お知らせ:

朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

番組へのお便りはこちら

***************************************************************
本日の放送で、アサザイ放送10年を迎えました。
これからもキラリと光る素晴らしい企業を紹介していきますので、
引き続き応援よろしくお願いいたします。
***************************************************************

 7月7日 の「アサザイ 今日の1社」は理経(8226・東証2部)を放送しました。

 今回は、代表取締役 猪坂 哲 様にお越しいただき、沿革、事業内容、強み、中期経営計画、成長戦略等についてお話を伺いました。

 同社は1957年設立のIT及びエレクトロニクス業界のソリューションベンダーです。

 大学官公庁向けITシステム、3次元機械CADソフトウェア、情報セキュリティソリューション、VR/ARコンテンツ、衛星通信及び放送用伝送システム、地方自治体向け各種防災情報伝達システム、材料・接着剤、防衛・災害救護用機材、その他各種電子部品・機器などの分野で、世界の最先端技術・先進的な製品を核とした多彩なソリューションを提供しています。

 井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。

----------------------------------------------------------------------------
取材後記
理経(8226)(東証2部)
ラジオNIKKEIにて収録
お相手は、代表取締役の 猪坂 哲(いさか さとる)様

「IT及びエレクトロニクス業界のソリューションベンダー」

▼日本のICT市場の発展に貢献

 上場されたのが1988年で、今年、上場33年を迎えられる。東証の業種区分は「卸売業」であるが、電子・通信機器の輸入販売以外にも幅広く事業を展開されている同社については、その沿革を知ることが、そのままセグメントの理解に繋がる。

 会社の設立は1957年。創業当初は、各種テスター、メモリーコア、トランジスター、半導体測定器、特殊電子部品/材料等々、全て米国からエレクトロニクス関連製品を輸入し、販売を行っていた。以来、世界の最先端技術を国内の顧客に紹介し続け、日本のICT市場の発展に貢献してきた。現在の3つのセグメントのうち、「電子部品及び機器事業」は祖業である。

▼理経の歩み
 会社として1つの転機を迎えたのが1965年。同社はDEC社(現在のHPE社)のコアメモリーテスターを輸入販売していた関係で(DEC社の)ミニコンピュータPDP-5を、日本におけるミニコン1号機として東京大学に納入し、その後、大学研究機関でミニコンブームが起きた。そして、この事業は当時の同社の"屋台骨事業"となった。

 その後、1970年代半ばに、大手航空会社に対して、主要空港と支店、代理店を結ぶオンライン予約システムを納入し、南極の昭和基地にも衛星追尾アンテナシステムを納入している。お分かりであろうか、現在のセグメントである「ネットワークソリューション」の基盤がここに誕生したのだ。この言葉が日本、いや、世界に定着するずっと前、今から遡ること40年前に同社はこの事業を手掛けたのである。

 そして、1980年代にはインターネットの萌芽プロジェクトである、「JUNETプロジェクト」に参画し、その後、1990年代後半には、ホテル・集合住宅向け「xDSLシステム」の販売を開始し、2004年には、消防庁と共同で緊急地震速報(後に、あの「Jアラート」と改名)の実証実験を行ったことを皮切りとして、「防災情報事業」を始め、以降Jアラート受信機、防災情報システムの販売を全国の自治体に展開し、近年では、2016年に制作・販売を開始した「体験型VR訓練ソリューション」が多くのマスコミで取り上げられてきた。

 このような歩みを進め、現在は、大学官公庁向けITシステム、3次元機械CADソフトウェア、情報セキュリティソリューション、VR/ARコンテンツ、衛星通信及び放送用伝送システム、地方自治体向け各種防災情報伝達システム、材料・接着剤、防衛・災害救護用機材、その他各種電子部品・機器など、幅広い分野で、世界の最先端技術・先進的な製品を核とした多彩なソリューションを提供している。そして、インフラ基盤や文教系システム等のトータルシステム構築の際に、最新技術を搭載した製品を販売するだけではなく、その製品をインテグレーション、つまりシステムに組み上げ、顧客が期待する使用環境を整えるのが、3つ目のセグメントである「システムソリューション事業」である。

 3つのセグメントのそれぞれの全社売上高に占める割合も紹介しておくと、2021年3月期の数字は、「システムソリューション事業」が40.3%、「ネットワークソリューション事業」が10.8%、「電子部品及び機器事業」が48.9%とバランスが取れている。

▼「IT及びエレクトロニクス業界のソリューションベンダー」
 日々、進化を遂げる最新機器のインテグレーションや運用には、高い技術力が要求される。同社は千葉県・幕張に技術センターを設けているほかに、東京本社と大阪支店にも技術部門があり、最新技術に精通したスタッフが顧客とコミュニケーションを取りながら要望に応えている。

 そして、ソリューション提供後の運用サポート、保守といった部分でも安心してもらえるよう、経験豊富な技術スタッフが迅速に対応しているが、ここで、「電子部品及び機器」セグメントを有することが迅速な納品に結びついている。つまり、「部品」、「製品」、そして「IT及びエレクトロニクス分野の技術」をセットで、ワンストップ提供できることこそが、同社の強みである。「IT及びエレクトロニクス業界のソリューションベンダー」と同社が胸を張れる理由がここにある。

 同社は、意外なことに、上場33年にして、ラジオ番組へご出演は今回が初めてだという。「初土俵から何年・・・」といった感じだ。IR推進の部署も新設したことから、今後は投資家に向けた活動を活発化していくことが期待される。

 ファアンドマネージャーの時代から同社を見てきたが、その印象は、「実直に事業をすすめる会社」のひとこと。世の中に知って欲しい企業を紹介するという目的で始めた「アサザイ」が、今日、10年目に突入した。記念すべき最初の会社が同社であったことが、とても嬉しい。
----------------------------------------------------------------------------

 取材後記は以上です。いかがでしたか。

 本日の放送はPodcast配信にて早速アップされております、是非お聴きください!

 それでは来週もお楽しみに!

(関連ウェブ)
いつも聴く!ポッドキャスト
理経 IRサイト

代表取締役 猪坂 哲さまと