6月18日放送「ALSOK」(2331)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2014.06/18 今日の1社担当 記事URL

 各業界には、パイオニアと呼ばれる企業があります。
 その業界を最初に切り開いてきた企業には、やはり他に無い強靭さや、フロンティア・スピリッツがあることが多いように感じています。

 6月18日放送の「アサザイ 今日の1社」でご紹介したALSOK(2331・東証一部)は、綜合警備保障として1965年設立。東京都公安委員会の警備業認定取得第1号という、まさに業界のパイオニアです!

 日本と世界の安心・安全を守り続けてきた同社を井上哲男はどう見たのか?
 取材後記をお読みください♪

-------------------------------------------------------

取材後記

ALSOK(綜合警備保障)(2331)(東証一部)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の青山幸恭様

 

「守るもの」


▼ALSOKの強さ 

 ALSOKさんというと、「ALSOK体操」をはじめとしてホ-ムセキュリティをイメージしたCMが浮かぶが、昔は「ザ・ガードマン」のような堅いイメージのCMを流していた。もともと金融機関の現金輸送をはじめとした警備やビルや現場の常駐警備に強く、「綜警護身術」という独自の術を取り入れていたことでも知られていた。この分野は現在も強く、常駐警備は日本一である。

 

 しかし、ALSOKの強さは、この「人による警備」にいち早く「機械」を結びつけたことである。その歴史は古く、実は創業して2年で進出している。そして機械警備、人による警備ともに電子化によるサポート体制を築きあげたことが現在の繁栄に結びついている。おもしろい形でこれらが融合したひとつの例が「ガードロボ」。カメラやセンサーのついたロボットが人とともに施設の巡回警備も行っている。このロボに消火機能を付加すれば初期の消火活動も行うことも可能であり、顔認証システムは活用の幅も大きい。

 

 また、現金に関する移送の危険をなくすために、ALSOKの入金機オンラインシステムはとても好評である。そのシステムに入金したらあとはリスク・フリーとなれる。入金額がいくらであったかも機械が判断してALSOKにオンラインで通知し、ALSOKが振り込み作業まで行ってくれるということもあり、全国にチェーン展開している飲食店やスーパーなどで広がり、現在は1万5千台が全国で設置されているという。

 

 無論、個人向けのホームセキュリティも充実しているが、この分野においては、それまでの業界の価格帯を大きく引き下げて、「ニーズはあるものの、経済的な負担から利用できなかった人々」にそのサービスを提供した功績はとても大きいと思われる。

 

 番組の中で、現在のM&Aの意図する部分についても紹介したが、警備、ビルメンテナンス、電気工事などを一括で請け負うところまでALSOKはきたのである。

 
▼好調な業績

 業績はすこぶる好調。番組で決算発表時の市場の反応について述べたが、今期は4期連続の最高売上高更新、2期連続での営業利益と経常利益の最高益更新を見込んでいる。その増率は、売上高が11%、経常利益が45%となっており、この3月期に経常利益で50億円以上となった879社における今期経常利益増率見込みで19位という素晴らしい数字である。

 
▼おもてなしの心で、守る

 リスクの分だけ警備がある。防犯、防災のため、「日本国民の安心・安全を"ありがとうの心で"守る」。それこそが、ALSOKが標榜し、また実際に行ってきたことであると私は考えている。

 東京オリンピックの開催が決定した。インフラ整備、建設の現場でもALSOKは必要である。そして、大会期間、何がなんでも「安心」と「安全」で守り抜くことは必須であろう。

 但し、もうひとつ警備会社・警備協会が守らなくてはならないものがあるように思う。それは、「おもてなしの心」を訴求して決まった以上、「日本らしい警備会社の気配り」を提供することだ。守らなくてはならないものは、日本のプライド、そして、海外からの日本に対する評価そのものである。「日本へ行ってよかった」と言われて、それは初めて結実する。そして、そのことをALSOKが認識していることを今回の収録で私は知った。(了)

-------------------------------------------------------

 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 「守る」企業が支えてくれている「安全・安心」は、何事もなければ当たり前のように感じてしまうかもしれませんが、決して当たり前ではないんですよね~。
 2020年の東京オリンピック、ALSOKの縁の下での活躍にも注目したいと思いました。

 なお、放送中もご案内ありましたとおり、ALSOKからはリスナープレゼントをいただいています。
 別途本ページで告知されますので、ふるってご応募くださいね。

 また来週の「今日の1社」も、お楽しみにっ!

(関連リンク集)
■ALSOK 株主・投資家情報
■ALSOK 説明会資料・動画
■ALSOK CM紹介

代表取締役社長の青山様と。
代表取締役社長の青山様と。
6月11日放送「今日の1社」アイ・ケイ・ケイ(2198)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2014.06/11 今日の1社担当 記事URL
 6月も中旬でございます。
 6月といえば「ジューン・ブライド」・・・、6月に結婚した花嫁は幸せになれるというヨーロッパの言い伝えがあります。 
 だからというわけではないのですが、6月の『いい』日、6月11日の「アサザイ 今日の1社」にご出演いただいたのは、ゲストハウス・ウェディングのアイ・ケイ・ケイ(2198・東証一部)です!
 同社は佐賀県に本店を置き、特に九州では高い知名度を有しています。

 井上哲男インタビューに答えていただいたのは、代表取締役社長の金子和斗志様です。
 取材後記が届いていますので、是非お読みくださいっ!

-----------------------------------------------

取材後記

アイ・ケイ・ケイ(2198)(東証一部)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の金子和斗志様

 

「人間愛・郷土愛」


▼佐賀県発、各地方へ 

 佐賀県に本店所在地を置く上場企業は3社しかない。うち、東証1部に2社。アイ・ケイ・ケイと久光製薬である。

 アイ・ケイ・ケイ。ゲストハウス・ウェディングの施設を日本に15ヶ所運営している。「ララシャンス」と冠のついた素敵な邸宅風の婚礼施設を見かけたら、それはアイ・ケイ・ケイさんの施設である。ゲストハウス・ウェディングが他の結婚式と違うのは、この「邸宅」という部分である。ホテルやレストランでの結婚式と違い、自然溢れるガーデンの中の邸宅で、「新郎新婦がゲストを自宅に招いて結婚式を行う感覚」というものがそのテーマとなっている。

 

 15の施設の内訳は、九州エリアに8施設(佐賀県:2、福岡県:2、宮崎県:2、大分県、長崎県:各1)、その他のエリアでは富山県に2つ、石川、福井、福島、岩手、高知に各1つずつ、そして、16施設目が来年の早春に広島のマツダスタジアムを含む都市計画地である「広島ボールパークタウン」にオープンすることが決定した。

 地方でこれまで展開してきた理由は、ランニングコストや土地取得代金の問題もあるが、何よりも実際に友人のゲストハウス・ウェディングに参列して、「自分の結婚式もここでしたい」という気持ちが働きやすいことにあるようだ。しかし、これは、ゲスト、そして新郎新婦が満足するサービスを施設が施した場合にのみ得られる"気持ち"である。ゲスト自身がその結婚式に満足しなければ無論そこで行わないであろうし、「実際のところ、式までのサポートとかどうだった?」と新郎新婦にも聞くであろう。参列した人がそこで式を挙げてくれるというのは、施設にとって何よりも嬉しいことであろう。

 
▼業績が好調な理由

 業績は絶好調だ。10月決算の同社は昨年まで2期連続で最高売上を更新し、同じく営業利益、経常利益も最高を更新した。また、今期も3期連続での更新を見込んでいる。最終利益は前期に東京電力からの賠償金が計上されたため、今期見込みが最高益更新とはならないが、賠償金を除いた実質ベースでは今期見込みが最高であり、10億円の大台を超える11億円を見込んでいる。それにしても、15施設で売上高が150億円程度というのはすごいことだ。1施設10億円の計算になる。また一つも赤字店舗が無いという。これは、どの施設でもきちんとお客様の納得のいくサービスが行われている証(あかし)であろう。

 

 なぜ、そのような売上が達成されているのか?私は今回の取材でその答えがハッキリと分かった。それは、「人財」というものをしっかりと会社にとっての唯一無比な資産であると認識しているからである。

 同社が目指しているのは「感動創造カンパニー」。決して冗談でもふざけている訳でもなく大真面目である。「2023年に日本を代表する感動創造カンパニーとなり世界に挑戦する」、「2033年に世界一『ありがとう』が集まる感動創造カンパニーになる」ことが同社のビジョンである。

 

 そして、「国籍・性別・年齢・経験に関係なく能力を発揮する人財(ひと)に機会を与える」、「お客さまの感動のために、素直な心で互いに協力し良いことは即実行します」という2つの項を含んだ経営理念が同社の考えをそのままに、飾ることなく等身大に示している。

