失うことはない。(了)
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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 社会の課題を解決するために「創業」を続けるワイヤレスゲート。今後のキャッチアップもこまめにしていくことが必要と思います!

 また来週の「今日の1社」も、お楽しみに~。


(関連リンク集)
■ワイヤレスゲート 投資家情報
■2014年5月8日付ニュースリリース LTE領域のSIM関連サービスおよびソリューションの拡充に関するお知らせ(PDF)
■2014年7月1日付ニュースリリース LTE通信対応のSIMカード販売開始について(PDF)
■2014年8月1日付ニュースリリース LTE領域のM2M/IoTソリューションの第1弾「クラウド型みまもりサービス」の販売開始について(PDF)
■ワイヤレスゲート 2012年10月17日放送「今日の1社」の取材後記
■ワイヤレスゲート 2014年1月15日放送「今日の1社」の取材後記

代表取締役兼ファウンダーの池田武弘様と。
代表取締役兼ファウンダーの池田武弘様と。

9月10日放送「今日の1社」オプテックス・エフエー(6661)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2014.09/10 今日の1社担当 記事URL
■放送版オンデマンドは【こちら
■ロング版オンデマンドは【こちら】※放送では入りきらなかったロング・インタビューです。
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 メーカーにとって、工場における「生産性」と「品質」は生命線ともいえるものです。
 マンパワーによる改善もたいへん重要ですがそれだけでは限界もあり、やはり機械的に「仕組み化」されたものが必要になってきます。

 9月10日放送の「アサザイ 今日の1社」では、そんな現場を産業用センサで支える、オプテックス・エフエー(6661・東証ジャスダック・スタンダード)をご紹介しました!

 オプテックス・エフエーは、工場での生産ラインに使用される品質管理及び自動化のための各種センサや、画像処理用LED照明を提供する企業です。 同社の製品は国内・海外の幅広い業界において採用されています。

 今回は代表取締役社長の小國勇様にお越しいただき、井上哲男インタビューに答えていただきました。
 井上哲男から取材後記が届いていますので、どうぞお読みください!

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取材後記

オプテックス・エフエー(6661)(東証ジャスダック・スタンダード)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の小國勇様

 

「物が流れるところに」

 
▼生産ラインを、支える

 親会社のオプテックスはセキュリティ(防犯)センサの大手であり、身近なところでは自動ドアの上部で人を感知するセンサなどでも有名であるが、このオプテックスから産業用センサ部門が分社化して設立されたのが同社。光電センサ、画像センサのやはり大手である。

 しかし、光電センサ、画像センサという製品は完全にB2B製品であり、なかなかイメージが沸きづらいが、今回のペットボトル飲料の製造過程を例に挙げての説明により、リスナーの方にもセンサの利用目的がご理解頂けたと思う。まさしく、「物が流れるところにオプテックス・エフエーあり」なのである。

 
▼海外・国内事業の方向性

 売上の海外/国内比率は6対4であるが、海外売上の8割以上(全体の5割程度)が現在のところSick AG(ジック AG)社が担っている。このジックAG社は、35%のシェアを誇る欧州最大の光電センサ販売メーカーである。しかし、売上に占めるこの5割という数字は、実は12年前の会社設立当時は75%を占めていた。国内や海外の他の地域での展開が進み、5割まで低下したのである。

 

 この会社の特徴は、番組の中でも語られたが、海外、国内それぞれのこれからの事業展開の方向性がきちんと示されていることである。

 海外においては昨年11月に合弁販社を設立した中国での本格展開、また、韓国、北南米、ロシア、ASEAN諸国でのシェア拡大により、現在の欧州を除く海外での年間売上5億円を3年後に17億円まで増加させるという。特に番組の中でも語られた中国での事業の伸長は楽しみな材料である。許認可の影響で本格稼動が2ヶ月程度ずれ込んだが、7月に企業訪問をさせて頂いた際に言われていた「計画の2割増水準で推移」が今回の収録では「3割」に増加していた。

