12月11日の「アサザイ 今日の1社」はシノプス(4428)を放送しました。 [「今日の1社」取材後記] [朝イチマーケットスクエア 「アサザイ」]
2019/12/11(水) 11:44

 12月11日の「アサザイ 今日の1社」はシノプス(4428・東証マザーズ)を放送しました。

 今回は代表取締役社長 南谷 洋志 様 にお越し頂き、事業内容、強み、成長戦略等について詳しくお話を伺いました。

 同社は、大手小売業向けに、需要予測型自動発注・在庫最適化ソリューション「sinopsシリーズ」の開発・販売/レンタル(ASP)・導入コンサル・保守を行なっている企業です。
 契約ユーザーと入出荷実績データ等必要なデータを日々連携することで「sinopsシリーズ」がインストールされたコンピューターで日々需要予測を計算し、それに基づき各商品の最適発注勧告数を算出し、その結果をユーザーに自動返信しています。

 また、今年より小売業の棚卸から発注まで全てを自動化するワンストップ自動発注サービス「sinops-BPO」の提供を目的として、棚卸サービスで国内シェアトップの「エイジス」と業務提携がスタートしました。
 sinopsの自動発注、エイジスの棚卸サービスという2社の強みが組み合わさることで、①小売業の100%自動発注②在庫および棚卸作業量の最適化③ITと人的リソースを組み合わせた定期巡回型の賞味期限チェックによる食品ロスの削減を目指します。

 井上哲男より取材後記が届いています。ぜひご覧ください。 

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取材後記
シノプス(4428)(東証マザーズ)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録
お相手は、代表取締役社長 の 南谷 洋志(みなみたに ひろし)様

「小売業に"待っている"未来」

▼需要予測型自動発注・在庫最適化ソリューション「sinopsシリーズ」を手掛ける
 昨年12月に上場されたが、会社の設立は1987年。現在の主要事業である「自動発注システム」については、2006年に小売業向け自動発注システム「sinops-R4」の販売を開始してから本格化した事業である。
 自動発注システムの目的とは、在庫に関わる人・もの・金・時間・情報の最適解を導き、無駄を見える化し、その解決策を提供することであり、以降、この自動発注システムを事業領域として成長するとともに、"R"の次の数字も大きくなってきた。現在の社名に変わったのは今年4月。「シノプス」とは、「Strategic Inventory Optimum Solution=戦略的在庫最適化ソリューション」からの造語である。

 現在の顧客は、消費財を扱っている、「製造」、「卸売/物流」、「小売」の「流通3層」。上記、需要予測型自動発注・在庫最適化ソリューション「sinopsシリーズ」の開発、販売、レンタル(ASP)、導入に関わるコンサル、そして保守業務を行なっている。

 特に、「流通3層」の中で強みを発揮しているのが「小売」分野。
 現在、小売業において、53社・4,711店舗で利用されているが、全国の百貨店・コンビニエンスストアを除いた売上高400億円以上の(小売業における)シェア率は、この9月末時点で13.6%を占めるまでになっており、地域別では四国、近畿、中国、東海、北陸、九州など西日本で高いシェアを占めている。

 これは、本社が大阪ということが多分に影響しており、今後、関東圏を含む東日本での積極的な展開を視野に入れていることから、今後その全国規模でのシェアが伸びることが期待される。掲げている現在の目標シェアは40%。また、小売業における(重点)ターゲットの順位は、①スーパー、②ドラッグストア、③コンビニエンスストアと定めている。

▼シノプスの強み
 上長が語られた同社の強みは5つ。
 まず1点目は、上述のように、既に「導入実績が豊富」という実績の強みであり、2点目は、「日配品カテゴリで自動発注を実現した」ということである。賞味期限の短さ、特売等による価格変動の多さ、それに伴う商品同士のカニバリゼーション、天候気温など、複雑な不確定変動要因が絡む日配品カテゴリは、自動発注が困難といわれていたカテゴリであったが、この領域で、要求される難しい分練度も克服し、築き上げた自動発注システムは高い評価を得ている。

 3点目は、「自動発注可能なカテゴリの幅が広い」ということ。2点目の強みである(賞味期限の短い)日配食品から、高価格、かつ、月に数個しか売れない低回転率の商品といった幅広い商品カテゴリまでも、それぞれの特性に応じたロジックを多数用意しているという対応力の広さがウリである。

 4点目の強さは、「4つのKPIにおいて効果を発揮する」ということ、そして、それを「可視化」して顧客に納得してもらえるということである。4つのKPIとは、「発注時間」、「欠品率」、「値引き・廃棄ロス率」、「在庫金額」。これらについて、導入前と導入後の各数値をユーザーと定点観測することで導入効果向上に向けたサポートを行っており、この効果を可視化している。なお、それぞれ平均的な効果は発注時間90%削減、欠品率53.6%削減、値引き・廃棄ロス率9.4%削減、在庫金額15.2%削減と、素晴らしい効果を発揮している。

 そして最後は「ストック型ビジネス」であるということ。製品を導入いただいたお客様には、売り切りで終わりではなく、永続的に保守サービスを提供しており、安定的な成長を実現して頂けるとともに、これが同社にとってもストック型の収益モデルとなっている。

▼エイジスと業務提携がスタート
 そんな同社が棚卸サービスで国内シェアトップのエイジスと業務提携を行った。
 「sinops-R」は、需要予測の基となるインプットデータが正しければ正しいほど、自動発注効果=小売業の生産性向上・ロス削減効果が高まる。また、エイジスは小売店舗の「棚卸代行」や商品補充・陳列といった店頭作業の「リテイルサポートサービス」を行っており、「sinops-R」の需要予測の基となる精度の高いデータを保有している。

 このような2社が強みを組み合わせることによって、自動発注サービスと店頭作業を一体化し、バーチャルとリアルの両面での展開が行えることとなる。正確な商品の在庫数・陳列位置・賞味期限情報データの収集と、高度な需要予測などを通じた「在庫の最適化」、それにともなう「作業量の最適化」。これらは、「小売業の100%自動発注」その先にある「流通業界のデマンドチェーン全体最適」という大きな目的とも通じている。

 小売業には、「最適人数の売る人がただそこにいればよい」。それだけで、きちんと人手不足の解消とロス削減が実現できる。そんな未来が待っているかもしれない。
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 取材後記は以上です。いかがでしたか。

 本日の放送はPodcast配信にて早速アップされております、是非お聴きください。

 それでは来週もお楽しみに!

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代表取締役社長 南谷 洋志さまと