 同社は大学生のインターンを活用している。同社で働き、卒業後もこの会社で働きたい、いや、この会社がもっと感動を与える会社となるよう「働きかけたい」という意志を持った若者の登用である。

 余談だが、今回のプロネクサスの担当者は富山県出身で、同社の富山県の施設である「キャナルサイドララシャンス」にゲストとして行ったことがあるという。素晴らしい施設と結婚式であったと言っていたが、その富山の施設に今回収録に同行された同社のお二人の若手(お一人は若き取締役)が勤務していたことがあるという。お二人とも九州出身だと言われていたから、若手にきちんと九州エリア以外での経験も積ませていることが分かる。収録の翌日、同社のホームページには「『リーダー力』を学ぶ学生インターンシップを募集」の記事が躍った。

 
▼応援したい要素

 私が同社について一つ感動したのが、ホームページのIRのコーナーで、業界動向についてマクロ指標等からきちんと分析した結果に基づいて説明を行っていることである。私は自分自身が分析オヤジであることもあるが、このような努力をされている会社が大好きでならない。

 

 そして、社長のインタビューに溢れていたのは、人間愛と郷土愛である。アイ・ケイ・ケイという社名は「伊万里観光開発」の略である。そして、大学生の就職企業人気ランキングにおいて、九州エリアで「総合5位」となったことを話しているときの眼は本当に嬉しそうであった。

 「アサザイ」をお聞き頂き、取材後記を読まれている方であればもうお分かりであろう。同社は私が応援したい要素が満載の企業なのである。

 

 分析には分析で返す。同社はスプリングキャピタル社の経営指標総合ランキングで29業種3279社中、543位。上位16%に位置する。ROEとROAから算出される資本利益率は上位7%、売上高利益率も上位10%の位置である。

もっと調べる。九州に本店のある上場企業は105あるが、売上高100億円以上の大企業を対象とした弊社ランキングで同社は総合ポイントが第4位である。決して「九州5位」は伊達ではない。実力なのである。

 
▼伊万里に、行ってみたい

 今回、アイ・ケイ・ケイのことを調べていて、佐賀県伊万里市に猛烈に行きたくなった。伊万里は無論、伊万里焼や高級牛肉、車海老で有名であるが、私が惹かれたのは「橋」である。

 伊万里川には、「(好きな人)と共に生きる」を意味する相生橋、「健康祈願」の延命橋、その名のとおりの幸橋がかかっており、順に渡ると幸せな人生を送れるという。ゲストハウス・ウェディングから出発して、そこで培ったホスピタリティで老人ホームビジネスに一歩足を踏み入れた同社と重なる部分がある。同社を訪問してから3つの橋を渡ってみたいと思う。

 そして、「ララシャンス」でのゲストハウス・ウェディングにも行ってみたいと思う。齢を重ねてきたこともあり、結婚式に参列する機会は随分と減ってしまった。これについては、件(くだん)の富山県出身のプロネクサス社の若手社員にかかっているかもしれない。(了)

-----------------------------------------------

 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 結婚はご縁、井上哲男と「応援したい企業」の出会いもご縁ですね~。

 井上哲男が結婚式に参列できるかどうかもやはり「ご縁次第」ということで、今後に期待したいと思います♪

 それでは、また次回をお楽しみに!

(関連リンク集)
■アイ・ケイ・ケイ 投資家情報

代表取締役社長の金子様、取締役営業企画部長の菊池様、経営管理部次長の森田様と。
代表取締役社長の金子様、取締役営業企画部長の菊池様、経営管理部次長の森田様と。
6月4日放送「今日の1社」ラクーン(3031)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2014.06/04 今日の1社担当 記事URL
 日本の産業構造は、この10年、20年で大きく転換しつつあり、そんな中で「新規事業」あるいは「海外展開」といった単語をよく聞くようになりました。
 いずれもそう簡単にできるものではないのですが、やはり「新しいチャレンジ」を続けられる企業が、長きにわたって輝き続けられるのではないかと思っています。

 今回の「今日の1社」でご紹介したラクーン(3031・東証マザーズ)は、1993年創業・2006年新規上場。会社を立ち上げ、上場させるというチャレンジを成功させてから8年、既存事業を成長させつつも、また新規事業にも取り組まれています♪

 「今日の1社」出演は2回目で、今回も引き続き取締役財務担当副社長の今野智さまにお話いただきました。
 インタビュアー・井上哲男から取材後記が届いていますので、是非放送とあわせてお読みください!

--------------------------------------------------

取材後記

ラクーン(3031)(東証マザーズ)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は取締役財務担当副社長の今野 智さま。

 

「消費の体温計」

 

▼「3本柱」
 ラクーンさんが「アサザイ」に1年ぶりに来てくれた。

 昨年、卸売業として、メーカーさんと小規模な小売店との架け橋となる事業展開をお伝えした。

具体的には「こんな商品を置きたい」または「こんなお店にうちの商品を置いて欲しい」というニーズを、インターネットを通じて結びつける「スーパーデリバリー」という事業。また、取引先からの掛売り決済の要望が生じた際に必要となる、与信管理から代金の回収業務までを代行し、顧客の手間やコスト、そして回収リスクまでもカバーする「Paid」というサービスの2本立てによりEコマース事業を行ってきた。

 また、取引先が倒産した場合でも、保証をかけておけば損害分の代金が保証される「売掛債権保証サービス」は、保険と似た性格であり、この「小さな会社をバックアップする目的の事業」に対して大手保険会社が再保険のように同社をバックアップしていることもお伝えした。

 

 この3本柱であるが、「スーパーデリバリー」には昨年10月から「カタログビュー」という機能が追加された。このページには卸売価格が掲載されていない。そのため、小売店はお客さんにこれを見せることができるので、実際の仕入れに活かせることになる。小売店は、今まで以上にメーカーの商品とお客さんのニーズの接点を見つけることが容易となったであろう。

 また、「ユビレジ」さんとの連携は、互いに小売店におけるタブレットなどの小さなインターネットツールの活用という点で同じフィールドにいたことから、小売店さんは、より"スマート"なスタイルで利便性を高めることができる。

 
▼4本目の柱、「COREC」

 ここに4本目の柱が加わった。これは「COREC(コレック)」というサービスであるが、今まで電話やFAX、メールなど相手の都合によって一元化できなかった受発注をWeb上で一元管理できるサービスで、業種に関係なく利用することが可能とのことだ。

 この1年間だけでもこのようにラクーンさんは新たな取り組みを行っているが、この会社は常にその事業が「卸売業としての本分」から離れないのが魅力である。あくまでも、製造業と小売の間で役立つことを考えている。

 

 番組でも紹介したが、業績も順調に拡大している。この会社が元気ということは、本当の意味で消費が元気だということである。テレビで消費が取り上げられるのは、百貨店の高級消費財とスーパーの生活必需品であり、その中間に位置する衣料や雑貨は、「~が流行っている」というレベルで話題に取り上げられることはあっても、全体で消費の状況がどうなっているのかを測るのはなかなか困難である。

 
▼日本全体の明るさを、映す

 4月決算の同社は、あさっての6月6日に決算を発表する予定であるが、個人的に非常に楽しみにしている。ひとつは通期の売上が100億円を超えること、もうひとつは、(第3四半期で既に過去最高であった前期の数字を、営業利益、経常利益ともに超過していることから蓋然性が高いと思っているが、)前期も最高を更新したことが確認できること。そして、今期にも明るい見通しを示し欲しいと思っている。

 実は、私は同社に、何か大きなカタリストを求めて、ある期に業績がポンを跳ね上がることを望んでいるわけではない。消費の体温計として、きちんと明るさを示し続けていって欲しいのである。

 同社が上場したのは2006年の4月。それからリーマン・ショックもあり、黒字に戻すのに3期かかった苦労を私は知っている。だから余計にコミットしてしまうのかもしれないが、「この企業の業績が明るいということは、そのまま日本全体の明るさを意味している」という企業というのは、実はそれほど多くはないと思っている。同社はそんな1社だ。100億円企業になるということは上場時から5倍程度になることを意味している。

 「卸売業としての本分」から離れずに戦う同社を、これからもモニタリングし続ける。(了)

 --------------------------------------------------

 取材後記は、以上です。
 「小規模な小売店とメーカーをつなぐ架け橋」の交通量が多いということは、すなわち日本全体が明るいということですね♪

 ラクーンは新規事業「COREC」により、その架け橋を今後全業種、360度全方位に構築していこうとしていますので、今後長期的な目線で見守っていきたいところです。

 またラクーンからリスナープレゼントとして、「COREC」ロゴ入り木製スマホスタンドを5名様分提供いただいていますので、こちらからふるってご応募くださいね~。木の質感がなかなか良いです。

 それではまた、来週もお楽しみに!