 

 また、国内においては、昨年7月に日本エフ・エーシステムを吸収したことによる「画像関連」の強化、積極的な新製品の投入の継続、ハイエンドな製品の多い三菱電機との協業強化、LED事業の拡大などを謳っている。国内売上の目標は3年後に、現在の18.3億円を約2倍の37億円に拡大させることである。

 
▼意識する経営指標

 意識している経営指標についても、その根拠を示したうえで、ROE、ROAを挙げられ、また、配当性向30%を目安として下限についても1株あたりの配当金額20円を考慮した株主還元についても語られた。番組の中でもご紹介させて頂いたように、スプリングキャピタル社の経営指標ランキングにおいて、資本利益率(ROA、ROE)は上位20%内、健全配当性向は上位10%内に位置している。電気機器業内では、それぞれ上位から15%内、6%内の極めて優秀な数字である。まさしく、意識していることを結果として経営指標に数字として残していると言える。

 

 番組の中で、これから3年間の海外、国内の売上目標について「現在のままであれば、十分に達成可能」と力強いメッセージを残された。来年以降もまた番組で進捗状況を語って頂きたい。(了)

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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?

 海外・国内の事業を着実に展開させ、結果としてROA、ROEなどの経営指標も高水準にあるオプテックス・エフエー。独自性が強いといわれる、京都市に本社を置く企業です。
 同社を引っ張る小國社長とスタジオでお会いしたときの、たいへん気さくなお人柄も印象的でした。

 また来週の「今日の1社」も、お楽しみに!


(関連リンク集)
■オプテックス・エフエー 株主・投資家情報
■オプテックス・エフエー 経営指標ランキング・シート

代表取締役社長の小國様と。
代表取締役社長の小國様と。
9月3日放送「今日の1社」サクセスホールディングス(6065)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2014.09/03 今日の1社担当 記事URL
 「少子・高齢化」ということがいわれる一方で、保育所における「待機児童」も大きな日本社会の課題となっています。
 共働き世帯の増加に伴って保育サービスのニーズが高まり、多くのご家族が入所できる保育所を求めて苦心されています。都市部を中心とした自治体においては選挙のたびに「いかに待機児童を解消するか」、子育て支援の施策を競うような形にもなっています。

 9月3日放送の「アサザイ 今日の1社」では、そんな社会の課題を解決すべく保育事業を展開する、サクセスホールディングス(6065・東証一部)をご紹介しました! 同社は病院・大学・企業などの勤労者向け「受託保育事業」と、認可・認証・学童クラブなどの「公的保育事業」を2本柱に成長をしてきました。
 スタジオにお越しいただいたのは、代表取締役社長の柴野豪男様。井上哲男のインタビューに明快にこたえてくださいました。

 井上哲男から取材後記が届いておりますので、どうぞお読みくださいっ!

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取材後記

サクセスホールディングス(6065)(東証1部)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の柴野豪男様

 

「子育て支援事業」

 
▼喫緊の課題、子育て支援

 深刻な問題として認識されながらも、その解決が遅々としており、地域ごとの進捗にもバラつきのある待機児童問題。これがなぜ深刻なのかというと、生産年齢人口の減少により労働力が減少し、それに歯止めをかけないことは、そのまま一国の潜在成長率の低下に結びつくからである。労働力として女性の活用を掲げる以上、待機児童解消の取り組みは悠長なスケジュールで行われてよいものではないのだ。

 

 番組の中で紹介された数字を再度載せると、平成24年4月の待機児童数が2万4千人で、1年間で保育園の定員数が4万9千人増加したにも関わらず、翌平成25年4月の待機児童数は2万2千人と1年間で2千人しか減少しなかったという。この背景にあることは、子供を産んだ女性のうち、子供を預けて働きたいというニーズの比率が高まっていることに加えて、保育園が出来た(預ける体制ができた)のであれば、子供を預けて働きたいという"潜在"待機児童数が非常に多いということである。

