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「多様化」というのが、現代日本にあってさまざまな分野共通のキー・ワードであることは間違いありません。価値観やライフスタイルが多様化し、対応するサービスやモノが多様化し、それを消費者に届ける小売店が多様化し...ということで、「Aという消費者にBという商品をCというお店で売れば間違いない」時代は終わりを告げているといえるでしょう。
 
 6月26日放送の「アサザイ 今日の1社」では、そんな流通の最前線を支えるラクーン(3031・東証マザーズ) 取締役財務担当副社長の今野智さまにお越しいただきました!
 ラクーンが取り扱うのは、アパレルや雑貨。きわめて嗜好性の強い商品であり、消費者ニーズが多様化する中、いかにメーカーと小売店を最適かつ効率的ににつないでいくか、同社はたいへん重要な役割を担っているといえます。

 今回も井上哲男が取材後記をまとめましたので、どうぞお読みください♪

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取材後記

ラクーン(3031)(東証マザーズ)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は取締役財務担当副社長の今野 智さま。

 

「卸売業ゆえのB2Bへの拘り」

 

▼「流通」「決済」「保証」で支える「流通の効率化」
 「流通の効率化」を実現すること。具体的にはメーカーと小売店を結ぶEコマース事業が主業である。日本全国、津々浦々にある小売店とメーカーはそれぞれ、「こんな商品を置きたい」または「こんなお店にうちの商品を置いて欲しい」という願いがある。そのニーズをインターネットを通じて結びつけるビジネスモデルであり、これを同社は「スーパーデリバリー」と呼んでいる。また決済に関する「Paid」という事業もEコマース事業として行っている。

 

 もう一つの柱が「売掛債権保証事業」。商取引における安心を与える事業で、大手保険会社が再保険のように同社をバックアップしている。同事業における保証残高は11年末に15億円程度であったが、この4月時点では36億円程度にまで順調に拡大している。この金額を100億円まで伸ばしたいと考えており、そのための人材の育成、確保に努めている。

 

 このEコマースと売掛債権保証事業の両事業の伸びにより、今期は初の売上高100億円を目指す一方で、5期連続の増加で前期に過去最高(176百万円)となった経常利益の見込みも210百万円に引き上げているが、両者から算出される売上高経常利益率を引き上げることが当面の課題であろう。

 「スーパーデリバリー」の効率化と「売掛債権保証事業」の拡大、そして現在計画中という企業間取引(B2B)というフィールドに拘った新規事業が軌道に乗れば、(無論今期ではないにせよ)いずれかのタイミングでこの数値が大きく上昇することが期待される。同社株が指数に対して安定的にアウトパフォームするカタルシスは、そこであろう。

 
▼ビジネスの根幹、「卸売業」

 前述のように同社は現在のところEコマースがセグメントの柱ではあるが、決して「情報通信業」の会社ではない。東証の業種分類も「卸売業」であり、産業分類上も「その他の卸売業」になっている。これは、実際に衣料や雑貨の卸売業から出発し、その流通の問題点を解決するためのサービスを事業として行うにあたり、インターネットを利用しているということである。

 私は思う。やはりインターネットは道具でしかない。大切なのは、それを使って行うビジネスの根幹にニーズがあるかどうかであると。

 

 副社長と話をしていて、風通しの良い社風が端々から窺えた。ホームページにはなんと「これから宴会」というような写真まで載っている。応援したい気持ちにさせるこの若々しい会社がこれからどのように事業を拡大させ、また新規事業を深耕するか、ずっと見守っていきたいと思う。(了)
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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 ラクーンのホームページにアクセスすると、本日現在、今回出演いただいた今野さまも含め、役員のみなさま・職員のみなさまの笑顔がパッと飛び込んでくるのが印象的です。取材後記でも触れられている通り、若々しさと風通しの良さが感じられますね~。

 今後の伸びしろにもぜひ期待したいと思います♪

(関連リンク集)
■ラクーン IR情報
■ラクーン 2013年4月期決算説明資料

取締役財務担当副社長の 今野智さまと。
取締役財務担当副社長の今野智さまと。