 

(関連リンク集)
■ラクーン IR情報
■ラクーン 2014年3月17日付プレスリリース クラウド受発注ツール「COREC(コレック)」を提供開始。2014年8月末まで有料プランを無料で利用可能。
■ラクーン 新規事業「COREC」サービスサイト
■アサザイ ラクーンからリスナープレゼント
■アサザイ ラクーン2013年6月26日放送分の取材後記

取締役財務担当副社長の今野智様と。
取締役財務担当副社長の今野智様と。

5月28日放送「今日の1社」バリューHR(6078)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2014.05/28 今日の1社担当 記事URL
 「健康は1日にしてならず」とよくいいます。
 長きにわたって健康を維持するためには日々の積み重ねが大切であり、また、年齢を重ねるに従って、自分の体の状態をよく把握しておくことが必須になってきます。

 私事で恐縮ですが、「今日の1社」担当のわたくしは毎年7月に健康診断を受けております。
 6月が近くなるちょうどこの時期あたりから、健康診断が気になり始めて食生活などを自制したりするわけですが。。
 ・・・もちろん、そんなことではだめでして、一年間を通じて自分の体と「対話」することが必要なんですよね~。毎年反省をしている次第です。

 さて、5月28日放送の「今日の1社」には、そんな健康管理をワンストップで支援する、バリューHR(6078・東証ジャスダックスタンダード)をご紹介しました!

 バリューHRは、企業や健康保険組合の検診業務、保険事業の運営支援、健康保険組合の設立支援などを行う企業です。
 検診予約、検診結果管理、医療費明細通知など、さまざまな健康保険組合の業務をワンストップで支援するシステム「バリューカフェテリア」を中核事業としています。

 今回は代表取締役社長の藤田美智雄様から、その事業内容と市場性についてわかりやすくご説明いただきました。
 インタビュアー・井上哲男から取材後記が届いておりますので、どうぞお読みくださいっ!

---------------------------------------------------------

取材後記

バリューHR(6078)(東証ジャスダック・スタンダード)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の藤田美智雄様

 

「健康管理のワンストップ企業」

 

▼「健康管理」を支援する2事業

 昨年10月に上場したばかりのフレッシュな企業であるが、今年創業14年目を迎える。主業は「健康管理サービス」をシステムを使って提供すること。

 同社の「バリューカフェテリア事業」は「バリューカフェテリアシステム」を利用することが基本で、その他の事務・業務代行も行っている。このサポートにより、契約している健康組合は組合員向けにしなくてはならない煩雑な業務(「健康診断予約」、「健康診断費用精算」、「結果管理」、「保健指導」、「保健指導費用精算」、その他)を円滑に行うことができる。

 また、番組内でも紹介したが、以前は、保健組合が組合員に常備薬や家庭向け医学書の配布などを行うことが多かったが、この福利費用をポイントとして組合員に与えることによって、同社の提携するいろいろなサービス(旅行、運動、リフレッシュなど)を受けることができるという楽しみもある。

 そして、もう一つの事業は「HRマネジメント事業」と呼ばれるもので、これは、これから健康保険組合を作りたい企業のコンサルティングを行うとともに、実際に組合への人材派遣も行っている。健康保険組合を作るところから始まり、作ってからの実際の運営まで、ワンストップでサポートできる日本唯一の会社なのである。

 現在の顧客数は75を超え、会員数は50万人に達しているが、同社のビジネスはストック型であり、一度契約すると安定的な利益が見込まれ、かつ、利用するサービス内容を増えれば、さらにそのストックが拡大するということが最大の魅力である。

 
▼追い風と、好調な業績

 また、社会的な流れも追い風だ。医療費負担の増大もあり、昨年6月に政府は「日本再興戦略」を閣議決定したが、これによると、健康保険組合は、組合員の健康を推進するために、アクションプログラムを策定することが求められている。実際のレセプト情報などを分析し、組合員が健康に過ごすために、どのような指導や方策を採っているかをきちんと示さなくてはならないのだ。この際に、同社が培ってきた健康管理データがとても力になる。「データヘルス事業」という新しいカテゴリーで同社のビジネスはさらに拡大する余地があるのである。

 

 業績も好調だ。決算期を12月に変更した2009年以降の数字は、これまで4期連続で増収、増益(営業利益、経常利益)となっており、昨年12月期に売上高営業利益率は20%を超えた。弊社は金融を除く全上場企業のランキングを測定しているが、この5月16日現在のデータで、同社の売上高利益率のスコアは全社(3279社)中、172位と極めて高い位置にいる。

 

 上場したばかりで、これからどのようなIR活動を展開されるのか楽しみであるが、この3月の会社説明資料も非常に見やすく作られており好感が持てる。「データ分析」は得意な同社のことであるから、投資家に伝えるべき数字は何かを考えながら、資料はさらに進化するであろう。その際の手助けであれば喜んでさせて頂きたいと思う。応援したい企業がまた一社増えた。(了)

---------------------------------------------------------


 取材後記は、以上です。いかがでしたか?

 「バリューHR」の「HR」とは、「ヒューマンリソース」の略です。
 人間を単なる労働力という視点ではなく、会社が持つ資源であるという考え方なのだそうです。

 現在の高齢化社会、これからの超・高齢化社会を迎えるにあたって、「人間中心」のコンセプトで同社がさらなる活躍をしてくれることを期待したいと思います!

(関連リンク集)
■バリューHR IR情報
■バリューカフェテリア 個人向けサービスサイト

代表取締役社長の藤田美智雄様と。
代表取締役社長の藤田美智雄様と。
5月21日放送「今日の1社」アジュバンコスメジャパン(4929)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2014.05/21 今日の1社担当 記事URL
  「アサザイ 今日の1社」では、これまでにも何社か化粧品関連の企業をご紹介してまいりました。
 5月21日放送では、また1社、個性ある化粧品メーカーをご紹介することができました。神戸市を拠点に、サロンを通じた自然派のスキンケア・ヘアケア用品の販売を行う、アジュバンコスメジャパン(4929・東証一部)です!

 神戸市にはいくつか化粧品メーカーが本社を置いていますが、アジュバンコスメジャパンもキラリと光る1社です。同社は2012年12月に東証二部上場したのち、2013年12月に東証一部指定を受けています♪

 今回は井上哲男インタビューに、取締役管理本部長の中川秀男様がお答えいただきました。
 あらためて井上哲男より取材後記が届いていますので、こちらも是非お読みくださいっ!

-------------------------------------------------------

取材後記

アジュバンコスメジャパン(4929)(東証1部)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は取締役管理本部長の中川秀男様

 

「気遣い」

 
▼謙虚な姿勢と、好調な数字

 スタジオに入って行くと、旅行用のキャリーバッグ、いわゆる"コロコロ"を持ったお二人がニコニコと迎えてくださった。中川取締役と収録に立会われたIR課長の若槻様だ。聞けば2日前から東京にいらしていたという。

 とにかく謙虚な会社である。決算説明会資料を見ても、何も威張らず淡々と業績、取り巻く環境、その方向性が書かれている。そして、中川取締役も至って謙虚な方である。

 

 なので、私が書く。

 一昨年12月に東証2部に上場して、その1年後に東証1部にスピード昇格した。11期連続で売上高が伸び、前期も3利益ともに過去最高を記録し、今期も売上、3利益ともに過去最高更新を見込んでいる。売上高利益率は、営業利益率、経常利益率ともに20%超えの状態を記録している。

 資本利益率も極めて高い。ROEの3期累計(平均)は14.55%。これは全社中372位とおよそ上位10%の位置になる。化学の中では211社中、7位。ROAはもっとすごい。3期累計(平均)でえ19.72%、これは全社で92位、化学の中では堂々の2位である。前期、借入金を返済し、無借金となって財務健全性を高めたが、このROE、ROAの数字を見ていると借金を返している場合ではないような気さえする。まだまだある。3期の配当性向は25.2%。安定的な配当率をキープし、これにROEを掛け合わせたDOEは3.7%とこれまた高い数字になる。

 
▼「一番最初の約束」と、「夢」

 いきなり興奮した書き出しとなったが、同社は創業時から一貫して「糖」、「ミネラル」にこだわり、「オイル」、「アルコール」という肌、髪のトラブルとなる可能性のあるものを一切排除した製品を開発、出荷することにただ全力を注いできた。