 政府は平成24年8月に定めた「子ども・子育て支援法」に基づき、子育て支援新制度を平成27年4月から本格的にスタートする予定である。これにより平成18年に導入された、幼稚園と保育所の機能を併せ持つ「認定こども園」の数が大きく伸びることが期待されている。

 
▼長期的視点で、堅実に

 サクセスホールディングスの子育て支援事業とは、大きく分けて「受託保育事業」と「公的保育事業」。「受託保育事業」とは企業、病院、大学、自治体などの建物内で保育園を運営するもので、当然、その従業員等が利用するのが目的であり、「公的保育事業」は認可保育園、認証保育園、学童クラブなどである。施設数としては「受託保育事業」が166、「公的保育事業」が86あり、今期新設予定数8ヶ所のうち6ヶ所は既にオープンしている。成長を続けていることは確かであるが、繁華街の外食チェーンと違い、一度オープンしたら、もし無くしてしまったら地域の人々のライフスタイルまで変えてしまうことになるため、十分にそのことを認識したうえで長期的な視点で事業を進めている。

 

 今期の営業減益は先行コストであり、売上高、経常利益、最終利益は過去最高の更新を見込んでおり、成長シナリオは何も変わっていない。また、直近3期のROEは47.2%、34.2%、25.7%と極めて高い。一方で財務内容についても、4期前に500%であった負債比率は前期末で219%まで低下し、事業利益が金融費用の何倍かを示すインタレストカバレッジレシオは同期間に6.9倍から20.7倍にまで上昇しており、明らかに健全性が高まっている。これらを受けて、弊社の経営指標総合ランキングは3279社中286位と上位8.7%に位置している。社会貢献度の高い事業を営まれている同社の堅実な成長をこれからも期待をこめて見守りたい。(了)

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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?

 政府は、日本の成長戦略の中核として「女性の活躍」をあげています。
 取材後記でも指摘されているように、今後の日本を考えるとき、子育て支援はまさに喫緊の課題といえます。

 政府の施策の後押しも受けて、サクセスホールディングスの一層の貢献が期待されるところですね♪
 また来週の「今日の1社」も、お楽しみに!

(関連リンク集)
■サクセスホールディングス 株主・投資家情報

代表取締役社長の柴野様と。
代表取締役社長の柴野様と。
8月27日放送「今日の1社」アルパイン(6816)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2014.08/27 今日の1社担当 記事URL
 車の販売店では、「モノを売るのではなく、ライフスタイルを売る」ということがよくいわれます。
 家族で車に乗って向かう行き先や、あるいは道中の時間など、車を軸にしたライフスタイル全般を楽しんでもらう、という考え方です。

 8月27日放送の「アサザイ 今日の1社」では、そんなドライバーのカーライフをサポートする、アルパイン(6816・東証一部)をご紹介しました! 同社は車載のカーオーディオやカーナビ等において、世界的に知られています♪
 今回は代表取締役社長の宇佐美徹様にお越しいただき、井上哲男インタビューに答えていただきました。井上哲男からの取材後記を、是非お読みください!

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取材後記

アルパイン(6816)(東証1部)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の宇佐美徹様

 

「安全性と快適性」


▼海外で知られる、純正品

 欧州の投資家に知っている日本の電機メーカーの名前を挙げてもらうと必ず出てくる「アルパイン」。高級車の純正カーオーディオ、カーナビゲーションとして世界の評価は確固たるものがある。

 売上構成は海外が約9割で国内が1割となっているが、出荷先別では自動車メーカー向けが85%、ショップ向けが15%という数字に純正比率の高さが分かる。

 純正としての出荷が続けられる理由は、求められるクオリティ水準をクリアし続けてきたからである。番組でも一部紹介したが、民生品(普通の家電)とは異なり、クルマの中という過酷な環境である温度、湿度、振動、更には視認性などの操作性の研究は不可避であり、研究開発拠点は日本だけでなく、アメリカ、ドイツ、中国にもある。


