10月10日放送「今日の1社」エイジス(4659)の取材後記です! [朝イチマーケットスクエア 「アサザイ」]
2012/10/10(水) 16:20

 どの分野にも「トップシェア企業」ってありますよね。群雄割拠だったり双璧が拮抗していたり、分野によって状況はいろいろありますが、独自の強みを背景に圧倒的なシェアを有する企業は、やはり目を引きます♪

 今日の「アサザイ 今日の1社」は、棚卸し業務のアウトソーシングで非常に高いシェアを有するエイジス(4659・東証一部)代表取締役社長 齋藤昭生様に出演いただきました!
 井上哲男の取材後記を是非お読みください。

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取材後記
エイジス(4659)(JASDAQ)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長(CEO)の齋藤昭生さま。
「エイジス=人材企業」

▼“国内では敵なし”
 早いもので同社が上場して16年が経つ。棚卸業務のアウトソーシングを請け負う企業が上場すると聞いたとき、おもしろいビジネスがあるものだと思ったが、その歴史はさらに深く、創業して34年になる。

 この棚卸サービスの国内シェアは圧倒的で、小売りの売上高上位100社のうち80社以上から受注しており、シェアも80%~90%を占めると言われる。全国81箇所の営業所を擁し、47都道府県どこでも均一な質の高いサービスを提供できる同社の評価は高く、“国内では敵なし”の状態である。サービスの実施店舗は年間のべ14万店舗、1日あたり400店舗近くがエイジスの棚卸サービスを受けている計算になる。昨年度の新規受注企業数は144、一方で競合実施による失注企業数は10。企業の信頼を勝ち得ていることをこの数字は教える。
 
▼業務内容の拡大と海外展開
 棚卸サービス以外の主力事業は、リテールサポートサービスと海外棚卸サービス。
 リテールサポートサービスとは店舗での棚割や値札、店員の挨拶チェックなどを行い、チェーンストア本部などが求めるレベルに店舗を導くためのサービスであり、売上高でおよそ棚卸サービスの10%程度にまで拡大してきている。また、海外棚卸サービスは国内小売企業の海外進出に伴い、現地での棚卸サービスを行うとともに、地場企業からの受注も増加しており、9拠点を持つ韓国では、既に地場企業からの受注金額の方が大きい状況となっている。その他の拠点は上海、広州、北京、台湾、マレーシア、インド、タイ、香港。この業務の拡大と利益面での貢献がこれからのエイジスを見るうえでの鍵であることは確かである。

 その業績であるが、売上は順調に推移し、2003年3月期に92億円であったものが2009年3月期(リーマンショック:2008年9月)に187億円の最高を記録。その後も大きく減額することはなく、今期は191億円の最高額を見込んでいるが、利益面ではここ3期ほど横バイで推移している。しかし、前期の売上高営業利益率は7.6%(今期見込みは6.8%)、同経常利益率は7.8%(今期見込みは7.1%)と決して低くない。今朝の日経新聞にセブン&アイ・ホールディングスの村田社長のインタビュー記事が載っているが、それによると「イトーヨーカ堂の売上高営業利益率を2016年2月期に今期見込みの0.5%から3%に引き上げたい」とのこと。これからしても、エイジスの数字の大きさが分かると思う。因みに今期見込みベースのPERは8.5倍、PBR(前期基準)は0.78倍で、東証1部銘柄全体のPER12.3倍、PBR0.90倍と比較しても割高感はない。(数字は10/9引け値)

▼人材育成が支える、サービスの質
 また、IR資料、決算説明資料ともにきちんと等身大の数字と内容を開示している点は大いに好感が持てる。これらの資料を精査して、また、社長とお話しをしていて強く感じたことがある。
 それは、同社が国内でここまでシェアを拡大できたのは、人材の育成に力を入れて、真面目で質の高いサービスを継続して行ってきたこと以外の何物にも由らないということを充分認識しているということだ。小売の決算期は重なる。その繁忙期に対応し、その際にもきちんと高いサービスを行えるよう努力しているという。「その部分では赤字だったこともあります」と社長は言われた。本来は書き入れ時な筈なのに、質に拘り、人材に拘るがゆえのことであろう。

 海外でもその質を落とさないためにこれまで人材育成・研修に力を入れてきた。それが海外事業での赤字期間を意味したとしても、国内と同じ質のサービスを海外で行い、信用を得た後の明るい展開を鶴首しているのだ。ブレていない。2015年3月期での海外黒字化。それは、そのまま、同社の第二拡大期入りを表す。(了)
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取材後記は以上です。
シェア80~90%とは、凄いですね~!
それだけのシェアは、決して運や成り行きで獲得・維持できるものではありません。そこには必ずや「サービスの質」が求められるはずですし、そのためには「人材育成」が欠かせないというのは、これは普遍的な経営のテーマでしょう。

顧客が確実にリピーターになってくれる会社というのは、強いですよね♪
今後もキラリと光る企業をご紹介したいと思いますので、お楽しみに!

<関連リンク集>
■エイジス 株主・投資家の皆様へ
■エイジス 決算短信・事業報告書


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