 スキンケア商品とヘアケア商品(シャンプー、リンスなど)が主力商品であるが、同社の商品は一般の薬局、化粧品店、量販店、インターネット販売、通信販売などでは売っていない。全国に6500店ほど登録している美容室、理容室やエステティック・サロンにおける対面販売しか行っていない。もう一つ条件がある。それはちゃんとカウンセリングを行うことである。この代理店はここ数年、毎年50~60社増えている。「なぜ、量販店や通信販売をしないのですか?」と尋ねたところ、刺さる言葉が返ってきた。「それが、一番最初にサロンさんにお約束したことだからです。」同社の決算日は3月末日ではなく、20日である。これもサロンさんが20日締めのところが多くそれに配慮したからだそうだ。

 

 同社にはサロン向けのMAPシステムというものがある。サロンの経営管理システム的なもので分析や帳票出力も可能なものである。私はこれを販売目的で行っていると思っていたが、後日、資料を見ていて気がついた。これをサロンに無償で提供しているのである。申し訳ないと思った。知っていれば放送で思い切り強調したのにと悔やまれた。無論、データの解析は同社にとっても有益なことであろう。商品の売れ行き状態や顧客の傾向も分かるのだから。しかし、これはあくまでも私の考えであるという断りを入れる。なぜなら、中川取締役が言われたのは「サロンはどこも時間も遅くまで働いていますし、このシステムで効率性が向上して経営状態も良くなって、従業員の方の待遇も上がって欲しいのです」のひとことであったのだから。

 

 その取締役が話していて嬉しそうに子供のような目をされたのが2ヶ所あった。一つはサロンで成分に十分こだわった同社の「ヘアカラー剤」が使われるようになるということ。これは「業務用」と呼ばれ、販売するシャンプーやリンスをその場で使うのとは意味合いが違うのだ。もう一つは今年1月香港に出店したことであった。香港はサロンではなく店舗だ。「本当は直接売りもしたいのですが、約束ですから国内ではしません。でもやはり夢でしたから」。「業務用」と「直接の店舗売り」その2つの夢が叶ったことを本当に、嬉しそうに、照れくさそうに話していたのが印象的であった。香港の動向はこれから要注目である。香港だけでなく、特に中国で日本のスキンケア商品、シャンプーに対する人気は高い。習近平国家主席がその座に着いたときに奥さんが日本の化粧品メーカーを使っていることが話題になったが、体、肌に直接つけるものの日本製品に対する評価と信頼は極めて同国で高い。アジュバンコスメジャパンは香港で5~10店舗の出店をこれから考えているという。同社のアジア戦略が静かに始まったと思われる。

 
▼「気遣い」を感じる

 収録が終わると、お二人は来たときと同じ笑顔でコロコロを転がして神戸へと帰って行かれた。

 帰られてから、ふと、私が優れた経営指標を並び立てたのは余計なことだったのかしらとも思った。世の中には、実直に実業をされて、気がついたら、(というか多くの場合は企業自身が気づいていないのであるが)、相対的にすごい経営指標となっていたという会社がある。同社はその典型である。しかし、この相対的な経営指標を出し続けることも「アサザイ」の使命だと思う。

 経営指標等の分析は投資家のためであり、そして、企業自身のためである。アジュバンさんはそんなことはないが、量(売上高)、質(利益率等)の追うべき方を間違えた中期経営計画を立てないため、自らの同業他社比の相対的な強弱ポイントを知るため、やはり指標分析は必要だと思う。

 同社の決算説明会資料がとても謙虚だと書いた。しかし、上質な紙を使い、A3紙を2つ折りにして、きちんとホチキスで中綴じ製本されている。このような気遣いを見ると、同社の製品も同じように細心の気遣いがされているであろうことが感じられる。

 私は神戸に対して一ついつも感心していることがある。それは街にゴミが落ちていないということである。無論私の印象でしかないが、大都市で一番ゴミが落ちていない街だと思っている。同社の製品に対する気遣い、サロンに対する気遣いを見ていると、あの街にゴミが落ちていない理由が分かるような気がする。(了)
-------------------------------------------------------


 取材後記は、以上です。いかがでしたか?

 社名には「理念をこめるもの」と「事業内容を表すもの」の2種類があります。
 たとえば当番組スポンサー・「プロネクサス」は前者(プロフェッショナル+絆など)、当ラジオ局「日経ラジオ社」は後者ですね。

 「アジュバンコスメジャパン」の「アジュバン(adjuvant)」とは、"助けとなるもの"または"触媒"といった意味があります。
 「美しく健やかでありたいと願うお客様はもちろん、縁あって当社とつながった全ての人々にプラスの影響を与え、力になりたい」という理念がこめられているそうです。
 同社の社名は理念と、事業内容の両方をあらわしているわけですね♪

 お客様やサロンの役に立ちたいという「気遣い」のDNAは、社名にも刻まれていました。

 それでは、また来週の「今日の1社」もお楽しみにっ!

(関連リンク集)
■アジュバンコスメジャパン IR情報
■アジュバンコスメジャパン 平成26年3月期決算説明会動画配信
■アジュバンコスメジャパン 平成26年3月期決算説明会資料(PDF)

取締役管理本部長の中川様、総務部IR課の若槻様と。
取締役管理本部長の中川様、総務部IR課の若槻様と。
5月14日放送「今日の1社」みんなのウェディング(3685)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2014.05/14 今日の1社担当 記事URL
 「アサザイ」リスナーの皆様の多くは、ご自身かご親族・ご友人の結婚式に出席されたことがおありかと思います。
 「今日の1社担当」のわたくしはセレモニー的なものが苦手・・・と思いつつも、自分の結婚式を実際にやってみると、祝福を受けてたいへん幸せな気持ちになりましたし、また友人の結婚式では、ついつい目頭が熱くなってしまいます。

 さて、5月14日放送の「アサザイ 今日の1社」は、そんな幸せを共有する「結婚式」をサポートする、その名も「みんなのウェディング」(3685・マザーズ)です!

 みんなのウェディングは、結婚式場選びの口コミサイトなど、「結婚」を支援するサービスを提供しています。元々はディー・エヌ・エーの新規事業として2008年2月にスタートし、2014年3月には、東証マザーズに非常に短期間での上場を果たしています♪

 今回ご出演いただいたのは、代表取締役社長の飯尾慶介様です。なぜ同社のサービスが支持されているのか、わかりやすく具体的にお話をいただきました。
 井上哲男からも熱い取材後記が届いていますので、どうぞお読みくださいっ!

--------------------------------------------------

取材後記

みんなのウェディング(3685)(東証マザーズ)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の飯尾慶介様

 

「結婚式をなぜ挙げるか知っていますか?」

 
▼スピード上場と、好調な業績

 大学生のときに春休みを利用して2ヶ月近く欧州各国に行ったことがある。大学の主催であったこともありとにかく料金が格安であった。修道院かユースホステルに泊まり、各地の大学に行き、文化に触れた。バチカンの修道院に泊まり、引率してくれていたスペイン人の神父様とお酒を飲んでいたときに神父様は表題の質問をした。私は答えられなかったが、神父様の口から出た答えは意外なものであった。

 

 オープニング・ベルにウェディングドレス。3月25日の上場時の「みんなのウェディング」の演出は効果絶大で多くのマスコミに取り上げられた。ただし、その紹介は「結婚式場選びの口コミサイトの運営」とだけ述べられていたことを私としては少し残念に思う。

 

 若さとやる気に満ちた会社である。沿革を簡単に書くと、飯尾社長がDeNAに入社したのが2006年。社長室でこの事業の立ち上げに携わり、2008年2月に結婚式場・結婚準備の口コミサイト「みんなのウェディング」の提供を開始した。会社としては2010年10月に設立され、昨年1月にはベネッセコーポレーションと業務提携を行って授かり婚専門サイト「みんなのマタニティウェディング」の提供を開始し、会社設立から3年5ヶ月でスピード上場を果たした。

 業績も設立2年目に黒字となり、昨年9月期には売上高が10億円を突破。経常利益は175百万円、最終利益も109百万円となり、そこから計算される利益率はそれぞれ17.3%、10.8%といきなり高い数字となった。今期(2014年9月期)の見込みは売上高が前期比62%増の1,636百万円、経常利益は181%増の492百万円、最終利益も180%増の305百万円を見込んでいる。また、現在は情報掲載料のみが収益源であるが、来期からは施設見学や資料請求に対するアクション課金が入ることから11月の決算発表で来期以降の収益を会社自身がどのように見込むのかが今から楽しみである。

 
▼5つのサービス

 現在運営されているサービスは5つ。口コミサイトの「みんなのウェディング」は、投稿される口コミに300文字以上という制限を行っている。そのため、ひとことだけの感想や、冷やかし投稿ではなく、これから結婚式を考えている人に「このことをきちんと伝えたい」という想いを持った人がレポートをしてくれている。また、閲覧には会員登録が必要であるが、実際にかかった結婚式の費用明細の写真も載せている。他社の、いわゆる結婚式場の紹介サイトとの違いとしては、決して式場のお奨めサイトではなく、ユーザーファーストの視点から、式場にとっていいことばかりでなく、本音・苦言も載せていることが挙げられる。これについては、式場からの口コミに対するフィードバックもある。