▼"走る電子部品"を支える

 自動車に関する技術、研究は、日本が一歩も、二歩も他国の前を進んでいる。日本がハイブリッドに関する技術供与を行ったのが2~3年前であり、他国のメーカーはまだストラグルしているが、日本は、電気などの"つなぎ燃料"の先にある次世代燃料車の開発、そして、自動運転まで視野に入れたスマートカー戦略に乗り出している。もうすぐ9月であるが、この9月、10月は、国内外で自動車の商品開発デモが発表される"ショーの季節"であり、今秋も日本メーカーの発表が世界を驚かせるであろう。

 かつては、このような産業が多く見られた日本だが、現在は自動車だけがこのような先進性を備えている。これを支えているものは、自動車メーカー自身の取り組み姿勢とともに、電子部品メーカーの技術力である。自動車はもはや"走る電子部品"であり、この研究開発なくしては自動車の先進性は成し得ないのである。

 
▼アルプス電気との協働

 アルパインの特徴として宇佐美社長は「親会社(アルプス電気)が電子部品メーカーで、子会社(アルパイン)が完成品メーカーであること」を挙げた。確かに、あまりこれは無いパターンである。そして、この協働が両社のチカラになっていると考えられる。

 スマートカーの時代になっても、クルマに求められるものの本質は変わらない。それは「安全性と快適性」である。「スマホがナビをするからカーナビゲーション・システム需要は減速する」と言うアナリストがいるが、全くもってお門違いだと思う。それは情報通信のアナリストの考えであって、自動車部品や電機のアナリストの視座ではない。カーナビゲーション・システムにとって、スマホは敵ではない。そのソフト性、コンテンツ性をつなぐことによって取り入れることが、利便性、そして安全性につながるのだ。一人でスマホを見ながら運転するのでは危ないが、それが、世界最大10インチのアルパインのカーナビ画面に映し出されれば快適であろう。「クルマのネットワーク端末化」とはソフト、コンテンツの取り込みによって快適性を高めるとともに、安全性にブレーキをかけるものであってはならないのである。アルプス電気は今秋から従来、パネル内に表示されてきた速度計などが、フロントガラスに見ることができる特殊ディスプレーを量産するが、同社はもともと、車内・車外のインターフェースと呼ばれる部分の電子部品技術が傑出していることで知られている。アルパインとアルプス電気が、クルマの安全性と快適性に寄与してきた部分は非常に大きい。

 
▼東北から、はじまる道

 そして、もう一つ知っておいて欲しいことがある。それは、両社が東北の地域経済に大きく寄与しているということである。アルパインのいわき本社は市内の好間工業団地にある。工場、研究所などの本部機能に加えて、人材派遣会社まで持っており、自社工場だけでなく、地元の労働力が円滑に地元の他の企業にも結びつく手伝いをしている。社長自身もいわき在住である。また、アルプス電気も開発センターが仙台にあり、宮城県に加えて、アルパインのあるいわき市にも大きな工場を2つ構えている。

 九州はシリコンアイランドと呼ばれ、東北自動車道はシリコンロードと呼ばれるが、そこで日本の付加価値の高い電子部品が生産されている。全ての電子部品の目的は、クルマと同じく「安全性と快適性の追求」である。(了)
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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 いわき市から世界へと伸びるアルパインの今後に、期待したいと思います。

 なお、アルパインからは今回、「アルパインロゴ入り4色ボールペン」 5名様をリスナープレゼントにいただいています。別途本サイトで告知されますので、ふるってご応募くださいね。

 また来週の「今日の1社」も、お楽しみに!

