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 6月16日 の「アサザイ 今日の1社」はファブリカコミュニケーションズ(4193・東証ジャスダック・スタンダード)を放送しました。

 今回は、代表取締役 谷口 政人様にお越しいただき、事業内容・強み・市場環境と成長戦略等についてお話を伺いました。

 同社は 「テクノロジーで社会の課題を解決する」​というミッションのもと、人々の生活をより豊か・便利にするためのWEB​サービスを開発・提供するIT企業です。

 事業は4つのセグメントに分かれており、中古車販売業務支援クラウドサービス「symphony」を販売するU-CARソリューショングループ、法人向けSMS送信システム「メディアSMS」を提供するSMSソリューショングループの2つの主力事業の他、主力2事業の集客支援および企画開発を担うインターネットサービスグループ、自動車整備・レンタカー事業を行うオートサービスグループによって構成されております。

 井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。

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取材後記
ファブリカコミュニケーションズ(4193)(東証ジャスダック・スタンダード)
ラジオNIKKEIにて収録
お相手は、代表取締役の 谷口 政人(たにぐち まさひと)様

「テクノロジーで社会の課題を解決する」

▼ファブリカコミュニケーションズの4つの事業セグメント
 新車、中古車を問わず、クルマに関連した上場企業が数多くその本社を構えるのが愛知県名古屋市であるが、この4月に上場されたばかりのフレッシュな同社も同市に本社を構えている。

 同社の定めるミッションは「テクノロジーで社会の課題を解決する」。世の中にある様々な問題や課題を新しい発想と最新のテクノロジーで解決し、人々の暮らしがより安全に、より豊かになり、未来への希望に満ちた社会を実現することを目指していることの表れであるが、その具体的な事業は、セグメントとして、「SMSソリューショングループ」、「U-CARソリューショングループ」、「インターネットサービスグループ」、「オートサービスグループ」の4つに区分される。

▼主力事業の「SMSソリューショングループ」と「U-CARソリューショングループ」
 このうち、同社が主力事業と据えているのが「SMSソリューショングループ」と「U-CARソリューショングループ」であり、それぞれ前期の全社売上高の約52%、約20%を占めている。

 具体的な事業内容を説明すると、「SMSソリューショングループ」は、子会社である株式会社メディア4uで展開しており、法人向けのSMS(ショートメッセージサービス、電話番号宛てにテキストメッセージが送れる連絡手段)送信サービスをメイン事業としており、この法人向けSMS送信サービスは、クライアントである事業者に対しインターネットを通じてSMS送信機能を提供するのだが、このSMSの送信数に応じて課金する、つまり従量課金での収益モデルとなっている。

 続いての「U-CARソリューショングループ」は、自社開発した中古車販売管理システムと広告出稿プラットフォームを融合した中古車販売業務支援クラウドサービス「symphony(シンフォニー)」を全国の自動車販売店に提供することで、定期的に利用料を得ている。

 この「symphony」は、クライアントである国内の自動車販売店が必要とする商品在庫車の仕入れ販売管理はもちろんのこと、請求・見積書発行やユーザーからの問合せ管理機能、また、カスタマー・リレーションシップ・マネジメント、顧客管理システムであるCRM、組織、集団の内部において情報を共有したり、コミュニケーションを取ることができるグループウェア・ソフトウェアなど、中古車販売に必要なあらゆるツールをワンストップで提供する「SaaS」(Software as a Service)であり、ストック収益化したビジネスと言える。

▼集客支援および企画開発を担う「インターネットサービスグループ」
 3つめのセグメントである「インターネットサービスグループ」は、デジタルマーケティング事業であり、自社メディアや自社サービスの開発運営で培ってきたマーケティングノウハウを活かし、U-CARソリューショングループやSMSソリューショングループのWEB集客支援を主に担っている。また、インターネットサービスグループ独自でも車買取事業者への一括査定サービスの提供や、自動車WEBマガジン「CarMe」の運営、YouTubeチャンネル「CARPRIME」、「車選びドットコム<公式>」の運営を行い、様々な自社メディアやサービスを展開している。
 
 ここで重要なことは、この運営によって日々蓄積される最新のマーケティングノウハウやテクノロジーが、各事業にフィードバックされ、グループのさらなる成長のための新規サービスの開発に活用されているということ。前期の全社売上高に占める比率は約5%程度であるが、非常に事業セグメントの含有する意義は大きい。

▼自動車整備・レンタカー事業を行う「オートサービスグループ」
 そして、最後の「オートサービスグループ」であるが、損害保険会社や保険代理店からの依頼を受けて、事故で損害を受けた自動車の修理(BP : Body repair and Paint)と修理期間中の代車となるレンタカーの貸出、事故車両を引き揚げるレッカーサービス等をワンストップ・サービスで提供するとともに、「メンテナンス事業」として、同社の祖業である自動車整備事業を行っており、愛知県春日井市の国土交通省中部運輸局の指定工場で、車検整備や新車・中古車の販売サービス等を提供している。

 同社の強みを、主力事業の1つである「U-CARソリューショングループ」の「symphony」で説明すると、この主に販売管理システムとグループウェア、広告配信のプラットフォーム・サービスで構成されている「symphony」を使えば、通常行わなくてはならない1台ごとに150もある項目入力が、たったの30秒ほどでデータとして備わるという。そして、広告配信においても、一度に10サイト以上の中古車情報サイトに掲載、情報変更などが可能なプラットフォームとなっており、これぞ"差別化"というものとなっている。冒頭に書いた「テクノロジーで社会の課題を解決する」が果たされている実例であろう。
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 取材後記は以上です。いかがでしたか。

 本日の放送はPodcast配信にて早速アップされております、是非チェックしてください。

 それでは来週もお楽しみに!

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