 

 また、「ふたりのウェディング」は少人数スタイル(スモール婚)の情報を伝えるサービスであり、「みんなのファミリーウェディング」はベネッセとの提携サービスで、授かり婚カップル向けやファミリー婚向けの式場選びに関するサービスを行っている。実際に相談したくなったら「みんなのウェディング相談デスク」の出番である。予約をしてから店舗でプロのアドバイザーの話を無料で聞くことができる。店舗は銀座の「みんなのウェディング 銀座店」と全国7つの「イオンウェディング」である。

 最後に紹介する「Brideal」(ブライディール)は、"結婚式にもっと自由を!"をコンセプトに、さまざまに趣向を凝らした全く新しい結婚式の形を提案している。例を挙げると、「レゴブロックに囲まれた結婚式」、映画館で挙げる「シネ婚映画祭」、「東京タワー結婚式」、「横浜赤レンガでの結婚式」、「名古屋迎賓館での結婚式」などである。

 
▼応援したい理由

 私がこの会社を応援したいと思う理由は2つある。ひとつはアンケート調査とその分析、また、レポートをきちんと行っているという点である。現在、入籍する約半数のカップルが結婚式を挙げないという。その理由は過去3年間のアンケート結果は全て同じで、①お金がないという費用・経済面での理由、②妊娠している・子供がいる、③セレモニー的な行為(お仕着せ的なところ)が嫌だ、である。逆説的に言えば、これらの問題が解決されれば結婚式を挙げるカップルが増えるのである。事実、回答者の4割の人が結婚式の予定を「将来的にはあるかもしれない」と答えている。5つのサービスはこれに呼応したものである。

 

 それでは、なぜそこまで「ナシ婚をナシにすること」にこだわるのか。それはこの会社が「みんなの願いを一緒に実現する会社」というスローガンに徹底的にこだわっているからである。これが応援したい2つめの理由だ。このスローガンは会社を作ったときに社員で合宿をして全員で決めたという。この「みんな」は社員であり、サイトの利用者であり、「将来的にはあるかもしれない」と答えた4割の人「みんな」である。

 
▼『みんなの』幸せのために

 以前も書いたが、企業はなぜ存在するのか。それは他者の幸せのためである。他者がその企業がアウトプットするものを利用して幸せに思い、その金銭的な対価が企業に払われてその従業員も株主も幸せになる。この「Win-Win」を目指さない企業に存在価値はない。「何をぬるいことを言っている」と思われるかもしれないが、このことは「アサザイ」で私が嫌というほど企業から学ばされたことであり、生涯、曲げる気は無い。そして、もう一つ企業が他者から受ける対価は「ありがとう」という言葉である。この会社はサービスを利用して結婚式を挙げた人からの「ありがとう」のひとことを受けるために、真剣な努力をしている会社である。

 そしてそこには、「結婚式はできれば挙げた方が良い、一生の素晴らしい思い出が得られるから」という強い信念がある。挙げない理由が①~③なのであれば、その解決策を一緒に考えましょう。それは乗り越えられる理由ですという信念だ。

 「みんなの願いを一緒に実現する会社」というスローガンは、「みんなの願いを『みんな』で一緒に実現する会社」と私には響く。ここで加えた『みんな』には、無論、口コミに投稿してくれる人も含まれる。当初は前者の「みんな」だった人が、このサイトを通じて結婚式を挙げた結果、後者の『みんな』になるのである。

 

 放送で全部は流れなかったが、社長は将来のビジョンとして、ウェディング領域にとどまらずに、女性のライフステージに沿ったビジネスを展開したいと言った。たとえば出産、育児、住宅購入、果ては介護、葬儀までである。各ライフステージ領域において、よりよい生活を「みんな」と実現できる社会を創り上げたいと真剣に語っていた。ここで「介護」・「葬儀」という言葉まで踏み込んでいることが誠実さだと思う。明るいこと、楽しいことだけでなく、ライフステージに企業としてつき合うと言う以上、ここまで言わなくてはいけないのだ。

 
▼「結婚式の意義と大切さ」を、伝える

 社長は放送の冒頭で「結婚式の意義と大切さを伝えたい」と言った。今日の放送で最も私に刺さった言葉である。この言葉をこの会社に裏切って欲しくない。

 冒頭の続きであるが、神父様の答えは、「それは『No』を言わせるためなのです」であった。まだ戸籍がなかった時代、出生も、埋葬も、婚姻も全て教会で行われ、その事実を神父様が記すことが戸籍であった。新郎、新婦、それぞれに神父様は「誓うかどうか」を尋ねる。政略結婚やお金のための結婚が横行した時代であったが、神の前で嘘はつけない。もし、新婦が「No」を言った瞬間、神父様は新婦の保護にまわり、記すのである。「神の前で『No』と言いました」、と。これはその地域の教会全てに配られ、一度神の前で「No」と言った同じカップルの結婚は認められなかったのである。

 その10年後、私は母校の横にある大きな教会でなく、大学構内の神父様達の住まいの中にある小さな聖堂で結婚式を挙げた。無論、目の前にはその神父様が居た。そこで挙げるためには3ヶ月くらいカップルで講座に通い、神父様と面談を繰り返さなくてはならなかった。引用する聖書の言葉も、歌う聖歌も自分で選び、パンフレットも自分達で作った。そして、その3ヶ月で学んだことが一番自分の中で活きていると感じるのは、実は子育ての際である。

 

 結婚式をはじめ、同社が将来のビジョンとして掲げたライフステージに関わるものは全て「セレモニー」である。しかし、結婚式を挙げない理由の3番目も、哀しいかな、「セレモニー的な行為(お仕着せ的なところ)が嫌」なのである。

 セレモニーの語源はラテン語で「聖なる儀式・しきたり」であり、避けては通れないということである。「みんなのウェディング」がきちんと「意義と大切さを伝える」かどうか、これからもそのホームページを見ていきたいと思う。(了)
--------------------------------------------------

 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 放送を聴きまして、飯尾社長のお話に、たいへん爽やかな印象を受けました。

 DeNAという若い企業からさらにスピンアウトして、新たな成長をしている、みんなのウェディング。
 『みんなの』願いを実現する後押しを、今後も続けてくれることを期待したいと思います♪

(関連リンク集)
■みんなのウェディング サービスサイト
■みんなのウェディング コーポレートサイト

代表取締役社長の飯尾慶介様、同社の皆様と。
代表取締役社長の飯尾慶介様、同社の皆様と。
5月7日放送「今日の1社」タキヒヨー(9982)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2014.05/07 今日の1社担当 記事URL
 「常若」(とこわか)という言葉があります。

 たいへん長い歴史を持つ伊勢神宮では、昨年10月に「式年遷宮」が行われました。「式年遷宮」とは、20年に一度建物をつくりかえる最も重要な神事です。
 「常若」とは、常に再生し続け、永遠に美しく在るこの伊勢神宮の精神を示す言葉です。

 長い歴史を有するものは、ずっと同じなのではなく、常に変わり続けているからこそ生き続けているのです。
 これは企業にあっても、同じことがいえるように思います。

 5月7日放送の「アサザイ 今日の1社」には、260年以上の歴史を有するタキヒヨー(9982・東証一部、名証一部)の代表取締役社長 滝一夫様に出演いただきました!
 タキヒヨーは、名古屋を地盤としてグローバルに活躍する繊維商社。事業の多角化も進められ、ブランド服の生産、専門量販店やチェーンストア向けの生産なども幅広く展開しています。


 タキヒヨーの260年の「常若」はどこにあったのか?
 井上哲男から取材後記が届いていますので、どうぞお読みください!
---------------------------------------------------------

取材後記

タキヒヨー(9982)(東証一部、名証一部)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の滝一夫様

 

「タキヒヨーが紡ぎ続けてきたもの」

 
▼源流の「尾張織物」

 世界文化遺産に登録される見通しとなった富岡製糸場に、GW期間中5万人もの人が訪れたことが話題となっているが、その富岡製糸場が設立されたのが1872年。尾張織物の呉服屋「絹屋」から始まったタキヒヨーの歴史はそれよりも100年以上前の1751年まで遡る。

 富岡製糸場は蚕の繭から糸を紡ぐ長繊維の工場であり、一方で綿花から紡がれた糸は短繊維と呼ばれ、それぞれ特徴がある。その綿花作りがインドから日本に伝わったのが現在の愛知県西尾市天竹町とされている。町名は「てんたけ」ではなく「てんじく(インドの旧呼び名)」と読むことから古くからインドとの交流があったとされるが、実際に同市には米津町天竺桂という行政区も存在している。