(関連リンク集)
■アルパイン 株主・投資家の皆様へ
 
代表取締役社長の宇佐美徹様と。
代表取締役社長の宇佐美様と。

8月20日放送「今日の1社」コンドーテック(7438)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2014.08/20 今日の1社担当 記事URL
 現代の日本は、たいへん豊かな社会になりました。
 日本列島の隅々にまで道路が張り巡らされ、橋梁が街をつなぎ、鉄道や車、船舶などが人と物資を運んでいます。そうした都市基盤の上にITインフラが整備され、今度は「情報」が迅速にかけめぐる社会になりつつあります。

 そんな最適化の進んだ社会は、基盤となるインフラがしっかりしていてこそ機能します。
 8月20日放送の「アサザイ 今日の1社」には、社会活動に不可欠なインフラ、環境関連資材を供給するコンドーテック(7438・東証一部)をご紹介しました!
 
 今回は代表取締役社長の近藤勝彦様
にお越しいただき、井上哲男がインタビューしました。
 井上哲男から取材後記が届いていますので、どうぞお読みくださいっ!

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取材後記

コンドーテック(7438)(東証1部)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の近藤勝彦様

 

「ROEだけでなくROAにも注目」

 
▼堅調な業績を支える、5万アイテム

 ファンドマネージャーでいた時も、同社の堅調でブレの少ない業績を注目していた。上場は1995年であるが、それからの10年間、同社は売上高で220~250億円程度、営業利益で12億円程度の数字をコンスタントに出していた。その安定成長期からさらに10年を経て、現在は拡大成長期に入っている。この10年間で売上高はさらに2倍、営業利益は3倍程度になった。今期見込みでの最高更新は、売上高が4期連続、営業利益が3期連続、経常利益が4期連続、最終利益が3期連続となる。資材の高騰等の逆風もあるが、業績は絶好調といえる。

 

 その業績の堅調さは、カバーしている製品の多さとリスクの分散にある。同社が扱っている製品・商品は5万アイテムにもおよぶが、(商社兼)メーカーとしての生産の6割は受注生産であり、在庫リスクが小さい。また、販売先は2万社もあり、上位10社を合計しても全体に占める割合は7.6%に過ぎず、リスク分散効果が高いことが分かる。そして、この販売先であるが、毎年1500社程度増加しているという。

 
▼「ROA」の重要性

 2週に亘って「卸売業」の見方を紹介した。今日はそのポイントとして「ROE」同様に「ROA」にも注目して欲しいと述べたが、重要なことなのでここに再度記す。

 

 コンドーテックは単体で無借金、連結でもデットエクイティレシオが4.3%と、ほとんど有利子負債のない会社であるが、卸売業には有利子負債の大きい会社が多い。財務健全性と負債による事業のレバレッジ効果はシーソーの関係であり、企業は(株主・自己)資本をベースに借入れ等を行って事業を拡大させることは極めて理に適ったことである。しかし、ROEの分母は自己資本であるため、有利子負債の存在の正当性を示す根拠とはならない。そのため、ROAが重要な働きをするのである。

 

 ROAは総資本(総資産)が分母であるが、分子の利益に、ROEと同じく、最終利益を用いているものをよく見かけるが、これには、何も意味が無いと私は考えている。分母が自己資本から総資本に変わっただけ、単に総資産最終利益率という、啓蒙的でない不毛な数字を出しているだけである。

 ROAにはやはり営業利益に利息・配当金収入という金融収益を加えた事業利益を用いるのが適当である。なぜならば、この数字が、有利子負債のコスト、言い換えれば、金融コストを上回っていれば、有利子負債を増加させても事業を拡大させることが有意であるからだ。

 それなのに、分子に最終利益を用いる理由の多くは、事業利益を算出するのが面倒だということであろう。それ以外に理由は見当たらない。企業の説明会に出て、「ROA」になぜ事業利益ではなく、最終利益を用いるのか、それにより会社は何を測っているのかと質問したら、おそらく多くの企業は返答に窮するであろう。少なくとも自社の数字は事業利益を用いるべきである。


