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朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

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「衣・食・住」...人間が生活していくうえで必須とされる3要素です。このうち「住」を物理的に支えるのが「土地(地盤)」であり、人間はいかに堅固な土地に住まいを構えるか、太古の昔から苦心をしてきました。
 8月21日放送の「アサザイ 今日の1社」では、この地盤に関してのエキスパート、サムシングホールディングス(1408・JASDAQグロース) 代表取締役社長の前俊守さまにお越しいただきました!

 サムシングホールディングスは、「地盤調査」、「地盤改良工事」等をビジネスフィールドとし、自らを「住宅価値創造事業グループ」として位置付けています。インタビューでは、同社の事業内容についてわかりやすく説明いただきました♪

 早速井上哲男の取材後記が届いておりますので、どうぞお読みください!


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取材後記

サムシングホールディングス(1408)(東証ジャスダック・グロース)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締社長の前俊守さま。

 

「実直」

 
▼地盤のスペシャリスト

 企業が行っている事業の正確性、確実性を証明するものがある。それはその企業が行ったことに対して保険が作られるということである。

 

 サムシングホールディングス。上場したのが2006年6月で、当時34億円であった売上高を今期、初の100億円台に乗せる見込みである。

 「地盤といえば同社」と住宅建設業界の誰もが認める。それは、地盤の調査だけでなくその改良工事までワンストップで行うことが出来、しかも、その技術改良が他社の追随を許さないからである。

まずは地盤調査であるが、従来のスウェーデン式サウンディング試験に特許を取得しているバイブロドリル式ボーリングマシンを付加して実際に土を採り、土質の調査や、土の大きさの計測(細粒分含有試験)を行い、さらに地下水位の測定までも可能にしたのである。これにより、液状化による危険度を定量的に評価することが可能となった。

 また、地盤改良工事においても、建設技術審査証明を取得しているさまざまな工法により、それぞれの土地に最も適した工事を行ってきたが、液状化対策工法として透水性の高い材料を地中に埋めるグラベルドレーン方式や特許を取得しているクロスベース工法(従来の基礎工事にも似ているが、改良体などを地中に埋める)、そして、既に建っている住宅についても液状化対策を図れる混合2液回転噴射装置(沈下修正工法(特許))も開発している。これらは全て、戸建住宅や小規模建築物を対象に開発したものである。

 大規模建築物と違い、これらの建物には地盤調査、改良のための施工が法律上義務づけられていないが、東日本大震災の際に発生した液状化により千葉県を中心として関東地方で2万棟以上の住宅がその被害にあってしまった。同社は速やかに個人向けの震災相談窓口を設置しその対応にあたった。

 
▼保険が証明する正確性と確実性

 住宅を建築する際の地盤調査、改良工事のニーズが近年益々大きくなっているが、同社が地盤調査や、また改良工事を行った物件については、希望すれば10年間の保証を受けることが出来る。これは通常の保険が把握(予測)困難な地質状況に起因する不同沈下が住宅瑕疵担保責任の担保外であることをカバーしたものである。この保証は、同社と保険会社の保険契約に基づくもので、物件毎に保険会社が、「確かにその物件はサムシングホールディングスと当社間の保険契約の対象となっているものです」という付保証明書を発行してくれるのだ。これにより、てん補率100%、5000万円までの保証を受けることが出来る。冒頭書いたが、保険会社は新種保険業務として個々のニーズに合わせて保険を作る場合があるが、その際の絶対的な条件は、その企業の行っている事業の正確性、確実性なのである。ここに「Win-Win-Win」の関係がある。

 消費者は万が一地盤に起因する事故が起きた場合の経済的な保証を受けることが出来るという「Win」。サムシングホールディングスは保険会社に保険を作ってもらえたという企業としての仕事ぶりに対する評価の「Win」。そして保険会社はサムシングホールディングスの地盤調査物件や改良工事物件で何事も起きなければ保険料がそのまま利益となる「Win」。

 また、この保険が出来た背景には同社が自らを厳しく律しているということがある。実際に地盤調査を行う際に、不正や改ざんが行われないようにGPS機能でこれを確認し、タイムスタンプ付きの地盤調査報告書が発行されるのである。このシステムについては他社からの引き合いもあるほどである。

 
▼ただ、実直に

 同社を一言で表すとしたら「実直」である。液状化現象を引き起こした東日本大震災後に、同社の売上高が増加することを見込む記事も見たが、同社は浮かれるどころか、日本の地盤をなんとかしたいという思いで取り組んできたがゆえに、逆に悲しんだのではないかと思う。開発した(前述の)クロスベース工法は経済性に優れたものである。普及できる価格で地盤改良工事を提供して、1棟でも多くの住宅で安心に暮らして欲しいという思いがそこにはあるような気がする。自社内においては徹底的なコスト削減を行っているが、実際に建設会社の人間に聞いたところ、同社の価格設定は「非常に良心的」だそうだ。

 

 現在、社長は東南アジアを飛び回り、海外戦略に奔走している。カタリストは確かに海外展開であろう。しかし、同社の中期テーマは「グローバル」と「ローカル」の合成語である「グローカル」である。「日本の地盤のことでは負けたくない」と社長は語った。新たに始めた事業は、太陽光発電システム(屋根ではなく直置きタイプ)、住宅の外構工事(造園工事)であり、いずれも地盤、土に関係している。同社のスローガンは「価値創造事業グループ」。それは、住宅やそこでの生活に対して、地盤(土地)が与えられる付加価値を考え続けていくということだと私は解釈した。この実直な会社を私はずっと応援していく。(了)
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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 日本の地盤に実直に向き合ってきたサムシングホールディングスの技術は、今後世界でも活躍していくことが期待されます。またまた井上哲男の「応援宣言」出ましたね~♪

 同社の事業内容については、ウェブサイトにおいても「動画で見るサムシングHD」というコンテンツがあります。個人投資家イベント・説明会にも継続的に参加されていまして、個人投資家を重視する姿勢も見て取れます。

 なお、直近では、日本証券アナリスト協会が開催する個人投資家説明会(9月10日・東京/9月11日・大阪)に同社が参加予定です。
詳細につきましては、下記のリンクをご参照くださいね。

(関連リンク集)
■サムシングホールディングス IR情報/投資家の皆様へ
■動画で見るサムシングHD
■日本証券アナリスト協会 個人投資家説明会 9月10日(火)東京開催(PDF)
■日本証券アナリスト協会 個人投資家説明会 9月11日(水)大阪開催(PDF)

代表取締役社長の前俊守さまと。
代表取締役社長の前俊守さまと。