 名古屋は大阪と東京の両方の良いところを受け入れるというが、尾張の文化もまさしくそうである。尾張織物は京都の長繊維である絹と江戸でも愛された独自の短繊維である綿の両方を融合させて栄えたものである。

 

 「アサザイ」お得意の「元気な名古屋企業のご紹介」。「タキヒヨー」を語るには、生地の卸しであるテキスタイル部門とアパレル完成品を小売会社に卸すアパレル部門での取引先が1200もあり、「北から南から」の独自の商法で安定的な売上げを誇る「しまむら」を始め、「イオンリテール」、「ベルーナ」、「オンワード樫山」などと深い繋がりがあること、それらのバイヤーを招いて毎月展示会を行う企画力、製品出力があること、在庫管理にも優れ、3年前に稼動させた自社の流通センターもコスト削減に本格的に寄与していること、株価は下値不安が小さく(番組でも紹介したが)ここ7年間はPBR0.6倍~0.9倍で推移しており、現在の0.62倍はその底レベルに近いことからNISA対象の「イノウエ・セレクト」の大きなシールが貼られること、など幾らでも挙げられる。

 
▼繊維産業の歴史を、ふりかえる

 しかし、私が今回伝えたいのは、もっと定性的な部分である。プロネクサス名古屋の人が事前メモを作ってくれたが、そこには滝社長までの10代の社長の肖像画、写真が並べられていた。収録前の打ち合わせでそれを見せると、滝社長はご祖父であった4代前の社長からの歩みを簡単に振り返られた。収録に立ち会った他の人は気づかなかったかもしれないが、それはまさしく私が聞きたかった戦前戦後からここまでの繊維産業の流れであった。

 明治・大正時代、最も日本で獲れた魚はニシンであった。無論、食用でもあったが、当時の漁獲高を日本人が食べていたら、皆が毎日食べていても余る計算になる。その大半は肥料となり、その肥料が最も適していたのが綿花栽培であったのだ。昭和30年代に入り日本のニシン漁が終わりを告げ、また、海外から輸入された自働紡績機は、米国などの花の大きい綿花用であり、日本の小さな花をつける綿花の需要は急速に衰え、結果的に綿花産業は衰退した。それでも繊維産業は労働生産性に支えられて日本の輸出の柱であったのだが、徐々にその比率は低下し、デフレの進行により生産拠点の海外移管が急速に進んで現在に至っている。

 

▼海外戦略のエンジン
 しかし、タキヒヨーは今、"これまでと違った形"での海外への進出を考えていると思う。

 この3月に一宮工場を移設・増設したが、その工場の中には一見クラシカルな英国式紡織機が並ぶ。滝社長いわく、「一見して取り入れることを決めた」。

 生地の歴史は英国の歴史であり、紡績機の歴史もまた英国の歴史である。「この英国の紡績機で紡いだ糸には空気が混じり、その揃っていない部分が独特の質感をもたらす」と社長は言った。新工場は単に自動化、効率化を求めたものではない。糸を紡ぐ工程、軽糸を揃える工程、生地を織る工程、その全てを従業員が目の当たりにして、繊維原料の組み合わせ、素材、質感の違いから、どのような製品の部分にそれを活かすべきかを考えることができる。この工場で素材から丁寧に仕上げ、愛着を持って出来上がった「一格上の商品」が海外戦略の主力と考えているのである。AKNY(アンクラインニューヨーク)に替わり、昨年の春・夏物から百貨店展開している女性ブランド「BERARDI(ベラルディ)」で培うもの、それが海外戦略のエンジンとなる。

 全くこれまでの服飾会社の海外進出とは違う視点がそこにある。番組の冒頭で「お会いしたかったです」と私が言った理由がお分かり頂けたかと思う。もし、繊維をひとことで表せと言われれば、私は「風合い」と答える。それはきっと滝社長の考えともそう違わないはずだ。

 

▼「文化」を、担う
 産業が文化にまで昇華した場合、その企業には担い手としての責任が生まれると思うが、一部の経営者はこのことを理解していないのが残念である。

帰りしな、海外経験の長い滝社長に「海外はよく行かれるんですか」と質問をしたところ、NY、ロンドンのことではなく、フィラデルフィア大学の話をされた。そこでは「糸」に関する学問があり、よく行かれるという。「染色など日本の大学にも繊維を学ぶ学科があるのでは」と私が聞くと、「いや、日本の大学には「糸」のことをあそこまで学び、研究するところはない」と答えが返ってきた。これが"担い手としての責任"である。

 

 数年前、米国の名だたる経営者に日本についてアンケートを行った英文記事を読んだことがある。その中で、日本を脅威と感じることは、との問いに対して、「技術力」、「製品の均一性」、「真面目な労働力」などを挙げる答えは少なく、「数百年の歴史がある旅館や和菓子屋の存在」や文化・歴史を挙げる人が多かった。新興国には幾らでも商売ができるが、欧州に対しては何度も厚い壁となって立ちはだかった文化という代物について米国は脅威を感じているのである。

 この話をした途端、滝社長から「虎屋の羊羹はずっとあの味だったと思いますか?」と質問が還ってきた。つくづくスマートでクールな人だ。

 

 タキヒヨーの流通センターのある愛知県犬山市には日本に4つしかない城の国宝である犬山城がある。こちらの天守は安土桃山時代に築かれ、タキヒヨーよりもずっと先輩である。富岡製糸場は終わった歴史であり、タキヒヨーはつないできた歴史である。そして紡いできたものは「ものづくり」から生まれる「物語」であると、タキヒヨー自身が言っている。犬山城天守はこれからもタキヒヨーが紡ぐものを見守り続ける。タキヒヨーがこれから海外に出すもの。それは、糸、生地、丁寧な縫製、それら全てのこだわりが生み出す「風合い」であり、決して安価な機能性ではない。これこそが、日本の繊維業界の歴史であり文化であり、突きつける答えだ。(了)
---------------------------------------------------------

 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 「虎屋の羊羹」の話ではないですが、長く続いているものは、必ず理由があるのでしょう。今回の収録では、インタビューに対応しての滝社長の明瞭な説明が印象的でした。

 タキヒヨーはこれから、どう変わっていくでしょうか。「常に新たなチャレンジをする」という同社のこれからの「常若」を、見つめてみたいと思いました♪

(関連リンク集)
■タキヒヨー 株式情報
■タキヒヨー 会社沿革 ※取材後記中にある、10代にわたる社長の肖像画・写真が掲載されています。

代表取締役社長の滝一夫様と。
代表取締役社長の滝一夫様と。




4月30日放送「今日の1社」システムインテグレータ(3826)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2014.04/30 今日の1社担当 記事URL
 これまで、「アサザイ 今日の1社」にご出演いただいた企業のうち、一定割合が「市場変更」という上場企業としてのステップアップを果たしています。これは決してそれで企業が選定されているわけではないのですが、経営トップがIRに積極的であることなど、間接的な必然性があるように感じています。
 そんな前向きな企業を応援していくことが、「アサザイ 今日の1社」の目的のひとつでもあります。

 さて、4月30日放送の「今日の1社」では、2014年1月22日に東証マザーズから東証一部に市場変更を果たした、システムインテグレータ(3826・東証一部) 代表取締役社長の梅田弘之様にお越しいただきました!
 同社の出演は、2012年10月、2013年10月に続いて3回目ですが、東証一部になってからは初めてとなります。

 その成長を「アサザイ」を通じて見守ってきた井上哲男の目に、システムインテグレータの「いま」はどう映ったのか? 取材後記をお読みください!