▼日経IRフェアで、ご確認を 

 つい熱くなったが、同社の数字は、ROEが11.1%、ROAが10.4%(前期、弊社試算)とROAも高いことが分かる。財務健全性を見る際に、デットエクイティレシオ、インタレストカバレッジレシオに加えてこのROAを見て欲しい。ROAが低いのにデットエクイティレシオが高く、インタレストカバレッジレシオが低い企業については財務政策を注視しなくてはならない。

 

 8/8の増配発表により、昨日(8/19)まで8.2%株価は上昇しているが、それでもPERは10.38倍、PBRは1.13倍とバリュエーション的な割安感は強い。同社は8/29-30に東京ビックサイトで開催される日経IRフェア2014に参加される。是非、事業内容をブースでご確認頂きたい。(了)
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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?

 コンドーテックのIRサイトには、「個人投資家の皆様へ なるほど!コンドーテック」というコンテンツがあります。
 個人投資家の皆様に向けて、事業内容がわかりやすく説明されています。日経IRフェアとあわせて、ウェブサイトもチェックしておくとよいと思います。

 また来週の「今日の1社」もお楽しみに!

(関連リンク集)
■コンドーテック ウェブサイト
■コンドーテック 個人投資家の皆様へ なるほど!コンドーテック
■日経IRフェア2014 ウェブサイト

代表取締役社長の近藤勝彦様と。
代表取締役社長の近藤勝彦様と。
8月13日放送「今日の1社」丸文(7537)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2014.08/13 今日の1社担当 記事URL
 エレクトロニクス商社というと、社名はカタカナが含まれる企業が多いのではないかと思います。
 8月13日放送の「アサザイ 今日の1社」でご紹介したのは、その名も漢字2文字のエレクトロニクス商社・丸文(7537・東証一部)です! 

 丸文の創業は170年前、呉服問屋を起源としていまして、その後業態転換をはかり現在にいたります。その中でも「常に時代の一歩先を見据え、次のニーズに応える」ことを理念とし、日本で初めて集積回路(IC)の輸入販売を開始するなど半導体供給のパイオニアとしても活躍してきました。

 今回は代表取締役社長水野 象司様にお越しいただきまして、同社の強みや中期計画の取り組み等についてお話いただきました。
 インタビュアーの井上哲男から取材後記が届いていますので、是非お読みください!

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取材後記
丸文(7537)(東証1部)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の水野象司様

「先見・先取のDNA」

▼織物問屋の先見と友情
 慶応義塾大学の三田キャンパスの一角に、歴史を感じさせる赤レンガの図書館がある。そして、この建物が意外なことに丸文とつながりがある。

 日本で初めて集積回路を輸入した独立系のエレクトロニクスの専門商社である丸文。この事業としての設立は1947年であり、既に67年という歴史があるが、そのルーツは江戸時代の1844年に堀越角次郎が現在も本社を構える日本橋(大伝馬町)で絹織物・綿織物の問屋を始めたことにまで遡る。
 「丸文」はその屋号であるが、もし、そのままの問屋でいたら、江戸時代末から明治初期において、多くの織物問屋がそうなったように、淘汰されてしまったかもしれない。しかし、下田・函館がペリー来航によって開港したのに続き、日米修好通商条約によって、神奈川(開港とともに横浜に改名)が開港されると聞くや、横浜支店を設立して貿易を行ったことが、「丸文」をさらに大きくしたのである。実は、ここで動けたかどうかが、その後の織物問屋の栄枯を決定する分水嶺となった。動いた問屋の動機は明白である。米国の開国要求の意図は、捕鯨船の給油基地確保と米国の紡績業・綿織物業の相手先探しの2つだけであったのだから。

