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朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

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2012年7月11日放送「アサザイ 今日の1社」では、お伝えしたとおり京浜急行電鉄様(9006)にご出演いただきました。パーソナリティの井上哲男氏から、インタビュー後記をお届けします!

■京浜急行電鉄 IRウェブサイト

■7月11日「アサザイ」オンデマンド放送

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■井上哲男氏 インタビュー後記

▼明るい雰囲気!
今日は京浜急行の本社で取材・収録を行った。ご対応頂いたのは、渡辺総務部長、落合統括課長、同課多田主任であったが、とにかく明るく、チームの風通しの良さを感じた。部長の渡辺さんいわく「うちは出る媒体によって棲み分けが出来ているんです。テレビは専務、ラジオは私、楽しそうな地方はこの若手のメンバー・・・。」この言葉に場が一瞬で和み、収録がスムーズに進んだ。(自論ではあるが、総務部長は明るい人が良い。どのみち経費削減等厳しいことを言わなくてはならないのだ。社員にしても、しかめっ面の人に言われるより、100倍良いだろう。)

▼年間輸送人員と沿線の大規模開発
 興味深かったのは、本業である電鉄部門の、「年間輸送人員」の話。1998年を100とすると、2010年の関西の電鉄会社の平均は85.1、京急を除く関東の電鉄会社の平均は103.4、京急のそれは107.6。就労人口の減少で関西は15%も減少し、関東は増加、京急はさらに関東平均を4ポイントも上回るのだ。

 取材の際には言わなかったが、京急さんにはツキもあった。この20年間、東京でもさまざまな開発・再開発が行われてきたが、最も大規模であったのは旧国鉄が所有していた汐留からの海岸沿いに行われた再開発。東海道新幹線で東京に来ると、品川から新橋にかけて車窓の右側に大きなビルが建ち並ぶのがお分かり頂けると思うが、これは20年前には無かった風景である。この近隣エリアの就労人口の増加は大きい。また、羽田空港の国際空港としての機能が大幅にアップしていることの影響も加えて大きい。2009年度の成田空港の利用者数が年間およそ3000万人であるのに対して、羽田空港の利用者は、その倍以上の6200万人。これに国際線の離発着が増加することによって2017年にはおよそ8000万人が利用することになる。そして、まだまだ京急さんはツイている。昨年、国が定めた7つの国際戦略総合特区のうち2つ(品川~田町の再開発である「アジア・ヘッド・クォ-ター」と川崎の「京浜臨海部ライフ・イノベーション」)が同社のエリアなのである。

▼株主優待
 株主に対する考えが伝わってくるのが、株主優待。一定株数以上の株主は運営する「EXイン」や「グランパシフィック LE DAIBA」に無料で宿泊することが出来る。「電鉄の無料パスをもらっても沿線以外の株主にメリットは無い。地方の株主が羽田を利用してこちらにいらっしゃった際に宿泊頂けるよう、株主優待は選択性にしている」とのこと。北海道や福岡でCMを流し、「プロネクサス・ラジオNIKKEI共催の個人投資家向けIRセミナー」でも8/25の大阪開催に敢えて参加するのは、地方での株主獲得を意識してのことだ。

■京浜急行電鉄 株主優待制度のお知らせ

▼京急電車レプリカの前でパチリ
 会社にある、昔の京急電車のレプリカの前で記念撮影。「浦賀-黄金町」の小さなプレートが掛かったレプリカを見る三人の優しい眼はやはり鉄道を愛する者のそれだ。そこで、渡辺部長が戦後の鉄道事業の再編の話を少ししてくれたが、お酒でも飲みながらゆっくりと聞きたいと思った。最後に多田さんが会社の出口まで送ってくれた。「暑くなかったですか?」気遣われたので、そんなことはないと答えると、「けど、朝はもっと凄いんですよ。エレベーターを一部止めていますから階段を利用する社員も多いんです」とのこと。電気を使う電鉄会社だからこその配慮であろうか、好感を抱く。朝の出社ラッシュ時に駅のように賑わう階段を想像しつつ、辞去させていただいた。
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インタビュー後記は以上です。明るい雰囲気が伝わってきましたね。
収録にはなかった、羽田など沿線の大規模開発は今後も注目です!

前回のブログでもお伝えしたように、今日の放送では、インタビューの一部をお聴きいただきました。
7月16日(月)12:00~に放映される「アサザイ・スペシャル」において、京浜急行電鉄のロングインタビューや武者陵司さんと井上さんのストラテジスト対談などを放送します。

こちらもぜひお楽しみに!


かつての湘南電気鉄道の模型