------------------------------------------------------------

取材後記

システムインテグレータ(3826)(東証一部)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の梅田弘之様

 

「13分割時計」

 
▼ROE、トップ300入り

 まずはシステムインテグレータを「東証第一部」と紹介できることを嬉しく思う。

「シスイン(の業績が)が来てる!」と感じて3年。リーマンショックで企業が軒並み設備投資を抑えたこともあり、受託開発ソフトウェア業界、組込ソフトウェア業界だけでなく、パッケージソフトウェア業界も売上げを大きく落とし厳しい状況となったが、その後、設備投資が緩やかに戻るにつれ、これらの業種の売上高も同様に戻っていったが、そこにはある規則性があった。それは、企業の設備投資が「必要な、そして優れたものから」行われたということである。いち早く同社の売上げが回復基調を辿ったことはこの条件に合致したものと思ってよい。

 

 システムインテグレータが2月の本決算を発表した。それによると3期連続で売上高、3つの利益共に最高を更新し、今期も全項目での4期連続の更新を見込んでいる。

 番組の中でも紹介したが、JPXの採用基準である3期平均のROEはついに15.3%にまで上昇した。これにより、比較対象である金融4業種を除く3300社余りの中で291位とTOP300入りを果たしたことになる。これに3期平均の配当性向を掛け合わせた"真の配当性向"であるDOEは3.8%にまで上昇し、こちらも233位と同じくTOP300入りを果たした。

 昨年11月のアサザイセミナーにおいてROEのTOP300銘柄のリストを配布して解説を行ったが、そのなかで「シスインは次の決算発表でランクインするであろう」と述べたことが現実となり私も非常に嬉しく思う。


▼主力4ソフトの状況 

 主力の4ソフトを紹介すると、まずは「SI Web Shopping」。Eコマースという言葉が無かった18年前に売り出されて1100もの有名企業のインターネット販売を支えてきたソフトで、前々期に発売16年目にして前期比で50%も売上げを伸ばした化け物ソフトであるが、前期も9%売上げを伸ばしている。続いて、会計、人事、給与、販売、製造などの企業の基幹業務をつかさどる統合型機関業務システム(ERP)の「GRANDIT」。こちらはコンソーシアム形式であるが、昨年は2回目のアワードを受賞。つまり、他社も含んだコンソーシアムの中で、最も売上げに貢献したと考えてよい。そして、これによって培ったERPに関するノウハウを活かして開発された総合プロジェクト管理システムである「SI Object Browser PM」。これは4つのソフトの中で最も新しく上市されたものであるが、前期は売上高が30%増加。利益率も高い製品であることからこれからますます成長が楽しみな製品である。そして、システムエンジニアであれば皆知っている開発支援ソフトの「SI Object Browser」。こちらは前期並みの売上高となったが極めて高い利益率は健在である。

 

 そして、現在クラウドを利用したO2O「モバポタ」、文書作成、表計算、画像編集などのアプリケーション設計支援ツールの「SI Object Browser Designer」など次の柱となる製品群も徐々に世に出始めている。クラウドを利用したストックビジネスの進捗が、4本柱の売上げとともに次のカタリストである。また、証券会館で行われた決算説明会において、梅田社長は「今期、『SI Web Shopping』の改訂版作成に着手する」と述べた。2016年2月期に終える中期経営計画「Progress2013」の先を見据えた戦略のため、今期は開発にリソースを割く意図が今期の決算見込みからも窺える。

 
▼「時間を奪うのではなく、与える」

 これからクラウドの利用を活発化させても、新たなソフトウェアを上市しても、変わらないものが一つある。それは同社のロゴマーク「13分割時計」に込められた想いである。その時計では12時と0時の間にまだ1時間の時間が示されている。

 「時間を奪うのではなく、時間を与えるソフトウェアを創り続ける」。今までのソフトウェアも、システムエンジニア、それぞれの業務管理者、オンラインショッピングの担当者達の業務負担を軽減し、時間を与えるためのものである。これが"時間を奪う"ゲームソフトなどとの決定的な違いである。

 

 1月22日に東証一部に市場昇格を果たした。ここ数年の業績、業界平均の倍以上に上昇させたROE、熱心であったIR活動、株主還元。それらが結実したものであるが、同社にとってはまだまだ入り口に立った状態であり、これから求められるものも多い。東証一部の中で企業価値(時価総額)を大きくするために、機関投資家、海外投資家などに対してのアピールもそうである。そのことは結果的にこれまで応援してきた個人投資家に報いることにもなる。同社は私の業界比較数値などを熱心に聴き、またIR資料にそれを取り入れて開示してきた。それは、きちんと自社のバリュエーションを理解することの重要さを認識してきたということであり、その姿勢は必ずや機関投資家、海外投資家にも伝わると信じている。私はずっと同社の業界比較値を取り続け、提言し続けるつもりだ。同社はマザーズ上場時、そして今年の1月22日と2回東証のオープニングベルを叩いたが、次に叩くのは海外の証券取引所の鐘だとさえ私は思っている。(了)

------------------------------------------------------------

 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 新規上場や市場変更の際、「これはゴールではなく・・・」というフレーズがよく使われます。
 システムインテグレータについてはもはやいうまでもないことで、今後のさらなる成長が期待されているところかと思います♪

 なお、システムインテグレータは、4月19日(土)の「アサザイ・IRスペシャルセミナー」にも参加いただきました!
 大里希世アナウンサーをパーソナリティに配した梅田社長のプレゼンテーションをオンデマンドで配信しておりますので、是非お聴きくださいっ!! リンクは下記に記載しておきます♪

(関連リンク集)
■システムインテグレータ IR情報
■2014年4月19日「アサザイ・IRスペシャルセミナー」オンデマンド配信 ※是非お聴きください!
■「アサザイ 今日の1社」2012年10月24日 システムインテグレータの取材後記
■「アサザイ 今日の1社」2013年10月23日 システムインテグレータの取材後記

代表取締役社長の梅田様、取締役管理本部長の山田様と。
代表取締役社長の梅田様、取締役管理本部長の山田様と。
4月23日放送「今日の1社」ファンコミュニケーションズ(2461)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2014.04/23 今日の1社担当 記事URL

 一日の始まりはパソコンを立ち上げて、Yahoo!などのポータルサイトを見る。というライフスタイルが一般的になって、もうだいぶ経過しました。それが最近ではスマートフォンや、タブレットなど端末が多様化してきています。
 ウェブサイトの数は天文学的数字に達し、そこかしこに「バナー広告」とよばれるインターネット広告が設置されています。これを「クリック」すると広告主のサイトなどに移動し、そこから購買行動などにつながるわけです。

 これらの大量のインターネット広告媒体を束ねる「アドネットワーク」を構築し、「実際に閲覧者がクリックや購買行動などのアクションをとったかどうか」に応じて報酬を支払うのが、いわゆる「アフィリエイト広告」(成功報酬型広告)です♪
 4月23日放送の「アサザイ 今日の1社」には、この分野におけるトッププレイヤー、ファンコミュニケーションズ(2461・東証一部) 代表取締役社長の柳澤安慶様にお越しいただきましたっ!

 インタビュアー・井上哲男もかねてから同社のバリュエーションに注目していたということです。
 定量分析がキラリと光る取材後記をどうぞお読みください!

-----------------------------------------------------

取材後記

ファンコミュニケーションズ(2461)(東証一部)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の柳澤安慶様

 

「利益率も、成長性も」

 
▼際立つROE

 この3月7日にジャスダックから東証一部に昇格。アベノミクス相場が始まって以来、その成長性と利益率の高さから株価は大きく上昇し、新興市場における日々の上昇率上位に何度となく顔を出したが、この相場が始まる前、ファンドマネージャーの間では「割安だよね」と、よく皆が口にしていた。

 

 今日は経営指標に関する井上定量分析の独壇場。番組でも紹介したが、前期(2013年12月期)までの3期の株主資本利益率を書くと、ROEは23.3%、29.8%、34.9%となり、平均は29.3%となる。(2011年に同社は単独決算から連結に決算方式を変更しており、同期については単独ROEを算出して平均を算出した。累計方式ではないことに注意)これは取得可能な3319社中60位、サービス業345社の中では14位と極めて高い順位に位置する。同指標を選考基準とするJPX400がその名のとおり400銘柄あること、時価総額が昨日時点で1400億円を超えていることなどを考慮すると、いつか組み入れられても全然おかしくない銘柄である。

 
▼加速する成長性

 成長性も極めて高い。2005年11月に上場して1ヵ月後の12月を基準として昨年12月期までの8期のグロースは、売上高が5.3倍、経常利益が5.4倍、最終利益が5.7倍になっている。これは、8期の決算が開示されており、その基準期の売上高が40億円以上あった2937社中、売上高の伸び率はなんと13位、経常利益、最終利益もそれぞれ85位、123位と素晴らしい順位だ。上場時に「ビジネスモデルはおもしろいが、参入障壁は高くないのではないか」と疑問を呈したアナリストがいたが、見事にそれが杞憂に終わったことをこの数字は表している。

 

 そして、その成長率がさらに加速している。前12月期は前々期比で、売上高が57%増、経常利益が79%増、最終利益が56%増と大きな伸びとなったが、今期はさらに売上高が33%増、経常利益も33%増、最終利益が35%増を見込んでいるのである。スマホの普及率上昇の効果はこのように"驚異的"ともいえるのだ。

 まだまだファンコミの数字から目が離せない。というよりも、東証一部に昇格したことにより、そうでなくても機関投資家や外国人の評価、株主構成が高い銘柄ではあったが、これらの投資家の注目度はさらに高まっていくと考えられる。(了)
-----------------------------------------------------

 取材後記は、以上です。
 今回は数字が全てを物語っている、という感じですね~。

 アフィリエイト広告は、成果が出て初めて報酬が支払われる仕組みです。その中で成長してきたファンコミュニケーションズは、成果を出し続けてきた、ということかと思います。

 放送中にも紹介があったように、スマートフォンの普及により、海外展開もより進めやすくなっているということですから、今後の同社の利益率・成長性も注目ですね♪

 また次回の「今日の1社」もお楽しみに!