 但し、この時代の商人が外国と貿易を行うということは、言葉の問題だけではない困難を伴った。その最も厄介なものが『攘夷論者』である。「尊王(皇)攘夷」の「尊皇」は理解できるが、「攘夷」という言葉の意味はひとことでは片付けられない。それぞれの者が持っている「攘夷」の解釈を巡って、多くの藩が争い、また、手を組んだほどである。そして、この時代に「攘夷」という言葉の解釈に最も苦しんだ一人が福沢諭吉であったと思う。この言葉を嫌い、この言葉の意味を自分の中で折り合いをつけることが出来なかったがゆえに、福沢諭吉は自ら政治的な活動を行うことはせず、また、吉田松陰のように塾生に政治的な活動をさせることもしなかったのだと、私は考えている。堀越角次郎と福沢諭吉は親友である。堀越角次郎は赤レンガの図書館を諭吉に寄贈し、諭吉は角次郎の墓誌銘を刻んでいる。二人に共通していることは、当時の一般的な解釈で「攘夷」という言葉を捉えなかったことである。

▼卸売のROE
 例によって、定性部分が長くなった。
 番組でお話ししたように、今週、来週と卸売業が続く。そのため、2週に亘って、卸売業を見るポイントを書こうと思う。

 卸売業はROEの加重平均が非常に高い業種である。それは、ROEが利益/自己資本(株主持分)であり、分母に借入金が入らないからである。卸売業は、情報通信やサービス業のように利益率が高い業種ではない。そのため、借入れを行うことによってレバレッジをかけ、売上と利益の増大を目指す財務行為は理に適っている。これが奏功すれば結果的にROEは上昇することになるのであるが、無論、この前提にあるものは、財務の健全性がきちんと達成されていることである。

▼肉体改造の成果
 丸文は、中期経営ビジョンとして、「持続的な成長が測れる筋肉質な企業の実現」を掲げている。12年3月期と前期末(14年3月期)を比べると、負債比率は255%から181%へと減少しており、その2年間で財務活動によるキャッシュフローは146億円ものマイナスになっている。つまり借入金の圧縮を行ったのである。この財務活動によるキャッシュフローのマイナスが本業の好調さからきていることは、ROEがこの間、3.1%から5.6%に上昇していることに表れている。実際、最終利益は10億円から20億円に倍増し、経常利益も同じように24億円から40億円に大きく増加している。
 この結果、営業利益に受取利息等を加えた事業利益を支払利息等の金融費用で除したインタレストカバレッジレシオは4.4倍から10倍に拡大している。10倍という数字は、財務面での余裕、金利負担能力を測るうえで、卸売業や電気業(電力会社等)といった借入れの大きい業種、企業において「極めて安全」の尺度となる数字である。まずは、財務面における、「筋肉質な企業の実現」は着実に進んでいると考えられる。

 さて、事業戦略上の重点施策であるが、「デバイス事業」、「システム事業」それぞれにおける、国内外の重点施策を掲げているので、ホームページの「投資家情報」→「IRライブラリー」→「決算説明会」→「2013年度通期(プレゼン資料)」でご覧頂きたい。
 これを見るとこの会社の"投資家に対して親切な部分"が分かる。通常のパワポの資料の下に、各ページで、言葉で説明する部分をそのまま掲載してくれているのである。話題となった、「フォトニック結晶プロセスインテグレーションシステム」は18ページに、そして、農地を利用して行う太陽光発電「Solar営農」(「そらぁ、ええの~」のダジャレネーミング。。。)は15ページで説明が行われている。

▼受け継がれるDNA
 攘夷論者に屈することなく、横浜開港でいち早く米国と貿易を行った丸文。日本ではほとんどその名を知られていなかったテキサス・インスツルメンツと1965年からつながりを持ち、後に日本に初めて集積回路を輸入した丸文。水野社長は中期経営スローガンの「Think & Action」に加えて、「先見、先取」という言葉を使った。これこそが、この会社の輝くDNAである。意識すべきは、同業とともに先人である。(了)
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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 今後の中期計画の進捗も、注目していきたいと思います♪

 次回の「今日の1社」も、お楽しみに!

(関連リンク集)
■丸文 ウェブサイト

代表取締役社長の水野象司様と。
代表取締役社長の水野象司様と。

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