7月24日放送「今日の1社」DVx(ディーブイエックス)(3079)の取材後記です! [「今日の1社」取材後記]
2013/07/24(水) 15:37 今日の1社担当
 「アサザイ」を拡張してから、はや4社目の企業になります。7月24日放送の「今日の1社」では、医療関連の企業に登場いたくことになりました。今回お越しいただいたのは、「不整脈」「虚血性疾患」に関する医療機器の販売および輸入を行う、DVx(ディーブイエックス)(3079・JASDAQスタンダード) 代表取締役社長の若林誠さまです!

 非常に専門的な事業を展開している同社の事業内容について、わかりやすくご説明いただきました。
 今回も井上哲男から熱い取材後記が届いていますので、どうぞお読みください! 同社の事業の存在意義についてお、あらためて整理されていますので必読です♪

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取材後記

DVx(ディーブイエックス)(3079)(東証ジャスダック・スタンダード)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の若林 誠さま。

 

「架け橋」


▼DVxが貢献するフィールド 

 収録を終えてDVxの方々をお見送りした際、エレベーターが閉まったあとに、数名が同じ言葉を発した。「良かったですね」と。その"良かった"に込められた気持ちは一緒だったと思う。「この企業を『アサザイ』で紹介することができて"良かった"」というものだ。

 

 DVx。設立は1986年。2007年に上場して丸6年が経つ。事業の2本柱は「不整脈に関する事業」と「虚血性疾患」に関する医療機器の販売及び輸入(代理店)である。

 不整脈とカテーテルアブレーション施術について、収録前に社長は時間を割いて熱心に説明してくれた。心臓が拍動するのは、心臓に「刺激伝導系」と呼ばれる電線のような仕組みが備わっているからであり、正常な人は右心房にある洞結節から一定の間隔で正常に電気信号が発生される。そして、この刺激伝導系が筋肉である心臓の収縮を行うよう指示しているのであるが、この刺激伝導系が正常に機能しない場合、心拍数が多くなる頻脈や逆に少ない徐脈(じょみゃく)となる。この両方が不整脈である。

 そして、頻脈性不整脈が発生する理由は、本来は一つしかない刺激伝導系に第2の刺激伝導系が生まれ、電気回路がループする状態となってしまうリエントリー(副伝導路)と、洞結節以外でも電気信号が発生してしまう異常自動能という状態に大別され、これらに対してカテーテルアブレーション施術が有効、特に、血液を送り出すために厚い壁を持つ心室ではなく、その上部で薄い壁しか持たない心房の施術に有効ということである。

 足の付け根の太い血管から入れられたカテーテルは、心臓に達すると、その先に電極がついていて電気を感知することにより、どの部分が副伝導路なのか異常自動能なのかを探し出し、そしてその部分を焼き切る。しかし、電極だけでなく温度センサーもついており高温になり過ぎないよう、また、除去すべき細胞部分だけを焼却できる。このようにして、アブレーション(ablation)=「取り除く、切除する」の行程が終了する。以前は開胸手術によって行われており、社長も実際にその現場に立ち会ったことがあり、なんとかならないかと感じたという。米国でカテーテル施術が初めて行われたのは、調べてみたところ1982年のこと。設立後、早い時期からカテーテルに関する高い専門知識の習得と普及に努めた同社の医療界に対する貢献度は高い。

 

 この不整脈の潜在患者数は100万人いるが、カテーテルアブレーション施術件数は年間4~5万件しかなく、他の患者は血栓ができないよう薬を飲み続けているという。カテーテルアブレーション施術に長けている医者は全国に100人強程度しかいないのである。医者の勤務実態の過酷さがこの数字からも分かるが、同社はこれをフルサポートするために、全国に15の営業所と4つの出張所を構えている。医者の人数を考えるとこの数は一見、多い印象を受けるかもしれないが、社長はホームページの挨拶の中で、2004年に社名をDVxに変更した理由、2007年に上場した理由として、首都圏の代理店でなく、地域的にも機能的にも広く活動領域を広げて、大きく世の中に貢献できる「架け橋」となるという「大志」を実現するためと述べている。そのために必要な営業所、事業所の数がこれなのである。

 

▼「ただ地道に、少しずつ」
 定量面での分析を書く。直近3期のROE平均は17.8%で3600社程度ある全上場企業中、214位。ROAは416位、ROE×配当性向のDOEは313位と非常に高い順位である。また、7期連続の増配を今期目指している。この素晴らしい数字を述べると、社長は「ただ地道に、少しずつ成長しているだけです」とはにかんだ笑みを浮かべた。

 

 番組の収録の合間に社員のことを尋ねると、俄然、雄弁になった。「ウチの社員は凄いですよ。実際に手術に立ち会って、どんな状況にも対応できるようにしています。実際に人が助かるという体験をしているから、もっと、もっと勉強して役に立ちたいという意欲があり、それが専門知識の習得に結びついている。社内で意見をぶつけ合うのは当然のこと。それは全て、人を助けるという共通の目標のためなのですから」

 その社長が最後のリスナーに向けての一言で語ったのは、既存の株主に対してでも、投資家に対してのメッセージでもなく「子供達が将来の夢を語る際に、『お医者さんになりたい』という子供がもっと増える社会にしたい」ということであった。

 
▼人の幸せをつなぐ、架け橋

 「アサザイ」を一年以上続けてきて、一つ、衒(てら)いも無く言えるようになったことがある。それは、「なぜ企業は存在するのか」という問いに対する答えである。シンプルではあるがそれは絶対に「人の幸せのため」である。

 社長の「ただ地道に、少しずつ成長している」という言葉が気になって調べてみた。すると凄いことが判明した。同社は有価証券報告書を開示した2002年3月期から、この3月期までの11期間、一度も、営業利益、経常利益、最終利益が赤字になっておらず、しかも、売上高、営業利益、経常利益、最終利益の全てが前期比でマイナスになっていないのである。増収、増益(利益3項目全て)ということである。私も全上場企業について、一つ一つの項目を"地道に"アブレートしてみた。かなり時間はかかったが、カテーテルアブレーションの大変さに比べればなんてことはない。

 結果を書く。この条件をクリアしたのは5社。敬意を表して全社を挙げる。DVx(3079)、ヤフー(4689)、エーアイテイ-(9381)、ニトリ(9843)、サンドラッグ(9989)。

 改めて言う。「この企業を『アサザイ』で紹介することができて、本当に良かった。」(了)

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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 DVxは経営理念に「生命と生活の質(QOL)を守る」を掲げています。シンプルな言葉ですが、実際に若林社長の説明を放送を聴き、取材後記でも振り返ってみると、その理念がより胸に入ってくるように感じます。

 医療に大きな貢献をしつつ、着実に成長もされている同社の今後に注目したいと思います♪

(関連リンク集)
DVx IR情報
DVx 2013年3月期決算説明会資料
 ※連続増収・増益についても冒頭で説明されています。
DVx なんだろなBOX
 ※不整脈など循環器系の疾患について、わかりやすく説明されています。

代表取締役社長 若林誠さまと。
代表取締役社長 若林誠さまと。

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