(関連リンク集)
■ファンコミュニケーションズ ウェブサイト
■ファンコミュニケーションズ 公式Twitter

代表取締役社長の柳澤安慶様と。素敵な笑顔です。
代表取締役社長の柳澤安慶様と。

4月16日放送「今日の1社」ケアサービス(2425)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2014.04/16 今日の1社担当 記事URL
 日本の人口のうち、75歳以上の高齢者が占める割合は増加を続けており、2055年には25%を超える見込みです。
 その中でも先行して高齢化が進んでいるのが東京23区とされており、今後・・・というよりは現在すでに日本が直面している課題になっています。

 ご両親の介護をされている方から聞いた、印象に残っている言葉があります。
 「介護は『何とかなる』というくらいにしか思っていなかったのですが、今の状況になってみるとまったく『何とか』はならないです。」
 これからの日本にあって、介護はあらかじめ考えておくべきことであり、またそれを支えるサービスが必要ということかと思います。

 4月16日放送の「アサザイ 今日の1社」では、介護サービスを東京23区でドミナント展開する、ケアサービス(2425・東証ジャスダックグロース) 代表取締役社長 福原敏雄様に出演いただきました!

 介護保険法改正や市場ニーズの変化などに対応して事業を発展してきている同社は、2013年1月9日以来2回目の出演となりました。
 早速インタビュアーの井上哲男より取材後記が届いていますので、どうぞお読みください♪

--------------------------------------------------------------

取材後記

ケアサービス(2425)(東証ジャスダック・グロース)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の福原敏雄様

 

「家族」

 
▼「介護」の現状とこれから

 番組の中でも話したが、上場企業であるから当然と言われればそれまでであるが、利益率の高さを問うべきなのかどうか疑問を感じる業種があることを感じている。それは「介護」と「人材派遣業」だ。

 

 介護事業を語る前に、まず必要なことは社会的な現在の介護福祉の状況、背景の理解だ。2010年の国勢調査によると、65歳以上の高齢者人口は約3000万人、15歳から64歳までの生産年齢人口は8200万人とその比率は1:2.73、つまり一人の高齢者を2.73人が支えている状況であった。この生産年齢人口は当然労働人口ではない(学生なども含まれる)ため、実質的な数値はもっと低いことに注意が必要であるが、これからの人口推移について政府が用いる機関である国立社会問題・人口問題研究所の見込みによると、2025年には高齢者人口が3600万人にまで増加し、一方で生産年齢人口は7000万人にまで減少することから、その"支え比率"は1.94人にまで低下するという。

 また、高齢者のいる世帯率は1986年の6.3%が2009年には20%を超えているが、その2009年時点で高齢者の3割が単身世帯で、3割強が夫婦2人世帯となっている。これに伴い、高齢者の介護をしている人に占める高齢者の比率もおよそ三分の一にまで上昇している。これが「老老介護」の実態なのである。

 しかし、このような状態になることを政府が想定していなかったかというと、それは違う。政府も予め、生産年齢人口が減少に転じる時期を1995年と見越して介護保険の導入を図ったのである。政府が一つだけ見誤ったことは、バブル崩壊後の不況期間とその後のデフレ期間の長さであり、それが深刻な財政負担に結びついたのである。

 
▼"介護を受ける側の目線"

 番組の中で、「初めから介護をしていた会社と、事業セグメントとして介護を加えた会社」の違いを述べたが、それは厳しい言い方をすると、"介護を受ける側の目線"をどう意識しているかの違いに結びついているのかもしれない。

 政府は公的な特別養護老人ホームの入居者を昨年2月時点で47万人、待機者が40万人と明らかにしている。それだけ多くの待機者がいながらも建設をすすめられないのは、建設に関わる費用もさることながら、その後の入居者に関わる公的な負担金額が大きいことが理由として考えられる。これについては一人あたり、月額27万円にものぼるとされている。

 

 このような状況でケアサービスは、入居者の経済的な負担の小さい、介護サービス付き賃貸住宅をさいたま市に3ヶ所開設している。"賃貸"というところが鍵である。他の民間による所謂"老人ホーム"の平均入所金は1000万円とも言われている。これが"目線"の違いなのである。

 
 この「介護サービス付き賃貸住宅事業」が売上げの5%であり、(ここでは説明しないが、前回の取材後記で詳しく述べた)「エンゼルケア事業」が20%、そして「介護事業」が残りの75%を占める。そして、これら三つ全てのセグメントにおいて、介護を受ける人、それを支えている人の目線を強く意識した事業を行っていることが、ケアサービスの尊さなのである。

 
 この姿勢は会社説明資料にも表れている。

 社長は放送の中で数字の説明の際に、「総務省、厚生労働省、各地方自治体の資料から算出した」と話されたが、一つの数字を求めるのにも非常に困難を極める。冒頭に挙げた数字も、実は私も昨年の夏に集中して介護に関する数字を集めた結果、得られた数字である。

 ケアサービスの会社説明資料は、きちんと介護事業を巡る環境、その中で同社が求められていること、そのニーズに沿った事業展開が分かるものとなっている。作成にはどれだけの苦労があるかと思う。それゆえ、同社を知ってから、私は他社の説明資料で、「××事業」の売上げは低調であったが「介護事業」は堅調・・・というように、抱える多くの事業の一つとして数字を説明するだけの資料をみると悲しみを覚えてしまうのだ。

 
▼まず、家族ありき

 業績の堅調さは番組の冒頭で述べた。この11年間で同業の売上高が2倍に伸びたのに対して同社は3.4倍、営業利益が同業の伸びが1.8倍であるのに対して同社は6倍。しかし、この業界の利益率は、それだけをとってみると他業種に比べて決して胸をはって"高い"とはいえないことも確かである。

 しかし、同社は厳しい環境の中で利益を上げ、そして、それを従業員にきちんと還元して介護従事者の離職率の低下や5年継続率の上昇につなげたい、何よりも従業員とその家族の幸せにつなげたいと考えている。前回も書いたが「介護はまず、家族ありき」だ。そして、その家族という範囲を、同社は介護を受ける人、その介護を身内で行っている家族だけでなく、従業員という会社にとっての家族、そして、その従業員の家族と考えているのである。このことを、株主になる方はまずは理解して欲しい。

 

 私も、私なりに昨年夏から数字を調べてきて、深い問題意識を持ったのが、この離職率なのである。一時、さかんに広告でも流れていた大学や専門学校の介護福祉の入学者、志願者も低下を続け、辞める学校さえも出ている。高齢者の増加という"確かなこと"に対して、介護を行う人間の増加も"確かなこと"になるように行政が早急にイニシアティブを執ることが必要である。ここでは詳しくは書かないが、現在は逆の状態である。

 

 最後に、リスナーの方に今回のロングインタビューを聞いて頂くことをお願いしたい。実は、この会社の礎を作ったのは、社長ではなく、社長のご尊母なのである。一人の人間が自分の子供に見せる姿勢が、結果的に社会にどのように大きなものを与えられるかが分かる。私も再度聞く。二人の子供とともに。(了)

 

出典

・「安心と信頼のあるライフエンディング・ステージの創出にむけて」(2011年8月)経済産業省

・「日本の将来推計人口」(2012年1月推計)国立社会保障・人口問題研究所

・「介護保険事業状況報告」(2013年2月、3月月次)厚生労働省

・「日本国勢政図会」(2007年版、2010年版、2013年版)矢野恒太記念会

・「県勢」(2007年版、2010年版、2013年版)矢野恒太記念会

・「世界国勢図会」(2006/2007年版、2012/2013年版)矢野恒太記念会

・日経新聞2013年8月18日朝刊

--------------------------------------------------------------

 今回の取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 放送中、落ち着いた語り口で事業展開をご説明される福原社長に、ケアサービスの足元の堅実さを感じました。

 取材後記中で紹介されている会社説明資料は、下記のリンク集から是非ご参照ください♪

 また来週の「今日の1社」もお楽しみに!

(関連リンク集)
■ケアサービス ウェブサイト
■ケアサービス 2013年12月3日 中期成長戦略説明資料(PDF)
■ケアサービス 2013年1月9日放送分の取材後記

代表取締役社長の福原敏雄様と。
代表取締役社長 福原敏雄様と。





 全28ページ中19 ページ   前の10件 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 [19] 20 21 22 23 24 25 26 27 28 次の10件