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朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

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2020年に東京オリンピック開催が決定したことから、株式市場、特にスポーツ関連銘柄は活況を呈しています。東京タワーが立ち、五輪が空に描かれたあの頃を想起された方もいらっしゃることと思います。

 9月11日放送の「アサザイ 今日の1社」でご紹介したのは、ゴルフ・テニス用品の製造・販売などで高いブランド力を有する、ダンロップスポーツ(7825・東証一部)です! 今回は代表取締役社長の野尻恭さまにお越しいただきまして、井上哲男がインタビューしました。
  井上哲男の取材後記が届いておりますので、放送とあわせてお読みくださいっ!

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取材後記

ダンロップスポーツ(7825)(東証一部)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の野尻恭さま。

 

「祝!五輪開催決定」

 
▼ふたつの契約締結

 今期見込みベースの売上高660億円のうち、ゴルフ用品が8割、テニス用品が1割を占める。ゴルフクラブの「ゼクシオ」を発売したのが2000年であるが、発売2年でブランド別トップシェアとなり、昨年までの11年間その牙城は崩されていない。ゴルフボールも2011年にトップとなり2年連続でトップ、テニスラケットも4年連続、テニスボールに至っては1930年に製造・販売を開始してからずっとトップである。

 

 同社を巡り、今年大きな話題となったことが二つある。一つはシューズの名門であるアシックスとゴルフシューズの国内独占販売契約を結んだことであり、もう一つは"超大物ルーキー"松山英樹プロと契約を結んだことである。

 同プロは、契約を結んだ経緯について「ジュニア時代から使っている『スリクソン』(「ゼクシオ」、「クリーブランドゴルフ」と共に同社のクラブ・ブランド)に愛着、信頼があるのはもちろん、クラブもボールもイメージを受け止めてくれる。決め手となったのはスリクソン・Z925というアイアンで、3月に試打したのだが、すごくフィットして今季から使用している」と語っていた。

 今週の日曜日、その松山英樹プロがツアー3勝目(今季3勝目)を挙げた。プレーオフの2ホール目、先に第2打を打った選手がグリーンのピンそば約1メートルという絶好の位置につけたのだが、その後にフェアウェイバンカーから松山選手が打ったボールはさらにその内側に止まり、バーディーを奪って優勝したのだ。試合後にその一打を振り返り、「一つ(クラブの番手)大きいかなと思ったが信じて打った」と言っていた。この言葉とあのショットは、プロと一緒にフィッティングをしているダンロップスポーツの人間にとってはたまらなく嬉しいだろうなと思った。

 同選手との契約について社長は、「この頃、有望な若手選手が海外のブランドと契約するなか、日本のメーカーとしてよくぞがんばった」という声があったと語ったが、同社は海外で活躍する多くの外国人プロとも契約を交わしている。20年前に日本のメーカーがこれだけの外国人選手と契約することはなかなか考えられなかったことだ。同社のゴルフクラブ・ボールが日本メーカーの地位を高めたと言ってもよい。これは野球や他のスポーツではまだ見られないことだ。

 
▼「Challenge 15」、そして2020へ

 同社の2015年度までの中期経営計画のタイトルは「Challenge 15」。売上高を1000億円まで伸ばすこと、海外売上比率を現在の35%から50%に引き上げること(+15%)、そして、2011年比でゴルファーに「プラス15ヤード」を与えることである。

最後の項目は決してふざけたものではない。それは、さらに技術力・研究力を高めてゴルファーに喜んでもらうという使命を自らに課したものである。

 

 2020年の五輪開催に沸き経つニッポンであるが、2016年からゴルフが五輪競技として復活する。松山英樹プロとダンロップスポーツがタッグを組んだ戦いが今から楽しみである。(了)
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 取材後記は、以上です。2020に向けて、いろいろな夢が広がりますね~。

 東京オリンピック開催決定直後、いくつかのメディアで野尻社長のコメントが取り上げられていました。それだけ業界においての地位を確立されているということなのでしょう。

 ゴルフシューズ分野でのアシックスとの業務提携は、2013年4月17日に発表されました。シューズビジネス強化のため、2014年2月から「アシックス」ブランドのゴルフシューズを日本国内でダンロップスポーツが独占的に販売をするというものです。
 企画は両社共同、開発および生産はアシックス、販売および販促はダンロップスポーツが主管する立てつけになっています。2016年をめどに10億円(シェア10%)、国内トップ3を目指すということですので、期待したいですね。

(ダンロップクラブハウス赤坂店)

ダンロップクラブハウス赤坂店

 余談ですが、ラジオNIKKEIのスタジオから徒歩3分ほどの場所に、ダンロップスポーツの直営店、「ダンロップクラブハウス赤坂店」があります♪ ダンロップ公認クラフトマンやボールソムリエがサポートしてくれますので、ゴルフをたしなむ方でしたら、仕事帰りについつい立ち寄ってしまいそうです。

 なお、下記関連リンク集にリリース関係のほか、松山英樹選手スペシャルWEBサイト等のリンクをまとめましたので、そちらもご参照ください♪

(関連リンク集)
■ダンロップスポーツ 株主・投資家の皆様へ
■4月17日付リリース 株式会社アシックスとダンロップスポーツ株式会社とのゴルフシューズ分野における業務提携に関するお知らせ
■7月1日付リリース ~スーパールーキーがダンロップに~松山英樹選手とゴルフ用品使用契約を締結
■ダンロップスポーツ SRIXON×松山英樹スペシャルWEBサイト
 
(代表取締役社長 野尻恭さまと。今回は長野静も同席しました。)
代表取締役社長 野尻恭さまと。