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最近はTwitterやFacebookなど、ソーシャルメディアが盛んです。何か世間で評判になるようなニュースを「ソーシャルメディアで知った」というケースが結構多くなってきたのではないでしょうか?

 Twitterのタイムライン(自分が購読している書き込みの一覧)を見ていると、同じ情報をツイート(書き込み)しても、伝え方や切り口によってリツイート(情報が拡散されること)の数が全く違うことがわかります。センスのあるユーザーの発信する情報は、ソーシャルメディアの中でどんどん拡散され、世界まで広がっていったりします。
 企業PRがソーシャルメディアを除外しては考えられなくなりつつある現在、いかに効果的に「PR」をしていくかがたいへん重要になってきました。

 本日の「今日の1社」では、ソーシャルメディアも活用した「PR戦略」を支援するベクトル(6058・東証マザーズ)の代表取締役 西江肇司様にお越しいただきました! 井上哲男のインタビューに答えて、「PR戦略」とは何か? からわかりやすくご説明いただきました。
 あらためて井上哲男が取材後記をまとめましたので、オンデマンドとあわせてどうぞお読みください♪

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取材後記

ベクトル(6058)(東証マザーズ)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役(CEO)の西江肇司さま。

 

「 "いいモノ"を広める 」

 
▼「広告」と「PR戦略」の違い

 2012年組4社目の登場であるが、2012年組の特徴は「社会の仕組みが変わってきている」ということを痛感させる企業が多いことである。そして、その多くが、当番組で私が述べてきた「ディフェンシブ・グロースの時代」にマッチしている。

 

 「広告」と「PR戦略」。この違いを述べることがこの会社のビジネス・モデルをそのまま説明することになる。今まで、企業のPRといえば、誰もがすぐに「広告」を思い浮かべた。企業が多額の費用を払い、テレビCMなどを流すやり方である。それが、時代とともに変わっているのだ。

 「PR戦術」とは企業の望む消費者に対する訴求ニーズを効率的に実現させることである。例えば、プレスリリースというものがある。企業が自社製品を発表する際、何かのイベントをうつ際、それはプレスリリースを行うが、そのプレ・リリースを戦略的に行うための会社が同ホールディングカンパニーの下にある。そのページであるPR TIMES(社名も同じ)のFacebookページのファン数は3万人を超えているが、そのリリースは同じく、7つの人気サイト(月間1億PV以上)に掲載される。そして、それだけでなく、4000を超えるマスコミ媒体及び1700名もの個人記者や編集者などのネット・ワークに届けられるのである。 

 この結果、興味のあるリリースはクチコミで広がるとともに、多くのメディアが取材を行いたいという意欲を持ち、企業のニーズは達成される。このサービスの利用企業は既に4500社を超えており、上場企業についても、その15%近くが利用している。(4/12時点の同社HPより)

 

 これは、同社の掲げる「PR戦略」のひとつにしか過ぎない。「あきんどスシロ-」の例をとってみると、低価格回転寿司戦争の取材から始まり、そのビジネス・モデルが多くのマスコミやテレビで取り上げられ、結果的に顧客満足度第1位になり、それに関する本等が出版されて、勝ち組としてのイメージが定着した。このようなPR戦略を顧客とともに考えていくことが出来るのも同社の強みである。

 
▼「いいモノ」を、広めたい

 同社のビジネス・モデルを支える原点はSNSやスマホなどの普及や情報取得手段の多様化に他ならない。以前のように、情報は家に帰ってからテレビや雑誌から取得する時代ではないのだ。このことは、無論、日本だけでなく海外でもそうである。特に中国では情報をインターネットから取得したいという意欲は日本以上に強い。同社は日本で成功したビジネス・モデルをアジアで広めるべく、急ピッチでアジア戦略を展開させている。「日本一のPR戦略会社」から「アジアナンバー1のPR戦略会社」に目標は変わった。

 

 しかし、どんなビジネスでもそうであるが、当然リスクはある。インターネットを用いる以上、そのリスクについても同社は充分に認識していることを感じさせるのが、経営理念である。

 同社の経営理念は「いいモノを世の中に広めること」という非常にシンプルなものであるが、この"いいモノ"という部分が非常に重いのだ。目標が「日本一」から「アジアナンバー1」になってもこの重さは変わらないことを同社は認識している。(了)
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 取材後記は、以上です。いかがでしたか?
 冒頭にある「社会の仕組みが変わってきている」というのは、確かに感じますね~。その変化に対応する企業がどんどん出てくることは、日本全体にとっても喜ばしいことだと思います。

 日本からアジアナンバー1へ、今後の成長が楽しみですね♪
 
(関連リンク集)
■ベクトル IRウェブサイト
■ベクトル 事例紹介

代表取締役 西江肇司様と。
代表取締役 西江肇司様と。